おいしい豚肉(豚化) (Pixiv Fanbox)
Content
※このお話は以下の要素を含みます
R-18G 状態変化 豚化 動物化 リョナ
◆うちの子出典・キャラ補足
はちゃめちゃ学園生活(WIKIに掲載)
・花音ちゃん:愛梨ちゃんの事が大好きな女の子
・愛梨ちゃん:花音ちゃんの事を大事に想っているTSッ娘
・光ちゃん:暴走魔法による状態変化案件の元凶
「花音ちゃん、朝のニュース観た?」
「え、ニュース?」
愛梨ちゃんと登校する私、ふと愛梨ちゃんからそんな事を訊かれた。
「萌木町の町外れに行くと山があるよね、そこに家畜小屋があるんだって」
「あー、確かに町外れの山だしありそうよね」
「それで何かね、昨夜にそこの小屋から豚が1匹逃げたんだって」
「そうなんだ?」
「ニュースによると萌木町をうろついているかもしれない、って」
「えー、ちょっと怖いね……家畜の豚って凶暴なのかな?」
「どうだろう、でも家畜にされている程だし人間に懐いているか分からないよね」
「そうだよね、もし自分達が食べられる運命だって知っていたら……人間を恨んでるかも」
愛梨ちゃんから聞かされたお話によると、どうやらこの萌木町で逃げた豚がうろついているとの事。
「もし出会っちゃったらどうしよう……」
「大丈夫じゃないかな、きっと捕獲班も動いていると思うよ」
「うーん、そ、そうかなぁ」
今日は早く登校しちゃいたいな……豚が町をうろついているだなんて、不安だよぉ。
「あ、花音ちゃん到着だよ」
「あっと言う間に学校だったね」
とは言いつつも、学校まではそんな遠くないんだけどね。
『キーンコーンカーンコーン』
あっと言う間に時間も経って体育の時間。
私はいつも通り体育着を取り出して、ブルマを穿こうとしたのだけれど……。
「あ、やっちゃった……」
「花音ちゃん、どうしたの?」
「体育で使うブルマ、お洗濯したまま体育着入れへしまい忘れてたみたい……」
「あららー、予備は無いの?」
「最近学校で盗難騒ぎがあったでしょ? だから持ち帰ってるのよ」
「じゃあ保健室に借りに……あ、今日先生居ないんだっけ」
「うん、会議の集まりだとかで、別の学校に出張してるのよね」
どうしよう……こういう日に限ってブルマを忘れて、しかもブルマを借りられない。
「見学するしかないんじゃないかな?」
「でも授業サボるのも何か嫌、かな」
「うーん、じゃあ仕方ないから家まで取りに行ってくる? 私、先生に伝えておくよ」
「そうねえ……そうするしかないかな」
私は家へブルマを取りに行く事になってしまった。
まあ家までそんな遠い訳でもないものね、私がうっかりしていたんだから仕方ないよね。
学校を出て家へ向かう途中、そういえば今朝愛梨ちゃんから聞かされていた事を思い出す。
「豚、まだうろついてるのかな……ちょっと心配」
私の頭の中はその事でいっぱいだった。
その時だった、何だか一瞬私の身体がビリッと感じた。
「え、何!?」
何故か突然眩しい光が私を包んで……え、これ何なのー!?
光が引くと……そこにさっきまで居た女の子の姿はなかった。
「もーう、豚は何処に行ったのよー。え、無闇に魔法打ちまくるなって? だって仕方ないでしょー探さなくちゃなんだからー!」
どうやらこの付近で活動している魔法少女の魔法が女の子に当たって、その女の子を直撃してしまったようなのです。
更にこの魔法少女の子、すぐに魔法を暴走させやすいドジッ娘魔法少女のようで……。
(……あれ、あたし、どうしたんだっけ)
私は意識が戻ると、何故か身体が重く感じて凄い違和感を覚えた。
(えっと……あ、そうだ。家へブルマを取りに行こうとして)
とっさに思い出して歩き出そうとする。
(あれ、何か歩く感覚がおかしい……と言うかこれ、まるで四つん這いでもしているかのような)
明らかに身体の感覚がおかしい、何か妙にスースーするしまるで服を着ていないかのような……。
「ブヒィー!?」
身体の違和感に気付いて私は驚いてしまった……そして思わず声を上げてしまった。
明らかに私は服を着ていない、でもそれよりもとんでもない事になっているようで……。
私、豚になっちゃったみたいだよ!?
(今の声……私の、声、だよね!?)
試しに言葉を発してみる。
「ブ、ブヒ、ブヒー……」
やっぱり豚だよ。な、何で私、豚になっちゃってるの……。
確か変な光で視界が眩しくなって、それで気が付いたらこんな事に……。
とりあえずどうすれば……そんな事を思っていると、ふと車が止まっている事に気付いた。
車のボディーに反射して、今の自分の姿が何となくぼやけて見える。
「ブヒィ……」
人間の女の子だった面影なんて全くない、何処からどう見ても只の豚。
せめて豚になるならなるで、愛と勇気のピッグなんちゃらじゃないけど、女の子なんだしかわいい豚だったら……。
人間から見ればきっと今の私、女の子とすらも認知されないのかもね……どう見ても只の豚だもん。
(と、とりあえず一旦学校に戻って……どうにか愛梨ちゃんと落ち合う事さえできれば)
今はこんな豚の姿になってしまったけれど、でもきっと愛梨ちゃんとは心で通じ合えるもの。
愛梨ちゃんだったらきっと、こんな姿の私でも気付いてくれるかもしれない……。
私は只々そう信じて、一旦学校へ戻り始めた。
「居たぞ! 逃げ出した豚だ!」
「ブヒッ!?」
「麻酔銃を撃ち込め!」
(え、私、もしかして逃げ出した豚だと思われてるー!?)
私は本能的に危機を察知した。
慣れない身体だけど、何故か無我夢中で普通に走り出していた私……慌てて学校を目指して校庭内へ逃げ込む。
「逃げるな、待てー!」
(わー、人違い……いや、豚違いなんだよー!?)
「花音ちゃん、遅いけど大丈夫かな。そろそろ体育終わっちゃうのに」
その頃愛梨ちゃんのクラスは、校庭で幅跳びの授業を行っていた。
そんな授業の光景に、1匹の豚が猛スピードで走って乱入してきた。
「わ、何この豚!?」
「そう言えば今朝ニュースで何か言ってなかった!?」
「きっと家畜小屋から逃げ出した豚だ!」
生徒達は豚を見て、一斉にパニックに陥った。
先生が慌てて生徒達を落ち着かせて、避難を促そうとする。
(わ、私、皆を襲ったりなんかしないよ!? 私、クラスメートの花音だよ!?)
だけど女の子の想いも虚しく、クラスの皆は一斉に逃げ出してしまう。
勿論その中には愛梨ちゃんの姿もあったが……。
「わわっ!」
慌てて逃げていた愛梨ちゃん、石につまづいて転んでしまった。
「ブヒィ……ブヒ?」(愛梨ちゃん、大丈夫?)
「ひっ……こ、来ないで」
花音ちゃんは転んだ愛梨ちゃんに近寄った。
「ブヒッ、ブヒブヒ!」(愛梨ちゃん、私花音だよ!?)
「やだ……襲わないで」
「ブヒ、ブヒブヒィ!?」(愛梨ちゃん、私が分からないの!?)
『バン!』
「ブヒッ……」
豚を見て恐怖で震えていた愛梨ちゃん、その愛梨ちゃんのすぐ横で豚は倒れ込んでしまった。
「怖かったね、もう大丈夫だ。この豚は麻酔銃で一旦眠らせたからね」
「あ、ありがとうございます……こ、怖かったよぉーーー」
愛梨ちゃんはその後、泣き出してしまっていた。
花音ちゃんの心は愛梨ちゃんに通じる事なく、しかも花音ちゃんは愛梨ちゃんを恐怖で泣かせてしまっていた。
だけど麻酔銃で眠らされてしまった花音ちゃんは、愛梨ちゃんが泣き喚いていた事実も知れずに……。
(ここは、何処……)
私は気付いたら薄暗い不気味な部屋に居た。
相変わらず身体は豚のまま……とりあえず意識が戻って、私自身は豚でありながらも無事である事を確認した。
『バチッ!』
「ブヒィ!?」
何、何事!? 突然身体がビリビリって……。
(誰かが私に電気を……やだあれ、スタンガン!?)
私、一体何をされるって言うの!?
『バチバチッ!』
「ブヒィーーーッ!!」
意識が戻ったばかりの私、しかし私は電気で痺れてその場に横たわってしまい……動けなくなってしまった。
(………!)
意識がぼんやりしてはっきり認識できないけれど、何だか大きな刃物みたいな物が……。
「ブヒ……ブ……」
豚の鳴き声すらもまともに発する事ができない……。
やだ、私……このまま殺されちゃうのかな。
せめて殺されるならば、最後は愛梨ちゃんと……。
「ブヒィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"ィ"!!!」
その後、この世の物とは思えない凄まじい豚の鳴き声が響き渡った。
おびただしい量の血だまりが広がり……首を切られ掛けた豚は、もう二度と動く事はなかった。
そして数日後の萌木中学校。
「花音ちゃん、生きているといいですね……」
「うん、心配だよ……」
放課後の調理部、愛梨ちゃんとお友達の小百合ちゃんは料理をしながら話していた。
花音ちゃんが数日前から謎の失踪を遂げて、そして消息も安否も分からないままなのだ。
「今日はポークソテーですね、そう言えば数日前に豚騒動がありましたよね」
「あの時は本当に怖かった……豚がトラウマになりそう」
フライパンの上で美味しそうな豚肉を焼きつつ、2人はあの時の事を振り返る。
「でもやっぱりお肉は別で美味しそう……じゅるり」
「良く育てられた豚のお肉ですものね、本当に美味しそうです」
「あとはこのソテー用ソースを掛けて出来上がりだね」
「愛梨さんのブルマ姿も美味しそうです……あ、何でもないです」
「小百合ちゃん、もう色々と自分の気持ち、隠す気ないよね;」
愛梨ちゃんは毎回調理部ではブルマ姿で活動している。
色々ドジばかりですぐ制服を汚しちゃうので、仕方なくそうしているのだ。
そして小百合ちゃんはそんな愛梨ちゃんの姿を見て、いつも良からぬ感情を抱くようで……。
「早速食べましょうか」
「うん、そうだね。冷めないうちに食べちゃおうか」
他の調理部員達がそれぞれの料理を作っている中、先に完成した愛梨ちゃんと小百合ちゃんは豚肉を食べ始めた。
「あ、これ凄く美味しい!」
「何だかお肉が口の中でとろける感じですね。とても普通の豚肉とは思えないです」
「作り方が良かったのかな? それとも豚肉の素材が良かったのかな?」
「でも近くのスーパーで買ってきた、只の豚肉の筈なんですけどね」
「しかも沢山良い部位が取れたそうで、特売品になってたよね」
美味しい豚肉を食べてご満悦な2人の女の子。
その肉の正体も知らず、2人は花音ちゃんの心配をしつつも美味しく豚肉を食べ終えた。