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※このお話は以下の要素を含みます

 TSF 女体化



 10月31日に行う行事、ハロウィン。

 ハロウィンとは古代より魔女と深く繋がりがあると言われており、とある地方ではハロウィンの行事を儀式の如く必須で行うと言う風習があった。


 その地方に住んでいる者達は、病気になってしまったり自身が何かしらの理由で動けなかったり、そういう特例的な理由がない限り、住人達は大人も子供も皆ハロウィンの儀式を必ず毎年行っていた。


 そして今日はハロウィンである。子供達が仮装をして町中の家を回り、


「トリックオアトリート! お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!」


 と言う声が至る所から聞こえてくる。

 大人側は事前に用意しておいたお菓子を、仮装してやって来た子供達に配っていくのだ。


 しかしそんな中、ハロウィン行事に参加しようとしない者が居たのだ……。



「ふん、ハロウィンなんてバカバカしいね……毎年嫌々やってたけど、かぼちゃをくり抜いたり仮装したり町を回ったり……幼稚だしバカバカしいんだよなぁ」


 ハロウィンを儀式のように毎年必ず行っている、そんな町に住む1人の少年。

 悪ガキ盛りでいかにもイタズラが好きそうな男の子だ。

 しかしその男の子はハロウィン行事をバカバカしいと思っていたようで、今年のハロウィンはサボろうと考えているようである。


「ねえ、本当にハロウィンサボっちゃっていいの……? 儀式みたいだし、参加しないと魔女の祟りがあるかもしれないんだよ?」

「祟り? 呪いだか祟りだか知らないけどお前、そんなバカな事信じてるの?」


 ハロウィンの参加を促すお友達。

 だけれど祟りや呪いをバカにし、それに応じようとしない男の子。


「そんな祟りだか呪いが本当にあるならば、この町の奴らとっくに滅んでるんじゃないの?」

「ま、まあ祟りの内容は僕も詳しくは分からないけど……でも、やっぱり伝統行儀だし良くないよ。ねえ、参加しよ?」

「ふん、じゃあお前だけでも勝手に参加してくればいいだろ」

「うぅっ……もう! 魔女の祟りが降り掛かっても僕は知らないからね!?」


 お友達は仮装用の衣装で身を包み、町へと消えて行ってしまった。


「勝手にしろっての。バカバカしくて幼稚で、やってられないよなぁ……」

『トリックオアトリート!』

『お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞー!』

「さっきから聞き飽きる程同じ言葉ばかり聞こえてきてよ……皆バカなんじゃね?」


 男の子は何だか不貞腐れるかのように、町中から聞こえる声に対してバカバカしい気持ちを抱いていた。


「ねえ、君ー」

「仮装しないのー?」

「お菓子もらえるよー」


 たまたま男の子の前を通り掛かった女の子達が、不貞腐れていた男の子に声を掛けた。


「はん、俺はこういうガキが喜ぶようなバカバカしいのが大嫌いでね」

「そんな言い方って……」

「イタズラをお菓子で釣って解決とかガキかっての」

「で、でも……お菓子はとても美味しいんだよ? 皆欲しがるよ」

「俺はお前らみたいなヘラヘラしてるような女ガキとは違うんでね」

「まっ! ……言ったなー! きっとあんただってあたし達と同じよ!」

「ふん、何がお前達と同じだって言うんだよ?」

「ねえ、もう行こ……?」

「うん、相手にしない方がいいよ」

「うぅっ、でも……」

「はん、目障りだからとっとと消えてくんない?」

「……っ! あんたなんか魔女の祟りで呪われてしまえー!」


 女の子の1人が捨て台詞を吐き、女の子達は行ってしまった。


「はぁ、女のガキとかだりぃ……良くあんなヘラヘラやってられるよな。早く終わんねーかな……」


 男の子はますます不貞腐れた態度で、居心地の悪い町中に居た。



「トリックオアトリート!」

「………んっ? 何だ」


 男の子は町の石段に座って、少しの間眠ってしまっていた様子。


「何だお前。俺にそう言えってのか?」


 仮装しているようで男の子から見て誰だか分からないが、魔女のような人が男の子に声を掛ける。


「トリックオアトリート!」

「……何だよ、うるせーな」


 男の子は寝ていた所を起こされて、ますます不機嫌だ。


「トリックオアトリート!」

「しつこいぞ! 俺はハロウィンなんてやらねーよ! あっち行けよ!」


 男の子は怒って魔女を追い返そうとした。しかしその直後……。


「お菓子をくれなきゃ……」

「な、何だよ、おい……」

「女の子にしちゃうぞ!」


 魔女の持っている杖みたいな物から、眩しい光が発せられた。


「はっ!? ちょ、な、何だよこれ!?」


 男の子の視界は眩しい光でいっぱいになった。


「くっ……か、身体が熱いっ! な、何なんだ一体……!?」


 暫くして眩しい光が治まると……そこに魔女の姿はなかった。

 そして男の子の代わりに、とても可愛らしい1人の女の子が立っていたのだ。


「……あれっ、私何していたんだったかしら」


 女の子はきょとんとした表情で、自分や周りの状況が分からないようで戸惑っている。


『トリックオアトリート!』

『お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞー!』

「わー素敵ー! 今日はハロウィンなのねー! わーい私も参加してこよーっと!」


 女の子は一目散に町へと駆け出して行った。

 そして町の中で仮装している女の子の集団を見つけ出した。


「ねえねえ私も入れてー!」

「あら、可愛い子ねー」

「うん、いいよー。まずは仮装の衣装を着ようねー」

「あら、あなたは……」

「何ー? どうしたのー?」

「……ううん、何でもないわ。さっ、いらっしゃい。一緒に行きましょ!」

「うん! 宜しくね! 一緒に楽しもうね!」


 女の子は合流した女の子達と一緒に、ハロウィンを満喫したのだった。


『ね、あたし達と同じよ……あたし達と同じ、ヘラヘラしたかわいい女の子じゃない!』

『トリックオアトリート! お菓子をくれなきゃ……女の子にしちゃうぞ!』


 町から男の子が1人消えて、代わりに女の子が1人増えた事実……町の人達は、誰もその事実を知らない。

 あなたの町にもハロウィンに参加しない子供がもし居たら……いつの間にか、男の子が1人減っているかもしれませんね?

 そして女の子の数を良く数えてみて? もしかして1人、いつの間にか増えていませんか……?

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