中野家の五つ子は要介護 (Pixiv Fanbox)
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「報酬5倍!?」
それは一本の電話だった
妹のらいはからバイトの連絡がきたのだ
「ここか......」
俺は指定された場所に赴く
そこはまるで公民館のような大きな平家だった
表札には「中野」の文字
俺は一呼吸置くと預かった鍵で中に入る
「お邪魔しまーす......うっ!何だこの臭いは......?」
中に入ると妙に肌寒く、そして酸っぱいような甘ったるいような臭いが鼻腔を刺激する
俺は廊下を進むと奥から声が聞こえてくる
「ん?誰か来たね?」
「パパが言ってた新しい人じゃない?」
「どんな人かな......?」
「優しい人だといいね!」
「そうですね」
俺は声を頼りに奥に進み、扉を開ける
するとそこには想像を絶する光景が広がっていた
「ん?おやぁ?君が新しい人?」
「ち、ちょっと男の人なんて聞いてないわよ!?」
「随分若いね......」
「こんにちはー!」
「み、見ないで下さい!?」
そこには巨大なベッドが5つ並び、その上にはそのベッドが小さく見えるほど巨体の女性達がいた
俺は軽く会釈すると一旦部屋を出て、雇い主に電話をかける
「五つ子!?」
[あぁ、君には娘達の介護を頼みたい]
「介護......」
[君は成績優秀で就職の幅を広げるために介護士の資格を持っていると聞いてね]
「しかし同年代の女子の介護なんて......」
[報酬は相場の5倍、働きによってはもっと出してもいい、娘達の資料は用意してあるから参照してくれ、いい働きを期待しているよ、励みたまえ]
「は、はい......」
こうして俺は重度肥満の五つ子の介護をすることになった
「君も大変だねー、こんなおデブちゃん達のお世話なんてすることになって」
「まぁ、仕事だからな」
「ふーん、ま、何かあったらお姉さんに相談しなよ、話くらいなら聞けるから」
俺に優しく声をかけてくるのは長女の一花
体重は397kg
五つ子の中では一番体重は軽く、寝たきり生活も一番歴が浅い
「一花、そんな奴に優しくしてやる必要ないわよ!」
俺が一花の身体を拭いていると隣から声が聞こえる
「もうニ乃ったら......まだこの前のこと怒ってるの?」
「だってこいつ私の胸を触ったのよ!?」
「人聞きが悪いぞ!身体を拭くのに触っただけだろ!」
「うるさい!ていうか一花はなんでそんなに抵抗無いのよ!?」
「いやいや、フータロー君はお仕事でやってくれてるんだよ?それにこんな太った女の子に興奮なんて普通しないから......」
「〜〜〜!?もういい!!」
目に涙を溜め、布団を被ってしまったのは次女のニ乃
体重は468kg
プライドが高いのか介護に否定的で、ニ乃のパワハラのせいで何人も辞めているとのこと
「フータロー......ニ乃のことごめんね?」
「いや、気にしてない、大丈夫だ」
「そっか......」
彼女は三女の三玖
体重は442kg
話を聞くと戦国武将が好きとのことで、高校の歴史の教科書を見せたら大層喜んでいた
「足のマッサージしような」
「うん......お願い」
三玖は布団をずり上げる
すると贅肉でぶくぶくに膨らんだ極太の足が現れた
足全体がセルライトに覆われ、むくみも酷く血流が悪い
そのためマッサージをし、血流を促すのだ
「痛くないか?」
「ん......大丈夫......」
足を揉むたびに三玖は足の指をピクピクと動かす
「三玖って嬉しいと足の指動くよねー」
「よ、四葉!」
「にしし、上杉さんのマッサージ気持ちいいもんね!」
無邪気な笑顔を見せる彼女は四女の四葉
体重は480kg
かなり体重があるが姉妹の中では一番身体が動く
恐らく他の4人よりも筋量が多いのだろう
「四葉、シーツ変えるからベッドから降りてくれるか?」
「わかりました!」
すると四葉は電動の背もたれで上体を起こすと巨体を左右に揺すり、その場で身体の向きを変える
そして足をベッドから下ろすと俺に向かって手を伸ばす
「どっこいしょぉぉ!!」
ベッドから立ち上がると全身の贅肉がでろんと垂れ下がる
「んぶぅ......!ぶふぅ......!」
すると四葉の息は一気に荒くなる
体力があると言っても480kgの巨体を支えるのは骨が折れるようだ
「んぶぅ......!ご、ごめん五月、べ、ベッド座らせて!」
ギシィ!
四葉は耐えかねて隣のベッドに腰掛ける
「こふぅー......い、いいですよぉ......ぶひゅぅ......」
四葉が腰掛けたベッドの主
五つ子の末っ子、五月だ
体重は圧巻の560kg
一花よりも170kgも重い巨体では呼吸するだけでも体力を消耗してしまうようで四六時中CPAPを着用している
他の姉妹も寝る時は呼吸が止まらないように着用しており、ベッド脇には酸素ボンベが常備されている
「よし、交換終了っと......四葉、戻っていいぞ」
「あ、はぁい、ありがとうございます!よいしょおぉ!」
四葉は再び立ち上がると自身のベッドに腰掛ける
そして俺は四葉の極太の足を抱え、ベッドの上に置く
すると四葉はやっと落ち着いて肉厚な手でパタパタと汗だくの顔に風を送っている
「さてと......五月、調子はどうだ?」
「こふぅぅ......げ、元気ですよぉ......んぶぅぅ......」
五月は気怠そうに返事をする
500kg超えの肥満体では喋るだけでも辛いのだろう
顔に付いた贅肉が口や鼻まで圧迫している
「あっ、でもぉ......こふぅぅ......」
「ん?」
「お腹がぁ......空きましたぁ......」
ぐぎゅうぅぅぅぅぅぅぅ......
五月の腹から大きな音が鳴る
「あぁ、もうそんな時間か......用意するから待ってろ」
俺はキッチンに向かい食事の準備をする
巨大な冷蔵庫を開けると多種多様な食材が大量に入っている
俺は巨大な肉と大量の野菜を手早く処理して寸胴に入れ、固形スープで味を整える
「よし、できた」
俺は台車に寸胴を乗せ、5人のもとに運び込む
「わーい!待ってました!」
「献立は何......?」
「ボリューム満点ヘルシースープだ、肉も野菜もたっぷり摂れて低カロリーだぞ」
「低カロリーかぁ......私達のお腹が満足するかな?」
「とにかく食ってみろ」
俺はスープを取り分ける
「あ、いい香り......」
「い、いただきまぁす!」
五月は皿が置かれた途端に我慢できずに食べ始め、他のみんなも釣られて食べ始める
「んっ!美味しい!」
「本当だ......」
味は好評なようだ
「おかわりもあるから......」
「う、上杉君!げぇぇっぷっ!お、おかわり下さい!」
「早いな!よく噛んで食えよ?」
「んぶぅ......す、すみません......美味しくて......」
五月はまん丸な笑顔でおかわりを受け取る
すると他の姉妹達も次々とおかわりを要求してくる
結局寸胴いっぱいに作ったスープは一滴残らず五つ子の腹の中に収まったのであった
夜、俺は日誌にその日の事をまとめていた
するとナースコールのランプが点滅したのでマイクをONにする
「どうした?」
「フ、フータロー君!すぐに来て!二乃が!?」
一花の危機迫る声に俺は慌てて5人のもとへ向かう
「どうした!?」
駆けつけるとベッドの上に二乃の姿が無い
近づくと二乃は床に足を広げて座り込んでおり、床には糞尿が広がっていた
「ひっぐ......うあぁぁぁぁ!」
二乃は号泣している
「な、何があったんだ!?」
「二乃ったら自分でトイレに行くって聞かなくて!フータロー君を呼ぼうって言ったんだけど......」
二乃の様子を見ると糞尿がオムツの容量を超えていたところに尻餅をついてオムツが破裂してしまったようだ
「二乃、怪我は無いか?痛い所とか......」
「ぐすっ......」
二乃は泣きながらも無い首を横に振る
「よし、じゃあ頑張って立ってみようか」
俺は二乃の腋に腕を回す
いつもなら悪態の一つでもついてくるところだが二乃は素直に俺の背中に手を回す
「よぉし、いくぞぉ!せーのっ!」
「ふんぎぃぃぃぃぃ!!」
あまりの重さに腰が砕けそうになる
しかし一番キツイのは二乃だ
俺が音をあげるわけにはいかない
「んぶぅ!んぶぅぅ!た、立てたぁ!」
二乃は肩で息をしてどうにか立ち上がる
すると破けたオムツが大便と共に床に落ちる
「とりあえず風呂に行こう、二乃を風呂に入れたら掃除するから臭いのは少し我慢しててくれ」
「気にしなくていいよ」
「うん、大丈夫......」
「困った時はお互い様ですよぉ!」
「こふぅ......二乃を......お願いしますねぇ......ぶひゅぅぅ......」
一花達に見送られ、俺は二乃の両手を引いてゆっくり歩いていく
ドスンッ!ドスンッ!ドスンッ!
「ひぃ!ぶひぃ!」
「ゆっくりでいいからな、はいいっちにいっちに」
二乃の頭が左右に大きく揺れる
これ程の肥満体だと足が太過ぎてまっすぐに歩けない
「よし、着いたぞ」
「はぁ!はぁ!す、座っていい!?座っていい!?」
「も、もうちょっとだけ頑張れ!」
俺は限界の二乃の手を離し、特注サイズの入浴用介護椅子を設置する
「よし!いいぞ!」
ズドンッ!!
「ふひぃぃぃ......」
二乃は尻餅をつくように椅子に座る
勢いよく座ったので潰れないかとヒヤヒヤしたが大丈夫なようだ
「じゃあ汚れ落としていくぞ?」
「......うん」
二乃はこくんと頷く
普段なら変態と罵ってくるところだか流石に背に腹は変えられないのだろう
適温のシャワーを二乃の身体にかけていく
「ふぅぅぅ......」
二乃は深く息を吐き、リラックスする
よく考えたら二乃を風呂に入れるのは初めてだ
いつも提案しても触るな、自分でやると言って濡れタオルで自分で身体を拭いていた
しかし手の届く範囲などたかが知れている
正直最近は体臭もキツくなっていたので二乃には悪いがいいきっかけだったかもしれない
「じゃあ下もかけていくぞ」
俺は二乃の下半身にシャワーをかけていくと茶色く汚れたお湯が流れていく
介護椅子は便利なもので座りながらでも尻を洗う事ができる
そして俺は椅子の真下に手を潜り込ませ、尻の間に腕を入れる
「んっ......!」
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫よ......ちょっと滲みただけ......」
そう言われて椅子の下から尻を見ると所々に汗疹ができ、赤く炎症を起こしていた
やはり下半身は全く拭けていなかったようだ
「あとで薬つけてやるからな、今は少し我慢してくれ」
「......分かった」
俺はあらかた汚れを落とし、タオルにたっぷりとボディソープをつけ泡を立てる
そして二乃の身体を洗っていく
腕全体を駆使してどんどん泡まみれにし、タオルでどんどん擦っていく
すると面白いくらい垢が出てくる
「痒いところはないか?」
「せ、背中......もっと強く擦って......」
俺は要望に応えて広い背中を強めに擦っていく
盛り上がった背中の贅肉がぶにぶにと形を変える
そして洗い終わるとシャワーて泡を洗い落とす
「よし、二乃、頭は自分で洗えるか?」
「バカにしないで、流石にできるわよ」
「わかった、じゃあ頭を洗ってる間に部屋の掃除をしてくる」
「......分かったわ、悪いけどお願い」
そして俺は浴場を後にし、掃除用具を持って部屋に戻る
「あ!フータロー君、二乃はどう?」
「あぁ、もう大丈夫だ、すぐ片付けるからな」
俺はゴミ袋を広げ、糞尿でズッシリと重くなった特大オムツを広いあげて袋に詰める
そして大きな便はそのまま拾い、飛び散った汚れを雑巾で拭いていく
「よし完了!あとは換気して芳香剤を置いとけば臭いはすぐ消える」
手際良く作業を終えると一花達がパチパチと拍手してくれた
そして俺は風呂場に戻るとちょうどニ乃が頭を流し終えていた
「どう?自分で洗えたわよ?」
「あぁ、偉いぞ」
「ふふ......」
ニ乃は少し嬉しそうに微笑む
「じゃあ身体拭くぞ」
俺はバスタオルを二乃に被せるとどんどん拭き上げていく
贅肉の谷間も丁寧に拭いていく、こうしないと雑菌が繁殖して痒みや炎症の原因になる
「次はこれだ」
俺はクリームを手に取るとニ乃の身体に伸ばしていく
「んぅ......これいい香りね......」
「イランイランの香りだ、美肌効果やリラックス効果があるんだ」
「へぇ......」
ニ乃は鏡を見る
そこにはサッパリしてクリームでぷるぷるになった自分が映っていた
「ねぇ上杉」
「なんだ?」
「これから毎日お風呂入れてって言ったら迷惑?」
二乃は気まずそうにこちらを見てくる
今までキツく当たってきたこともあり、頼みにくいのだろう
「迷惑なもんか、毎日綺麗にしてやるよ」
「そ、そう!じ、じゃあお願いしようかしら?」
「任せろ、あとオムツ気持ち悪くなったらちゃんと言うんだぞ?」
「......分かったわ、ごめんなさい」
「おう、大丈夫だ」
俺は二乃の頭をポンポンと撫でるとドライヤーで髪を乾かすと部屋に戻る
ドスンッ!ドスンッ!ドスンッ!
「あ!ニ乃おかえりー!」
「こふぅぅ......大丈夫でしたかぁ?」
「おっ?なんかお肉ぷるぷるしてるね?」
「フータローお疲れ様......」
ドスンッ!!
ギシィ!!
「ふぅぅ!疲れたわぁ......」
「よく頑張ったな、さてと、俺は寝るけど何かあったらみんな遠慮しないで呼べよ?あとCPAPも付け忘れないようにな」
「了解!」
「わかった......」
「はい!おやすみなさい!」
「んぶぅぅ......分かりましたぁ......」
「じゃ、おやすみ」
俺は部屋を後にしようとする
「う、上杉!」
「ん?」
「......えっと......今日はありがとう......あと迷惑かけてごめんなさい......これからもよろしく」
「......おう」
俺は一言返事を返し部屋を後にする
廊下を歩きながら俺はこれから付き合いが長くなるであろう5人の巨デブ娘達の事を考えるのであった
完