P92~96 幕間/小人視点仲間割れ (Pixiv Fanbox)
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一方その頃、フットサキュバス達の通う学園に足を踏み入れたとは知らない中学生達は再び仲間割れをしてしまっていた。
「なぁ、おい……早く進もうぜ」
「こっちには何があるんだろう……」
「もう待ちきれねぇ……」
アカネの吐息を全身に直接浴びてしまった、メンバーのうちの5人は、すっかり発情してしまっており、股間をパンパンに膨らませながら廊下をずんずんと突き進む。
一方で、ヒロを含む3人はちょうどアカネの吐息がかかりにくい位置に立っていたようで、少しずつ魅了が解けてきていたのだ。
そんなヒロが、前を進む5人に向かって口を開く。
「ね、ねぇ……ちょっとこの場所、怪しすぎるから戻った方がいいんじゃないかな……」
しかし、そんな忠告を無視して、先頭を歩く少年が答えた。
「何言ってんだよお前! ここまで来て引き返すとかありえねーだろ!」
少年の名はショウゴ。
サッカー部に所属しており、身長が180cm近くある大柄な少年である。
体格が良く運動神経も良い彼は、まさに怖いもの知らずといった様子で、どんどん先へと進んでしまう。
それに釣られて進んでいく4人。
彼らもみな運動部に所属しており、やんちゃという点においてはショウゴに引けを取らない。
「ひ、ヒロ……どうする……?」
「うーん……」
残された3人は何度も彼らを諌めようとしたのだが、普段から粗暴な彼らが言うことを聞くはずもなく。
こんな状況にも関わらず、一切の冷静さがない彼らに少し不信感を抱いていた。
(さっき入り口で甘い匂いがしてたけど、それが影響してるのか……? いや、でもそんなこと聞いたことないし……)
アカネの吐息が彼らの性欲を煽り、狂わせていることなど知る由もないヒロは、どうしたものかと先程からずっと頭を悩ませていた。
「やっぱりこれ以上進むのはやめようよ……」
「あ"あ"!?」
「うぅ……」
「じゃあ俺達は俺達で行動するから、お前達3人はお前達で勝手にしろよ! あばよ!!」
そして、案の定と言うべきか。
怒り始めたショウゴは、ヒロ達を怒鳴りつけると5人で先に行ってしまったのだった。
取り残された3人のうちの一人、コウタは不安げに呟く。
「どうしよう……ショウゴ君達行っちゃったし……」
「このまま置いていくわけにもいかないし……とりあえず追いかけようよ」
「やっぱり8人で協力し合った方が何かと便利だしな!」
そう快活に応えるのはマサ。
残された3人のうち、唯一運動部に所属しており、誰とでも分け隔てなく接することのできる好青年。
クラス内の人望も厚く、ヒロの親友とも呼べる存在だった。
「やっぱりそうだよね、ショウゴ達がいくら勝手なことするからと言ってもクラスメートだし……」
3人で相談した結果、ひとまず彼らを追いかけることに決めたようだ。
そうして、足早に彼らの後を追いかけていくものの、運動部5人の足に敵うはずもなく。
やがて彼らの姿は完全に見えなくなってしまうのだった──。
………
……
…