アルティマミレーヌ・オリジン⑩『ミレーヌinUSA③』 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 MAK066様 きんぎょにく様
ミレーヌとリオナがそれぞれソーキンモンスターと戦っていたそのころ…
DUOのアメリカ支部で待機となっていたソフィは、仕事をするふりをしながら周りの通信に聞き耳を立てていた。
「先ほどの話だと分割して落ちた隕石は四つ…リオナとミレーヌが対応しているのを除くと二つはまだ未発見なわけね。」
ここまでの情報だと、リオナが対応したガルバレイドという個体は好戦的。
ミレーヌの方は彼女が宇宙へと連れ去ったという報告から、そこまで危険な個体ではなさそうだとソフィは分析していた。
「うーん…いまいち彼らの動きに連動性が見られないわねぇ…偶然同じ隕石に居合わせただけなのかしら?」
ソフィは集まってくる情報を整理しながら思案するのであった…
このソフィの予想は当たらずとも遠からじで、彼らの暮らす『惑星ソーキン』は自然爆発を起こし、その時に地表から吹き飛ばされた隕石についていた微生物が彼らの正体である。
それぞれに地球で生活する姿に馴染もうとし、発電所で電気と機械と融合したのがガルバレイド。
林間部でイノシシのような哺乳類と、それに止まっていた羽虫とまとめて融合してしまったのがジューンだった。
ただ、複数の生物と融合してしまったジューンは知性を失ってしまったため子供のような怪獣となったが、彼らの本質は移住先の既存の生態系を脅かしてでも生存することを求める攻撃的な種族である。
残り二体がどういう適応をしてくるかは読めなかったが、ソフィは地球に対する敵対種族の可能性も考えて対策を考慮するのだった…
ビーッ!ビーッ!
突如、指令室内にけたたましい警報が流れる。
その音が指し示すのは新たな怪獣の出現であった。
”ルイジアナで巨大植物出現!”
その報を受けて指令室はにわかにざわめきだす。
皆が通信機やモニターに気を取られ、日本から来た美女が会議室から消えていることには、誰も気づいていなかった…
先ほどの警報を受けて新たな対応のために人々が基地内を行きかう中、ソフィはそのまま建物の屋上へと上がる。
強い風が吹いていたが、ヘリが出払っていることもありそこには誰の姿もなかった。
「さて…ここならいいかしら?」
ソフィはあたりを確認した後ゆっくりと目をつぶり、意識を集中する。
次の瞬間、ソフィを包んだ光の玉が大空へと飛翔していく。
そのまま怪獣出現の報があった地点にむかって、光の玉は飛んでいくのだった…
キシャアアア!
海岸線に沿って広がる湿地帯に、巨大な植物のような怪獣が闊歩する。
グランショックスと名付けられたその怪獣は、軍の攻撃をものともせずに都市部をめざして進んでいく。
ただ、通常兵器も効果がないわけではなく、ミサイルや戦車の砲撃でツタや枝葉の部分を切り落としていたが、それはすべて怪獣の本体が吸収して再生させていた。
再生のためにグランショックスも動きを止め、弾数をいたずらに消費してしまった軍はいったん防衛線まで下がる。
湿地帯に静寂が戻ったその時、空から光の玉がグランショックスの前に舞い降りた。
そして光の玉が音もなく消えると、その中から正義の女神・アルティマソフィが姿を現す。
「あら?ちょうど膠着状態だったみたいね。」
撤退していく軍をかばうように立ちふさがるソフィ。
その様子に、救いの女神さまの登場を讃える歓声が軍の車両から飛ぶ。
「あらあら…早く逃げてくださいねぇ~!」
そういうとソフィはグランショックスに向き合い、間合いを図り始めた。
シュルシュル…
たくさんの触手を生やしてソフィの身体を捕らえようとするグランショックス。
「ていっ!たぁっ!」
しかし、鋭い手刀や蹴りでそれを切り落としていくソフィ。
地面に落ちてビチビチと跳ねる触手たちはまだ生きているかのように蠢いていた。
「このままじゃキリがないわね…燃やすのが手っ取り早いけれど、ここじゃちょっと周りに被害が出てしまうわ。こうなったら!」
大地を蹴って一気に間合いを詰めたソフィは、そのままグランショックスに抱きついた。
「ぐうう…お…おも…いぃ…」
地中にも根を張っているのか、体重以上の抵抗をみせるグランショックス。
「いいかげんに…しなさい!」
無事な触手をソフィに絡めて抗うも、最後は持ち上げられてしまう。
そのまま飛び立ったソフィは、人気のいない海岸線の崖の上までグランショックス運んでいく。
ズウゥン…
ソフィに空中から落とされてグランショックスは岩盤の上でのたうち回る。
「ふぅ…ここの硬い岩盤なら根は張れないでしょう…これで終わりよ!アルティマショット!」
ソフィが構えた腕から光弾を放ち、それがグランショックスに命中する。
これで本体が燃えて一件落着…
そう思われた瞬間、土煙の奥から触手が伸びてソフィを捕らえる。
「くっ…なぜ…」
アルティマショットの命中するタイミングでグランショックスは足元の岩盤を跳ね上げ、光線の威力を減衰させていた。
弱まった光線では怪獣の本体を完全に燃やし尽くすことはできなかったのである。
シュウウウ…
捕らえたソフィを無力化すべく、相手をマヒさせる毒ガスを充満させるグランショックス。
「ぐ…ああっ…」
ピコンピコンピコン…
体の自由を奪うだけではなく、エネルギーの循環を乱されたソフィのえなイータイマーが激しく点滅する。
胸部のエネルギーを強制排出する機能をもった乳首が胸に浮かび、ソフィを焦らせる。
「く…身動きが…」
身体を縛り上げる触手がこすれるたびに身体が反応してしまい、ビクつくことしかできないソフィ。
グランショックスも反応のいい部位に触手を這わせて、この難敵を倒そうと責め立てる。
「う…ああっ…だめっ…えねるぎっ…でちゃううう!」
ブシュッ…ダパ…
股間や胸から漏れ出したエネルギーが白濁液となり、ソフィとグランショックスを汚していく。
大人しくなったソフィに興味をなくしたのか、拘束を弱めていくグランショックス。
しかしソフィの目にはまだ闘志の炎が燃えていた。
「これくらいで油断するとはまだまだ…たああっ!」
動けない身体に鞭打って、全体重をかけてグランショックスのバランスを崩すソフィ。
揺らいだその先には切り立った崖があった。
「植物に寄生したのが運の尽きだったわね…これでサヨナラよ!」
グランショックスを抱えて海のなかへと落ちていくソフィ。
海中に落ちたグランショックスは、塩水に身体が耐えられず自壊していった。
「ふぅ…危ないところだったわ…」
消滅を確認したソフィは空へ飛びあがり、司令部へと帰っていく。
これで三体目のソーキンモンスターが駆除され、残りは後一匹…
しかし、その胎動は真打にふさわしいモンスターの出現を予感させていた…
続く…