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「え?本部から任務依頼?」

千束とたきなは目を丸くした

「今の私達に任務って......」

「何考えてんだあのおばさんは」

自身の大きなお腹をさすりながら呆れた様子の2人

「それでどんな任務なんですか?」

「あぁ、どうも潜入任務らしいぞ」

ドスッドスッドスッドスッ......

後日、千束とたきなは指定のあった場所に向かっていた

「あむっ、もぐもぐ......ここでふね」

「へー、もぐもぐ......見た目は普通のカフェだけど......」

本部からの情報によるとこのカフェでは未成年にいやらしいことをさせているらしく、その実態を調査して欲しいとのこと

人選に関しては今の2人なら欲情されることも無いだろうという中々失礼な理由だった

「よし!じゃあ行こっか!」

「はい」

2人は行きがけに買った大量のコロッケを完食すると店に入る

「ごめんくださーい......」

「はーい!」

声をかけると奥から返事が聞こえ、1人の女性が出てきた

「あら!?あらあら!あなた達が短期バイト希望の子達!?私この店で店長してます!よろしくね!」

その女性は千束とたきなを見るとパァッと表情を明るくする

「よ、よろしくお願いします」

「お願いしまーす」

「はい、こちらこそ!じゃあ座って!面接を始めましょうか」

店長は慣れた手付きで千束とたきなに椅子を2つずつ用意する

2人は感心しつつ椅子に座る

ギィ......ギシィ......

2人の体重に椅子が軋む

「座りにくくない?もう一つ椅子使う?」

「私は大丈夫です、たきなは?」

「ん......ではお言葉に甘えてもいいですか?」

「はい了解!」

2m超えの巨尻のたきなは椅子2つでも肉がはみ出してしまったため椅子3つでようやく巨尻が収まりきった

「えーっと......錦木千束さんと井ノ上たきなさん......2人とも高校生かな?」

「は、はい」

「そっか!ちなみに飲食店での経験は?」

「あ、私達別の喫茶店でも働いてて勉強のために他のお店でも働きたいなぁって!ね?」

「は、はい!」

「なるほど......ちなみに2人とも......ものすごく太ってるよね?」

「「は、はい......」」

千束とたきなは表情を強張らせる

もしかしたら太り過ぎが理由で落とされるかもと警戒する

「体重は......いくつくらいかな?」

2人はアイコンタクトをする

「私は341kgです」

「わ、私は379kgです」

2人は正直に答える

「そ、そう......!300kg超えてるんだぁ......ふぅーん......」

店長はモジモジしだす

「あ、あの......?」

「は!?あー、ごめんごめん!えーっと、2人とも採用です!この後の営業から出れますか?」

「は、はい!ありがとうございます!」

「頑張ります」

「もう少ししたら先輩の子達が来ると思うから......」

ドスッドスッドスッドスッドスッ......

「あ、来たみたいだね!」

重苦しい足音と共に店の扉が開く

「んぶぅ......おはようございまーす」

「おはよー!みんな今日もよろしくね!」

すると扉から5人の巨デブ少女が入ってくる

「あら!一花ちゃん!今日手伝ってくれるの!?」

「ふぅ......はい!今日撮影無いので稼がせて貰います!って......あれ?店長その人達は......」

「あっ!紹介するね!こちら錦木千束ちゃんと井ノ上たきなちゃん!今日から短期で入ることになりました!」

「よ、よろしくお願いします!」

「お願いしまーす!」

2人はのっそりと立ち上がり、挨拶をする

「わぁ!すっごい大きい!」

「私達より太ってる女の子なんて初めて見たわ......」

「しかも凄く可愛い......」

「私中野四葉です!よろしくお願いします!」

「わからないことがあったらなんでも聞いて下さいね」

巨デブが7人集まり、店長は顔がニヤけていた

「えっ!?みなさん五つ子の姉妹なんですか!?」

「どうりで顔がそっくりだと思った」

「よく言われますね」

7人は更衣室で談笑していた

「それにしてもアンタ達凄い身体よね......」

下着姿になった千束とたきなを見てニ乃はマジマジと観察する

「ちょwそんなジロジロとw」

千束はわかりやすく胸元を太い腕で隠す

「そういうみなさんもその......凄いですよね?姉妹揃って......」

「あ、あー......そうですね、こんなところまでそっくりで......」

「子供の頃から太ってるの?」

「あー、そ、そうだね......一応?」

五つ子達は煮え切らない表情を浮かべていた

千束とたきなは不思議に思った

五つ子達は過去改変で子供の頃から太っていたことになっているが本人達が太ってからまだ一年も経っていないのだ

「そ、そういうお二人もその身体は一朝一夕には出来上がりませんよね?やはり子供の頃から?」

空気を変えようと五月が質問する

「えっ......あー......これは」

「そ、そうそう!もう昔から食べるのが大好きでさー!」

「ち、千束?」

「(コソ)バカ!ホントの事言ってどうすんの!妙なガス浴びて一晩で300kgも太りましたなんて言ったら不審がられるでしょ!」

「(コソ)そ、そうですね......すみません......」

「「「「「?」」」」」

不思議に思う五つ子

互いに知らないが不思議な出来事で一晩で巨デブになってしまった女子高生が7人も集まる奇跡が起こってしまった

「みんな、早く着替えないとお店始まっちゃうよ......」

「そうね、早く着替えましょ」

7人はロッカーを開ける

「え!?」

「こ、これって......」

千束とたきなは目を見開き、固まってしまった

「さあ!今日も頑張って働こう!」

張り切る店長の前に並んだ巨デブ7人

その7人の格好は桃色の全身タイツに垂れ耳のカチューシャ、そして豚鼻を付けていた

「「......」」

千束とたきなは言葉を失っていた

「このお店は日によって衣装を変えて色んな姿のおデブちゃんとご飯を食べようってコンセプトだからね......」

「初日にこの格好は中々キツいわね......」

「(コソ)千束ぉ.......」

「(コソ)我慢だよたきな......」

巨体をモジモジと縮こまらせるたきな

それを千束が静かに諭す

「ま、まぁ!今日は中々酷いけどいつもは可愛い服とかが多いからさ!今日さえ乗り切っちゃえばあとは楽勝だよ!」

一花は千束とたきなを慰める

「今日は可愛い可愛い豚ちゃんだからみんな語尾に「ブヒ」を付けて喋ってね!」

「店長は少しは気を遣いなさいよ!」

こうして開店時間を迎えた

「注文いいですかー?」

「はーい!今行きますブヒー!」

「ねぇ、今日は何食べたい?」

「うーん......トンカツ食べたいブヒ」

「豚コス可愛いね!」

「あ、ありがとう......ブヒ」

「四葉ちゃーん!料理上がったよー!」

「ブヒー!ご飯ブヒー!」

「はい、あーんして?」

「あーん......もぐもぐもぐ......んー!おいひいですブヒ!」

「5人とも凄いですね......」

「ねー......」

五つ子達のブタ接客を見て呆気に取られる千束とたきな

「さ、2人とも!あの子達に負けないようにね!」

店長に背を押され、千束とたきなはホールに出る

すると店内がざわつく

「えっ!?何!?新しい子!?」

「うおっ!?デッカ!?」

「この子達は今日から私達の仲間になった千束ちゃんとたきなちゃんブヒ!」

一花は2人を紹介する

「ほら2人とも挨拶するブヒ」

「錦木千束でーす!よろしくブヒー!」

「い、井ノ上たきなです......よろしくお願いします......ブヒ......」

2人が挨拶すると客達は大盛り上がりだ

そのウェルカムな雰囲気で2人の緊張も少し解けて、千束は一花と、たきなはニ乃と一緒に接客することになった

「お隣失礼しますブヒー」

「どっこいしょぉ!」

一花と千束は客を挟んで座る

「色々頼んだからたくさん食べてね!」

「嬉しいブヒ!いただきますブヒー!」

一花は慣れた様子で料理を食べる

「んむっ、ほら千束ちゃんも食べるブヒ!美味しいブヒよ!」

「じゃあ遠慮なく!あむっ!んぶっ!?お、美味しい!!」

千束はあまりの美味しさに驚く

「店長の力作ブヒ!」

「はむぅ!あむっ!がつがつがつがつがつがつ......」

「わあ!凄い食欲だね!千束ちゃんは体重どれくらいなの?」

「んぶぅ?ごくんっ!341kgブヒー」

「300kg超え!?凄いね!」

「私達より100kg以上重いブヒ!?」

「一花ちゃん達はみんな200kgだっけ?」

「はいブヒ!五つ子全員で1tブヒ!」

ドンッと腹を突き出す一花

すると客は一花の腹を触り出す

「んぐっ!?」

千束は料理を食べながらその様子に驚く

そして客に注意しようとした

「ブヒヒ!くすぐったいブヒィ!」

しかし一花は嫌がるどころか笑顔で腹を揉ませている

その様子を見て周りを見回すと他のテーブルでも五つ子達は客に贅肉を揉ませていた

「どうしたブヒ?千束ちゃん」

「あ、あの、みんなお肉揉まれてるブヒよ......?」

「あー......ここはこれくらいのスキンシップは普通ブヒよ?」

「えぇ......」

「流石に胸やお尻は駄目だけどお腹とか二の腕は暗黙の了解でOKブヒ」

「い、嫌じゃないブヒ?」

「んー......ちょっと裏行こっか」

一花は千束の手を引き、バックヤードに下がる

「ごめんね?さっきの質問の答えをお客さんの前では話せないから......」

「い、いえ!全然!」

「タメ口でいいよ?同い年だし」

「......分かった」

「で、さっきの答えだけど、答えはNO......と思いたいかな?」

「?」

「千束ちゃんは太ってて嫌な思いってしたことある?」

「え?」

その問いに千束は太ってからの数ヶ月のことを思い出す

街を歩けばデブだのブタだの笑われ、着れる服は少ないし、食べても食べても満足できない食欲

痩せていた時とは180度変わってしまった生活を思うと千束の表情は少し曇る

「その様子だとやっぱりあるよね?私達もいっぱいあったんだ......だからかな?今の私達を好きだって言ってくれる人達を本当に大切にしたいって思うようになったの」

「それで......」

「うん、私達のお肉を揉んで幸せになって貰えるなら私達はたくさん揉んで貰いたいし、たくさん食べて欲しいって言うならいくらでも食べたいんだ」

愛おしそうに大きな腹を撫でる一花を見て千束も自身の腹を撫でる

「でも嫌なら大丈夫だよ?触られるのが嫌って人は珍しくないし」

「うぅん!素敵な考えだと思う!それにデブ好きは大事にしないとね!」

「んふふ、そうだね、デブ専は貴重だからね!」

一花と千束は笑い合い、ホールに戻ると何やら騒がしい

「た、たきな!落ち着きなさい!?」

「離してください!この男は私のお腹を触りました!痴漢の現行犯です!」

ニ乃が怒るたきなを羽交締めにして押さえていた

「ありゃりゃ......」

千束はやれやれと困りながらたきなをなだめるのであった

その後千束達はDA本部には調査結果を異常無しと報告

「もぐもぐ......甘いんじゃないですか?あの店、限り無く黒に近いグレーですよ?」

「かもねー、あむっ、でも少なくともあの子達にとってあの場所は必要だよ」

千束は五つ子達の笑顔を思い出しながらジャンボパフェを頬張るのだった

「てゆーか、リコリコもあの店を見習って可愛いおデブちゃんを武器にすればいいんじゃない?ねぇ?ミキさーん?」

「だからウチは風俗店じゃないって言ってるだろ」

「あはは!」

千束は笑いながらスマホを見る

そこには巨デブ7人が楽しそうに写った写真が表示されていた

完

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