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リクエスト作品です

休日の昼下がり、賑わいを見せる大型ショッピングモールの特設広場では、多くのギャラリーが熱い視線を注ぐ中で一つのイベントが佳境を迎えていた。

『第一回・超メガ盛りグルメ大食い選手権』――地元の飲食店が合同で開催したその大会のステージ上には、信じられない光景が広がっている。

百キロを優に超えるであろう巨漢の男性や、筋肉隆々のフードファイターたちが次々と限界を迎えて腹を抱え、あるいは白目を剥いてテーブルに突っ伏していく中、たった一人だけ、涼しい顔でフォークを動かし続けている参加者がいたのだ。

銀色の美しいボブヘアを揺らし、金色の大きな瞳を淡々と料理に向けているその少女は、塔城小猫といった。

駒王学園に通う彼女は、休日のラフな私服姿ということもあり、一見するとどこにでもいる可憐な女子中学生か、あるいは小学生にすら見えなくもない。

身長は百三十八センチと非常に小柄で、体重は三十キロを少し超える程度。手足は折れそうなほど細く、胸元から腹部、そして腰のラインに至るまで、一切の起伏を感じさせない見事なまでのスレンダー体型である。その華奢で小ぶりな体つきからは、目の前に積まれた総重量十キロを超える特大の肉盛りプレートを平らげるなど、到底不可能に思えた。

しかし、彼女の正体はただの少女ではない。

主であるリアス・グレモリーに仕える悪魔の眷属であり、怪力と強靭な防御力を誇る『戦車(ルーク)』の階級を持つ妖怪、ネコマタなのだ。

悪魔としての基礎代謝と妖怪としての底なしの胃袋を持つ彼女にとって、人間界の料理などいくら食べようが満腹になることはない。しかも彼女は今、明確な目的を持ってこの大会に参加していた。

契約者であり、彼女が密かに好意を寄せている大切な『先輩』が、この大会の優勝賞品である最新型のゲーム機を欲しがっていたからだ。日頃の感謝を込めて、彼にそれをプレゼントするために休日の時間を割いてやってきたのである。

「ごちそうさまでした」

最後の巨大な骨付き肉を綺麗に平らげ、口元をナプキンで拭いながら小猫が静かに告げると、会場は水を打ったような静寂に包まれた後、割れんばかりの歓声と拍手に包まれた。

圧倒的な大差での優勝。あれだけの量を胃袋に収めたというのに、彼女のぺたんことしたお腹は一ミリたりとも膨らんでおらず、息一つ乱れていない。

表彰式が行われ、小猫は目当ての優勝賞品と、副賞であるアンティーク調の奇妙な装飾が施された銀の宝箱を受け取った。

「……ミッション、コンプリートです。先輩、喜んでくれるといいんですが」

ぽつりと呟き、少しだけ口角を上げて満足げにステージを降りた小猫。

だが、異変はその直後に起きた。

手渡された副賞の銀の宝箱が、突如として不気味な脈動を始めたのだ。ドクン、ドクンと心臓のように脈打つそれに、小猫は悪魔としての本能で危険を感じ取った。

「……これは、ただの骨董品じゃありませんね」

強い魔力の波動。それが何かを理解するよりも早く、宝箱はパカッと口を開き、中から目を開けていられないほどの強烈な閃光が放たれた。

「……っ!」

光の奔流が小猫の小さな体を完全に包み込み、周囲の音も風景も一瞬にして真っ白に染め上げる。

光が収まり、ゆっくりと目を開けた小猫の視界に飛び込んできたのは、ショッピングモールの広場ではなく、見渡す限り無限に続くような巨大なレストランのテーブルだった。

煌びやかなシャンデリアが天井を飾り、赤絨毯の敷かれた床の上には、何百、何千という大皿に盛られた湯気を立てるご馳走が、壁のように立ちはだかっている。

左耳につけていた通信用の小型魔方陣が淡く明滅し、ノイズ混じりの焦った声が響いた。

「小猫ちゃん!? おい、無事か!?」

「……はい、無傷です。先輩」

「急にすげぇ光に包まれたと思ったら、小猫ちゃんの姿が消えちまって……! 部長に連絡したら、あの副賞の宝箱が暴走した『神器(セイクリッド・ギア)』だったんじゃないかって」

「神器、ですか。……なるほど、どうりで変な空間に飛ばされたわけです」

小猫は冷静に周囲を見渡した。どこにも出口は見当たらず、ただひたすらに料理の山が続いているだけだ。

その時、空間全体に響き渡るような無機質なアナウンスが流れた。

『挑戦者ヨ、道ヲ開キタクバ、眼力ノ全テヲ平ラゲヨ。喰ライ尽クシタ先ニ、中枢ハ現レル』

「……どうやら、食べないと進めない空間のようです」

「マジかよ! 部長が言うには、その手のトラップ型の神器は『発動する直前に行われた勝負事をモチーフにした仮想空間を作り出す』特性があるらしいんだ! 大食い大会の直後だったから、そんなふざけた空間に……!」

「……そういうことですか。なら、話は早いです。全部食べて、中枢のコアを壊して帰ります」

「いや、いくら小猫ちゃんでも限界があるだろ!? 俺もすぐそっちに行ける方法を探すから、無理しないでくれよ!」

「……心配無用です。先輩へのプレゼントを渡すのが、少し遅れるだけですから。行ってきます」

通信を繋いだまま、小猫は目の前にそびえ立つ、何十人前とも知れない黄金色のチャーハンと巨大な餃子の山へと歩み寄った。

悪魔の胃袋を持つ自分なら、どれだけ食べても体型が変わることはない。そう高を括っていた。

しかし、この神器が作り出した空間は、ただの幻影でも、普通の料理でもなかった。口にしたカロリーを強制的に、そして異常な速度で『肉体の脂肪』へと変換し、蓄積させるという恐るべき呪いが込められていたのだ。

自分がこれから、何十回もの過酷な大食いを強要され、その華奢でスレンダーな肉体が、醜いほどに巨大な脂肪の塊へと変貌していくことなど、この時の小猫は知る由もなかった。

身長:138.0cm / 体重:31.0kg(前月比 ±0.0kg)

BMI:16.3(低体重)

B:67 (AAカップ) / W:57 / H:73


目の前にそびえ立つのは、黄金色に輝くチャーハンの山と、一つが子供の頭ほどもある巨大な焼き餃子の群れだった。立ち上る湯気と共に、ラードとニンニクの強烈な香りが鼻腔をくすぐる。

小猫は無表情のままフォークと巨大なスプーンを手に取ると、一切の躊躇なくその山の端から攻略を始めた。

人間界の食べ物とは比べ物にならないほど濃厚で、一口ごとに滴るような脂っこい味が舌を打つ。常人なら数口で胃がもたれそうな代物だが、小猫は機械のような正確さと驚異的なスピードで、尋常ならざる量の料理を次々と胃袋へと流し込んでいった。

肉汁たっぷりの巨大餃子を丸呑みに近いペースで平らげ、油でコーティングされた米粒の山を削り取っていく。

しかし、半分ほどを食べ終えた頃だった。小猫は自身の体に、かつて経験したことのない異様な感覚を覚えた。

「……んっ、く……」

胃袋に収まったはずの尋常ではない質量の料理が、消化される気配がない。それどころか、未知の魔力によって強制的に熱へと変換され、ドクン、ドクンと脈打つように全身の細胞へと散らばっていくのだ。

燃えるような熱が集中的に流れ込んでいるのは、胸元と臀部だった。

熱を持った脂肪細胞が急速に分裂と膨張を繰り返し、皮膚の内側からグググッと自己主張をするように肉が押し上げられていくのが分かる。

「……はぁっ、んんっ……」

無意識のうちに、小さく艶っぽい吐息が漏れた。

スレンダーで起伏のなかった体が、瞬く間に女性的で肉感的な丸みを帯びていく。

最後まで料理を平らげ、空になった巨大な皿を前に立ち上がった瞬間、小猫は明らかな自身の体の変化、その『重み』を自覚した。

三十キロそこそこしかなかったはずの体重が、明らかに増加している。重力に逆らうようにして猛烈に膨れ上がったのは、何よりもまず胸だった。発育とは無縁だと思っていた平坦な胸板に、柔らかな脂肪の塊がこんもりと形成され、薄手の私服のブラウスを内側からパツンパツンに押し上げている。生地が限界まで引き伸ばされ、ブラウスのボタンとボタンの隙間から、真っ白で柔らかな肌がこぼれそうになっていた。

そして、それ以上にズッシリとした重みを感じるのがお尻と太ももだ。華奢だった下半身にはたっぷりと豊かな肉がつき、歩みを踏み出そうとするたびに、これまで感じたことのない「ブルンッ」という肉の揺れを感じる。左右の太ももの内側にある柔らかな肉同士が密着し、擦れ合ってむにゅりとした感触を伝えてくる。

お腹回りも、先ほどまでの引き締まったラインが完全に失われ、うっすらと柔らかな脂肪の層が覆い始めていた。ぽちゃりとした感触の腹部は、動くたびに小さく揺れる。顔つきも、シャープな輪郭からほんの少しだけふっくらとした、愛らしい丸みを帯びていた。

自らの体に起きている信じがたい現象に小猫が戸惑っていると、左耳の通信用魔方陣から声が響いた。

「小猫ちゃん、そっちはどうだ!? 何か変わったことはないか?」

「……はい。最初の料理の山は、すべて平らげました」

「マジかよ、早すぎだろ! いくら小猫ちゃんでも、腹壊したりしてないか?」

「……私の胃袋の容量自体には問題ありません。ただ、少し厄介な状況になっています」

「厄介って? 罠に毒でも入ってたんじゃ……!」

「……いえ、体調は悪くありません。ただ、食べた分のカロリーが、そのまま物凄い速度で全身の『肉』になっています」

「は? 肉って、太ったってことか? あのスレンダーな小猫ちゃんが?」

「……はい。神器の呪いなのか、消化されずに強制的に脂肪に変換されているようです」

「太ったって、どれくらいだよ?」

「……胸と、お尻のサイズが、急に大きくなりました。それと、太ももとお腹にも、お肉がついています」

「む、胸とお尻!? 太もも……!(ゴクリ)」

「……先輩、今ものすごくわかりやすく生唾飲み込みましたね。変な想像しましたか」

「し、してないしてない! 純粋に心配してるんだよ! 怪我とか病気じゃないならいいけど、急に太って動きにくくなったりしてないか?」

「……正直に言うと、とても体が重いです。それに、服が異常にきつくて、今にも破れそうです」

「服がきつい……パツパツってことか……! い、いや、だから心配なんだって! もし戦うことになったら危ないだろ!」

「……問題ありません。これくらいなら、力で押し切れます。先へ進みますね」

通信を切り、小猫が重くなった体を引きずるようにして奥へと続く重厚な扉を開け放つと、そこは長い廊下になっていた。

通路を塞ぐように、身長が二メートルほどある巨大なプリン型のスライムモンスターが三体、道を塞いでいる。

モンスターはこちらの姿を視認するなり、巨体を揺らして襲いかかってきた。

「……邪魔です」

小猫は軽く床を蹴り、いつものように素早い跳躍からの鋭いハイキックでモンスターの核を打ち抜こうとした。

しかし、踏み切った瞬間、彼女は自身の体にまとわりつく予想外の「重力」に足を取られた。

「……っ!?」

跳躍の高さが、普段の半分にも満たない。

さらに、足を高く振り上げようとした瞬間、急激に豊満になった太ももとお尻の肉がズシリと重くのしかかり、可動域を著しく制限したのだ。みっちりと肉の詰まった太ももがズレて擦れ合い、むっちりとした音が響く。

おまけに、激しい運動をしたことで、膨張した胸の特大の肉の塊が、重力に従ってバインッ、バインッと痛いほどに上下に激しく揺さぶられた。その暴力的なまでの肉の揺れに体幹を持っていかれ、空中でバランスを崩しそうになる。

なんとか蹴りを放ち、一体目のモンスターを破裂させたものの、着地の衝撃は普段の身軽な彼女からは想像もつかないほど重く、ドスゥッ! と鈍い地響きを立てた。

その瞬間である。

『パチンッ!』

小気味良い音と共に、急成長した胸の肉の圧力に耐えきれなくなっていた小ぶりなブラジャーのホックが、あっさりと弾け飛んだのだ。

留め金を失った胸の圧倒的な重みは、ダイレクトにブラウスの生地にのしかかり、今にもボタンを引きちぎらんばかりに内側から張り出している。

さらに、豊かなお尻を包み込んでいた小さなショーツも、柔らかな肉の膨張にギリギリと食い込み、ゴムが肌に真っ赤な跡をつけるほど悲鳴を上げていた。

「……最悪、です。体が、重たすぎます」

自分が間違いなく太ってしまったという事実を、これ以上ないほど明確に分からせる屈辱的でエロティックな感覚。

小猫は苛立ち任せに残りの二体のモンスターに重厚な拳を叩き込み、一瞬で残骸へと変えた。腕を振るうたびに、胸の肉がブルンブルンと波打ってひどく邪魔くさい。

モンスターが消滅した跡には、宝箱が一つポツンと残されていた。

中を開けると、そこには黒いゆったりとしたパーカーと、ウエストがゴムになった伸縮性の高いプリーツスカート、そして今の小猫のわがままな体格に合わせたサイズの大きな下着一式が入っていた。

「……気が利く神器ですね。殺意が湧きますけど」

小猫はその場で、限界を迎えていた私服のブラウスとスカートを脱ぎ捨てた。

あらわになった自身の体に、思わずため息が漏れる。

ほんの十分前までAAカップだった真っ平らな胸は、両手で抱えきれないほどの豊満な双丘へと変貌を遂げていた。乳輪も少し広がって淡い桜色に色づき、先端がツンと立ち上がっている。お尻は熟れた果実のように丸々と膨れ上がり、太ももは隙間が完全になくなるほどに肉感を増してむっちりとしていた。

新しい大きなブラジャーを手に取り、その重たく垂れ下がりそうになる胸の肉を下からすくい上げるようにして手で寄せ、カップの中にたっぷりと収める。ホックを留めると、その暴力的な重みで肩紐がグッと肌に沈み込んだ。

大きなショーツを穿き、豊満になったお尻の肉を揺らしながら布地に押し込む。パーカーを被り、スカートを穿くと、ゆったりとした服のおかげでいくらか肉の圧迫感はマシになった。

だが、胸の圧倒的な質量はダボダボのパーカーの上からでも隠しきれるものではなく、一歩歩くたびにブルン、ブルンと重々しく自己主張を繰り返す。お尻の肉も歩調に合わせて波打ち、太ももの内側が擦れ合う感触が常に付き纏った。

先へ進むため、小猫はずっしりと重くなった足取りで次の扉へと向かう。

扉の向こうからは、先ほどよりもさらに濃厚な、肉と油の匂いが漂ってきていた。

身長:138.0cm / 体重:46.5kg(前月比 +15.5kg)

BMI:24.4(普通体重)

B:88 (Fカップ) / W:64 / H:90


分厚い鋼鉄の扉を押し開けた瞬間、先ほどとは比べ物にならないほど強烈なカロリーの匂いが小猫の鼻腔を容赦なく打ち据えた。

第二のエリアに広がっていたのは、文字通りの『肉とスイーツの壁』だった。

こんがりと絶妙な焼き色のついた何十枚もの特大リブロースステーキがうず高く積み上げられ、その横には生クリームとチョコレートで過剰なほどに装飾された五段重ねの巨大なホールケーキがずらりと並んでいる。

「……いただきます」

小猫は無表情のまま、己の身長よりも遥かに高く積まれた肉の山へ、巨大なフォークとナイフを突き立てた。

分厚い肉塊を切り分け、躊躇なく口に放り込む。滴るような濃厚な肉汁と、こってりとした脂が口いっぱいに広がり、舌を暴力的な旨味が支配する。そのまま間髪入れずに、横にあるホールケーキにスプーンを突き立て、たっぷりの生クリームとスポンジをすくい取って口に押し込む。

塩気と甘味、そして脂質と糖分の無限ループ。常人なら一口で胃が拒絶しそうな暴力的なカロリーの塊だが、妖怪ネコマタとしての底なしの胃袋を持つ彼女は、機械のような正確さと驚異的なペースで、次々とそれらを平らげていく。

しかし、空間に込められた呪いは、容赦なく彼女の肉体を蝕み、作り変え始めていた。

「……んんっ、あっ……ふぅ……」

胃の腑に落ちた何万、何十万という尋常ではないカロリーが、消化される前に瞬く間に溶岩のような熱へと変換され、ドクン、ドクンと激しい脈打ちと共に全身の脂肪細胞へと叩き込まれていく。

ダボダボだったはずの黒いパーカーが、内側から凄まじい勢いで押し上げられ始めた。

特に劇的な成長を遂げているのは、やはり胸と尻だった。

先ほどFカップへと膨れ上がったばかりの双丘は、限界という概念を知らないかのように、さらに凶悪な体積を増していく。パーカーの生地が風船のように引き伸ばされ、前へ前へと突き出していく。深く刻まれた胸の谷間は布地の上からでもはっきりと分かるほどにパツパツに張り付き、ジッパーがギリギリと悲鳴を上げていた。

そして、椅子代わりにしている大理石の床に接しているお尻の肉は、まるでスライムのようにブリンッと横へ横へと広がり続け、プリーツスカートのヒダを完全に伸ばしきってしまっている。

さらに、今回はお腹回りにも確かな変化が現れていた。今までぺたんこだった腹部が、たっぷりと栄養を蓄えてふっくらと前にせり出し、見事な浮き輪肉となって腰回りに定着したのだ。ぽちゃりとした腹部が、重たくなった胸の底面と擦れ合うという、今まで経験したことのない感触が小猫を襲う。

最後のケーキを飲み込み、小猫は立ち上がろうと足に力を入れた。

「……よい、しょっ」

無意識に漏れたのは、以前の身軽な彼女なら絶対に発することのなかった、重苦しい声。

ズシン、と大理石の床が沈み込むような錯覚を覚えるほどの、圧倒的な重量感。

首から下だけが、まるで別人のように巨大化していた。可愛らしくぽっちゃりとした丸みを帯びた顔つきに対し、アンバランスなまでに豊満すぎるわがままな肉体。

「小猫ちゃん、無事か!?」

「……はい。第二エリアの料理、完食しました」

「また完食したのか! 早すぎるだろ。今回はどんなメニューだったんだ?」

「……分厚いステーキの山と、巨大なホールケーキが数十個です」

「うげぇ……肉とケーキを交互にってことか? 聞いただけで胃もたれしそうだな。本当に大丈夫なのか?」

「……甘いものは別腹ですから。それに、味はすごく美味しいです。ただ、カロリーは正直に体に現れています」

「体に現れてるって……また太ったのか!? さっきよりさらに?」

「……はい。さっき着替えたばかりのゆったりしたパーカーが、もう皮膚のようにパツパツに張り付いています」

「ひ、皮膚のように!? じゃあ、胸がさらに大きくなったってことか!?」

「……胸だけじゃありません。お尻も、太もももです。それに、お腹もかなり出てきて……重たくなった胸の肉が、ぽっこり出たお腹の上に乗っかっています」

「む、胸がお腹に乗っかってる!? ……(ブフッ!)」

「……先輩、今、鼻血噴き出しましたね。通信越しでもわかります。最低です」

「す、すまん! でも男としてそれは気になっちまうっていうか、想像したら限界で……! あ、いや、戦いに支障が出ないか心配してるんだぞ!」

「……この空間から出たら、重くなったお尻で顔面プレスしてすり潰しますよ。覚悟しておいてください」

「ご褒美じゃねーか! ……じゃなくて、本当に動けるのか!? 無理してないか?」

「……なんとか。先へ進みます」

通信を切り、小猫はずっしりと重りをつけられたような足を引きずって次の通路へ向かった。歩くたびに、太ももの内側にあるたっぷりの脂肪がむちっ、むちっと擦れ合い、胸の巨大な肉塊がブルンブルンと上下に激しく揺さぶられる。

しかし、その通路の入り口である扉は、通常の人間用のサイズしかなかった。以前のスレンダーな小猫なら余裕ですり抜けられる幅だが、今の彼女の異常に発達した体格では嫌な予感しかしない。

「……んっ、く……」

無理やり体をねじ込もうとした瞬間、小猫は自分が『どれほど太ってしまったか』を、視覚以外の感覚で痛烈に思い知らされる羽目になった。

まず、前方に凶悪なほど張り出した特大のバストがドア枠に突っかかり、むぎゅぅぅっと無様に押し潰された。柔らかな脂肪が枠に沿って形を変え、パーカーの生地が引き裂かれんばかりに伸びる。

なんとか胸を押し込み、一歩前へ踏み出したのも束の間。今度は、横に広がりきった巨大な尻と骨盤回りにまとわりついたたっぷりの肉が、完全にドア枠に挟まってしまったのだ。

「……っ、嘘、抜けない……っ」

強引に前へ進もうと身をよじると、ドア枠に擦れる太ももの肉と、腰回りの浮き輪肉が波打ち、むにっち、むにっちと卑猥な音を立てる。前にも後ろにも進めず、自分自身の脂肪が障害物になって身動きが取れないという事実に、小猫は恥ずかしさで顔を真っ赤に染めた。

肉が圧迫される窮屈さと、自分の体が枠にみっちりと詰まっている感触。

「……このっ、脂肪っ!!」

強引に魔力を込め、無理やり枠を破壊して前に抜ける。

その代償として、限界までパツパツに張っていたパーカーの背中と脇の部分が、バチィィッ! と激しい音を立てて無惨に裂け、中から真っ白で柔らかな脇腹の肉がこぼれ落ちた。さらに、お尻がつっかえた影響でプリーツスカートのウエストのゴムが弾け飛び、腰骨の下までずり落ちてしまう。

息をつく暇もなく、通路の奥から素早い動きで二匹の狼型のモンスターが襲い掛かってきた。鋭い牙を剥き出しにし、飛びかかってくる。

「……邪魔、ですっ!」

小猫は咄嗟に横へステップを踏んで攻撃を回避しようとした。

しかし――動けない。

「……あっ!」

ドリュンッ! と全身の贅肉がワンテンポ遅れて重々しく揺れ動き、その暴力的な慣性の法則に引っ張られ、小猫の体は回避どころかその場でもつれてしまったのだ。

特に胸の肉の揺れは凄まじく、ばいんっ、ばいんっ! と視界を塞ぐほど激しく跳ね上がり、ただでさえ悪いバランスを完全に崩してしまう。

さらに、咄嗟に足を踏ん張ろうとした太ももは、内側にたっぷりとついた脂肪同士が摩擦を起こし、むちちっ! と重たい音を立ててストッパーになってしまった。お尻の特大の質量が、彼女の下半身をその場に縫い付けたかのようだった。

「……くっ!」

機動力を完全に奪われた小猫は、回避を諦め、迫り来る狼型モンスターの顔面に向かって、その場で重厚な丸太のようになった腕を振り抜いた。

ドスゴォォッ! という鈍く重い打撃音と共に、モンスターは粉々に砕け散る。

体重が乗っている分、一撃の威力だけは以前とは比べ物にならないほど跳ね上がっていたが、ほんの数回腕を振るっただけで、小猫はゼェゼェと息を切らしてその場にへたり込んでしまった。

動くたびに全身の肉が激しく波打ち、自分自身の体重が尋常ではない体力を奪っていくのだ。

倒したモンスターの跡には、再び宝箱が現れた。

中に入っていたのは、今度こそ完全に肥満体型用の中年男性でも着られそうな、特大サイズのグレーのスウェット上下と、その巨大化した胸と尻を辛うじて支えるための、特注サイズのような巨大なスポーツブラとショーツだった。

「……はぁ、はぁ……最悪、です……」

息を切らしながら、小猫は破れたパーカーとずり落ちたスカートを脱ぎ捨てる。

露わになった体は、もはやスレンダーという言葉の対極にあった。

Jカップにまで成長したであろう胸は、自らの暴力的な重みに耐えきれずにだらしなく垂れ下がり、その柔らかな底面は、ぽっこりと丸く膨らみ始めたお腹の肉の上に完全に着地してしまっている。お尻は重力に負けて下へ下へと垂れ下がりつつも、後方へ凄まじいボリュームで張り出し、太ももとの境目がわからないほどに肉が連続していた。

新しい特大のスポーツブラを手に取り、お腹に乗った胸の肉をごっそりと両手で掬い上げるようにして、巨大なカップの中に収納する。ホックを留めると、その恐ろしい重量を支えるために、太い肩紐が肩に、アンダーバストのゴムが背中の柔らかな肉に深く食い込んだ。

テントのように巨大なショーツを穿き、伸縮性のあるスウェットパンツに脚を通す。ダボダボの特大サイズのはずなのに、小猫の巨大な尻と太ももを収めると、パツンと生地が張って肉のラインをはっきりと浮き彫りにした。

スウェットのシャツを被り、ぽっこり出たお腹の肉を隠すように裾を下へ引っ張る。

全身が、鉛のように重い。一歩歩くたびに、太ももが擦れてシュッシュッと衣擦れの音を立て、胸が重苦しく上下にバインバインと揺さぶられる。

それでも彼女は、大好きな先輩にプレゼントを届けるために、さらにカロリーの匂いが充満する次の扉へと、ドスッ、ドスッと重い足取りで向かっていった。

身長:138.0cm / 体重:65.0kg(前月比 +34.0kg)

BMI:34.1(肥満2度)

B:108 (Jカップ) / W:76 / H:112


重厚な鋼鉄の扉を両手で力任せに押し開け、小猫は第三のエリアへと足を踏み入れた。

その瞬間、むせ返るような揚げ物の油の匂いと、暴力的なまでに甘ったるいシロップの香りが混ざり合って、容赦なく彼女の鼻腔を打ち据えた。

そこに広がっていたのは、見渡す限りの茶色とパステルカラーの暴力である。まるで小山のように積み上げられた黄金色の唐揚げ、サーフボードほどもある特大サイズのトンカツが何十枚も並び、濃厚なソースの海に浸かっている。そしてそれらを取り囲むように、ドラム缶ほどもある巨大なガラスの器に盛られた特大パフェがいくつも鎮座し、色とりどりのフルーツと暴力的な量の生クリームで飾り立てられていた。

「……いただきます」

小猫は一切の表情を変えることなく、その規格外のカロリーの山へと重い足取りで歩み寄った。

用意されていた大理石の頑丈なベンチに腰を下ろす。その瞬間、すでに巨大化しているお尻の肉が自重に耐えきれず、スライムのように両脇へとムチャァッとはみ出した。特大サイズのスウェットパンツの上からでもわかるほど、太ももの裏の分厚い脂肪がベンチの座面と密着してむっちりと潰れ、みっちりとした肉の感触が下半身を支配する。

両手に巨大なフォークとスプーンを持ち、まずは唐揚げの山から崩しにかかった。

サクサクの衣を噛み砕くと、中から溢れ出す濃厚な肉汁と熱い油が口内を火傷しそうなほどに満たす。それを飲み込むや否や、今度は巨大パフェの生クリームとアイスクリーム、そして底に溜まった激甘のシロップを大量にすくい取って口に放り込む。

塩気と油、そして冷たさと強烈な甘味。常軌を逸したカロリーの波状攻撃。しかし、彼女の口と手は止まらない。妖怪ネコマタとしての底なしの胃袋は、人間界の限界を超えた食事を機械的な正確さで処理していく。

だが、この空間に満ちる神器の呪いは、段階が進むごとにその凶悪さと即効性を増していた。

「……んんっ、ふぁ……あっ……」

胃袋に叩き込まれた膨大な油と糖分が、本来の消化プロセスを完全に無視して、直接ドロドロに煮えたぎる熱い脂肪へと変換され、全身の細胞へと注ぎ込まれていく。

ダボダボだったはずの特大スウェットが、内側から風船に空気を極限まで入れられるかのような勢いで、パンパンに張っていくのがわかった。

特に胸とお尻への脂肪の集中は凄まじく、Jカップ用の巨大なスポーツブラに辛うじて収まっていたはずの双丘は、すでにその容量を軽々と限界突破していた。ブラの伸縮性のある生地を暴力的な力で引き伸ばし、カップから溢れ出した柔らかなお肉が、スウェットの胸元を凄まじい勢いで前へ前へと突き出していく。

そして、今回はお腹の成長も著しかった。今まで規格外な胸とお尻の巨大化に比べて大人しかった腹部が、たっぷりと栄養を蓄えてスイカのように丸く前へとせり出してきたのだ。ぽっこりと膨らんだお腹の頂点が、限界まで垂れ下がった巨大なバストの底面とピタリと密着し、肉と肉が重なり合うという未知の感触が小猫の脳を焦がす。

顔の輪郭は相変わらず可愛らしいぽっちゃりとした丸みで収まっているというのに、首から下だけが異次元の肉塊へと変貌を遂げていく。

パフェを半分ほど食べ進め、特大トンカツに手を伸ばそうとした時だった。

指先に油が回っていたせいか、小猫は手が滑り、持っていた巨大なスプーンを床に落としてしまった。カラン、と高い音が大理石の床に響く。

「……んっ」

何気なくそれを拾おうと、小猫はベンチに座ったまま、自然な動作で前かがみになろうとした。

しかし――体が、曲がらない。

「……え?」

もう一度、床の上のスプーンに向かって腕を伸ばそうと、上半身に力を込める。

しかし、彼女の視界を完全に塞ぐほどに巨大化した特大のバストが、ぽっこりと丸く前にせり出したお腹の肉にドスンッと激突した。さらにお腹のたっぷりとした脂肪が、パンパンに張って隙間の一切ない極太の太ももに完全に乗り上げて、見事なまでの分厚い肉のつっかえ棒になっていたのだ。

胸、お腹、太もも。三つの巨大な脂肪の塊が互いに反発し合い、むぎゅぅぅっと嫌な音を立てて密着するばかりで、物理的にそれ以上前傾姿勢をとることを完全に拒絶している。

自分が太りすぎたせいで、自らの脂肪が邪魔になり、床に落ちたものを拾うことすらできなくなってしまった。そのあまりにも屈辱的な事実が、小猫の心を激しく揺さぶった。

「小猫ちゃん、大丈夫か!? すごい音がしたけど!」

「……はい。スプーンを床に落としました」

「なんだ、ビビらせんなよ。早く拾って、無理しない程度に食べ進めてくれ」

「……それが、拾えません」

「は? なんでだ? どっか怪我でもして、手が動かないとか!?」

「……怪我はしていません。ただ、体が、前かがみになれないんです」

「前かがみになれないって……どういうことだよ? なんか目に見えない壁でもあるのか?」

「……壁ではありません。私自身の、お肉が邪魔なんです。ぽっこり出たお腹が太ももに突っかかって、その上に巨大化した胸の重たいお肉が完全に乗っかって、物理的に手が床に届きません」

「肉が邪魔で手が届かない!? そ、それって、まさか……!(ごくり)」

「……先輩。また喉を鳴らしましたね。今、私の自力で動けなくなった太った姿を想像して、エロいこと考えてますか」

「か、考えてない! 断じてない! ただ、その、すごいボリュームになってるんだなって……!」

「……最低です。足元なんて、もうずっと前から完全に見えなくなりました。胸の横のお肉が脇の下まで溢れているせいで、両腕も完全に閉じなくて、ペンギンみたいになっています」

「うおお……っ! いや、だから心配してるんだって! そんな丸っこい状態で、もし敵が出てきても戦えるのかよ!」

「……予備のスプーンで食べます。戦闘は魔力とパワーで強引に押し切るので、心配無用です」

通信を切り、小猫はマジックバッグから予備のスプーンを取り出すと、残りの料理を無心で胃袋へと流し込んだ。

すべてを食べ終え、立ち上がろうとした瞬間、ズシンッ! と自らの圧倒的な体重が足腰にのしかかり、思わずよろけそうになる。

ドリュンッ! と全身の贅肉がワンテンポ遅れて重々しく波打ち、ただ立ち上がって一歩踏み出すだけで、凄まじい疲労感が全身を襲ってきた。

次の扉を開けると、そこは天井が遥か高くにある、吹き抜けの広いホールになっていた。

空を見上げると、巨大な怪鳥のモンスターが三羽、鋭い爪を光らせて宙を舞い、侵入者である小猫を威嚇している。

「……飛ぶ敵、ですか。面倒ですね」

小猫は深く息を吸い込み、床を強く蹴って上空の敵に向かって一気に跳躍しようとした。

かつての華奢な彼女であれば、天井まで届くほどの跳躍力を持っていた。

「……ふっ!」

しかし、大理石の床が彼女の脚力に耐えきれずに悲鳴を上げてヒビ割れただけで、小猫の体は地上からわずか十センチほどしか浮き上がらなかった。

己の筋肉が発揮した推進力を、増えすぎた絶望的な質量の脂肪が完全に殺してしまったのだ。

「……っ!?」

跳躍に失敗し、そのままドスゥゥゥンッ!! という地響きと共に重々しく着地する。

その凄まじい衝撃により、限界まで膨れ上がった胸と尻、そしてお腹の肉が、ばいんっ! ぼるんっ! と暴力的とも言える勢いで上下左右に激しく揺さぶられた。

「……ああっ、んんっ……!」

自らの肉の恐ろしいほどの重さと、その暴力的な揺れに体幹を持っていかれ、小猫は思わずよろめく。規格外の巨大な胸の肉は重力に従って痛いほどに引っ張られ、太ももの内側のみっちりと詰まった肉がバチィッ! と弾けるようにぶつかり合う。

彼女の体は、もはや己の脚力で空を飛ぶことすらできないほどに、絶望的なまでに太り果ててしまっていた。

上空からモンスターが容赦なく急降下してくる。

横に飛んで回避することは不可能だ。今の彼女の運動神経は、己の脂肪という重厚すぎる鎧によって完全に封じられている。

「……なら、これで!」

小猫は跳躍を諦め、ヒビ割れた大理石の床に極太になった指を突き立てた。

悪魔としての強大な怪力と魔力を込め、床の巨大なブロックを根こそぎ引き剥がす。

「……はぁぁっ!!」

砲丸投げの要領で、腰の捻りを使ってその巨大な石の塊を上空へと力任せにぶん投げた。

ズドォォォンッ! という轟音と共に、巨大な石塊は見事に怪鳥モンスターを三羽まとめて粉砕した。

しかし、その全力の運動の代償は、限界を迎えていた彼女の衣服に容赦なく降りかかった。

石を投げた瞬間の腰の強烈な捻りと、全身の筋肉の躍動。それに引っ張られる形で、パツパツに張り詰めていた特大スウェットパンツのお尻から股間にかけての縫い目が、ビリビリビリッ!! と無惨な音を立てて完全に裂け散ったのだ。

さらに、両腕を頭上へ激しく振るったことで、上半身のスウェットも脇の下から真っ二つに引き裂かれ、その下で巨大な胸を辛うじて支えていたスポーツブラの太い肩紐までもが、その暴力的な質量と遠心力に耐えきれず、ブチィッ! と千切れて弾け飛んだ。

「……はぁ、はぁ……服が、持ちません……」

息を切らし、滝のような汗を流しながら、小猫はその場にドスッと崩れ落ちた。座り込んだ衝撃で、再び全身の贅肉がドリュンと波打つ。

残された宝箱を開けると、そこに入っていたのは、もはや上下に分かれた服の形状すら保っていない、とてつもなく伸縮性の高い、巨大なテントのようなマタニティードレス。そして、おへその上まですっぽりと覆う巨大なショーツと、布面積の暴力としか言いようがない特注サイズのブラジャーだった。

小猫は破れて使い物にならなくなったスウェットと下着を脱ぎ捨て、露わになった自らの肉体に絶望的なため息をついた。

もはや彼女の胸は、Oカップという常軌を逸したサイズに到達していた。自らの圧倒的な重みに耐えきれずにだらしなく垂れ下がったそれは、ぽっこりと丸く大きく膨らんだお腹の上に、べったりと完全に密着して乗っかっている。

お尻は背中から見ても横に大きく張り出し、太ももは丸太のように太く、膝のあたりまでたっぷりと分厚い脂肪が垂れ下がっていた。顔つきだけが可愛らしいぽっちゃり具合を保っているのが、逆にこの首から下の肉体の異常さを際立たせている。

特大のブラジャーを手に取り、お腹に乗った巨大な肉塊をよいしょ、よいしょと両手で重たげに掬い上げて、巨大なカップの中に収める。巨大なショーツを穿き、スイカのようなお腹をすっぽりと包み込んだ。

頭からマタニティードレスを被ると、伸縮性のある生地が巨大な胸とお腹の丸いライン、そして圧倒的なお尻の起伏に沿ってピタリと張り付き、彼女がいかに絶望的に太っているかを残酷なまでに強調した。

腕を下ろそうとしても、脇の下から胸の横にかけて溢れ出したお肉が邪魔をして、ペンギンのように少し脇が開いた状態になってしまう。

歩くたびにドスッ、ドスッと重い足音が響き、全身の肉が重苦しくバインバインと揺れる。

それでも小猫は、大好きな先輩のために最後の試練に向けて、その巨大な体を揺らしながら、一歩一歩、重い足取りで歩みを進めた。

身長:138.0cm / 体重:88.0kg(前月比 +57.0kg)

BMI:46.2(高度肥満)

B:128 (Oカップ) / W:92 / H:132


重厚な鋼鉄の扉を押し開けた瞬間、小猫の鼻腔を容赦なく殴りつけたのは、これまでで最も暴力的でジャンクなカロリーの匂いだった。

第四のエリアに広がっていたのは、見渡す限りの茶色と黄色で構成された、ファストフードの魔境である。

トラックのタイヤほどもある巨大なチーズバーガーが何十個も山積みにされ、その横には一枚がダブルベッドほどの大きさを持つ、たっぷりのチーズとサラミが乗った特大ピザが地平線のように連なっている。さらに、学校のプールのような巨大な容器には、揚げたてのフライドポテトと、砂糖衣がこれでもかと分厚くかかったドーナツが山のように盛られていた。

「……いただきます」

小猫は一切の表情を変えることなく、その規格外のジャンクフードの山へと重い足取りで歩み寄った。

用意されていた大理石の特大ベンチに、ドスンッと重々しく腰を下ろす。その瞬間、すでに巨大化していたお尻の肉が自重と重力に耐えきれず、スライムのように両脇へとムチャァッとはみ出した。特大サイズのマタニティドレスの生地が悲鳴を上げて極限まで引き伸ばされ、太ももの裏の分厚い脂肪がベンチの座面と密着して、むっちり、ぶるんっと卑猥な音を立てて激しく潰れる。

両手に特大のフォークを持ち、まずは巨大チーズバーガーから崩しにかかった。

分厚い何重ものパティから溢れ出す濃厚な肉汁と、ドロドロに溶けたチェダーチーズが暴力的な旨味となって口内を支配する。それを飲み込むや否や、今度は特大ピザの油ギッシュな生地を丸めて口に放り込み、合間に大量のフライドポテトと激甘のドーナツを貪るように胃袋へと流し込む。

塩気と油、そして喉が焼けるほどの強烈な糖分。常人なら一口で胃が悲鳴を上げる致死量のカロリーの波状攻撃。しかし、妖怪ネコマタとしての底なしの胃袋は、それらを機械的な正確さで次々と処理していく。口の周りを油と砂糖でテカらせながら、彼女はただひたすらに喰らい続けた。

だが、空間に込められた呪いは、最終段階に向けてその最悪の凶悪さを剥き出しにしていた。

「……んんっ、ふぁ、ああっ……くぅっ……」

胃袋に叩き込まれた膨大な油と糖分が、消化プロセスを完全に無視して、直接ドロドロに煮えたぎる熱い脂肪へと変換され、全身の細胞へと怒涛の勢いで注ぎ込まれていく。

熱い。全身の肉が、内側から膨張する熱で焼け焦げそうだった。

伸縮性抜群だったはずのマタニティドレスが、内側から風船に空気を極限まで入れられるかのような勢いで、パンパンに張っていく。

胸とお尻への脂肪の集中は、もはや常軌を完全に逸していた。Oカップの特注ブラジャーに辛うじて収まっていたはずの双丘は、限界という概念を粉砕してさらに凶悪な体積を増していく。ブラの頑丈な生地を暴力的な力で引き伸ばし、カップからとめどなく溢れ出した柔らかなお肉が、ドレスの胸元を凄まじい勢いで前へ前へと突き出していく。

そして、お腹の成長も止まらない。たっぷりとジャンクフードの栄養を蓄えた腹部は、バランスボールのように丸く巨大にせり出してきた。ぽっこりと膨らんだお腹の頂点が、限界まで垂れ下がった巨大なバストの底面と完全に密着し、肉と肉が重なり合って深い谷間のようなシワを刻み込んでいる。

体重はついに百キロの大台を軽々と突破し、彼女の体は、首から下だけが異次元の肉塊へと変貌を遂げていた。顔の輪郭だけは相変わらず可愛らしいぽっちゃりとした丸みで収まっているのが、逆にこのアンバランスで暴力的な肉体を際立たせ、異様でエロティックな雰囲気を醸し出している。

最後のドーナツを飲み込み、小猫は深く息を吐き出した。

「……ふぅっ」

その瞬間だった。極限まで満たされた満腹感と、急激に増しすぎた自らの肉の圧倒的な重みにバランスを崩し、小猫はベンチの上で仰向けにゴロンと倒れ込んでしまったのだ。

「……んっ。よい、しょっ」

何気なく起き上がろうと、小猫は腹筋に力を込めた。

しかし――体が、ピクリとも持ち上がらない。

「……え?」

もう一度、上半身を起こそうと必死に力を込める。

だが、彼女の視界を完全に塞ぐほどに巨大化した『Zカップ』の特大のバストと、バランスボールのように丸く張り出したお腹の肉が、恐ろしいほどの重しとなって彼女の体をベンチに縫い付けていた。

分厚い脂肪の鎧に阻まれ、鍛え上げられたはずの腹筋が全く意味を成さないのだ。

手をついて体を起こそうにも、脇の下から背中にかけて溢れ出した肉が邪魔をして、腕をうまく背面に回すことができない。短い手足をジタバタと動かすその姿は、まるでひっくり返って起き上がれなくなった亀そのものだった。

しかも、少しでも上半身を起こそうとすると、重力に従って首元にスライドしてきたZカップの巨大な双丘が、彼女の顔面に覆い被さり、物理的に呼吸を塞いでくる。

自分が太りすぎたせいで、仰向けから自力で起き上がることすらできなくなってしまった。さらに、脇の下にまでたっぷりと脂肪がついてしまったせいで、気をつけの姿勢をとることもできず、両腕が常に少し開いたまま固定されている。

そのあまりにも屈辱的で情けない事実が、小猫の顔を真っ赤に染め上げた。

「小猫ちゃん、すごい地響きがしたけど大丈夫か!?」

「……はい。第四エリアのジャンクフード、完食しました。でも、倒れてしまいました」

「倒れた!? おい、どっか怪我したんじゃないのか!?」

「……怪我はありません。ただ、仰向けのまま、自力で起き上がれなくなりました」

「起き上がれない? どういうことだ?」

「……お腹と胸のお肉が重たすぎるんです。腹筋に力を入れても、分厚い脂肪が邪魔で全く体が持ち上がりません」

「肉が重くて起き上がれないって……まさか、ひっくり返った亀みたいに手足バタバタさせてるのか!?」

「……腹立ちますが、その通りです。無理に起きようとすると、巨大化した胸のお肉が顔にのしかかってきて、息ができません」

「胸が顔にのしかかる!? そ、それってどんだけデカくなってるんだよ……!(ごくり)」

「……先輩。今、私が太って無様に転がっている姿を想像して、エロいこと考えましたね」

「か、考えてない! 断じてない! ただ、その、百キロ超えてるんじゃないかって……!」

「……脇にお肉が挟まって、両腕も完全に下ろせなくなりました。完全にピザです。帰ったら、この百キロ超えのわがままな体で先輩を轢き潰します」

「ご褒美だろそれ! ……いや、敵が出たらどうするんだよ! 起きられないんだろ!?」

「……魔力を使って強引に跳ね起きます。ちょうど、敵が来ましたから」

通信を切り、小猫は全身に強力な魔力を巡らせた。

「……ふんっ!!」

ドリュンッ!! という暴力的な肉の波打ちと共に、魔力の反動を使って強引に跳ね起きる。立ち上がった瞬間、百十二キロの圧倒的な体重が足腰にのしかかり、ドスンッと大理石の床が悲鳴を上げて深く陥没した。

通路の奥から現れたのは、巨大なハンバーガーのパティとピザの生地で構成された、身長三メートルを超えるジャンクゴーレムだった。

ドスンドスンと地響きを立てて迫り来るゴーレムに対し、小猫はいつものように鋭いステップを踏んで拳を構えようとした。

しかし、腕が胸の横に溢れた肉に阻まれてうまく内側に絞れず、パンチのフォームがどうしても大振りになってしまう。さらに、太ももの内側の肉が密着しすぎて、素早いステップなど踏めるはずもなかった。

「……腕が振れないなら、体ごと行きます」

小猫は深く息を吸い込み、丸太を超えてドラム缶のようになった極太の太ももに力を込めて床を蹴った。

ドスゥゥゥンッ!! という重々しい足音と共に、百十二キロの超重量の肉塊が弾丸となって突進する。

その凄まじい質量による『ぶちかまし』は、もはや悪魔の技というより、ただの巨大な質量兵器だった。

「……はぁぁっ!!」

ドスゴォォォォンッ!!

小猫の巨大なお腹と胸の肉がゴーレムの胴体に激突した瞬間、強烈な衝撃波が走り、ゴーレムは木端微塵に粉砕されて吹き飛んだ。

だが、その全力の衝突の反動は、限界を迎えていた彼女の衣服に無惨な結末をもたらした。

激突の瞬間、小猫のZカップの巨大なバストとスイカのようなお腹の肉、そして規格外に張り出したお尻の脂肪が、ばるんっ! どるんっ!! と暴力的とも言える勢いで上下左右に激しく波打ったのだ。

その凄まじい肉の躍動と衝撃に耐えきれず、伸縮性抜群だったはずのマタニティドレスが、ビリビリビリッ!! と音を立てて全身から弾け飛んだ。さらに、その下で巨大な胸を辛うじて支えていた特注ブラジャーの太いホックも、肉の圧力によって粉砕され、巨大なショーツのゴムも弾け飛んで無惨に散らばった。

「……はぁ、はぁ……服が、全部破れました……」

息を切らし、滝のような汗を流しながら、小猫はその場にドスッと崩れ落ちた。座り込んだ衝撃で、再び全身の贅肉がドリュンと重々しく波打つ。

残された宝箱を開けると、そこに入っていたのは、もはや服というより『超巨大な布』と呼ぶべき、とてつもなく大きなムームー(ハワイアン・ドレスのようなゆったりとした服)だった。そして、肉を支えるために太いワイヤーが何本も入った超特注の巨大ブラジャーと、テントのようなショーツ。

小猫は露わになった自らの肉体に絶望的なため息をついた。

もはや彼女の胸は『Zカップ』という、常軌を完全に逸したサイズに到達していた。自らの暴力的な重みに耐えきれずにだらしなく垂れ下がったそれは、バランスボールのように大きく膨らんだお腹の上に、べったりと完全に密着して乗っかっている。

お尻は背中から見ても横に強烈に張り出し、座っているだけで周囲の床を肉で埋め尽くすほどのボリュームだった。太ももは膝のあたりまでたっぷりと分厚い脂肪が垂れ下がり、隙間など微塵も存在しない。

ワイヤー入りの特大ブラジャーを手に取り、お腹に乗った巨大な肉塊をよいしょ、よいしょと両手で重たげに掬い上げて、巨大なカップの中に強引に収納する。テントのようなショーツを穿き、スイカのようなお腹をすっぽりと包み込んだ。

頭から超巨大なムームーを被ると、ゆったりとしたデザインのはずなのに、巨大な胸とお腹の丸いライン、そして圧倒的なお尻の起伏によって生地が完全に持ち上げられ、彼女がいかに絶望的に太っているかを残酷なまでに強調した。

腕を下ろそうとしても、脇の下から胸の横にかけて溢れ出した分厚いお肉が邪魔をして、やはりペンギンのように脇が開いた状態になってしまう。

歩くたびにドスッ、ドスッと重い足音が響き、全身の肉が重苦しくバインバインと揺れる。太ももの内側の肉がむっちり、むっちりと激しく擦れ合う感触が、一歩ごとに彼女を苛んだ。

それでも小猫は、中枢のコアがある最後の扉に向けて、その超巨大な体を揺らしながら、一歩一歩、重い足取りで歩みを進めた。

身長:138.0cm / 体重:112.5kg(前月比 +81.5kg)

BMI:59.0(超高度肥満・生命の危機)

B:145 (Zカップ) / W:115 / H:140


ドスッ、ドスッ、ドスッ。

大理石の床が悲鳴を上げ、一歩踏み出すごとに地響きが鳴り響く。

小猫は、完全に異次元の肉塊と化した自らの体を揺らしながら、ついに空間の最深部である『中枢』へと辿り着いた。

すでに彼女の体は百十二キロを超え、スレンダーだったかつての面影は完全に消失している。顔の輪郭こそ愛らしいぽっちゃりとした丸みで留まっているものの、首から下は暴力的なまでの脂肪に支配されていた。

常軌を逸したZカップの巨大な双丘は、自らの重みに耐えきれず、スイカのように丸く膨れ上がったお腹の上にべったりと密着して乗っかっている。歩くたびに、お腹のお肉とバストの底面がこすれ合い、むにゅっ、むにゅっ、と卑猥な水音を立てた。

背後から見れば、強烈に張り出した巨大な尻が左右にブルンブルンと波打ち、ドラム缶のように太くなった太ももの内側が、隙間など一切ない状態で激しく擦れ合っている。超特大のムームーすらも、そのわがまますぎる起伏を隠しきれず、はち切れんばかりにパツパツに張り詰めていた。

「……先輩。中枢のコアがある部屋に着きました」

「おお! やっとか! そこにその変な空間の親玉があるんだな!?」

「……はい。部屋の中央に、巨大な水晶のようなものがあります。これを壊せば帰れるはずです」

「よし! さっさとぶっ壊して帰ってこい! 部長たちもみんな心配してるぞ!」

「……はい。でも、その前に少し厄介なことになっています」

「厄介? またなんか巨大なモンスターでも出たのか!?」

「……いえ、敵はいません。私自身の問題です。……太りすぎて、腕が前に回せません」

「う、腕が回せない!? どんだけ太っちまったんだよ!」

「……脇の下から胸の横にかけて、分厚いお肉が溢れ出しているんです。そのせいで、脇に常に大きなボールを挟んでいるみたいに両腕が開いてしまって、パンチの構えが取れません。百十キロを超えた肉の鎧は、想像以上に不便です」

「ひゃ、百十キロ超え!? あの軽かった小猫ちゃんが!? ……(ごくり)」

「……また生唾飲み込みましたね。今、私が太りすぎて自分の腕すら自由に動かせない無様な姿を想像して、興奮しましたか」

「し、してない! 断じてない! ただ、その、すごいボリュームになってるんだなって……!」

「……最低のエロ先輩です。帰ったら本当にこの百十キロ超えのわがままボディで、先輩の顔面を轢き潰しますよ」

「だからそれはご褒美だって! ……じゃなくて、腕が振れないならどうやってコアを壊すんだ!?」

「……安心してください。腕がダメなら、この超質量の体ごと、コアにぶつかって粉砕します」

「体ごと!? 弾き飛ばされて怪我しないようにしろよ! こっちも受け入れ準備はできてるからな!」

「……はい。行ってきます」

通信を切り、小猫は巨大な水晶――中枢のコアに向かって向き直った。

深く、重い息を吸い込む。それだけで、Zカップの巨大な双丘が大きく上下に揺れ、お腹の脂肪が波打つ。

「……ふっ!」

ドラム缶のような極太の脚に、悪魔の魔力とありったけの力を込めて、大理石の床を強く蹴り飛ばした。

ドスゥゥゥンッ!!

弾丸というよりも、もはや巨大な質量兵器だった。

百十二キロの脂肪の塊が、恐ろしいスピードで突進していく。全身の贅肉が慣性の法則に従って後方に引っ張られ、ブルンブルンと波打つ。

そのまま、小猫は巨大な胸とお腹の肉を前面に押し立てるようにして、コアに向かって強烈な『ぶちかまし』を放った。

ドスゴォォォォンッ!!

激突した瞬間、小猫の分厚い脂肪が極上のクッションとなって衝撃を完全に吸収した。

ばるんっ! どるんっ! ぼよぉぉんっ!!

強烈な衝撃波と共に、小猫のZカップの双丘とスイカのようなお腹、そして巨大なお尻の肉が、暴力的とも言える勢いで上下左右に激しく波打つ。肉と肉がぶつかり合う凄まじい音が部屋中に響き渡った。

その圧倒的な超質量の物理攻撃に耐えきれず、巨大な水晶のコアはピキピキと亀裂を走らせ――次の瞬間、木端微塵に砕け散った。

『中枢、破壊ヲ確認。コレヨリ、挑戦者ヲ帰還サセル――』

無機質なアナウンスが響くと同時に、空間全体がガラスのようにひび割れ、眩い光が小猫の巨大な体を包み込んだ。

光の中で、小猫は自身の体が急激に変化していくのを感じた。

ドロドロに煮えたぎっていた全身の脂肪が急速に冷却され、溶けるように消えていく。巨大な重しとなって彼女を苦しめていたZカップの胸が縮み、ポンポコリンに膨れ上がっていたお腹が凹み、横に張り出していた巨大な尻と太ももがみるみるうちに体積を減らしていく。

首を絞めるようだった重苦しい感覚が消え、体が羽のように軽くなっていく。

しかし――。

「……ん?」

完全に元のスレンダーな体型に戻るかと思われたその収縮は、途中でピタリと、不自然なほどにあっさりと止まってしまったのだ。

光が収まり、小猫がゆっくりと目を開けると、そこは休日の夕日が差し込む、見慣れたショッピングモールの裏路地だった。

「小猫ちゃん!!」

駆け寄ってくる足音。息を切らした先輩――一誠が、心配そうな顔でこちらに向かって走ってくる。

「……はい、先輩。なんとか帰ってこられました」

「よかったぁ……! ずっと心配で……って、あれ? 小猫ちゃん、その服、それにその体……」

一誠が目を見開いて硬直した。

小猫はゆっくりと自分の体を見下ろした。

空間で着せられていた超巨大なムームーは消滅し、彼女の体は、大会に参加した時に着ていた元の休日の私服――薄手の白いブラウスと、プリーツスカート姿に戻っていた。

しかし、その服の『着心地』が、以前とは全く異なっていた。

「……? ああ、そうですね」

「も、戻りきってないっていうか……その、結構……お肉が……」

「……はい。完全には元の体型に戻らなかったみたいです」

小猫は淡々と事実を告げた。

そう、彼女の体は『ぽっちゃり』と呼ばれるレベルで、収縮を止めてしまっていたのだ。

三十一キロしかなかった元の華奢な体型に比べれば、明らかに肉付きが良い。

何より目を引くのは、AAカップで完全に真っ平らだったはずの胸だ。ブラウスの生地を内側から猛烈な勢いで押し上げているそれは、優にFカップはあるであろう立派で柔らかな双丘へと成長していた。ブラウスの胸元のボタンははち切れんばかりに引っ張られ、生地の隙間から谷間の白い肌がくっきりと見えてしまっている。

そして、下半身。起伏のなかったお尻は、プリーツスカートのヒダを完全に広げきってしまうほどに丸々と豊満に膨らみ、安産型の広い骨盤を形成している。太ももにもたっぷりと柔らかな脂肪がつき、両足を揃えると、内側の肉がむちっと密着して隙間がなくなっていた。

お腹回りも、以前のような引き締まったラインはない。スカートのウエスト部分に、うっすらと柔らかな脂肪の層が乗っかり、ほんの少しだけぽちゃりとした愛らしい膨らみを持っていた。

「ぽ、ぽっちゃりしてるぞ!? 胸なんて、すごく大きくなってるじゃないか!? 太ももやお腹もぷにぷにだし……!」

「……ジロジロ見ないでください、エロ先輩。でも、あの百十キロを超えていた時に比べれば、羽のように軽いです」

「そ、そうなのか? でも、本当にそのままでいいのか!? 元のスレンダーな小猫ちゃんに戻す方法、部長に相談して……」

「……別に、これくらいなら気になりません。動くのにも支障はありませんし」

小猫はそう言うと、自分のお腹の柔らかなお肉を指でぷにっ、と摘まんでみせた。

指が沈み込むほどに柔らかく、エロティックな弾力を持った脂肪。

「……それに、先輩はこういう柔らかくてお肉のついた体、好きですよね?」

「ぶっ! そ、それは……まあ、男としてはたまらないっていうか……最高にエロくて可愛いです……」

「……正直でよろしいです」

ふふっ、と小さく笑い、小猫は一歩前に踏み出した。

その瞬間、ぽっちゃりとした太ももがむちっ、と擦れ合い、胸元のFカップの果実が、ぷるんっ、と柔らかく上下に揺れた。自分が確実に太っているという実感。しかし、あの絶望的なほどの肥満を経験した後では、この程度の脂肪は心地よい重みとさえ感じられた。

「それよりも、先輩」

「な、なんだ?」

「……大食いしすぎて、逆に疲れました。甘いものが食べたいです。あそこのクレープ、奢ってください」

「ええ!? あんなに食ったのに、まだ入るのかよ!?」

「……甘いものは別腹です。それに、このぽっちゃり体型を維持するのも、先輩が喜ぶなら悪くないかなって」

「……わ、わかった! いくらでも奢るよ! 無事に帰ってきてくれたお祝いだ!」

少し丸みを帯びた可愛らしい頬を緩め、小猫は一誠の隣を歩き出した。

歩くたびに、むちっ、むちっと太ももが擦れる心地よい音と、ぷるんっ、ぷるんっと胸が重たく揺れる感覚。

元の体型に戻るためのダイエットは、当分しなくてもいいかもしれない。彼女はそう思いながら、隣を歩く先輩の顔を見上げ、クレープの焼ける甘い匂いの方へと歩を進めた。

身長:138.0cm / 体重:48.5kg(前月比 +17.5kg)

BMI:25.5(肥満1度)

B:89 (Fカップ) / W:65 / H:92

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