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貸し切り状態のナイトプールは、微かな水中照明に照らされて、揺れる青い光の模様を壁面に描いていた。 日中の喧騒が嘘のように静まり返ったカルデアの人工リゾート施設。そこで私は、私の愛しいマスターと共に、短い休息の時間を過ごしていた。

「マスター。……こっちだよ」

プールサイドのデッキチェアに腰掛け、私は彼(彼女)を手招きした。 今日の私の武装――否、水着は、カルデアのシミュレーターを利用して特別に調整したものだ。黒の極小のマイクロビキニに、あえてフロントを開け放ったノーブラのジャケット。 私は少しだけ脚を開き気味にして、座面に浅く腰掛ける。ジャケットの隙間から覗く胸の谷間と、ビキニボトムの細い紐を、マスターの視線が無意識に追っているのがわかった。

「……どう? 似合ってるかな」

「すごく似合ってるよ、メリュジーヌ。でも、ちょっと肌寒いんじゃない? 前がかなり開いてるし」

「ふふ。気遣ってくれるのは嬉しいけれど、私は竜だからね。この程度の気温変動なんて、誤差にもならないよ」

私は小さく笑いながら、マスターの困惑したような、けれど確かな熱を帯びた瞳を見つめ返す。

彼女はいつもそうだ。私という『最強の兵器』を前にして、恐れるどころか、ひたすらに労わり、優しさを向けてくれる。だからこそ、私はこの人を私のただ一人の運命だと直感し、観測したのだ。

(……好きなものは目の前にいるんだから、いちいち言わなくても分かってほしいんだけどな)

「マスター。顔が赤いよ? やっぱり、少し熱があるんじゃない?」

「い、いや、水が温かいし。 あと、メリュジーヌが近くて、その……」

「近い? これくらい普通だと思うけど。……一心同体になる未来はもう決まっているんだから、今のうちから慣れておいてもらわないと困るな」

私は意地悪く微笑みながら、さらにフチに寄りかかり、水に濡れた髪をかき上げた。

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