いつもいじめてくる女子に仕返しをする話③ (Pixiv Fanbox)
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「ここをこうして……っと」
さっきミズキを縛っただけあって、俺はその時にも増してスムーズにヨウコを縛り上げていった。
背中で束ねた腕から縄を伸ばし、胸の上や下に巻きつけていく。
「あんた、なんか手慣れてるわね……」
「そうか? まあいつも縛られてたからな」
ヨウコの指摘にとぼけながら手を動かし続けた。
二の腕の当たりが緩むと簡単に解けてしまいそうだ。ここはキツくしておかないとな。
「きゃっ」
ギュッと縄を締めると、普段の勝ち気なヨウコからは考えられない可愛らしい声が漏れ出た。
「お、なんだ今の声は。喜んでんのか?」
「なっ……!? くぅ……ハルトのくせに……!」
縄からギチギチと音が鳴り始める。怒りに任せて思いっきり力を入れているらしいが、縛られている以上は何もできないはずだ。
「あはは。さすがのヨウコもこれじゃただのお人形だな」
「ハルト、後で覚えてなさいよ……この次にあんたを縛って、とんでもない目に遭わせるんだから……」
ブツブツと恨み言を呟いているが、ヨウコの上半身を縛り終えた俺は次に下半身の拘束へと取り掛かる。
腰に縄を巻きつけ始めると、ヨウコは俺の意図を察したようで肩をビクッと振るわせた。
「あ、あんた……もしかして……」
「当たり前だろ? いつも俺にやってることじゃねぇか」
「でも……そんなの……」
次に俺は縄をヨウコの股下に潜らせ、ギュッと締め上げた。
「あんっ!?」
腰の後ろで縄を結んでいる間も擦れる感覚に翻弄されているらしい。身体をクネクネと捩らせながら、えも言われぬ感覚に抗っている感じだ。
「ちょ、これ……う……うぅぅ……」
さっきまでの威勢はどこへやら、すっかり大人しくなってしまう。その隙にヨウコの脚も縛り上げてやった。
全ての緊縛が完了した時、どんな表情をしているんだろうと覗いてやると、その顔はトマトのように真っ赤に染まっていた。
いつもは憎たらしく嫌味な笑みを浮かべていたヨウコもこうなっては可愛いもんだ。
「ねぇ、もう満足したでしょ……早く解きなさいよ」
その声もすっかり弱々しくなって、初めて見るヨウコのしおらしい姿に不覚にもときめきを覚えかけてしまった。
だがいくら可愛くして見せたって復讐心に燃える今の俺には関係ない。
「はぁ~? せっかく縛ったのに解くかよ」
「なっ」
俺はヨウコの背中から伸びる縄をグイッと引き寄せる。
「これから今までの仕返しをするに決まってんだろ?」
そしてヨウコの尻に思いっきりビンタを食らわせた。
「きゃんっ!?」
女子の尻に触れるのは多少躊躇したが、こいつはいつも俺のことを雁字搦めに縛り上げて何回も無抵抗のケツを叩いてきたんだ。これくらいやり返す権利は当然ある!
「な、な、何すんのよ!!」
「悪い子にはお尻ペンペンしてお仕置きしなきゃいけないからな~」
言いながらもバシバシと尻叩きを繰り返す。ヨウコは俺から離れようとするが、縄を引っ張り上げれば強引に引き戻すことができた。
脚を縛られているので、俺から逃れようとすると必然的に腰を曲げる格好になる。それが尻を叩くには丁度いい姿勢になるので、さらに追撃のビンタを叩き込む。
「いやっ! もうっ! やめなさいよっ!!」
さっきまで恥ずかしさで真っ赤だった顔は今や怒りの形相でさらに赤くなっていた。
縄がかつてないほど強烈にギチギチと音を立てる。もしかしたら縄を引きちぎってしまうんじゃないかいうほどの迫力を感じたが、ただの女の子にそこまでの馬鹿力があるはずもなく。
「ふぅっ、ふぅ……っ!!」
もはやヨウコは激情に支配されて言葉も発しなくなった。
縛られているヨウコなど恐れるに足らない。怒らせれば怒らせるほど俺は愉快な気持ちになっていった。
思い思いに責め立てること数分、無限に湧いてくるように思えたヨウコの怒りも体力の消耗に従って徐々に大人しくなっていく。
「ハルト……絶対に許さない……っ」
心が折れないのは立派だが、緊縛状態ではどんな抵抗も無駄なことはさすがに思い知ったようだ。抵抗は弱まり、素直に叩かれるのを待っているような状態になった。
「すっかり大人しくなったなぁ。叩かれるのが気持ちよくなっちゃったか?」
「ち、違うわよっ!」
一瞬だけ縄からギチッと音を立てるが、隠し持っていた体力もそれを最後に底を尽きたようだ。
首を項垂れさせたヨウコはせめてもの抵抗に恨み言を吐き始めた。
「あ、明日になったら……ミズキと力を合わせて、あんたを縛って……今まで以上の恥ずかしい目に遭わせてやるから……覚悟しなさいよね……」
ミズキと言えば緊縛姿でロッカーに押し込めたままだったな。
「こんなこと今日だけなんだから……ミズキさえいたら、あんたなんか……」
そのミズキは縛られた姿をヨウコに見られたくなくてロッカーに隠すことになったんだ。
ではそのヨウコも縛られているとしたら? 自分と同じような姿の仲間になら緊縛姿を晒しても問題ないんじゃないか。
「じゃあミズキに会わせてやるよ」
俺はそう言って床にヨウコを座らせると、ロッカーの元まで歩いていった。
その取っ手に手を掛ける。
「だめ、ハルトくん、やめて……! お願い……!」
中から声を潜めたミズキの懇願が聞こえる。
構うもんか。元々隠してやる義理も無いんだ。
俺は思いっきりロッカーを開けて、全身を縛られたミズキの姿をヨウコに見せつけた。
「な……っ!?」
親友同士で情けない姿を晒し合って、その心境はどんなものだろうか。
まだまだ復讐は終わらない。さて次はどんなことをしてやろうかと、俺の口角はどこまでも吊り上がっていった。
(つづく)