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「ふっ!しっ!」

パァンッ!パァンッ!

四葉は次の大会に向けて相撲の稽古に励んでいた

テッポウ打ちをしていると部長が話しかけてくる

「精が出てるね中野さん」

「あっ!部長さん!ごっつぁんです!」

「ちょっと相談があるんだけど......」

「相談?」

「実はウチの相撲部がテレビの取材を受ける事になったの」

「テレビ!?凄いですね!」

「それで誰が一人に密着するんだけど......中野さんにお願いできないかな?」

「わ、私ですか!?」

「そう!中野さんはウチのエース、横綱だからね!」

「で、でも......」

「大丈夫!いつも通りに頑張ってくれればいいんだよ!何も特別な事はしなくても良いの、いつも通り中野さんの相撲をすればいいのよ」

「わ、わかりました!頑張ります!」

こうして相撲部の取材の日がやってくる

「はーい!本日は私の通う学校の相撲部の取材にやってきました!レポーターは見た目は力士中身は乙女、中野一花がお送りしまーす!」

「はいカット!」

すると一花は四葉の元に行く

「今日はよろしくね四葉」

「もう!何で言ってくれなかったの!?」

「その方が面白いかなって」

「もう!」

2人がじゃれついているとスタッフが一花を呼ぶ

そして取材が始まる

「今日はよろしくお願いします!」

「はい、よろしくお願いします!」

「この子は中野四葉さん!実は私の可愛い妹なんです!」

一花は四葉に抱き着く

「ち、ちょっと一花」

「照れない照れない!」

一花は四葉の腹の贅肉を揺らす

「四葉は相撲部のエースなんだよね!」

「う、うん、この前の大会では個人戦で優勝しました」

「凄いなぁ!その強さの秘訣とは何ですか?」

「秘訣......かどうかはわかりませんが......よく食べてよく寝て、たくさん稽古をする......特別な事ではなく、そうした日々の積み重ねなんだと思います!」

「積み重ね......そっか......そうだね!とても素晴らしい考えだと思います!立派な妹を持ってお姉さんは嬉しいよぉ!」

「だ、たから抱き着かないでってば!」

「ぶー、ケチー!」

取材は和気あいあいと進んだ

「次は実際に稽古を見学したいと思います!」

するとスポブラと廻し姿の四葉がやって来る

「おお!我が妹ながら廻しがよく似合いますねぇ」

「恥ずかしいってば!......では普段やっている稽古を一通りお見せしますね!」

すると四葉と部員達は稽古を始める

「まずは股割りです!」

四葉達は足を広げて上体を倒す

全員が足をほぼ180度まで開くことができ、四葉は腹の贅肉がつっかえてはいるが柔軟性は申し分無かった

「次はすり足です!」

四葉達は重心を落とし、足を地面から離さずに移動する

まさに力士の動きだ

四葉達の尻や腹がぶよぶよと揺れている

「次は四股踏みです!」

四葉達は足を大きく上げ、勢いよく下ろす

ズドンッと稽古場が揺れる

太ももの贅肉が四股を踏む度にぶるんっぶるんっと揺れる

「次はテッポウ打ちです!」

四葉達は稽古場の柱に張り手を繰り返す

太い腕から繰り出される張り手は稽古場を揺らす

そして腕の贅肉もぶるんぶるん揺れ動く

「次はぶつかり稽古です!」

部員達は四葉の前に並ぶ

すると順番に四葉と組み合っていく

体格差もあり四葉はどんどん部員達を倒していく

「どすこぉぉい!!」

「まだまだぁ!」

四葉達は汗だくになりながら組み手を続けた

そして泥と汗にまみれた四葉が一花の元に戻って来る

「ぜぇっぜぇっ!ぶふぅ......これが一連の流れです!」

四葉の表情は疲れていながらも満足感を浮かべていた

「凄かったよぉ......四葉は毎日これを?」

「はい!」

「四葉、本当に頑張ってるんだね......偉い偉い」

一花は四葉の脂ぎった頭を撫でる

「い、一花......」

照れる四葉

「頑張ってる四葉を見てたら私......暑くなってきちゃったよ」

そう言うと一花はいきなり服を脱ぎ始める

「えっ!?ちょっ!?一花!?」

服を脱ぎ捨てると一花の腰には廻しが巻かれていた

「......は?」

「ねぇ四葉......体重200kgの女の子と相撲したことある?」

「な、無いけど......」

「だよねぇ?こんな巨デブな女子高生滅多にいないよね?四葉の最大の武器はその体重な訳じゃん?圧倒的な体重差で相手をねじ伏せる......ねぇ四葉、ほとんど体重差の無い相手にどれだけ通用するか試したくない?」

「はっ!」

四葉は確かに!という表情をする

「お姉さんが胸を......いや!腹を貸すから思い切りぶつかっておいでよ!」

一花は自身の腹をパァンッと叩く

「......いいよ、一花、土俵上がりなよ」

2人の巨デブが土俵で見合う

そして号令と共に一花と四葉は組み合う

贅肉同士がぶつかり合い、べちんべちん音を立て、ぶるんぶるん揺れ動き、2人の全身から汗が噴き出して土俵を濡らしていく

(お、重い......!お相撲は素人なのに身体が大き過ぎて廻しが取りきれない......!)

互いに廻しを掴もうとするが巨大な腹の贅肉が邪魔をし、攻めきれない

しかし一花と四葉には決定的な違いがあった

「ぜぇっ......!ぜぇっ......!ふぎぃぃ......!」

一花は既に肩で息をしており、半ば四葉に寄りかかる形になっていた

決定的な違い、それは体力だ

デブになってからも身体を鍛え続けた四葉と仕事と学校以外は惰眠と暴飲暴食を繰り返している一花では天と地の差である

(......今だ!)

四葉は一瞬の隙に腰を入れ、廻しを掴む

そして一花の巨体を引き寄せ、足を絡める

すると四葉は自身の腹と腰に一花を乗せ、そのまま投げ飛ばす

見事な上手投げだ

一花はそのまま土俵外に転がっていき、全身土まみれになる

「ぶひゅうぅ......!ぶひゅうぅぅ......!」

四葉は息を切らしながら一礼をし、土俵を降りて一花の元に駆け寄る

「ふぅっ!ふぅっ!一花!大丈夫!?」

「ぜぇっ!ぜぇっ!......だ、大丈夫ぅ......ぶふぅ......」

「起きれる?シャワー室で土落としてきなよ」

「う、うん、ありがとう」

一花は四葉の手を借りて立ち上がり、その場を後にした

一花がシャワーを終え、稽古場に戻ってくるとそこには巨大な鍋と料理が並んでいた

「えー!?何これ!?」

「練習終わりのちゃんこだよ!毎日練習終わりに食べるんだよ!」

「毎日!?でも四葉、家でも晩御飯食べてるよね?」

「ちゃんこは別腹だよ!」

その発言に部員達は若干引いているようだった

そして相撲部一同と一花は一緒にちゃんこを食べる

驚いたのがその割り振りだ

鍋は3つあり、一つは四葉以外の部員達、残り二つは四葉と一花が一つずつ食べる

「「がつがつがつがつ......ずぞぞぞぉぉぉ......」」

全員が一心不乱に食べ始める

だがその量が桁違いの一花と四葉はどんどん腹を膨らませていく

そして全員がほぼ同時に食べ終わる

「ぐげええぇぇぇぇぇぇっふっ!!ふぅ......これが一日の流れです......げえぇぇっぷっ!!」

「うぶぅ......取材協力ありがとうぶげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぷっ!!......ございましたぁ......ごぉぉぉっぷっ!!」

こうして相撲部の密着取材は終了した

後日、その様子は全国放送された

すると思いもよらない事態になった

全国の女子相撲部が四葉達の稽古内容を参考にし始めたのだ

基礎を大事にし、更に身体の巨大化を促す

打倒四葉を掲げる者も少なくなかった

そして変化は四葉にも

テレビに出た事で四葉達の知名度が上がり、周りの人達が応援や差し入れをしてくれるようになったのだ

「四葉ちゃーん!お相撲頑張ってね!」

「中野さん!これ良かったら食べて!」

「あ、ありがとうございます!」

四葉は更にやる気を出し、稽古に邁進するのであった

ちなみに一花達4人が四葉に間違われて食べ物を貰ったり、他の学校の相撲部に勝負を挑まれたりするようになったのはまた別の話である

完

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