ゴーストイーターおキヌ (Pixiv Fanbox)
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「吸魔護符に霊体ボウガンの矢......あと神通棍アルネ」
「はい、ありがとうございます厄珍さん」
「いやぁ、おキヌちゃんは働き者でホントにいい子アルネェ!」
「そんな事ないですよ、美神さんと横島さんにはいつも助けられてばっかりで......少しでも役に立ちたいんです!」
幽霊のおキヌ
三百年前、人柱として捧げられたが神にはなれず、地縛霊として彷徨っていた
しかし除霊仕事に来ていた美神令子と横島忠夫と出会い、成仏するための資金を稼ぐために日給30円でGS美神事務所で働いているのだ
しかしおキヌは今の生活が気に入っており、成仏の事などすっかり忘れているようであった
「すっかり遅くなっちゃった!早く帰らなきゃ」
辺りはすっかり暗くなりおキヌは急いで事務所に向かっていた
「ん?あれは......」
おキヌは妙な気配を感じ、辺りを見回すとその正体を発見する
「ぐすっ......ぐすん......」
そこには小さな子供の霊が膝を抱えて泣いていた
「あなた、一体どうしたの?」
おキヌは放っておけず話しかける
「お母さんとはぐれちゃったの......ぐすっ......寂しいの......」
そんな姿を見ておキヌは子供をそっと抱き寄せる
「怖かったね......もう大丈夫よ」
すると子供はおキヌの着物を力強く握る
「な、何......?」
「ミツケタ......」
「!?」
突然聞こえてくるおぞましい声
視線を落とすと子供の霊気がどんどん増していき、瞬く間にその姿は歪に巨大化していく
「オマエガ......アタラシイ......オカアサン......」
そう言うと化け物はおキヌを再び抱きしめるのであった
「おキヌちゃん、遅いわね」
「そういえばそうっすね」
美神と横島はおキヌの帰りを待っていた
すると美神は突然立ち上がる
「ど、どうしたんすか!?」
「な、何?この妖気は!?事務所に近づいてくる......」
美神は神通棍を構え、霊力を込める
横島はそそくさと美神の後ろに隠れ、震えている
そしてその妖気の正体が姿を現す
「うぶぅ......み、美神さぁん......!」
そこに現れたのはとてつもなく太った少女だった
大きく突き出した腹、たわわに揺れる爆乳に巨大な尻
そんな巨体を特大サイズの巫女服が包んでいる
そしてパンパンに膨らんだ顔に揺れる二重顎
その顔は美神達にとって見慣れた顔だった
「ま、まさか......おキヌちゃん!?」
「えぇっ!?」
美神と横島は驚愕する
「お、おキヌちゃん、一体どうしちゃったんだよ!?」
「ぶふぅ......へ、変な霊に取り憑かれてぇ......」
「変な霊?」
おキヌは事の経緯を話した
「とにかく霊視してみましょう」
美神は霊視ゴーグルを取り出し、おキヌの姿を霊視する
すると美神はギョッとする
「な、何よこれ!?」
「ど、どうしたんですか?美神さん?」
美神は横島に霊視ゴーグルを渡す
横島は霊視ゴーグルを覗く
「な、何だぁ?おキヌちゃんの身体が霧みたいなので包まれてる?」
「おぞましいけど、その霧の粒子一つ一つが幽霊よ......しかも成仏できない悪霊ばっかり......数は数百......いや、もしかしたら何千かも......」
「そ、そんなに......」
「み、美神さん!早く除霊してあげないと!」
「んなこと分かってるわよ!でもこれは簡単じゃないのよ!」
「何でですか!?いつもみたいにお札でぱぱっと......」
「人間に憑いた霊を祓うのとは訳が違うのよ!悪霊達とおキヌちゃんの霊体は一体化とまではいかなくてもかなり癒着してしまっているの、お札や神通棍みたいな乱暴なやり方じゃおキヌちゃん自身も消滅しかねないのよ......」
「じ、じゃあどうするんすか......?」
「悪霊を一体一体除霊していくしかないわ......しかもこの量......一体どれだけ時間がかかるか見当もつかないわ......」
数千の悪霊を一体ずつ除霊する
一日に十体除霊したとしても数百日かかる計算だ
その事実におキヌは首を垂れる
「必ず何とかしてあげるから元気を出しなさい?そ、それにほら!今の姿も結構可愛いわよ?ね?横島君?」
「えっ!?あっ、そ、そうだよおキヌちゃん!」
美神と横島は必死におキヌを励ましている
そんな二人を見ておキヌはクスッと笑みをこぼす
「ふふ、二人とも必死過ぎですよ、あはは」
二人はそんなおキヌの様子を見てホッとした表情を浮かべていた
「とりあえず除霊をしつつ経過観察をしていきましょう、おキヌちゃんも何か変わった事があったら報告しなさい?いいわね?」
「は、はい、わかりました」
こうしておキヌの肥満体生活が始まった
「ふぅ......ぶふぅ......」
太ってから数日
おキヌは以前とは違う感覚を随時美神に報告していた
・息切れ
・身体の火照り
・溢れ出る汗
まさにデブと言える体質に変化していた
他にも変化はあった
「ふぐぅっ!うぶぉぉぉ!」
おキヌは壁を抜けようとするが以前のようにすんなり行かず、ゆっくりとしか抜けられなくなった
巨大な下半身が壁に埋まってバタバタしている様子はなんとも滑稽だった
美神曰く、大量の霊と癒着したことによりおキヌの身体は幽霊というより妖怪に近い存在になっており実体化が進んでいるとのこと
そのため以前のおキヌからは感じられなかった体臭や熱気が感じられるようになった
更におキヌ自身も身体がかなり重いらしく、地面スレスレにしか浮いていられなくなり、漂うたびに全身の贅肉がたぷたぷと揺れる
そしていつものように三人で除霊に向かった時
更なる変化に気づくことになる
「この世にどんな未練があるのかは知らないけど、ちょっと悪さが過ぎたみたいね!このゴーストスイーパー美神令子が極楽へ逝かせてあげるわ!」
美神は決め台詞を言うと神通棍を構える
すると妖怪は物凄い勢いで美神に突進してくる
美神は神通棍で受けるが力負けし、吹き飛ばされてしまう
「がっ!?」
美神は壁に激突し、動けなくなる
そこに妖怪は容赦無く突進する
「み、美神さぁぁん!!」
横島が叫んだ時
美神の前には巨大な尻と背中があった
「お、おキヌちゃん!?」
おキヌは咄嗟に美神を守ろうと前に出たのだ
誰もがおキヌも美神の二の舞になると思った
が、しかし......
「えいっ!」
ぼよおぉぉぉぉんっ!!
妖怪が体当たりをした瞬間
おキヌは腹を突き出して、カウンターの要領で妖怪を弾き飛ばしたのだ
妖怪は壁に激突し、弱体化する
ぐぎゅううぅぅぅぅぅぅぅ......
するとおキヌのお腹から腹の虫が爆音で鳴り響く
おキヌは妖怪に近づくと大きく口を開ける
すると妖怪の身体が浮かび上がり、おキヌの口に吸い込まれていく
そして妖怪を飲み込むとおキヌは膨らんだ腹を満足気にぽんぽんと叩く
「ぷふぅ!ご馳走様でしたぁ......ぐげええぇぇぇぇぇぇぇっぷっ!」
大きなゲップをするおキヌ
その様子を美神と横島は口をあんぐりと開け、見ていたのであった
「ゴーストイーター?」
「なんすかそれ?」
「早い話、霊を食べることができる能力よ」
「霊を......食べる......私あの時物凄くお腹が空いて......目の前の妖怪がとても美味しそうに見えて......」
おキヌはその時の様子を思い出す
目の前の妖怪に対する異常な食欲
妖怪を飲み込んだ時の幸福感
どれもおキヌにとってかなり刺激的だった
「ねぇおキヌちゃん?ものは相談なんだけど......ゴーストイーターはかなり希少で強力な能力なの......だから元に戻るまでの間で良いからその能力で除霊を手伝ってくれない?」
「えっ......」
ゴーストイーターは所謂天然の吸魔護符だ
しかも使い減りしない
美神はやはり現金なもので、コストの掛からないゴーストイーターでボロ儲けをしようと考えているのだ
おキヌはもちろん美神の性格を知っている
しかしおキヌは迷わずに返事をした
「分かりました!私やります!」
「お、おいおいおキヌちゃん?そんな簡単に答えちゃって良いのか?あの美神さんにコキ使われたらまともな扱いにならないぞ?」
「横島さん......心配してくれてありがとうございます......でもこんな姿になって......迷惑かけちゃって......でもこんなダメダメな私でも役に立てるならって思ったんです」
「おキヌちゃん......」
「大丈夫です!こんなに太ってるんですから、どんな妖怪もペロリですよ!」
おキヌは自身の腹をパンパン叩く
その衝撃が全身の贅肉を揺らし、顔の肉まで揺れている
それからおキヌはゴーストイーターの能力で除霊に邁進した
「おキヌちゃん!今よ!」
美神が妖怪を弱らせ、おキヌに合図を出す
そしておキヌは大きく口を開け、妖怪を吸い込む
「ごっくん!ぷはぁっ!ご馳走様でしたぁ......ぶぐぇぇぇぇぇぇぇっぷっ!!」
ただでさえ大きな腹を更に膨らませ、爆音のゲップを出すおキヌ
「お、おキヌちゃんもう3件目だけど大丈夫か?」
横島はおキヌを気にかける
「ごぉぉっぷっ!は、はい!まだまだ食べられます!ぶごぉっぷっ!!」
そう言うもののおキヌは腹の圧迫感に少し苦しそうだ
「お疲れ様、この後の現場までまだ時間があるから休憩してて」
「あ、はーい」
横島は近くのベンチに腰掛ける
するとおキヌも横島の横に来てふよふよと漂っている
「にしても美神さんも鬼だよなー、おキヌちゃんの事まるで掃除機扱いだもんなー」
「ぶふぅ......私が自分で決めたんですもの、私は役に立てて嬉しいですよ」
「ほんまにええ子やなー、おキヌちゃん」
「それに美神さんはちゃんと毎日私の除霊も頑張ってくれてますもん、まだ全然太ったままですけど......」
「そっか......まぁあれだ、何か困った事とか相談があったら気軽に言えよな?時給255円で金は無いがそれ以外ならな?」
「横島さん......」
おキヌは感慨深そうに横島を見つめる
普段はおちゃらけていてスケベな横島
しかし人に優しくできる青年だ
おキヌはそんな横島を愛しく思っている
本人が天然でその自覚が無いのが実にもどかしい
「じゃあ......一つ聞いても良いですか?」
「ん?」
「今の私って......横島さんはどう思いますか?」
横島は予想だにしなかった質問に面をくらう
「ど、どうって?」
「私が生きていた頃は食べるものも少なくて飢え死にしちゃう人もいて......だから身体が大きくて元気な人はみんなの憧れだったんです」
「ふ、ふーん......」
「横島さんはこの大きな身体をどう思いますか?やっぱり美神さんみたいな人のほうが良いですか?」
「お、おキヌちゃん?」
「自分で言うのも恥ずかしいんですけどお胸は物凄く大きくなったんですよ?」
おキヌは自身の爆乳をたぷたぷ揺らし、横島に見せつける
「ふぅ......横島さん......」
「ご、ごくり......」
横島はおキヌの妖艶な雰囲気に生唾を飲む
そして横島の手はゆっくりおキヌの身体に伸びていく
おキヌは胸を高鳴らせる
しかし横島は突然立ち上がり、近くの電柱に頭を打ちつける
横島はいつもこうなのだ
普段はセクハラをする癖にここ一番という時は日和ってしまう
だがおキヌはそれが優しさだと知っている
額から血を噴き出し、気絶している横島の頭を肉厚な手で撫でる
「そろそろ行くわよー......ってどうしたの?」
「い、いえ!何でもありません!横島さん!起きてくださーい!」
「んあ......?」
「ほら、行くわよ」
先を歩く美神と横島
その後ろをついていく巨デブおキヌは今この瞬間に幸せを感じながらこれからも悪霊を食べていく
「ぶぐげぇぇぇぇぇぇぇぇっぷっ!!!」
完