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一方その頃──。


「はぁ……はぁ……」

「こ、ここまでくれば……」

「ってかどこだよここ……!!」


スライム娘から一目散に逃げ出した彼らだったが、無我夢中で走るうちにすっかり迷子になっていたのだ。

知らない世界。

足を踏み入れたことすらない土地。

そんな中に取り残された中学生達。

まとめ役となる大人が一人もいない状況。

ともすれば──。


「お前らのせいでこうなったんだぞ……!!!」

「お前らのせいで……リョウタとユウタが……」


「は? なんで俺なんだよ!! お前だってなぁ……!!」


思春期の中学生達にとって、この現実はあまりに受け入れがたく、誰もが皆喧嘩腰になっていた。

そんなギスギスした雰囲気の中、一人の男子が口を開いた。


「……おい、ちょっと待てよ! よく見たらあそこ……!」


彼が指差したのは遠くの方に見える建物。

学校のようにも見えるが、そうではないような不思議な外観をしていた。


「あの中に行けばもしかしたら……!」

「ああ、そうだな!」

「行こうぜ……!」


そう言って彼らはその建物の方へと向かっていった。

しかし彼らはまだ気付いていなかった。

いや、気付けなかったと言った方が正しいだろう。

そこがサキュバス族の亜種である、フットサキュバス達が通う学園であることを……。


………

……

…

 


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