【セイバーオルタ➞夢主】ふすま越しの背徳 〜声を殺した熱帯夜〜② (Patreon)
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帯が畳の上に音もなく滑り落ち、ほどかれた朱色の生地が、薄暗い和室の中で不穏な彩りを添えていた。
合わせが完全に崩れた浴衣の隙間から、湯上がりの熱と石鹸の甘い香りが、一気に私のかさを増した吐息へと混ざり込む。隣室では大河の大きな笑い声と、それに呆れる遠坂の高笑いが響いていた。だが、ふすま一枚隔てたこちら側では、それとは対照的な、息を殺した濃密な沈黙が支配している。
「……んっ、アルトリア……ほんとに、だめ……っ。声、出ちゃったら……」
ユミは自らの細い腕で乱れた浴衣の胸元をかき抱くように隠そうとする。だが、私はその抗いを許さず、彼女の手首を掴んでゆっくりと布団の上に押し留めた。
「声を出さなければよいだけの話です。……もっとも、貴女が私に抗いきれず、あの者たちの前に醜態を晒したいというのなら、止めはしませんが?」
「そんなの……っ、できるわけ、ないじゃない……っ」
顔を真っ赤にして口をつぐむ彼女。その必死な態度が、私の内にある昏い嗜虐心をどこまでも煽り立てた。
私は解けた帯を完全に引き抜き、彼女の腰元から衣類の枷を取り払う。
そして、無防備に晒された彼女の首筋へと、ゆっくりと顔を寄せた。
「ひぁっ……!?」
耳元に吹きかけた吐息だけで、ユミの身体がビクンと跳ねる。
そのまま湿った舌先で、耳たぶの柔らかな肉を包み込み、ゆっくりと転がした。チリン、と遠くで風鈴が鳴る音に紛れさせるように、ちゅっ、と小さな水音を立てて吸い上げる。
「んぅ……っ! あ、ある、とりあ……耳、は……あぁっ」
「静かに、と言ったはずですが。聞こえますか、隣の騒ぎが。あちらはまだかるた遊びで盛り上がっているようだ……貴女がここで、私に耳を弄られて感じ入っているとも知らずに」
「そんな、言い方……っ、んあぁっ!」
耳の裏から顎のライン、そして細い首筋へと、焦らすように熱い唇を滑らせていく。
脈打つ頸動脈の上に唇を重ね、軽く歯を立てた。チクリとした痛みにユミが喉を鳴らすと、間髪入れずにその場所を強く吸い上げる。雪のような肌に、私が彼女を支配しているという証――紫紅色の痕が、幾つも刻まれていく。
首筋を寄せるたびに、彼女の口から漏れそうになる甘い悲鳴。私は空いた手で彼女の口元を優しく、けれど確実に覆い、その吐息をすべて私の掌の中に閉じ込めた。
「んんっ……ふぅ、っ……! んぁ……」
掌に吹き当てられる熱い吐息と、震える唇の感触。
私は彼女の首筋を丹念に愛撫しながら、もう片方の手を、完全に開かれた浴衣の胸元へと滑らせた。
帯を失った衣類は、もはや彼女の美しい身体を隠す用をなしていない。
月光と、廊下から漏れ出る薄明かりに照らし出されたのは、お湯で火照り、薄ピンク色に染まった豊かな双丘だった。
「……美しいですね、ユミ。隣の無知な連中には決して見せられない、私だけの宝」
「や……見ないで……恥ずかしい……っ」
「隠す必要などない」
掌全体で、その柔らかな肉の弾力を包み込む。
少し硬い私の指先が、彼女の柔らかく敏感な素肌を撫で上げるたび、ユミの背中が夏布団から浮き上がるほどに反り返った。
手のひらでゆっくりと揉みしだき、指の間から溢れる感触を確かめる。それだけで、彼女の先端は期待と羞恥に硬く蕾んでいった。
私は彼女の首筋から唇を離し、その咲き誇る薄紅色の蕾へと顔を寄せた。
「んあぁっ……!!」
口元を覆う私の手の中で、ユミの悲鳴が押し殺される。
温かく湿った舌で先端を捉え、円を描くように転がしながら、じっくりと吸い上げた。
ちゅ、と小さな音が響くたび、彼女の指先が私の背中の衣類を強く掴み、すがるようにしがみついてくる。
「……んぐっ、ふぁ……っ、アル、トリア……そこ、だめぇ……っ」
「だめではありません。貴女のここも、こんなにも私の舌を求めて硬くなっている」
もう片方の手で反対側の膨らみを強く揉みしだし、指先で先端を弾く。
上からと下からの異なる愛撫に、ユミの理性はあっという間に蕩け、畳の上で腰を浮かせながら身をよじらせた。
口を塞ぐ掌を伝って、彼女の呼吸が荒く、そして熱くなっていくのがわかる。
隣室からは、「次は私が取るわよ!」という遠坂の賑やかな声が聞こえてくる。
ふすま一枚隔てたすぐ向こうに、仲間たちがいるのだ。
その圧倒的な近さと、いつ気づかれるかわからないという異常な背徳感。
私の手の中で声を殺し、涙目で快感に耐えるユミの姿は、どんな極上の美酒よりも私の本能を狂わせていた。
「……くく、良い顔ですね。声を出せない分、身体の感覚が研ぎ澄まされているのでしょう? 貴女の熱が、肌を通じてダイレクトに私へと伝わってくる」
「はぁ、はぁ……っ! アルトリア、の……いじわる……っ」
「いじわるではありませんよ。……さあ、本番はこれからです。朝まで、その愛らしい声を出さぬよう、せいぜい耐えて見せなさい」
舌先で固く尖った先端を強く甘噛みすると、ユミの身体がビクンと大きく弾けた。
蚊取り線香の煙が静かに揺れる和室で、誰にも知られない二人の秘密の夜は、さらに深みへと堕ちていく。
-続-
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