五肥〜アルバイト生活〜 (Pixiv Fanbox)
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がつがつがつ......もぐもぐもぐ......ごくごくごく......
いつものように夕食を摂っている五つ子
するといきなり玄関の扉が開く音がする
5人は驚きの表情を浮かべ玄関の方を見る
そこには予想外の人物が立っていた
「ただいま、食事中にすまないね」
中野マルオ
五つ子の父親である
「お、お父さん!?」
「パパ!?急にどうしたの!?」
「たまには君達の様子を見たいと思ってね」
マルオはそう言うと5人の食卓を見回す
「見事に茶色い食卓だ、野菜はすずめの涙程、もれなく高カロリーだ」
「......」
この食事を作ったニ乃はバツが悪そうな顔をする
「君達にはそれぞれ食生活を改めるようにと話をしていたと思っていたが......」
5人共バツが悪そうな顔になる
「一花くんは仕事の関係上現場のお弁当が多いね、しかし余ったお弁当やケータリングを全て平らげるのは感心しないね」
「うぅ......」
「ニ乃くんは言わずもがなこの料理だ、ウチの台所は君に一存してしまっている状況も悪いが」
「ふん......」
「三玖くん、炭酸飲料は過剰に摂ってはいけないと再三注意したと思うが?」
「バレた......」
「四葉くん、いくらお相撲をしているとはいえもう少し食べる量は控えなさい、このままでは動けなくなってしまうよ?」
「は、はい......」
「五月くん、君は本当に食べ過ぎだ、ブログも見させて貰ったがこの前もつ鍋を15人前も食べたんだろ?」
「なっ!?なぜブログの事を!?」
「あんたバレてないと思ってたの?」
五月はその事実に驚愕する
「とにかく君達は僕の注意を全く聞かず、こんな不健康な生活を続けている訳だね」
マルオの言葉に5人はぐうの音も出ない
「という訳で君達にはこの家から出て行ってもらう」
「「「「「!?」」」」」
あまりにも急な決定に動揺する5人
「僕はあまりにも君達を甘やかし過ぎたようだ、好きに使えるお金を渡して何不自由なく生活させる事が正しいと思っていたが結果君達をこんな不健康な肥満体に育ててしまった......だから今一度改めなくてはならない、今月分までの生活費は渡そう、しかし来月からはアルバイトでも何でもして生活しなさい、余計なお金はもう渡さないよ」
5人にとってはデブになったのはつい最近でピンときていないが周りの人間は5人が子供の頃から贅を尽くし、暴飲暴食を繰り返してきたと認識している
理不尽だが怒られてしまうのも当然だった
こうして5人はマンションを出る羽目になった
「で?こうなったと......?」
「うん、ちょっと......というかかなり狭いけどね......」
風太郎は早速新しい住居に招待されていた
そこは学校に程近い一般的なアパートだった
その広さは5人がギリギリ横になれる程の広さで、睡眠時は机などを退かさなければならない
しかも安アパートのためそこそこ古い
5人が動くだけで部屋が揺れる
近所に入居者がいないのがラッキーだった
「さてと、今月中に私達はバイトを見つけないといけなくなった訳だけど、何が良いのかしら......」
「ニ乃エッチだしデブ専AV女優とかどう?知り合いに監督さんいるから紹介しよっか?」
「ぶっ飛ばすわよ!?フー君以外に抱かれるなんてまっぴらごめんよ!!」
「あはは、ごめんごめん冗談だよ」
「サラッと聞き捨てならない事言われた気がする......」
「フー君、私はいつでも覚悟はできてるわよ!」
ニ乃は風太郎にウインクを飛ばす
「とにかく、みんなに向いてそうなバイトを探さないとね、私のお仕事の貯金だけじゃ食費ですぐに無くなっちゃうし」
「とは言っても何がいいんだろ?コンビニとか?」
「みんなで一緒にできたら安心なのですが......」
「そんなに募集してる所なんか無いわ、それにそれぞれ得意な事も違うし......」
「四葉は人懐っこいし、接客は合ってるんじゃない?飲食店とか」
「飲食店かぁ!まかない出るかな!?」
「出るかもしれないがお前達が満足する量は絶対に出ないだろうな」
「確かにそうですね......」
「なら私達の武器を活かすんだよ」
そう言うと一花はスマホをみんなに見せる
「ぽっちゃり喫茶?」
「うん、文字通りぽっちゃりさんが接客する喫茶店、前に仕事で取材に行ったんだけど働かないかってスカウトされたことあるんだよねぇ、だからみんなが行けば採用されると思うよ?」
「ちなみに待遇は?」
「時給1300円、簡単な接客、そして......」
「そして?」
「まかないは超デカ盛り!」
「「「「決定!!!!」」」」
こうして五つ子のアルバイト生活が始まった
「いやぁ、話には聞いてたけど本当にみんな可愛いねぇ!」
結論から言うと4人は即座に採用された
店長はひっきりなしに褒めちぎるので4人はいたたまれない様子だ
「じゃあ、衣装に着替えてね!着替えたらホールに集合!」
そう言って衣装を渡される
4人はそれぞれ着替え始める
そして着替え終わると4人はホールにやってくる
まずニ乃の格好
ピチピチのボンテージに網タイツの女王様スタイルだった
「あ、あの......これは流石に......」
「うはー!!凄く似合うよニ乃ちゃん!ニ乃ちゃんSっ気があるから女王様が合うと思ったんだ!ムチとロウソクがあれば完璧だ!」
「こいつを引っ叩いてやろうかしら......」
ニ乃は聞こえないようにボソッと呟く
次に三玖の格好
フリルが沢山あしらわれたメイド服だった
「は、恥ずかしい......」
「三玖ちゃんは尽くすタイプだと思ってね!おデブメイドさんにご主人様と呼ばれた日には世のデブ専達はメロメロさ!」
「め、メロメロ......じゃあ......フータローも.......」
三玖は頭の中でフータローとのメイドプレイを妄想してしまっていた
四葉の格好
タオル生地の熊の着ぐるみ衣装だった
しかし生地が薄いため身体のラインはしっかり出ている
「がおー!」
「無性に四葉ちゃんは熊が似合う気がしたんだよね!その抱擁力は某ト◯ロも顔負けさ!」
「ト◯ロに勝てますか!私!」
最後は五月の格好
ワイシャツにタイトスカート、そしてストッキングの女教師スタイルだった
「ど、どうでしょうか......?」
「五月せんせー!!こんな先生に教わったら思春期男子はもれなくデブ専まっしぐらだよ!」
「で、デブ専まっしぐら......」
こうして衣装のお披露目も終わり、開店時間となった
「いらっしゃいませ!ファットピアへようこそ!」
この店に来るのは元々太った女の子が好きな人がほとんどだ
つまり規格外の巨デブであるニ乃達が人気者になるのにそう時間は掛からなかった
「へぇ!ニ乃ちゃんって料理得意なんだ!やっぱりたくさん食べるの?」
「そうですね、脂っこい料理は作るのも食べるのも大好きですよ!お腹いっぱい食べさせて欲しいなぁ」
「よーし!デカ盛りを注文するから一緒に食べよう!」
「わー!ありがとうございます!」
「三玖ちゃん可愛いねぇ!こんなメイドさん僕も欲しいよ!」
「あ、ありがとうございます......」
「三玖ちゃん喉渇いてない?何か飲む?」
「じゃあ......抹茶ソーダを......ピッチャーで」
「大っきい熊ちゃんだねぇ!」
「えへへ!お肉たくさん食べたいです!熊さんですから!」
「あはは、わかったよ!じゃあジャンボハンバーグ一つ!」
「ごっつぁんです!」
「へぇ、五月ちゃんって先生目指してるんだ?」
「はい、そのために勉強を頑張っているんです」
「でも五月ちゃんだったら給食一クラス分くらい食べちゃいそうだね!」
「そ、そんなことは......!」
ぐぎゅううぅぅぅぅぅぅぅ......
「あはは!給食の話をしてお腹しちゃったかな?デカ盛りを注文しようか」
「は、はい、お願いします......」
こうしてニ乃達はデブ専達の心をガッチリ掴んでたくさん注文を促し、売上げをぐんぐん上げていった
「やっほー、みんな頑張ってる?」
「あら?一花じゃない、仕事終わったの?」
閉店直前に一花が店にやってきた
「うわぁ、みんな凄い格好だね」
女王様、メイド、熊、教師
確かにキャラが濃いラインナップだ
「やぁ!一花ちゃん!来てくれたんだ!」
「どうも!妹達ちゃんとやってますか?」
「ちゃんとなんてものじゃないよ!過去最高売上げ更新しちゃったんだから!」
「えー!すごーい!」
「あっ、一花ちゃん、実はこれからみんなのまかないを兼ねてお疲れ様会をしようと思ってたんだ!一緒にどうかな?」
「えー!いいんですか?是非!」
こうしてまかないとして大量のデカ盛り料理が並べられる
「「「「「いただきまーす!」」」」」
5人は一心不乱に食べ始める
山盛りのスパゲッティ、ジャンボハンバーグ、唐揚げタワー、特盛カレー、ホールケーキにマウンテンパフェ
5人の胃袋をしっかり満足させる程のデカ盛り料理は労働後の疲れた身体に染み渡る
「「「「「ぶげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぷっ!!!!!」」」」」
こうして最高のバイト先を見つけたニ乃達は当面の生活の目処を立てることができたのだった
ちなみに後日
「どうかしら?フー君、私のお肉に潰されてみない?」
「ご主人様......この卑しいデブメイドにお仕置きしてください......」
「美味しそうな人間さんですねぇ!襲っちゃいますよー!がおー!」
「お勉強の時間です、おデブの事をたくさん教えてあげます!」
「どういう状況だ?これは」
「バイト先で着てる衣装をフータロー君に見せるんだってみんな張り切っちゃってねぇ」
「そうなのか......それで一花」
「ん?何?」
「お前のその格好はなんだ?」
「今度のグラビアで着る水着、スリングショットって言うんだぁ、どう?似合う?エロい?」
「勘弁してくれ......」
風太郎は股間にテントを作りながら頭を抱えるのであった
完