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Content

※このお話は以下の要素を含みます

 状態変化 液体化 食品化 豚化 動物化 入れ替わり


◆ベースとなった作品・キャラ

 CCさくら 木之本桜


 さくらちゃんは町の平和の為に、今日もカードを駆使して頑張ります。

 しかしそんなさくらちゃんでも、時には太刀打ちできない状況になる事があるようで……。


 カードキャプターさくらの状態変化二次創作話です。

 一部本編と異なるアレンジ設定があるかもしれません。

 液体化と豚化をCCさくらでやった理由は、ホエー豚が元ネタです。



 さくらは町の平和の為に、今日もクロウカードを追って戦っていました。


「くっ……なかなか手強いよぉ」


 今回相手にしているカードは、何と3体も同時に襲ってきました。

 「イリュージョン」「ミスト」「バブル」のカード……それぞれの能力は、まだ封印できていないのでさくらには良く分かりません。


「さくら!危ない!」

「ほえっ!?」


 ミストがさくらを襲いました。

 攻撃されたさくらは、まるで身体が腐敗したかのようにボロボロになってしまいました。

 続いて更にバブルがさくらに追い打ちをかけます。


「さくら……大丈夫かいな」


 ケロちゃんはさくらの安否を只々心配する事しかできず、さくらの無事を願っていましたが……。

 身体を溶かされたかのようになり、更にバブルで追い打ちを喰らったさくらは、人間としての原型を留めていませんでした。


「なんてこったい……さくらが液体化してしもうた!」


 さくらと言う女の子だった面影はもう一切なく、さくらの居た場所には只々溶けてバブルの泡が混ざって、ドロドロになってしまった液体だけが残されていました。

 そんな状態のさくらに、イリュージョンのカードがトドメをさします。



(ほえっ……?)


 イリュージョンのカードによって、さくらは幻を見せられていました。

 しかしさくらはこれが幻である、と全く気付いていません。

 さくらは何処かの工場内に居て、牛乳みたいな液体として流れていました。


 そして大きな機械に通され、液体となったさくらはろ過されてしまいました。

 栄養たっぷりの成分と、ろ過させた液体に分離されます。

 さくらの力はたちまち抜け切ってしまい、意識はろ過された液体側へと移っていました。


 さくらから全ての魔力の源……栄養分などが、抜けてしまったのです。


(何か授業で教わった事があるような……牛乳をろ過して、成分を抜いた液体の名前って確か……)


 さくらは学校で教わった事を必死に思い出していました。


「確か、ホエー……ほえーーーーー! 私がホエーにされちゃったー!? ほえーーーーー!)


 さくらはクロウカードに負けてしまい、液体化されてホエーになってしまった幻にやられてしまいました。



「ほえっ!?」

「おー、さくらどないしたん? 大分うなされてたで?」

「え……何今の、夢?」

「さくら、何か悪夢でも見とったんか?」

「う、うん……凄く怖い夢」


 どうやら今までの出来事は、全て夢だったみたいです。


「あ! さくら、ドリームのカードが勝手に発動しとるで! きっとさくらをからかって悪戯したんやな!」

「ドリーム? えっと確か、予知夢を見せるカード……え、予知夢!?」


 さくらはドリームのカードの効果が予知夢だと思い出して、不安になってしまいましたが……。


「あれ、でも既にイリュージョンもミストもバブルも封印している筈……」

「うん? 良く分からんけど、予知夢の中でその3つのカードと戦ってたんかいな?」

「うん、内容は怖くて思い出したくないけど……」

「クロウリードも変わった奴でな。時には予知夢と見せかけて、冗談で悪夢を見せる場合もあるかもしれんな?」

「そうなのかなぁ……」

「既にその3つのカードを封印している以上、その予知夢が当たる事はまずないや。ワイが保証するで」

「そっか……良かったぁ」


 さくらは一旦一安心しました。



 そしてその日の事。

 学校のチアリーディング部を終えて帰ろうとしていると、友枝町でちょっとした騒ぎが起こったと校内放送がありました。

 どうやら家畜小屋に居た豚が脱走したようで、町で暴れているとの事でした。


「さくらちゃん、これはカードキャプターの出番ですわ」

「えー、知世ちゃん……今回の相手、クロウカードじゃないんだよー? 警察に任せた方が」

「でもさくらちゃん、事件が早く解決しないと皆安心して下校できないですわ」

「うー……私が行くしかないのかなぁ」

「こんな事もあろうかと、いつでもビデオカメラは常備ですわ」

(さ、さすが知世ちゃんだよー……)


 そんな訳で脱走した豚騒動を受けて、事件解決の為にカードキャプター出動となりました。



「ミラー!」

「さくらちゃんが2人で可愛いですわー!」

「今回はミラーさんにも手分けしてもらって、まずは脱走した豚さんを捜そう」


 さくらはミラーのカードを使って、自身を分身させました。


「あ、さくらちゃんちょっといいかな?」

「うん? どうしたの? ミラーさん」

「少し2人でお話したい事があるの。知世ちゃんとケロちゃんも、ちょっと席外してもらっていいかな?」

「えーと、分かりましたわ」

「ああ、分かったで」


 ミラーで分身したさくらは、本物のさくらを連れて近くの公園へ行きました。


「それでミラーさん、お話ってなーに?」

「さくらちゃん、チェンジのカード持ってるでしょ? あれ、前々から見せてほしかったんだ。いいかな?」

「チェンジのカード? うん、いいよ。でも何でこんな時に?」

「ほら、私ってさくらちゃんが出してくれないと出られないじゃない。せっかく今、出してもらえているから」

「うーん、分かった。じゃあ発動するね。チェンジ!」


 さくらは特に何も疑問に思わず、チェンジのカードを発動しましたが……。


「えへへ、さくらちゃん。ありがと!」

「ほえっ……?」


 ミラーの分身さくらはチェンジに触れ、そして本物のさくらの手を引っ張って一緒に触れさせました。

 その直後、2人の心が入れ替わります。


「これで私が本物のさくらちゃんだね……」

「え……ミラーさん、一体何を」

「何言ってるの? 私、本物の木之本桜よ? あなたはミラーで、私の偽物よね?」

「そ、そんな、ミラーさん、私が本物のさくらで」

「これであなたをカードに戻せば、私がさくらとして生きられるんだ」


 ミラーは本物のさくらちゃんに成りすまして、身体を乗っ取る魂胆だったようです。


「ちょっと待ってミラーさん。私をこのままにして行かないで!」

「スリープ!」

「ほ、ほえ!? 何だか眠くなって……」


 ミラーさくらが発動したスリープの効果で、さくらは眠りに就いてしまいました。



「さくらちゃん、もう用事は大丈夫ですの?」

「うん、知世ちゃん」

「ミラーはどうしたんや?」

「えっとミラーさんは、もう豚さんを捜しに行ったよ」

「そうかそうか。じゃあワイらも手分けしてちゃっちゃと事件解決しようか」


 ぬいぐるみ姿のケロちゃんは、まだ魔力が完全に戻り切っていません。

 ミラーさくらを偽物だと気付かず、特に何も疑いすらしなかったのです。



「う、ううん……あれ、私」


 ミラーと入れ替わってしまったさくらは、公園のベンチで目を覚ましました。


「あ、チェンジのカードそのままになってる……どうしよう、ミラーさんが居ないと元にも戻せないし、私も戻れない」


 そんな直後の出来事でした。

 遠くから何だか、動物の足音が聞こえたのです。


「ブヒッ……ブッ」

「ほ、ほえー!? 豚さん!?」


 脱走した豚がここまでやって来たようで、さくら目掛けて走ってきます。


「ほえーーーーー!」


 ミラーとなってしまい、クロウカードを使えないさくらは只の女の子同等です。

 対抗手段もなく、只々逃げ回ります。


「きゃん!」


 さくらは発動していたチェンジにぶつかって、触れてしまいました。

 その直後、豚もさくら目掛けて突き進み……間に居たチェンジに触れてしまったのです。


「え……!」


 その直後、さくらは豚と心が入れ替わってしまったのです。


「ブヒーッ!?」(ほえーっ!?)


 さくらは何と、チェンジの魔力で豚になってしまいました。

 その直後、まるでタイミングを見計らったかのようにミラーさくらが現れました。

 ミラーさくらは呪文を唱え、チェンジのカードを元に戻します。


「さくらちゃん、大丈夫ですか?」

「おー、豚が居た!」


 続いて知世ちゃんとケロちゃんがやって来ます。


「ブヒーッ! ブヒブヒッ!」(えー! 私豚じゃなくてさくらだよー!?)

「スリープ!」

「ブ、ブヒッ……」


 ミラーさくらは再びスリープのカードを発動して、豚になってしまったさくらを眠らせてしまいました。


「ミラーさんもお疲れ様。もう戻っていいよ」


 ミラーさくらの中身が豚だ、と誰も気付かず……ミラーさくらの身体は、そのままカードへと戻ってしまいました。

 その後保健所によって豚は連れて行かれ、元の家畜小屋へ戻ったのです。



「ブヒーッ……」(何で私がこんな目に……)


 豚になってしまったさくらは豚小屋に入れられて、仕方なくホエーを飲んでいました。

 ホエー豚と呼ばれる品種の豚がいて、ホエーを飲んで育つ豚は非常に健康状態が良くなるのです。

 そしてさくらはその数日後、豚肉として出荷される運命を知る由もありませんでした。



「さくらちゃん、最近何だかご機嫌ですわね?」

「うん、ちょっと嬉しい事があってね」

「嬉しい事? 何かありましたの?」

「うーん、色々かな?」


 一方ミラーさくらは、本物のさくらに成りすまして日常生活を送っていました。


「ねえねえ知世ちゃん、今度一緒に美味しい焼肉食べに行かない?」

「焼肉? 良いですわねー」

「うちのお父さんがね、いつも知世ちゃんが仲良くしてくれているから、たまにはお食事でもどうかなって」

「何だか悪い気もしますけど……でもさくらちゃんと一緒のお食事なら、悪くありませんわね。お言葉に甘えちゃっていいかしら」

「うん、一緒に焼肉を食べに行こうね!」


 その数日後の事、さくら達は美味しいホエー豚が食べられる焼肉屋へ行きました。

 知世ちゃんは「何だかさくらちゃんみたいに美味しいお肉ですわ」と言いながら、ご満悦そうにホエー豚を堪能しました。

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