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前回

私の声は自分でも驚くほど低く、熱を帯びていた。彼女の手首を掴んだまま、もう片方の手を彼女の腰に回し、逃げられないように身体を引き寄せる。あずまやの柱に背中を預ける形になった彼女は、完全に私の腕の中に閉じ込められた。

「貴女は……本当に、何も分かっていないのですね」

私は彼女の胸元に視線を落とした。キャミソールの薄い生地の上に、白いクリームがゆっくりと広がり、その下の肌の温かさで溶け始めている。豊かな双丘の間に溜まったアイスが、生地を濡らしながらゆっくりと下方へと流れ落ちていく。その様子は、あまりにも扇情的だった。

「貴女は私を試しているのですか?」

私は彼女の耳元に唇を寄せ、意識的に息を吐きかけた。一週間触れなかった彼女の肌は、猛暑のせいだけでなく、私の接触によっても微かに震える。その反応が、私の理性をさらに削り取った。

「あっ、あの、アルトリア、試すなんてそんな……! 私はただ、アイスが溶けちゃって……!」

慌てて弁解しようとするユミの唇を、私は自分の唇で塞いだ。深く、長く。バニラの甘さが、彼女の唇から私の口中へと流れ込んでくる。一週間ぶりのキスは、予想以上に熱い。彼女の唇は冷たいアイスのせいでひんやりとしていたが、触れ合った瞬間にその温度は急速に上昇し、甘い吐息が漏れ始めた。

「んっ……ふ……」

唇を離すと糸が二人の間に引いた。ユミの瞳は潤み、頬は熟れた果実のように赤く染まっている。彼女の唇の端にも、まだ白いクリームが残っていた。

「……まだ、唇が汚れています」

私は自分の舌先で、彼女の唇の端をゆっくりと舐め取った。ねっとりと、丁寧に。彼女が再びびくりと震える。その反応が愛おしくて、私は彼女の首筋に顔を埋めるようにして、更に深く抱き寄せた。

「さて……胸元も、綺麗にしなければなりませんね」

私の手が、彼女のキャミソールの肩紐に触れた。このまま引き下ろせば、隠されているものが全て露わになる。だが、ここは屋外だ。一瞬、理性が抗う。しかし、あずまやの周囲は木々に囲まれ、人の気配は遠い。そして何より、彼女の胸元に広がる白い汚れを放置することなど、私の愛妻に対する礼儀として許されなかった。

「動かないでください。……汚れを落とすだけですから」

私は彼女の肩紲を少しずらし、鎖骨から胸元にかけて露わになった肌に、舌を這わせた。バニラの甘さと、彼女の肌の塩気。汗とアイスが混ざり合ったその味は、不思議なほどに私の本能を刺激した。冷たいクリームが温かい肌の上で溶け、舌で掬い取るたびにユミの身体が小さく跳ねる。

「やっ、アルトリア……そこ、冷たい……っ」

彼女の声が上擦る。私の舌が、彼女の丰かな膨らみの谷間へと滑り込む。そこに溜まったアイスを、丁寧に舐め取る。柔らかな肌に舌が触れるたび、彼女の呼吸が乱れていくのが分かった。

「……冷たいのはアイスのせいだけではありませんよ。貴女の肌も、熱い。……一週間ぶりに触れたら、こうなるのは当然でしょう?」

私は彼女のキャミソールの胸元を少しずらし、クリームが流れた跡を追うように舌を滑らせた。白い生地が濡れて透け、その下の肌の色がぼんやりと浮かび上がる。私の呼吸も、次第に荒くなっていくのが分かった。

一週間。たった一週間だった。だが、毎夜彼女を抱き、その温もりの中で眠っていた日々が続いていただけに、この空白は私にとって予想以上の飢餓感をもたらしていた。目の前で無防備に胸を晒し、甘い声を漏らす彼女を見て、騎士としての理性が、女としての本能に飲み込まれていく。

「ユミ……貴女の胸も、汚れています。ここも綺麗にしなければ……」

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