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透き通るような青い海と、水面を乱反射する眩しい太陽。内浦の豊かな自然に抱かれて育った松浦果南は、スクールアイドルグループ『Aqours』の中でも、ずば抜けたプロポーションと運動神経の持ち主だった。

毎朝の欠かさない海沿いのジョギングと、実家の家業であるダイビングショップの手伝いで鍛え上げられた身体は、まさに芸術品のように無駄な脂肪が一切ない引き締まった流線型を描いている。

ピタリと肌に密着するウェットスーツや、露出の多い練習着を着た時に露わになるその肉体は、同性であるメンバーたちでさえ思わず見惚れてしまうほどの健康的な色気を放っていた。特に彼女が最も誇りにしている自慢の腹筋は、うっすらと縦に美しい筋が入り、動くたびにしなやかな筋肉の影が浮かび上がる。引き締まったウエストから、適度に筋肉がつきつつも女性らしい丸みを残したヒップ、そしてスラリと伸びた太ももへのラインは、完璧な黄金比を誇っていた。汗をかいて陽光に照らされるその肌は、健康美という言葉をそのまま体現したかのようだった。

ある日の放課後。

果南は部室の床に座り、いつものように念入りなストレッチを行っていた。両脚を大きく180度に開き、上半身をぺたりと床に沈める。背中から腰、そして太ももの裏側へと走るしなやかな筋肉が心地よく伸びるのを感じながら、彼女は小さく「んっ……」と艶っぽい吐息を漏らした。

そこへ、部室のドアを元気よく開けて小原鞠莉がやってきた。彼女の両腕には、アメリカンな派手なロゴがプリントされた、ずっしりと重そうな大きな段ボール箱が抱えられている。

「ハロー、果南! マリーから、いつもストイックな果南へスペシャルなプレゼントよ!」

「わっ、すごい量。それ、すっごく重そうだけど……何が入ってるの?」

「ふふん、よくぞ聞いてくれました! これはね、今アメリカのダイエッターやアスリートの間で超大人気の『スーパー・マッスルバー』よ!」

「マッスルバー? プロテインバーみたいなもの?」

「ええ、そうよ! 高タンパクで必須アミノ酸もバッチリ。ハードなトレーニングの後のリカバリーや、シャイニーなボディ作りに絶対役立つはずだから、果南にぜひ食べてほしくて箱買いしちゃった!」

「へえ、それは嬉しいな。ありがとう鞠莉! ちょうどお昼から何も食べてなくて、小腹が空いてたところなんだよね」

果南は無邪気な笑顔を浮かべ、さっそく箱の中から一本を取り出した。ずっしりとした重量感のあるパッケージを開けると、途端に海外特有の暴力的なまでに濃厚な、カカオと砂糖の甘い香りが部室いっぱいに広がった。

中から現れたのは、分厚いミルクチョコレートで隙間なくコーティングされた、レンガのように太くゴツゴツとしたバー。果南は少し驚きながらも、健康的なピンク色の唇を開き、それに思い切りかぶりついた。

「んむっ……!?」

一口噛みちぎった瞬間、果南の瞳が大きく見開かれた。

サクッとした食感の後に続いたのは、歯にまとわりつくようなねっとりとした濃厚なキャラメルと、ゴロゴロと入ったピーナッツの香ばしさ。そして何より、脳の髄まで痺れるような、圧倒的で強烈な『甘さ』と脂質の旨味だった。

これまで海鮮や和食を中心とした健康的な食生活を送り、ストイックに身体を管理してきた果南の味覚にとって、それはまさに未知の快感だった。

(……すっごく、甘い……! なにこれ、信じられないくらい美味しい……っ!)

とろけるようなチョコレートとキャラメルが舌の上で混ざり合い、喉の奥へと滑り落ちていく。一口、また一口と咀嚼するたびに、強烈な糖分とカロリーが乾いた身体の隅々まで染み渡り、全身の細胞が歓喜の声を上げるのを感じた。

「筋肉のためのタンパク質」という絶対的な大義名分を得た果南は、甘いものを食べているという罪悪感を完全に麻痺させていた。食べ終わる頃には、口の端についたチョコレートを長い舌でペロリと舐めとり、熱っぽい吐息を吐いていた。

これが、果南の自慢の完璧な肉体を甘く激しく堕落させていく、恐ろしい悪魔の食べ物だとは、この時の彼女は知る由もなかった。手軽に栄養補給ができると思い込んだ彼女は、この日から狂ったようにこの甘い罠に依存していくことになるのだった。

身長:162.0cm / 体重:50.0kg(前月比 ±0kg)

BMI:19.1(標準・筋肉質)

B:83 (Cカップ) / W:58 / H:84


鞠莉からプレゼントされたあの日から、果南の日常は甘く強烈な誘惑にすっかり支配されていた。

「んむっ……んっ……あまーい……」

昼休み、誰もいない屋上のベンチで、果南は本日二本目となるマッスルバーに齧り付いていた。分厚いミルクチョコレートの層を白い歯で突き破ると、中から溢れ出す濃厚なキャラメルと、ぎっしり詰まったピーナッツが口の中でどろりと絡み合う。

「タンパク質だから大丈夫。筋肉の栄養になるんだから……」

誰に聞かせるでもなくそう自分に言い訳をしながら、果南は無心で顎を動かし続けた。噛めば噛むほどに溢れ出す暴力的な脂質の旨味と、脳がぐらぐらと痺れるほどの糖分のシャワー。実はこれが、一本で500kcalを優に超える恐ろしいカロリー爆弾であることなど、成分表という現実から目を背けている彼女は全く気づいていない。

指先にとろけたチョコレートがこびりつくと、果南はそれを惜しむように長い舌を這わせ、ちゅっ、れろっ、と艶かしい音を立ててしゃぶり尽くした。小腹が空くたびにこの極上の快感を味わえるのだから、いくら食べてもやめられるはずがなかった。

放課後になり、Aqoursの練習が始まる。

いつものように準備運動を終え、アップテンポな曲に合わせてステップを踏み始めた果南は、ふと自分の身体に、これまで感じたことのない小さな違和感を覚えた。

(あれ……? なんだか今日、身体が重い……?)

ステップを踏んでジャンプするたび、下腹部のあたりに「ぽよん、ぽよん」とした鈍く重たい揺れを感じるのだ。いつもなら板のように硬く引き締まり、ピタリと静止しているはずの腹筋の上が、まるで水風船でも抱えているかのように心許なく震えている。

さらに、激しいダンスの動きの中で、いつも履いているSサイズのショートパンツのウエストゴムが、ギリギリと肉に食い込む不快な感覚があった。腕を上げる振り付けのたびに、ピタッとした練習着のTシャツの下で、かつては無かったはずの柔らかい肉の層が波打つのがわかる。

ふと鏡に目をやると、いつもならシャープなV字を描いていたはずの顎のラインが、どこかぼやけている。動くたびに頬の肉がふるふると揺れ、顔全体がふっくらと丸みを帯びてしまっていることに気づいた。太りやすいお腹と顔周りに、確実に余剰カロリーが蓄積し始めていたのだ。

休憩時間になり、果南はたまらずバッグから三本目のマッスルバーを取り出し、封を切った。

「あ、果南ちゃん! またそれ食べてる!」

「んむっ……ふふ、見つかっちゃった。練習の合間のエネルギー補給だよ」

「でも、それ今日学校で食べるの3本目じゃない? さっきお昼休みにも食べてたよね?」

「平気平気。鞠莉が言ってた通り、これ全部タンパク質だから。食べれば食べるほど筋肉になるんだよ」

「ほんとに〜? どう見てもただの巨大なチョコレートの塊に見えるんだけど……」

「筋肉に変わる魔法の食べ物ってやつかな。千歌も一口食べてみる?」

「ううん、私はさっきみかん食べたからいいや。……それよりさ、果南ちゃん」

「んっ? なに?」

「その練習着のズボン、ちょっと縮んだ? なんだかすごくパツパツで、窮屈そうだよ」

「えっ? そ、そんなことないよ! いつも通りだけど……」

「だって、座った時にお腹のお肉がゴムの上に乗っかってるよ? ほら、ぷにって!」

「ひゃあっ!? ちょ、いきなり触らないでよっ!」

「わぁ、すっごく柔らかい! 果南ちゃんのお腹じゃないみたい!」

「ち、ちがうの! これはズボンのゴムがキツいだけで、お肉じゃないから!」

千歌の無邪気な指先が、果南の下腹部をツンツンと突いた。

その瞬間、果南自身も信じられないほどの、マシュマロのような柔らかい感触が、布越しにハッキリと伝わってきた。慌てて立ち上がり、千歌から逃げるように顔を赤くする。動揺のあまり、手に持っていたマッスルバーを勢いよく口に放り込み、もごもごと咀嚼して飲み込んだ。

練習後、果南は一人でこっそりと駅前のスポーツショップへと足を運んだ。

周囲の目を気にしながらレディースウェアのコーナーへ向かい、試着室のカーテンを閉め、鏡の前に立つ。

恐る恐るショートパンツを下ろすと、ウエストのゴムがギリギリと食い込んでいた部分にくっきりと赤いミミズ腫れのような跡がついており、その上には、これまで存在しなかった白くて柔らかい「肉の浮き輪」が、だらしなく垂れ下がっていた。

「うそ……っ、なにこれ……すっごく、柔らかい……」

両手でそのお腹を包み込むように触れてみる。

かつての誇りだった、うっすらと縦に割れた美しい腹筋のラインは、ふんわりとした分厚い皮下脂肪のベールにすっかり覆い隠され、見る影もなくなっている。指で深くつまむと、むにゅり、むちぃっ、と淫靡な弾力を返してくるその肉は、間違いなくあのプロテインバーの過剰なカロリーが蓄積したものだった。

さらに、鏡に顔を近づけて、自分の頬を両手で挟み込んでみる。むにゅっと押し上げられた頬の肉が目を細めさせ、指の間から柔らかい脂肪がはみ出した。シャープだったフェイスラインにはうっすらと二重顎の兆候すら現れており、かつてのクールな面影は、甘やかされたぽっちゃりとした丸顔へと変貌しつつあった。

(気のせいだよね……うん、最近ちょっと疲れが溜まって、むくんでるだけ……)

果南は必死に現実逃避の言い訳を頭の中で繰り返し、これまで履いていたSサイズのショートパンツを諦め、少しゆとりのあるMサイズのパンツを購入した。新しいパンツを試着室で穿いてみると、むっちりとし始めた太ももと、柔らかく膨らみ始めた下腹部を締め付けることなく、すっぽりと優しく包み込んでくれた。

締め付けから解放された安心感にホッと息を吐く。しかし、その甘やかしがさらなる肥満への入り口であることに気づかないまま、果南は帰り道でもまた、バッグから新しいマッスルバーを取り出し、とろけるような甘い快感に身を委ねてしまうのだった。

身長:162.0cm / 体重:54.5kg(前月比 +4.5kg)

BMI:20.8(標準)

B:86 (Dカップ) / W:64 / H:87


秋風が心地よくなってきた頃。果南の制服姿は、以前とは明らかに違っていた。

少し前にMサイズに買い替えたばかりのショートパンツは早くも窮屈になり、太ももの付け根に真っ赤なゴムの跡を残すようになったため、今はさらにワンサイズ大きなLサイズのものをこっそり購入して穿いている。しかし、それすらもすでに悲鳴を上げ始めていることに、果南は必死に見て見ぬ振りをしていた。

「あむっ……んんぅ……これ、キャラメルが多めで美味しい……」

放課後の部室で、果南は一人、至福の表情でマッスルバーを頬張っていた。鞠莉にもらった最初のひと箱はとうの昔に空になり、今ではすっかり味を占めた果南自身が、ネット通販で「バルクアップ用」と書かれた一番カロリーの高い特大サイズのバーを大量に箱買いするようになっている。

強烈な甘さと暴力的な脂質の波状攻撃に、果南の身体は完全に順応、いや、屈服していた。毎日数千キロカロリーという、成人男性のアスリートすら凌駕する恐ろしいカロリーを摂取し続けた結果、かつての引き締まった肉体は、見る影もなく丸みを帯びてしまっていたのだ。

「果南? まだ着替えていなかったの?」

部室のドアが開き、ダイヤが呆れたような顔で入ってきた。その手には、今日の練習のスケジュール表が握られている。

「んむっ……ダイヤ。ごめん、今エネルギー補給してるところだから」

「またその怪しげな巨大チョコレートバーを食べているのですか? 全く、最近のあなたは少し食生活が乱れていませんこと?」

「乱れてないよ。これはアスリート御用達のプロテインバーなんだから。筋肉の素だよ。ほら、ダイヤも一本どう?」

「結構ですわ。わたくしには少し甘すぎるようですし……それよりも、果南」

「ん? なに?」

「あなた……少し、顔がむくんでいませんか?」

ダイヤの鋭い指摘に、果南の心臓がドクンと嫌な音を立てて跳ねた。

「えっ……? そ、そんなことないよ! 気のせいじゃない?」

「いいえ、気のせいではありませんわ。以前はもっとシュッとしていたはずの顎のラインが、今はすっかり丸くなっていますもの。笑うと頬のお肉がぷっくりと……いえ、パンパンに盛り上がっていますし……それに、なんだか首回りもふっくらとして、制服の第一ボタンが苦しそうに見えますわよ」

「ち、違うってば! これは……その、筋肉だよ! 顔の筋肉が発達したの!」

「顔の筋肉が発達して顎の下にお肉がたるむなんて、聞いたことがありませんわよ」

「た、たるんでないもん! 二重顎じゃないもん! ほら、早く練習行こ!」

図星を突かれた果南は、残りのバーを無理やり口に押し込み、逃げるように部室を飛び出した。もごもごと口を動かしながら小走りになるその後ろ姿は、以前の軽やかな足取りとは異なり、どこかどたどたとした重苦しいものだった。

体育館での全体練習が始まると、果南の身体の異変は誰の目にも明らかだった。

ターンをするたびに、ピタッとしたTシャツの下で、たっぷりとしたお腹の肉が遠心力で「ぶるんっ、どぷんっ」と重たく揺れる。ジャンプの着地では、Lサイズに買い替えたはずのショートパンツのウエスト部分から、白くて柔らかい三段腹の肉が、だらしなくはみ出しそうになるのを必死に手で押さえていた。

(嘘でしょ……こんなに揺れるなんて……っ!)

果南自身も、自分の身体の信じられないほどの重さと、無様な肉の揺れに激しいショックを受けていた。かつては軽々とこなしていたステップも、今では足に鉛をつけられているかのように重い。膝や足首に、体重増加による確かな負担を感じる。

息切れも激しく、「はぁっ、はぁっ……」と苦しげな呼吸をするたびに、Tシャツを押し上げるほどにパンパンに張った大きな胸と、ぽっこりと突き出た巨大なお腹の肉が、上下に激しく波打っていた。

「果南ちゃん、大丈夫? なんだかすごく辛そうだけど……」

「はぁ……はぁ……だ、大丈夫。ちょっと、最近寝不足で……」

「でも、すごく汗かいてるよ。顔も真っ赤だし……それに、なんだか動くたびにお腹のあたりが『どぷんっ』って重たそうな音が……」

「ひゃあっ!? み、見ないで!」

曜の心配そうな声に、果南は顔を真っ赤にしてお腹を両手で隠した。しかし、分厚く育った脂肪の塊は、両手で覆い隠せるような生易しいサイズではなくなっていた。指の隙間から、むっちりとした柔らかい肉がむにゅりとはみ出し、ぷにぷにとしただらしない感触を主張している。

練習が終わり、疲れ果てた果南は、フラフラとした足取りでシャワールームへと向かった。

鏡の前に立ち、汗ばんだ練習着を脱ぎ捨てる。

そこに映っていたのは、かつての引き締まった美しい自分とは似ても似つかない、だらしなく太った少女の姿だった。

「あ……うぅっ……」

顔周りはダイヤの指摘通り、見事なまでにまん丸に膨れ上がり、顎の下にはたぷたぷとした柔らかい二重顎が形成されていた。シャワーを浴びるために下を向くと、顎のお肉が首の肉に食い込み、息苦しささえ覚える。鎖骨は分厚い脂肪の層に埋もれて完全に消失し、豊かな胸は重力に負けて垂れ下がり始めている。

そして何より酷いのが、自慢だったはずのお腹だ。

かつての縦に割れたしなやかな腹筋は跡形もなく消え去り、代わりに現れたのは、スイカを丸飲みしたかのようにパンパンに膨らんだ、巨大なぽっこりお腹だった。へその穴は深く脂肪の谷間に埋もれて縦線のような形に変形し、下腹部はみっともなく垂れ下がり、ショーツのゴムを完全に覆い隠している。

両手でその分厚い肉の塊を掴み、試しに上下に揺らしてみる。

「ぶるんっ、どぷんっ、むちぃっ……!」

ズシリと重たい水風船のように、脂肪の波が果南の胴体を淫靡に揺らした。その醜悪なまでの柔らかさと圧倒的な肉感に、果南は絶望的なため息を漏らすしかなかった。

帰宅後、果南は自室のクローゼットをひっくり返していた。

もう、今まで着ていたお気に入りの私服は、どれもこれも小さすぎて絶対に入らないのだ。Tシャツは巨大化した胸とぽっこりお腹の肉でパツパツになり、無理に着ようとすると生地が引っ張られて「ビリッ」と嫌な音が鳴る。ジーンズに至っては、太ももを通すことすら不可能になっており、無理に引き上げようとしてファスナーを壊してしまった。

「どうしよう……着る服が、ない……」

泣きそうになりながら、果南はネット通販で、これまでの自分なら絶対に見向きもしなかった「LLサイズ」や「XLサイズ」の、お腹周りをゆったりと隠せるマタニティウェアのようなチュニック丈の服や、ウエストが完全にゴム仕様になっただぼだぼのワイドパンツを次々とカートに入れていった。

服のサイズアップという、これ以上ないほど明確で屈辱的な敗北感を味わいながらも、果南の手は無意識に、机の上に山積みにされたマッスルバーの封を切っていた。

「んぐっ……ひぐっ……あま、い……美味しい……」

涙をこぼしながら、ぽっこりと突き出た自分のお腹の上に食べこぼしをボロボロと落としつつ、果南はまたしても悪魔のカロリーに逃げ込むのだった。

身長:162.0cm / 体重:63.5kg(前月比 +9.0kg)

BMI:24.2(標準・ぽっちゃり)

B:92 (Eカップ) / W:76 / H:95


季節が冬の足音を聞き始める頃、果南の身体はかつての美しく引き締まった面影を完全に喪失し、圧倒的な脂肪の質量の暴力にすっかり支配されていた。

深夜の自室。ベッドの上に力なく座り込んだ果南の周囲には、海外製マッスルバーのド派手なパッケージの空き箱が、まるで要塞のようにうず高く積み上げられている。

「はむっ……んちゅ……っ、あまっ……ふぁあ……」

静まり返った部屋に響くのは、果南が発する卑猥な咀嚼音と、だらしない熱い吐息だけだった。

両手で分厚いバーを持ち、我を忘れたように齧り付く。濃厚なピーナッツバターとねっとりとしたキャラメルの層が白い歯にべっとりと絡みつき、強烈な糖分と暴力的なカロリーが脳髄をガンガンと殴りつける。果南のふっくらと丸まりきった顔には、理性などとうの昔に手放した恍惚とした笑みが浮かんでいた。

口の端からドロリと垂れたチョコレートを、ぽっちゃりとした肉厚の指ですくい取り、ちゅぱり、れろっ、と淫靡な音を立てて舐めとる。太りやすい顔周りにはたっぷりと厚い皮下脂肪がつき、下を向いてバーを齧るだけで、ふくよかな顎の肉が首の肉と重なり合い、見事なたぷたぷの二重、いや三重顎を作り出していた。

そして何より目を引くのが、パジャマのゆったりとしたズボンのゴムを完全に押し潰し、股の間にどっしりと鎮座する巨大な肉の塊――果南の極大の『ぽっこりお腹』だった。

ただ座っているだけで、分厚いお腹の肉が重力に従って前へと垂れ下がり、むっちりとした極太の太ももの上に「でっぷり」と乗っかっている。かつて自慢だった縦割れの腹筋は、今や数センチもの厚みを持つ柔らかいラードの層に完全に覆い隠され、おへそは脂肪の深い谷間の奥底に飲み込まれて、ただの細い縦線と化していた。呼吸をするたびに、その巨大な肉の塊がぶるん、ぶるんと重苦しく波打つ。

翌朝。果南はスクールアイドルとしての、そしてかつてのアスリートとしての僅かに残った矜持から、久しぶりに海沿いのジョギングに出ることにした。

ネット通販で買ったばかりのメンズのXLサイズのジャージに身を包む。しかし、ダボダボだったはずのそのジャージすら、今や規格外に巨大化した胸と、前方に大きくせり出したぽっこりお腹によってパンパンに引っ張られ、生地がはち切れんばかりに張り詰めてしまっていた。

「よし……走るぞ……っ!」

気合を入れて、アスファルトを力強く蹴り出す。

しかし、次の瞬間。果南の身体に、これまで経験したことのない異常な衝撃と暴力的な揺れが走った。

「っ……!? ぶるんっ! どぷんっ! ぐむちぃっ!」

足を踏み出すたびに、ズシリと重たい巨大な水袋を無理やり腹に抱えさせられているような、すさまじい遠心力が腹部を激しく襲ったのだ。

走るリズムとは全く別のベクトルで、ぽっこりと突き出た分厚いお腹の肉が上下左右に大暴れする。ステップを踏むたびに脂肪の波がぐちゃぐちゃとうねり、重たい肉が引き伸ばされてはぶつかり合い、「どぷんっ、ばるんっ!」と水風船を打ち付けるような生々しい音を立てた。

さらに、Gカップにまで成長した豊満な胸がスポーツブラのキャパシティを限界まで突破して暴れ狂い、ブラの細い肩紐が肩の肉にギリギリと食い込む。パンパンに肥え太った太もも同士が、一歩踏み出すたびに「むちっ、むちっ」とひわいな音を立てて擦れ合い、股擦れのヒリヒリとした痛みが走った。

「はぁっ……! はぁっ……! お、重い……っ! お腹が、揺れて……っ! んぐっ……!」

わずか百メートル走っただけで、果南は膝に手をついて激しく咳き込んだ。

額からは滝のように汗が流れ落ち、たるんだ二重顎からポタポタと地面に滴り落ちる。ゼエゼエと息をするたびに、ジャージの下の巨大なぽっこりお腹が、風船のように膨らんだり縮んだりを繰り返している。

果南は震える手で、自分のお腹の肉を下からすくい上げるように両手で持ち上げてみた。

ずっしりとした、信じられないほどの重み。手のひらからむにゅりと溢れ出す、熱を持った柔らかい脂肪の塊。

(嘘……私のお腹、こんなに重くて、ひどく揺れるの……? 私、ちょっと太ったとかじゃない。完全に、どうしようもない肥満体型になっちゃったんだ……っ!)

かつては風を切ってどこまでも走れた自分が、自分自身の脂肪の重さと醜い肉の揺れに耐えきれず、歩くことすら困難になっている。その圧倒的な質量による「敗北感」が、果南の心に絶望的なまでの現実を突きつけたのだった。

その日の帰り道。果南は電車に乗り、隣町の、人目につかない場所にある『大きいサイズの専門店』へと足を運んでいた。

もはや普通のアパレルショップのXLサイズすら、彼女のわがままに育ちきった肉体を収めることはできなくなっていたからだ。

店内に並ぶ、テントのように巨大な服たちを見て、恥ずかしさで顔から火が出そうになる。しかし、股擦れを起こした太ももと、ゴムが食い込んで真っ赤なミミズ腫れになった分厚いお腹の痛みに耐えきれず、果南はメンズの『3XLサイズ』のジャージとスウェットを数着掴み、逃げるようにレジで会計を済ませた。

帰宅後、その特大の服に身を包んだ時の、締め付けから完全に解放されたふくよかなお腹の肉が、だらしなく「ほわぁっ」と弛緩するのを感じて、果南は自分の心の底まで脂肪に侵されてしまったような屈辱に涙を滲ませた。

数日後。部室にて。

今日も果南は、部室の長椅子にどっかりと腰を下ろし、三段腹をだらしなく弛ませながらマッスルバーを齧っていた。

「ちょっと、あなた……また一段と大きくなっていませんこと?」

「そ、そんなことないよ……今日は少し、重ね着してるだけで……」

「重ね着? まだ秋口ですわよ。それに、そのジャージの前が全く閉まっていませんわ」

「うっ……これは、その、チャックが壊れちゃってて……」

「Oh...果南、なんだかマシュマロみたいにフワフワデース!」

「さ、触らないでよ鞠莉! ひゃあっ、そこはお肉が……っ!」

「ワォ! すっごく柔らかい! まるでウォーターベッドみたいデース! ぷにぷに、たぷたぷ!」

「や、やめてってば……っ! 恥ずかしいから……んあっ……」

「恥ずかしいと言うなら、その手に持っているものを今すぐやめなさいな!」

「だって、これ食べないと落ち着かなくて……頭がボーッとしちゃうんだもん……」

「完全に糖分とカロリーに依存していますわね……スクールアイドルとして、少しは危機感を持ちなさい!」

「うぅ……わかってる、わかってるけど……甘くて、美味しいんだもん……」

「果南のダイナミックなダイナマイトボディ、マリーはセクシーで好きよ? 特にこの前におっきく突き出た立派なぽっこりお腹!」

「もうっ! 慰めになってないよぉ……っ! むぐっ……あむっ……」

「って、言いながらまた食べてるじゃないですか!」

ダイヤの厳しいお説教と、鞠莉の遠慮のないスキンシップ。果南は顔を真っ赤にしてうつむきながらも、手の中にある暴力的なカロリーの塊を手放すことができず、また一口、甘い毒を胃袋へと流し込んだ。

もごもごと咀嚼するたびに、たっぷりとお肉がついた頬がふるふると揺れ、ぽっこりと突き出た巨大なお腹が、彼女の堕落を象徴するようにどっしりと鎮座していた。

身長:162.0cm / 体重:78.0kg(前月比 +14.5kg)

BMI:29.7(肥満度1)

B:102 (Gカップ) / W:90 / H:106


本格的な冬の寒さが身に染みる頃。果南の肉体は、もはやスクールアイドルという枠組みを完全に破壊し尽くすほどの、圧倒的で暴力的な質量を誇る巨大な脂肪の塊へと変貌を遂げていた。

休日の午前中。学校での全体練習へ向かう前に、果南は隣町にある『大きいサイズの専門店』のレジに並んでいた。

数日前に買ったばかりの3XLサイズの下着が、ついに限界を迎えてしまったのだ。巨大化した胸の重みに耐えきれなくなったブラジャーは肩紐がちぎれかけ、ショーツはウエストのゴムが極太のお腹の肉に食い込んで、真っ赤なミミズ腫れと激しい痛みを引き起こしていた。

果南は帽子とマスクで顔を隠しながら、震える手で『4XLサイズ』と書かれた特大のスポーツブラと、まるでパラシュートのように巨大なショーツを数枚、レジのカウンターに置いた。

「いらっしゃいませ。こちらの特大サイズでよろしいですね?」

店員の事務的な確認の声すら、今の果南には鋭い刃のように胸に突き刺さる。かつてはSサイズの小さな布地で収まっていた自分の身体が、今やこんなテントのような巨大な布でなければ包み込めないほど肥え太ってしまった。圧倒的な敗北感と恥辱に顔を真っ赤にしながら、果南は逃げるように商品を受け取った。

その後、急いで学校へ向かい、誰もいない部室へ駆け込んだ。

買ってきたばかりの4XLサイズのブラジャーとショーツを身につける。布地は確かに大きく、締め付けの痛みからは解放された。しかし、それすらもすでに果南の規格外の巨体を完璧に収めることはできていなかった。ショーツのゴムの上からは、分厚く柔らかい三段腹がだらしなく「どぷんっ」と溢れ出し、ブラジャーのカップからはHカップの巨大な乳房の柔らかな肉がむにゅりとはみ出している。

「はぁ……はぁ……んっ、くぅ……っ!」

果南は特大のジャージを着込み、部室の中央で必死にスクワットを行っていた。

今日は待ちに待った、新曲のライブ衣装のフィッティング日。なんとしてでも、あと数ミリだけでも身体を引き締めようと、悪あがきのような直前トレーニングに挑んでいたのだ。

しかし、深く腰を沈めるたびに、信じられないほどに肥大化した分厚いお腹の肉が、丸太のように太くなった極太の太ももに「むちぃっ! ぐにゅっ!」と激しく衝突する。行き場を失った大量の脂肪が横にムギュッと潰れ、内臓を圧迫して息が詰まる。なんとか立ち上がろうと足に力を込めれば、今度は重力に従って前方にせり出した巨大なぽっこりお腹と、はち切れんばかりの胸が「ばるんっ、どぷんっ!」と暴力的に揺れ狂い、身体のバランスを大きく崩してしまう。

「だ、だめ……重い……お腹のお肉が、邪魔で……っ!」

たった十回のスクワットで、果南は耐えきれずに床にへたり込んだ。

ドスンッ! と地響きのような鈍い音を立てて尻餅をつくと、彼女の下腹部にどっしりと蓄えられた巨大な脂肪の塊が、まるで巨大な水風船のように「たぷんっ、ぶるるんっ」と淫靡に揺れ動いた。顔周りにもたっぷりとついた皮下脂肪のせいで、下を向いて息を吐くたびに、三段になった二重顎がふるふると揺れる。

「はぁ……疲れ、た……。ちょっとだけ、エネルギー補給……」

果南は荒い息を吐きながら震える手でスポーツバッグを探り、いつもの特大マッスルバーを取り出した。ダイエットのために運動していたはずなのに、わずかなカロリーを消費したという免罪符を得た脳は、あっさりと強烈な糖分を要求してくる。

ビリッと封を破り、分厚いチョコレートの塊に勢いよくかぶりつく。

「あむっ……んちゅ……あまっ、美味しい……っ」

ねっとりとしたキャラメルが糸を引き、口の周りにベタベタと甘い汚れをつける。たっぷりと皮下脂肪を蓄え、パンパンに膨れ上がった丸い頬をだらしなく緩ませながら、果南は己をここまで太らせた元凶であるカロリー爆弾を、恍惚とした表情で胃袋へと流し込んだ。

もごもごと咀嚼していると、廊下から賑やかな足音が近づいてきた。

「みんな、お待たせー! 新しい衣装、完成したよ!」

「わぁっ! すごい、夏らしくてすっごく可愛い!」

「今回はね、へそ出しルックなの! 南国風のセパレートタイプで、みんなのスタイルを活かせるようにデザインしてみたんだ」

「ふふっ、シャイニーでセクシーね! マリー、とっても気に入ったわ!」

「さあ、みなさん。早速試着してみましょう」

衣装ケースを抱えた曜の言葉に、果南の顔からサァッと血の気が引いた。

(へ、へそ出し……!? セパレート……!?)

果南は恐る恐る自分の足元へ視線を落とした。そこには、4XLのジャージを内側からテントのように押し上げ、股の間にでっぷりと垂れ下がる、自分の巨大なぽっこりお腹がある。これを、みんなの前で露出するのか。

「果南ちゃんも、はい! これ果南ちゃんの分ね!」

「あ、うん……ありがとう……」

引きつった笑顔で衣装を受け取り、果南は逃げるように着替え用のパーテーションの裏へ隠れた。

震える手でジャージとTシャツを脱ぐ。露わになったのは、醜いほどに肥え太り、白く柔らかい脂肪に完全に支配された自分の巨体だった。

息を止め、無理やり衣装のスカートに足を通す。しかし、極太の太ももで布地が引っかかり、無理やり上に引き上げると「ギリギリッ」と糸が悲鳴を上げた。なんとか腰まで引き上げたものの、サイドのファスナーは半分も上がらない。無理に閉めようとすると、分厚いお腹の肉がファスナーの金具に挟まりそうになり、果南は泣きそうになりながらスカートのホックを諦め、半開きのままにした。

続いて、胸元を隠すだけの短いトップスに腕を通す。

……鏡に映った自分の姿は、あまりにも絶望的だった。

Hカップの巨大な乳房によってトップスは前方に大きく引っ張られ、ただでさえ短い丈がさらに上にずり上がってしまった。

結果として、はち切れそうな胸の下から、スイカを飲み込んだようにパンパンに膨らみきった、果南の巨大な『ぽっこりお腹』が、一切の隠し立てもなく完全に丸出しになってしまっていた。

かつて縦に割れていた美しい腹筋の面影は1ミリもなく、ただひたすらに分厚く、柔らかく、そして醜く前へと垂れ下がった脂肪の塊。おへそは深く分厚い肉の谷間に飲み込まれ、まるで横に引かれた一本のシワのように変形している。動くたびにその巨大なお腹が「ぶるんっ」と揺れ、果南は自分の醜いほどの肥満体に涙が溢れそうになった。

「果南ちゃーん、着替え終わった? 開けるよー!」

「あっ、ま、待って! まだ――」

果南が制止する前に、千歌が勢いよくパーテーションのカーテンを開け放った。

「…………」

その瞬間。部室の空気が、文字通り完全に凍りついた。

楽しげだったメンバーたちの声がピタリと止み、全員の視線が、一点に集中した。

それは、衣装の隙間から堂々と突き出し、重力に負けてでっぷりと垂れ下がった、果南の巨大すぎるお腹の肉だった。

「果南ちゃん……それ……」

「み、見ないでっ! お願い、カーテン閉めて!」

「Oh……果南、そのお腹……まるで臨月の妊婦さんみたいデース……」

「鞠莉ちゃん! ストレートすぎるよ!」

「し、しかたないじゃないですか! これでは衣装が……おへそが出るどころか、お腹の分厚いお肉しか見えませんわ!」

「ご、ごめんなさい……っ! うぅっ……」

「果南ちゃん、お腹のお肉、衣装のスカートの上に完全にドプンって乗っかっちゃってるズラ……」

「ピギィ! 果南ちゃんのおへそが、お肉の奥深くに埋もれて全然見えないよぉ……!」

「堕天使の呪いどころの騒ぎじゃないわね……ただの果てしない食べ過ぎよ、これは」

「だ、だって……あのバー、食べたら全部筋肉になるって思ったから……っ!」

「……ごめん、果南ちゃん。私の作ったサイズじゃ、全然お腹周りが足りないみたい……」

「曜、ごめんなさい……っ! 恥ずかしい……こんなに太ったお腹、みんなに見せられないよぉ……っ!」

「ううん、布地を買い直して、果南ちゃん専用の特大サイズで作り直すね……。もう一度、スリーサイズ測り直してもいいかな……?」

「うぅ……っ、やさしく、測ってね……っ」

冷たい沈黙と、哀れみと驚愕の入り混じった仲間たちからの視線。

果南は顔を真っ赤にしてポロポロと涙をこぼし、なんとかその巨大なお腹を両手で隠そうとした。しかし、あまりにも豊かに育ちすぎた脂肪の塊は、彼女の手のひらには到底収まりきらない。

隠そうと強く押さえつけるたびに、指の隙間から「むにゅり、むちぃっ」と柔らかいお腹の肉がだらしなくはみ出し、自分が取り返しのつかないほどの肥満体になってしまったことを、これ以上ないほど残酷に証明していた。

身長:162.0cm / 体重:88.5kg(前月比 +10.5kg)

BMI:33.7(肥満度2)

B:110 (Hカップ) / W:102 / H:118


凍りついたような沈黙が支配する部室。

果南は無惨にも弾け飛んだ衣装のホックを握りしめ、特大サイズのジャージの隙間からでっぷりと垂れ下がる自分の分厚いお腹の肉を、ただ呆然と見つめることしかできなかった。

そんな中、鞠莉がふと、部室の隅に山積みになっているマッスルバーの空き箱の一つを手に取った。

「ちょっと待って……果南、あなた最近、このバーを一日に何本食べていたの?」

「え……? 練習の前とか、授業の合間とか……小腹が空いたら食べてたから……5、6本くらい、かな……むぐっ」

「Oh my God……!!」

「ど、どうしたの? そんなに大声出して……」

「果南! これ、『プロテインバー』じゃないわ! パッケージの裏の英語、よく見て! 『スーパー・ウェイトゲイナー・マックス』って書いてあるデース!」

「うぇいと……げいなー? なにそれ……?」

「アメフト選手やヘビー級のレスラーが、『短期間で限界まで激しく体重を増やすため』に食べる、超高カロリーのバルクアップ食よ!」

「えっ……? で、でも、これ全部タンパク質だから、筋肉になるって……」

「確かにタンパク質も豊富だけど、それ以上に脂質と糖質の塊デース! 消費しきれないカロリーは全部、その……果南の見事なFat(脂肪)に変わるわね。ちなみにこれ、一本あたり……1200キロカロリーよ!」

「せ、せんにひゃくぅ!? それを毎日5本って……!?」

「バーだけで一日6000キロカロリー……それに三度の食事や間食を足したら……果南さん、あなた一体どれだけ恐ろしいカロリーを毎日摂取していたんですの!?」

「そ、そんな……嘘でしょ……じゃあ私のこの重たいお腹、全部……ただの脂肪……!?」

「自業自得ですわね。プロテインだからと甘えて、成分表すら確認せずに際限なく暴食し続けた結果が、その醜く太り切ったお腹ですわ!」

「うわぁぁぁぁぁん!! 私のバカァ!!」

真実を知った果南は、ついに床に両手をついて大声で号泣し始めた。

その激しい嗚咽に合わせて、彼女の身体に蓄えられた圧倒的な質量の脂肪が、ぶるるんっ、どぷんっ、と淫靡な音を立てて激しく波打つ。

自業自得とはいえ、かつては引き締まっていた美しい身体が、自分の無知と食欲のせいで取り返しのつかない醜悪な肥満体へと変貌してしまった現実。その絶望に打ちひしがれながら、果南は震える手でスマートフォンを取り出した。

「うぅっ……ひぐっ……みんな、ごめんなさい……私、もうこの4XLのジャージすらパツパツで、太ももが擦れて痛いから……今、ネットでダイエット用の『5XL』のサウナスーツ、ポチるね……うぇぇん……」

霜降り肉のようにパンパンに膨れ上がり、指の関節すら脂肪に埋もれたむっちりとした手で、果南は泣きながら特大サイズのトレーニングウェアをカートに入れた。服のサイズが5XLという、かつての自分なら想像もつかない巨大なサイズにまで達してしまったことが、彼女にさらなる敗北感を刻み込む。

しかし、恐ろしいのはカロリーに完全に依存しきった彼女の脳だった。

注文を確定させた直後、果南は無意識のうちに、手元に残っていた最後のウェイトゲイナーバーの封を破っていたのだ。

「これ……もう、食べちゃダメなんだよね……これが、ほんとの……最後……」

涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらも、果南は分厚いチョコレートの塊を口に運び、大きく口を開けてかぶりついた。

「あむっ……んちゅ……ぐすっ……あまっ、美味しいぃ……っ」

悲しみと後悔で泣き叫んでいるはずなのに、舌の上に広がる強烈なキャラメルと脂質の旨味に、果南の表情はだらしなくとろけきっていた。パンパンに肥え太った丸い頬をふるふると揺らし、三段になった二重顎にチョコレートをポロポロとこぼしながら、恍惚とした吐息を漏らす。極太の指についたねっとりとした甘みを、ちゅぱ、れろっ、と音を立ててしゃぶり尽くす様は、完全に食欲の奴隷に堕ちたメス豚そのものだった。

「泣きながら食べている場合ではありませんわ! 今すぐダイエットを開始します! まずは腹筋100回ですわ!」

「うぅっ……やるぅ……私、昔の腹筋、取り戻すからぁ……っ!」

ダイヤの容赦ない号令に、果南は決意を固めて床に仰向けになった。

――ドスンッ、ぶちゃあっ!!

果南が横たわった瞬間、彼女の背中とお尻の分厚い脂肪が床に押し潰され、みっともない音を立てて周囲に広がった。

仰向けになった果南の身体は、まさに肉の山だった。

重力から解放されたKカップの巨大な乳房は、首元までズシリと滑り落ち、彼女自身の気道を圧迫して「ぐるしぃっ……」と苦鳴を上げさせる。そして何より、果南の胴体の中心には、スイカを二つ並べたかのように巨大で分厚い、圧倒的な質量の『ぽっこりお腹』が、天井に向かってどっしりとそびえ立っていた。

「い、いくよ……っ! んんっ……!! ぐぎぎぎぃっ……!」

果南は顔を真っ赤にして、上半身を起こそうと力を込めた。

しかし、ピクリとも動かない。

かつては板のように硬く引き締まっていた腹筋は、今や数センチもの厚みを誇る柔らかいラードの層に完全に置き換わっていた。力を入れようとすればするほど、巨大なお腹の肉が上下からムギュッと潰され、深く何重にも折り重なった三段腹のシワの間に、べっとりと不快な汗が滲み出す。

「あがらないぃ……っ! お腹の、お肉が……重すぎて……っ!」

「泣き言を言わない! まだ1回もできていませんわよ!」

「むりぃ……っ! 首のお肉が引っかかって……胸が、重くて……っ!」

必死に身悶えするたびに、巨大なお腹が「ぶるんっ、どぷんっ!」と無様に波打ち、むっちりと張り裂けそうな極太の太もも同士が「むちぃっ、むちぃっ」と淫靡に擦れ合う。

おへそは分厚い脂肪の深い谷底に完全に飲み込まれ、いくら力を込めても、柔らかく重たい肉の波が彼女の動きをすべて吸収してしまうのだ。

自分の肉体に閉じ込められ、脂肪の重さに完全に屈服させられた圧倒的な無力感。あまりの苦しさと恥ずかしさに、果南は床に寝転がったまま、巨大なぽっこりお腹をぶるぶると震わせて泣き叫ぶことしかできなかった。

かつての美しいプロモーションを取り戻すための、重く、柔らかく、果てしなく揺れ続ける果南の絶望的な無限腹筋トレーニングは、こうして幕を開けたのだった。

身長:162.0cm / 体重:112.5kg(前月比 +24.0kg)

BMI:42.9(高度肥満・生命の危機)

B:135 (Kカップ) / W:132 / H:145


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