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秋の夜風が、縁側に飾られたススキの穂を静かに揺らしている。

雲一つない夜空には完璧な円を描く十五夜の月が煌々と輝き、庭の木々や古風な日本家屋を青白く照らし出していた。

お月見団子に温かいお茶。

縁側に用意されたものはとても風情のある伝統的な秋の光景だ。

ただ一つ、私たち二人の服装を除いては。

「ユミ。月といえば兎、というこの国の伝承は理解しています。……ですが、なぜこのような痴態を晒さねばならないのですか」

♢

「くしゅっ……!」

私は思わず小さなくしゃみをしてブルッと身を震わせた。

布面積の極端に少ないバニースーツと網タイツという格好は、人間の私にはさすがに十五夜の夜気には堪える。

「……まったく。このような痴態を晒す服装を選んだ張本人が先に寒がるとは、どういうことですか」

私の隣に正座するアルトリアは呆れたように深くため息をついた。

アルトリアは横に用意してあった大きなブランケットをバサリと広げると私ごとすっぽりと包み込んだ。

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