どすこい一花 (Pixiv Fanbox)
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「私がお相撲さん役!?なんでまた......」
中野一花は困惑していた
わざわざ痩せている一花に太った役が来たのだ
「実はこの映画で使う特殊効果が新技術らしくてその試験運用も兼ねているらしいんだ、そのために役柄とは程遠い女優を探しているという話なんだよ」
「それで私に?」
「かなり大きな映画だし自分とかけ離れた役柄はキャリアアップにはもってこいだよ、受けてみないかい?」
「......わかりました、引き受けます」
こうして一花は仕事を受けることになった
「よろしくお願いしまーす......」
一花はスタジオに入る
そしてスタッフの指示により全裸になる
「では早速始めていきますね!」
スタッフの手には空気入れのバルブのようなものがあった
するとそれを一花のうなじに取り付ける
「あ、あのこれって......」
「いきますねー」
スタッフは息を吸い込むとバルブに息を吹き込む
「あっ、あふぅぅ......!」
一花は妙な感覚に身体の力が抜ける
(き、気持ちいい......あぁ......私の中にスタッフさんの息がぁ......)
むくんっ!
むくむくむくむくむくむくむくむく......
すると一花の身体が膨らみ始める
華奢な手足は貫禄のある逞しい極太のそれに変貌
括れたウエストは前に、横に肉が突き出していく
綺麗で張りのある巨乳はどんどん大きくなり、柔らかさが増していき、脇の肉と一体化していく
そして大きくなっていく身体に同調するように顔が膨張していく
首は身体に飲み込まれ、頬はパンパンに膨らむ
そして顎は弛み、立派な二重顎が形成される
「おおぉぉぉぉん💕」
野太い喘ぎ声をあげると共に一花の膨張は終わる
「ふぅ......ふぅ......あれ......?」
一花は視線を落とすと自身の変貌を目の当たりにする
「なっ!?なんなんですかこの格好!?」
「大成功ですね!よくお似合いですよ!」
「私の身体......一体どうなって......」
「今使ったのは新開発の[ぷくぷくぜいにくん]という物です、人を瞬時に太らせることができるんです」
「そ、そんなぁ!」
「安心して下さい!うなじのバルブを外せば元に戻れますよ」
一花はそれを聞くとすぐにうなじを触る
しかしぶよぶよの贅肉を摘むだけでバルブが見当たらない
「バルブは体内に収納されています、撮影が終わるまで外には出てきませんよ」
「くっ......!」
「さ、観念してください!撮影を始めますよ!」
「は、はい......」
一花はスタッフ数人がかりで廻しを巻かれる
その巨体に廻しがよく似合う
そして特大のスポブラを着ける
「流石に髷を結うには髪が短いですね......カツラをどうぞ」
一花は大銀杏のカツラを被る
こうして巨デブ女力士一花が完成した
「ふぅ......ふぅ......よろしくお願いします......」
一花は相撲部屋のセットに入り、挨拶を済ませる
するとそこには一花に負けていない巨漢が立っていた
「紹介します、彼は高砂部屋の親方さんです、今日から中野さんの稽古をマンツーマンで行ってくれます」
「よろしく」
「えっ?け、稽古って......これ映画ですよね?」
「そうですよ?中野さんが力士に成長するまでを追うドキュメンタリー映画」
「そ、そんな!?話が違います!」
一花はスタッフに詰め寄る
すると親方は一花の巨大な尻を思い切り叩く
「んぎぃっ!?」
「つべこべ言ってないで稽古を始めるぞ!俺がお前を立派な力士にしてやる!来い!」
親方は一花の廻しを掴み、セットの中に連れていく
「やっ!?あんっ!?ひ、引っ張らないで!?」
廻しが股に食い込み、変な声が出る
「では1ヵ月間お願いしますね!カメラは回しっぱなしにしてあるので思う存分やって下さい!」
スタッフはそう言うとその場を後にする
「ちょ、ちょっとぉぉ!?」
一花の叫びはスタジオに虚しく響くのであった
「もっと腰を落とせ!そんなんじゃ足下すくわれるぞ!」
「ひぎぃ!!」
「おらもっと足開け!柔らかいのは贅肉だけか!?」
「いだだだだだだ!?」
「力士たるもの食って身体を育てるんだ!ほら、まだまだあるからもっと食え!」
「ふー!ふうぅ!うっぷっ!」
一花は朝から晩まで稽古漬けだった
早朝から走り込み、筋トレ、ぶつかり稽古
食事は一日6食
休憩時間はほぼほぼ睡眠に費やした
そして稽古を始めて一週間
一花の身体は少しずつ変化を始めていた
「あれ?私......なんか大きくなった?」
一花は鏡に映る自分を見てふとそう感じた
ぶよぶよと締まりの無かった身体は全体的に張りが出てきており、腹が大きく突き出している
腕を曲げると贅肉の奥の筋肉がぐりぐり動いているのが分かる
太ももも幾分か太くなり、力を込めるとボコンッと筋肉が張り出す
それからというもの、一花は稽古にどんどん身が入るようになっていった
スタミナが強化され、日に日に稽古が楽になっていく
柔軟性が増し、股割りも壁に身体が付くようになった
更に胃袋も大食いになれ、今では毎食大鍋のちゃんこを完食するようになり、間食も摂るようになった
そのため一花の身体は急速に成長を続け、稽古終わりの1ヵ月が経つ頃には......
「ふうぅ......ぶふぅ......」
全身がこれでもかと張り詰め、まさしく力士体型になった一花の姿があった
肩は大きく盛り上がり、背中も広くなった
表面は柔らかくも中身はカチカチの筋肉が大量に付いた巨大な腹
ぶよぶよでただ大きかった胸は幾分か引き締まり、胸筋が動かせるまでになった
そして1ヵ月ぶりにスタッフがやってきた
「お久しぶりでーす!うわ!中野さん!めっちゃ大きくなりましたね!?」
「あっ!スタッフさん!ごっつぁんです!」
「あはは!ごっつぁんです!親方〜、中野さんめっちゃ立派になりましたね!」
「あぁ、たった1ヵ月でここまで変わるとは思わなかったよ、おい一花、四股踏み見せてやれ」
「うすっ!」
一花は腰を落とし、足を高く上げる
そしてズドンッと勢いよく下ろす
「凄い迫力ですね!」
「ごっつぁんです!」
「では中野さん、残りのシーンの撮影をしていきましょうね!」
「うすっ!お願いします!」
その後様々なシーンを撮影していく
着流し姿で街を練り歩き、食べ放題の店での大食い
そして本物の力士との取り組み
まさかの本職の力士よりも一花の方が巨体という嬉しい誤算があった
こうして全てのシーンが撮り終わり、急ピッチで編集が行われる
そして大々的に宣伝が始まり、主演女優である一花はその力士姿で様々な営業の仕事を受けた
バラエティ番組への出演
芸人などにデブ弄りをされ投げ飛ばすというお決まりをこなす
全国のちびっ子相撲を周り、稽古をつける
両国国技館で土俵入りをさせて貰うなど異例の高待遇だった
そして無事に映画は公開され、一花の仕事は一段落した
そして一花の待ち望んだ日がやってきた
「いやぁ中野さん、本当にお疲れ様でした!」
「ごっつぁんです!......あ、いや、ありがとうございます......」
「あはは!すっかり力士言葉が板についちゃいましたね」
「うす......」
「元に戻ったら言葉直さないとですね〜」
雑談をしながらスタッフは一花の盛り上がったうなじを揉む
すると体内に埋もれていたバルブが出てくる
「じゃあ外しますねー」
スタッフはキュポンッとバルブを外す
「......」
「......」
「......?」
一花とスタッフは首を傾げる
一向に一花の身体に変化が現れない
「あ、あの......どうなってるんですか......?」
「あー、多分なんですけど......長期間の肉体改造で即席の肉が全て本物の肉になったのではないかと......」
「ぜ、全部私の肉......?」
一花の全身の贅肉も筋肉も全て本物となり、元に戻る術は無くなったのであった
それからというもの
一花は相変わらず力士姿でテレビに出ていた
衣装は着流し、髪を伸ばし自前の髪で髷を結い、業界初の力士系女優として本格的に活動を始めたのだ
久しぶりに家に帰った時には姉妹達には大変驚かれた
一花も妹達とのあまりの体格差に笑ってしまった
学校にも特例で着流しで登校した
一花は注目の的だった
「おっ!フータロー君!」
「い、一花......」
「一緒に帰ろうよ」
「お、おう」
ドスンッドスンッドスンッドスンッ......
「この身体驚いたでしょ?」
「あぁ、てっきり特殊メイクだと思ってた......」
「残念ながら本物でーす」
一花は腹をパンパン叩く
「正直私結構相撲が好きになっちゃったからこれはこれでアリだと思ってるんだ」
一花は優しげな笑顔を浮かべる
「そうか......なら俺からとやかく言うことはしない......頑張れ」
「うふふ!ごっつぁんです!」
「でも成績落ちたら許さないからな?」
「ご、ごっつぁんです......」
一花の力士系女優としての人生はまだまだ始まったばかりだ
完