【なぎ子さん→紫式部】墨色と朱の戯れ(平安ギャルと才女の密室)①【サンプル】 (Patreon)
Published:
2026-08-11 08:52:06
Imported:
2026-09
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カルデアの私室。 重厚な書棚に囲まれた静かな部屋で、紫式部はひとり、机に突っ伏して深いため息をついていた。
「はぁ……駄目です。まったく進みません……」
手元にある原稿用紙には、途中で途切れた文字。第一再臨の姿である、黒を基調とした豪奢なゴシックドレスに身を包んだ彼女は、新作の執筆に行き詰まり、完全に思考を停滞させていた。肩を落とし、眼鏡の位置を直しなおそうとした──その時だった。
「ヤッホー! かーおーるっちー! 遊ーぼ!」
「きゃあっ!?」
「根詰めすぎだってば、かおるっち。顔も怖いし、肩もカチコチ。あたしちゃんが『超エモいこと』して息抜きさせてあげよっかー?」
「え、エモいこと……?」
式部が警戒に目を丸くした瞬間、なぎこさんの細い指先が、式部の首元を覆う黒いチョーカーと、胸元のブラウスのリボンへとすっと滑り込んだ。
「そう、エモいこと。……脱力脱力〜♪」
「な、何をして……あっ!?」
なぎこさんは迷いのない手つきで、式部のドレスの胸元を飾るリボンを引き解き、コルセットの編み上げを緩めてしまった。
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