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リクエスト作品です

山間部にひっそりと建つ、古き良き日本家屋の情緒を残す温泉宿。その一角にある広々とした宴会場の畳の上には、特設の薄いマットが敷き詰められ、アップテンポなアイドルソングが響き渡っていた。

学業の傍らでアイドル活動に励む三人組のグループは、夏休みの期間を利用してこの宿を貸し切り、長期の強化合宿を行っていた。

「はい、そこ! ターンの後のステップ、半拍遅れてるよ!」

リーダーであるアスカの明るく通る声が、音楽に負けじと響く。彼女は額に汗を滲ませながら、チャームポイントである髪を結んだお揃いの赤いリボンを揺らし、キレのある動きで手本を見せた。

彼女たちが身に纏っているのは、フリルをふんだんにあしらった少し露出の多い可愛らしいアイドル衣装だ。へそが覗く丈の短いトップスに、激しい動きに合わせてふわりと広がるミニスカート。三人の華奢な体にぴったりと合わせて作られたそれは、彼女たちの可愛らしさを最大限に引き出している。

「ご、ごめんなさい……もう一回、お願いしますっ」

息を上げ、少し怯えたような声で謝ったのはシオリだ。三人の中で一番小柄で、童顔の可愛らしい顔立ちをした彼女は、体力的にも少し遅れを取りがちだった。申し訳なさそうに肩をすくめる彼女に、ボーイッシュなショートヘアのツバサが歩み寄る。

「焦らなくていい。シオリは重心が少し前に傾きすぎてるんだ。ほら、背筋を伸ばして」

大人びた性格で、グループのストッパー役にしてバランサーでもあるツバサが、シオリの背中に手を当てて姿勢を正す。彼女の指導は的確で、アスカが勢いで引っ張る部分を、ツバサが冷静に補足して全体をまとめていた。

「よし、もう一回最初から通すよ! 笑顔を忘れないで!」

アスカの掛け声で、再び音楽がスタートする。三人の息の合ったダンスが再開され、フリルの衣装が美しく舞い踊った。この時点では、三人の体に衣装のキツさは全くなく、指一本分のゆとりすらある完璧な着こなしだった。

数時間の厳しいレッスンを終えた彼女たちの最大の楽しみは、宿が提供してくれる豪華な食事だった。

広間に並べられた御膳には、山の幸をふんだんに使った天ぷら、脂の乗った川魚の塩焼き、口の中でとろけるような和牛の陶板焼き、そしてツヤツヤと輝く炊き立ての白米がお櫃いっぱいに用意されていた。

「いっただっきまーす! んんっ、美味しいーっ!」

アスカが満面の笑みで唐揚げに齧り付き、すぐさま白米を口に放り込む。普段、アイドルとしての体型維持のために食事制限をしている彼女たちにとって、合宿中のこの食事は格別のものだった。

「アスカちゃん、そんなに急いで食べたら喉に詰まらせちゃうよ……と言いつつ、私もお代わりしちゃおうかな」

普段は少食なはずのシオリも、この宿の食事の異常なほどの美味しさには抗えず、すでにお茶碗二杯目のご飯に手を出していた。

「お前ら、あんまり食べ過ぎるなよ。衣装が入らなくなったらどうするんだ」

そう窘めるツバサだったが、彼女の箸も止まっていなかった。注意をする口とは裏腹に、彼女自身もいつもより明らかに多い量の食事を平らげていく。満腹中枢がおかしくなってしまったかのように、食べても食べても「もっと食べたい」という幸福な食欲が三人を支配していた。

合宿開始から数日が経過した頃。

いつものようにレッスンに向けて衣装に着替えていたアスカは、スカートのサイドにあるファスナーを上げる際、ほんの僅かな抵抗を感じた。

「ん……? ちょっとキツい、かな?」

鏡の前に立ち、自身の姿を確認する。トップスとスカートの隙間から覗くお腹まわりに、以前はなかったうっすらとした柔らかい肉の層ができていることに気がついた。指でつまむと、ぷにっとした愛らしい感触がある。数キロの増量。しかし、衣装はまだ問題なく着ることができており、踊るのにも支障はない。

「ま、いっか。いっぱい動いてるし、すぐ落ちるよね」

アスカは持ち前の明るさで深く考えることを放棄し、そのままレッスンへと向かった。シオリもまた、衣装のウエスト周りが少し窮屈になっていることに気づいていたが、アスカが何も言わないため、自分も大丈夫だろうと安易に考えていた。

その日の夜。一日の疲れを癒すため、三人は広々とした女湯の暖簾をくぐった。

湯気で白く霞む洗い場で、並んで体を洗う三人。

アスカはシャワーのお湯を浴びながら、自身の体を見下ろした。誰からも愛されるような明るく可愛らしい顔つきはそのままに、胸元には平均的な膨らみがなだらかな曲線を描いている。先端を彩る乳輪は汚れのない薄紅色の小さな円を描き、乳首もちょこんと可愛らしいサイズで収まっている。しかし、視線を下に向けると、へその下あたりにぽっこりとした柔らかい肉のクッションが付いていた。股間周辺にもうっすらと脂肪が乗り始めており、女性らしいふっくらとした丸みを帯びてきているが、まだ嫌悪感を抱くような醜さは全くない。

隣で髪を洗っているツバサの顔つきは、どこか中性的でボーイッシュな美しさを持っている。濡れたショートヘアをかき上げる仕草は様になっているが、その胸元は他の二人と比べても圧倒的に平坦だった。膨らみはほとんどなく、滑らかな肌の上に色の薄い小さな乳首が張り付いているだけだ。以前はうっすらと腹筋の筋が見えていた引き締まった腹部には、今ではうっすらと柔らかい脂肪の膜が張っている。股間はまだ無駄な肉がついておらず、すっきりとした細身のシルエットを保っていた。

少し離れた場所で体を丸めるようにして洗っているシオリは、蒸気で頬を桜色に染め、その童顔をより一層幼く見せていた。胸の膨らみはやや小さめだが、アスカよりも少し淡い色の小ぶりな乳輪と乳首が初々しい。三人の中で最も顕著に肉が付いていたのは彼女の腹部だった。元々運動が苦手なこともあり、食べた分がそのままお腹周りに集中し、ぽてっとした可愛らしい丘を形成している。股間周辺も柔らかい肉に包まれ、ぷにぷにとした感触が見て取れた。

「ねえねえ、二人ともちょっとお肉ついてきたんじゃない?」

湯船に浸かりながら、アスカが悪戯っぽい笑みを浮かべて二人に水をかける。

「ひゃっ! も、もう、アスカちゃんもでしょ! お腹、ちょっとぽよってしてるよ!」

「あはは、バレた? でも宿のご飯美味しいから仕方ないよねー!」

「仕方ないじゃないだろう。明日からは少し運動のペースを上げるぞ。まったく……」

ツバサが呆れたようにため息をつくが、その口元も僅かに緩んでいた。

少しだけ太ってしまった体を隠すこともなく、笑い合いながらお湯を掛け合う三人。彼女たちの心には、まだ「少し食べ過ぎてしまった」程度の認識しかなく、これから自分たちの体と精神に巻き起こる恐るべき『改変』の足音には、誰一人として気づいていなかった。

身長:155.0cm / 体重:46.5kg(前月比 +4.5kg)

BMI:19.4(普通体重)

B:82 (Cカップ) / W:62 / H:85

身長:156.0cm / 体重:45.0kg(前月比 +3.0kg)

BMI:18.5(低体重)

B:75 (Aカップ) / W:59 / H:82

身長:145.0cm / 体重:39.5kg(前月比 +4.5kg)

BMI:18.8(普通体重)

B:72 (Bカップ) / W:58 / H:78


強化合宿と称してこの山奥の温泉宿に滞在し始めてから、どれだけの月日が流れただろうか。

本来予定されていた期間はとうに過ぎているはずだったが、三人の心に「帰京する」という選択肢は微塵も浮かばなかった。まるでこの宿に留まり続けることこそが世界の真理であるかのように、彼女たちは疑うことなく毎日のレッスンと、それ以上の熱量で『食事』に没頭していた。

「んんっ! 今日の豚の角煮、とろっとろで最高! ご飯のお代わりお願いしますっ!」

「アスカちゃん、それもう四杯目だよぉ……あ、すいません、私も大盛りでもう一杯お願いします!」

広間に用意された豪華な夕食を前に、アスカとシオリは凄まじい勢いで箸を動かしていた。テーブルの上には、空になったお櫃がすでに二つ転がっている。アイドルとしての体型管理などという概念は、甘辛いタレが染み込んだ白米と共に完全に胃袋へと呑み込まれていた。

二人の食事量は明らかに常軌を逸していた。数キロの増量という『誤差』の範囲をとうに通り越し、彼女たちの体は確実に、そして急激にその質量を増し続けていたのだ。

「お前ら、少しはペースを考え……いや、すいません、こっちも唐揚げの追加を」

呆れたように二人を窘めようとしたツバサの口からも、ごく自然に追加注文の言葉が飛び出していた。頭のどこかで「食べ過ぎだ」と警鐘が鳴っているはずなのに、口に運ぶ箸を止めることができない。満腹感よりも、食べ物を胃に詰め込む強烈な快感が勝っていた。

異常な食欲の代償は、彼女たちの体に如実に現れ始めていた。体重計の針は、三人とも例外なく60kg台という未知の領域へと足を踏み入れていた。

その変化を最も如実に感じさせるのは、彼女たちが身に纏うフリルたっぷりのアイドル衣装だった。

レッスンの前、着替えのために控え室に集まった三人は、それぞれに苦戦を強いられていた。

アスカは、へそ出しの丈だったはずのトップスの裾を懸命に下に引っ張っていた。しかし、豊満に育った胸と、ぽっこりと前にせり出した柔らかい腹の肉に生地が引っ張られ、どうしてもお腹が丸出しになってしまう。ミニスカートのサイドファスナーも、息を限界まで吐き出し、柔らかくなった脇腹の肉を無理やり押し込まなければ上まで上がらなくなっていた。

「んしょっ、んーーっ! ……ふう、なんとか着れた。ちょっとキツいけど、まだいけるいける!」

ファスナーの金具が悲鳴を上げ、布地がパツパツに張って太ももや二の腕をきつく締め付けているにも関わらず、アスカはあっけらかんと笑っていた。「衣装を着ることができている」という事実だけで、彼女の脳内では問題なしと処理されてしまっていた。改変の波は、彼女たちの危機感や羞恥心から静かに麻痺させていた。

「アスカちゃん、すごいお腹出てるよ……あ、でも私もだ。スカートのホックがはちきれそう……」

小柄なシオリにとって、60kg台という体重は致命的だった。手足にはまだかろうじて華奢な面影が残っているものの、腹部から腰回りにかけては完全に浮き輪のような分厚い脂肪が巻き付いていた。トップスの胸元もはちきれんばかりに膨らみ、フリルが本来のひらひらとした役割を果たせず、ただ肉の張りに耐えるだけの飾りに成り下がっている。

「二人とも、ちょっとは腹を引っ込めろ。……くそ、俺の衣装も肩回りが突っ張るな」

ツバサもまた、ショートパンツタイプの衣装の太もも部分が食い込み、不快な摩擦を感じていた。彼女の場合、単なる脂肪の増加というよりも、その下地に異様なほどがっしりとした何かが形成されつつあるような、内側から押し破られるような窮屈さがあった。お揃いで結んでいるリボンも、丸みを帯びた頬の肉に触れ、以前とは違う違和感を放っている。

そんな限界ギリギリの衣装のまま、彼女たちはレッスン用のマットの上で踊り続けた。少しステップを踏むだけで、アスカとシオリの豊満な胸が重力に逆らうように大きく揺れ、太ももの内側が擦れて熱を持った。それでも彼女たちは笑顔を絶やさず、汗だくになりながら体を動かしていた。

その日の夜。

火照った体を休めるため、三人は広々とした女湯の湯船に肩まで浸かっていた。

立ち込める湯気の中、アスカがふと立ち上がり、湯船の縁に腰を掛けた。

「ねえねえ、見てよこれ。最近、すっごい育ってきたと思わない?」

アスカは全く悪びれる様子もなく、自身の胸を下から両手で持ち上げてみせた。かつては平均的だったそれは、今や両手から溢れんばかりの質量を持ち、Fカップほどのサイズにまで急成長を遂げていた。可愛らしい顔つきにはふっくらと肉がつき、二重顎の兆候が見え始めている。

大きく膨らんだ乳房の先端では、かつて薄紅色だった乳輪が一回り以上広がり、色濃く自己主張を始めていた。その中心にある乳首もぷっくりと大きさを増し、僅かな湯気の刺激にも敏感に反応している。

さらにアスカは、自身のぽっこりと出た腹の肉を両手で掴み、ぶるんと揺らしてみせた。

「お腹もね、ほら。すっごい柔らかくて気持ちいいんだよ! それに、こっちも……」

ためらいもなく、彼女は自身の股間へと視線を落とす。太ももの隙間が完全に消滅し、ふっくらと分厚い脂肪のクッションに覆われたその場所は、以前よりも明らかに肉厚になっていた。アイドルとしての羞恥心など欠片もなく、己の太った体を誇示するように見せびらかすその姿は、客観的に見れば異様そのものだった。

「わぁ……アスカちゃん、すごいおっぱい……! でも、私のも結構大きくなったんだよ? 重たくて肩が凝っちゃうくらい」

シオリもアスカに同調するように立ち上がり、自身の体を見せつけた。童顔で幼い顔立ちの彼女だが、首から下は立派な肥満体型へと変貌していた。たわわに実った胸は、元が小さめだったとは思えないほど重力に従って垂れ下がり始めている。小ぶりだった乳輪は色素が沈着して茶褐色に近づき、乳首も少し硬さを帯びていた。

腹回りの肉は三人の中で最も顕著で、湯船から上がると重みで少し下へ垂れ下がるほどだ。股間周辺もぽてっとした肉厚な脂肪に包まれ、むっちりとした太ももが擦れ合う隙間を完全に塞いでいた。

「どう? 私のお腹も、ぷにぷにでしょ? ここもなんだかお肉がついて、歩くたびに擦れて変な感じがするんだよね、えへへ」

ケラケラと笑いながら互いの胸や腹、股間の肉付きを確かめ合い、自慢し合うアスカとシオリ。

そんな狂気じみた空間の中、湯船の隅に浸かっていたツバサだけは、二人とは違う異質な感覚に襲われていた。

(……おかしい。何かが、絶対におかしい……)

ツバサの顔つきは、脂肪がついたことによる丸みよりも、どこか骨格そのものが逞しく変化し始めているような違和感があった。ボーイッシュな中性さは影を潜め、うっすらと男らしい無骨さが顔を出し始めている。

彼女の胸元は、60kg台に乗ってもなお、女性的な膨らみを頑なに拒絶していた。その代わり、脂肪の下には大胸筋のような分厚い筋肉の板が形成され始めており、胸板全体が横に広く張り出しつつあった。薄い乳輪と小さな乳首はそのままに、ただ土台だけが不気味に成長している。

腹回りも、ただのたるんだ脂肪ではなく、まるで中に硬い樽でも入っているかのような、張りのある太鼓腹になりかけていた。そして何より、股間周辺に感じる、熱を持った妙な質量と違和感。

だが、ツバサが感じていた本当の恐怖は、身体の変化ではなかった。

(……すり足……? まわし……? 違う、俺は……私はアイドルだ。なのに、なんであんな砂まみれの稽古場の匂いが……野太い掛け声が……)

ふとした瞬間に、脳裏に全く身に覚えのない記憶がフラッシュバックするのだ。

汗と土の匂い。男たちのぶつかり合う鈍い音。張り手、四股、すり足。

それらの光景が、まるで自分がかつて経験した『本物の記憶』であるかのように、アイドルの記憶の隙間にノイズとして混じり込んでくる。自分がツバサという少女であるという輪郭が、少しずつ、だが確実に削り取られていくような感覚。

「ツバサちゃん? どうしたの、難しい顔して」

「ツバサのお腹も触らせてよー!」

無邪気に迫ってくるアスカとシオリの笑顔を見ると、ツバサは自身の頭の中で起きている異常を口に出すことができなかった。

自分が狂ってしまったのか。それとも、この空間そのものが狂っているのか。

「……なんでもない。ただ、少しのぼせただけだ。……お前ら、あんまりはしゃぎすぎるなよ」

誤魔化すように湯を顔に掛けながら、ツバサは深くため息をついた。

元の記憶に別人の記憶が侵食してくる恐怖。それを一人で抱え込んだまま、彼女たちの体はさらなる未知の領域へと足を踏み入れようとしていた。

アスカ

身長:155.0cm / 体重:64.5kg(前月比 +18.0kg)

BMI:26.8(肥満度1)

B:98 (Fカップ) / W:78 / H:98

ツバサ

身長:156.0cm / 体重:67.0kg(前月比 +22.0kg)

BMI:27.5(肥満度1)

B:88 (平坦) / W:82 / H:95

シオリ

身長:145.0cm / 体重:62.5kg(前月比 +23.0kg)

BMI:29.7(肥満度1)

B:95 (Fカップ) / W:80 / H:96


蝉の声が次第に遠のき、山奥の温泉宿には少しずつ秋の気配が漂い始めていた。

本来予定されていた強化合宿の期間は、とっくの昔に終了している。事務所が用意したスケジュール帳の空白ページはすでに何十枚もめくられており、通常のアイドルグループであれば、ファンが待つステージへ帰還しなければならない時期だった。

しかし、三人の心の中に「東京へ帰る」という発想は、まるで最初から存在しなかったかのように綺麗に抜け落ちていた。

毎日の膨大な量の食事と、徐々に形を変えつつあるレッスン。ただそれだけが世界の全てであり、誰もこの閉鎖された空間から抜け出そうとはしない。彼女たちの精神は、肉体の変貌に引きずられるように、静かに、そして確実に改変の深淵へと沈み込んでいた。

体重計の針が70kg台を指し示すようになると、彼女たちの体型は誰の目から見ても明らかな「肥満体」へと変貌を遂げていた。

かつては彼女たちの可愛らしさを引き立てていたお揃いのフリル衣装は、今や恐ろしいほどの限界を迎えていた。特注で作られた伸縮性のある生地も、70kgを超える巨体とその張り出した肉を包み込むには小さすぎた。

「あっ……んっ……」

宴会場に敷かれたマットの上で、ステップを踏もうとしたアスカの口から、甘く熱を帯びた吐息が漏れた。

丈の短いトップスは、豊満に育ちすぎた胸の重みと膨らみに耐えきれず、布地が極限まで引き伸ばされている。その結果、少しでも体を動かすたびに、粗くなった生地の裏側が、大きさと敏感さを増した乳首を執拗に擦り上げていた。

「だ、だめ……擦れて、変な感じ……っ」

アスカは顔を真っ赤に染め、その場にへたり込んでしまった。可愛らしかった顔つきは、分厚い皮下脂肪に覆われて丸みを帯び、二重顎がはっきりと形作られている。

彼女の胸元は、Fカップをゆうに超え、GやHに届こうかという暴力的な質量を持っていた。パンパンに張った乳房の先端では、茶褐色に色付き、硬く肥大化した乳首が、トップスの布地越しにチクチクとした刺激を絶え間なく受け続けている。

そして、彼女を苦しめているのは胸だけではなかった。はちきれんばかりに膨らんだ腹の肉に押し下げられたミニスカート。その下の極小のショーツは、完全に肉厚になった股間の脂肪の谷間に食い込んでいた。歩くたびに、むっちりと太った太ももの内側と、ぷっくりと膨れ上がった股間の肉が擦れ合い、そこにショーツの布地が擦れることで、どうしようもない甘い痺れが腰の奥から這い上がってくるのだ。アイドルとしての激しいダンスなど、もはや不可能だった。

「アスカちゃん……私も、なんだか……動くと、ここが……ぁっ」

シオリもまた、マットの上に座り込み、自身の太ももの間に手を挟み込むようにして身悶えしていた。

140センチ台という小柄な彼女が70kg台に乗った影響は凄まじかった。童顔の幼い顔立ちの下には、見事な太鼓腹が形成されている。座り込むと、三段、四段と折り重なった腹の肉が太ももの上にどっしりと乗りかかった。

彼女の胸もまた、アスカに負けず劣らずの異常な成長を遂げていた。小ぶりだった乳輪は手のひらほどもある大きさに広がり、乳首は指先でつまめるほどに長く、大きくなっている。その過敏になった突起が、パツパツの衣装の胸元でこすれるたびに、シオリの脳内を甘い火花がショートさせていた。

股間周辺は、まるでクッションのように分厚い脂肪に覆い尽くされており、ショーツのゴムが完全に肉に埋没している。足を動かすだけで、たっぷりとした肉同士が擦れ合い、シオリは熱い吐息を漏らすことしかできなくなっていた。

「……お前ら、だらしがないぞ。立って、動き続けろ」

二人を叱咤するツバサの声も、どこか熱を帯び、そして以前よりも低い響きを持っていた。

ツバサの衣装もまた、至る所が破れる寸前だった。しかし、彼女が苦しんでいるのは「脂肪」による圧迫だけではない。

その日の深夜。

アスカとシオリが深い眠りについた後、ツバサは音を立てずに布団を抜け出した。

彼女が向かったのは、いつの間にか宿の中庭に作られていた、円形に整地された土の舞台――『土俵』だった。

夜風が吹き抜ける中、ツバサは着ていた浴衣を無造作に脱ぎ捨て、全裸になった。

月明かりに照らされた彼女の体は、アイドルだった頃の面影を恐ろしい勢いで喪失しつつあった。

体重の増加はアスカたちよりも早く、すでに80kgの大台が見えるほどにまで巨大化している。しかし、それは単なる肥満ではなく、異様なほどの筋肉の増強を伴っていた。

顔つきからは中性的な可愛らしさが消え失せ、顎のラインががっしりと角張り始めている。首は丸太のように太くなり、僧帽筋が異様に盛り上がっていた。

そして胸。女性的な丸みは完全に失われ、分厚い筋肉の鎧の上に脂肪が乗った、横に広く張り出す『大胸筋』へと変化を遂げていた。乳輪と乳首は小さく硬いまま、その巨大な胸板の中心にポツンと張り付いている。

腹回りは、内側から圧力をかけられたような、パンパンに張った巨大な太鼓腹。

そして何より、彼女の股間には、決定的な変化が起きていた。

分厚い脂肪と筋肉に覆われた股間の中心。そこには、女性としての器官を押し退けるようにして、明確な質量と形を持った『別の何か』――男性としての器官の初期形態が、いびつに隆起し始めていたのだ。

「……すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁぁ……!」

ツバサは深く腰を割り、両手を土俵の砂につけた。

そして、己の体から湧き上がる未知の衝動と、頭の中に響く「別の男の記憶」に身を任せるように、力強く四股を踏み始めた。

ズシンッ! ズシンッ!

静寂に包まれた山奥に、肉の塊が大地を叩きつける鈍い音が響き渡る。

四股を踏むたびに、彼女の巨大な胸板が揺れ、形成されつつある股間の器官が内股に打ち付けられる。自分が女であるという認識が、一歩踏み込むごとに土埃と共に削り取られていく。

「俺は……俺は……もっと、強く……!」

一人称が完全に崩れ、野太い声で唸りながら、ツバサは夜明けまで一人で相撲の稽古に没頭し続けた。

彼女の体は、他の二人を置き去りにするような圧倒的なスピードで、雄としての完成形へと向かってひた走っていた。もはや、この異形の変貌を止める術は、誰の手にも残されていなかった。

アスカ

身長:155.0cm / 体重:75.5kg(前月比 +11.0kg)

BMI:31.4(肥満度2)

B:105 (Hカップ) / W:88 / H:106

ツバサ

身長:156.0cm / 体重:79.0kg(前月比 +12.0kg)

BMI:32.5(肥満度2)

B:96 (平坦・大胸筋の肥大) / W:94 / H:102

シオリ

身長:145.0cm / 体重:73.5kg(前月比 +11.0kg)

BMI:35.0(高度肥満)

B:102 (Hカップ) / W:90 / H:105


ひぐらしの鳴き声が秋虫の音色へと変わり、世間ではとっくに夏休みが過ぎ去っていた。

しかし、山奥の温泉宿に隔離された三人の時間は、世間のそれとは完全に切り離されていた。

部屋の隅に乱雑に放り出された三台のスマートフォンの画面は、幾度となく通知の光を点滅させていた。事務所のマネージャーからの鬼気迫る着信、家族からの心配するメッセージ、友人からの連絡。画面には『不在着信:99+』の文字が浮かび上がっているが、誰一人としてその小さな機械に目を向ける者はいない。彼女たちの意識は、食欲と体を動かすこと、ただそれだけに支配され、外部への関心はすっぽりと抜け落ちていた。

体重が80kg台へと突入した彼女たちの肉体は、アイドルという枠組みを完全に破壊していた。

昼下がりの宴会場。本来ならば軽やかなステップを踏んでいるはずのマットの上で、アスカとシオリは荒い息を吐きながら床に這いつくばっていた。

「ああっ……はぁっ……だめ、もう……動けない……っ」

アスカは顔を真っ赤に染め、瞳に涙を浮かべながら甘い喘ぎ声を漏らしていた。

80kgを優に超えた彼女の体にとって、激しいダンスの動きは完全に自傷行為と化していた。極限まで引き伸ばされたトップスの生地が、重力に逆らえずに巨大化した胸を無慈悲に圧迫している。少し腕を振るだけで、はちきれんばかりの乳房が揺れ、布地の裏側が、大きさと敏感さを増した乳首をヤスリのように執拗に擦り上げてくる。

それだけではない。パツパツに食い込んだ極小のショーツと、むっちりと肉がついた股間の分厚い脂肪、そして隙間を完全に失った太ももの内側が、動くたびに強烈な摩擦を生み出していた。

痛みではない。脳髄を直接撫で回されるような、狂おしいほどの快感。アスカはステップを踏もうとするたびに、乳首と股間から這い上がる強烈な刺激に耐えきれず、完全に絶頂してしまっていたのだ。体の奥から押し寄せる快感の波にバテてしまい、立つことすらままならない。

「ぁんっ……ひぐっ……アスカちゃん……私も、ここが擦れて……頭が、真っ白に……っ」

シオリもまた、マットの上に座り込み、自身の太ももの間に手を挟み込んで身悶えしていた。

140センチ台という小柄な体格で80kg台に乗った彼女は、もはや球体に近いシルエットになっていた。座るだけで三段、四段と折り重なる巨大な腹の肉が太ももに乗りかかり、その重みで股間への摩擦がさらに増幅される。小ぶりだったはずの乳首は異常なほど肥大化し、僅かに布が触れるだけでシオリの口からあられもない声を引き出していた。

そんな快感と疲労でドロドロになった二人の前に、ツバサが歩み寄ってきた。

ツバサの体は、二人を遥かに凌ぐペースで巨大化と変貌を遂げており、体重はすでに90kgに届こうとしていた。彼女が手にしていたのは、タオルでも水でもなく、分厚く硬いキャンバス地の長い布――『まわし』だった。

「お前ら、そんな軟弱な動きだからすぐにバテるんだ。ダンスのステップじゃ、今の体に負荷がかかりすぎる」

ツバサの声は、以前よりも明らかにドスが効いて低くなっていた。彼女は手にしたまわしをバサリと広げ、マットの上に叩きつけた。

「もっと効率的に全身の筋肉を使い、脂肪を燃やして痩せる必要がある。これからは、相撲で稽古をするぞ」

アイドルに向かって『相撲』で痩せろという、あまりにも狂気じみた提案。

しかし、シオリは熱っぽい吐息を吐きながらも、一切の迷いなく瞳を輝かせた。

「うんっ! ツバサちゃんが言うなら、絶対にそれが一番いいと思う……! 私、お相撲で痩せる!」

洗脳されているかのように即座に賛同するシオリの横で、アスカの脳裏には僅かながらに『アイドルの常識』が残っていた。

「え……? 相撲……? だって私たち、アイドルだよ? まわしを締めて相撲の稽古だなんて、いくらなんでも……」

アスカが疑問を口にした瞬間、彼女の頭の中に強烈なノイズが走った。泥水が清流を飲み込むように、急速に広がる改変の波。

(アイドル……? いや、私たちは強くなるためにここにいる。体をぶつけ合い、鍛え上げるのが私たちの仕事……)

わずか数秒。アスカの瞳から戸惑いの色が消え去り、空虚な納得の光が灯った。

「……そうだよね。体幹も鍛えられるし、一番理にかなってる。よし、相撲で稽古しよう!」

全く疑問を抱かなくなった二人を前に、ツバサがうなずき、地獄のような『稽古』が始まった。

ツバサが手本を見せ、腰を深く割って四股を踏む。アスカとシオリもそれに見様見真似で続き、重い肉の塊をマットに打ち付ける。さらに、腰を落とした状態ですり足を行い、互いの体に全力でぶつかり合う。

激しい相撲の動きに、限界を迎えていたアイドル衣装は悲鳴を上げた。

アスカのトップスの肩紐が千切れ、シオリのスカートのホックが弾け飛ぶ。所々の布地が破け、生々しい肉肌が露出していく。

そして、稽古を繰り返すうちに、アスカとシオリの体にも決定的な変化が現れ始めていた。ただ重力に従って垂れ下がっていた豊満な胸の奥底で筋肉が繊維を張り巡らせ、相撲の激しい衝撃に耐えうるように、胸全体が横に広く張り出し始めたのだ。女性としての乳房が、力士としての大胸筋へと作り変えられようとする予兆だった。

その日の夜。全身を泥と汗で汚した三人は、いつものように女湯の暖簾をくぐった。

洗い場の鏡に映る三人の顔つきと体は、もう元の姿を完全に喪失していた。

アスカの体重は85kgに達していた。かつて誰もが惹きつけられた愛らしい顔つきは、分厚い皮下脂肪に埋もれ、二重顎が完全に定着している。かろうじて女の子らしい目元は残っているが、首と顎の境界線は曖昧だ。

胸はIカップ相当の凄まじい質量を誇っているが、稽古の影響で明らかに横へ広がりを見せている。大きく広がった茶褐色の乳輪の中心で、常に勃起したように硬く反り返った乳首が存在感を放っていた。腹は立派な太鼓腹として三段に重なり、へそは深い肉の谷底に沈んでいる。股間周辺もぽっこりと脂肪が盛り上がり、女性としての器官を分厚い肉のクッションが完全に覆い隠していた。

シオリは84kg。顔はボールのようにパンパンに膨らみ、首の存在が消え失せている。童顔の面影は脂肪に押し潰され、ただの肥満児のような顔つきになっていた。

胸もアスカと同様に横に広がり始め、異常に感度の高くなった乳首が僅かなお湯の刺激でもピクピクと震えている。腹回りはまるで臨月の妊婦のように大きく前にせり出し、張り裂けんばかりの質量を持っている。股間も肉厚で、太ももとの間に隙間は一切なく、むっちりとした肉の塊が重なり合っていた。

そしてツバサの体重は89kg。彼女の顔つきからは、中性的な女性らしさが完全に消え失せ、骨格そのものが男らしくゴツゴツと角張り始めている。

胸には女性らしい脂肪の膨らみは一切なく、巨大な大胸筋の鎧が横に広く張り出している。乳輪は小さく、乳首も硬い男のそれへと変質しつつあった。腹は硬く張った巨大な太鼓腹。

アスカが隣に座るツバサの背中を流そうと視線を下げた時、彼女は息を呑み、持っていた手桶をガランと床に取り落とした。

「えっ……ツ、ツバサ……嘘でしょ、それ……」

アスカの視線の先。ツバサの股間には、分厚い肉に埋もれながらも、はっきりと形成された男性器がぶら下がっていたのだ。

「男の人の……生えてる……!」

アスカの悲鳴に近い声に、シオリは不思議そうに小首を傾げた。

「アスカちゃん、どうしたの? ツバサちゃん、毎日の稽古の成果が出て、すごく立派になってきたよねぇ」

シオリの脳内では、友人の股間に男性器が生えたという異常事態すら『相撲の稽古の成果』として完全に処理されていた。

「だって、私たち女だよ!? こんなのおかしいって!」

必死に訴えるアスカに対し、ツバサは自身の股間を無造作に洗いながら、野太い声で言い放った。

「何を言ってる。相撲をやってるんだから、これくらい生えて当然だろ」

その言葉を聞いた瞬間、アスカの脳内で再び激しいノイズが鳴り響いた。

(相撲をやってるんだから、当然……? そうだ、私たちは力士だ。男の体になるのは当たり前……いや、違う、私たちはアイドル……)

頭を抱え、葛藤するアスカ。しかし、その抵抗は数秒しか持たなかった。強烈な改変の波がアスカの脳髄を完全に洗い流し、新たな常識を上書きしていく。

「……そうだよね。ごめん、ちょっと見とれちゃってた。ツバサ、すごい立派になってきたね。私ももっと稽古頑張って、早く追いつかなきゃ……」

アスカの瞳から恐怖と疑問の色が完全に消え去り、そこにはただ、男体化していく友人を羨望の眼差しで見つめる狂気だけが残っていた。

アスカ

身長:155.0cm / 体重:85.0kg(前月比 +9.5kg)

BMI:35.4(高度肥満)

B:112 (Iカップ・横への広がり) / W:95 / H:110

ツバサ

身長:156.0cm / 体重:89.5kg(前月比 +10.5kg)

BMI:36.8(高度肥満)

B:105 (平坦・巨大な大胸筋) / W:100 / H:106

シオリ

身長:145.0cm / 体重:84.0kg(前月比 +10.5kg)

BMI:40.0(超高度肥満)

B:110 (Iカップ・横への広がり) / W:98 / H:108


窓の外を彩っていた木々の葉が赤や黄色に色づき、山奥の宿にはひんやりとした秋の風が吹き込むようになっていた。

本来であれば、秋の全国ツアーや学園祭のゲスト出演などで、最も忙しく飛び回っているはずの季節。しかし、三人の少女たちが外界へ戻る気配は一切なかった。

彼女たちが寝泊まりしている大部屋の光景は、数ヶ月前とは完全に様変わりしていた。

鏡台の前に並べられていたはずのカラフルな化粧ポーチや、可愛い柄のヘアアイロン、ブランド物の香水といった私物は、いつの間にか綺麗さっぱり姿を消していた。代わりに畳の上に無造作に転がっているのは、大量の白いテーピング、清めの塩が入った大袋、鼻をつく独特の甘い匂いを放つ鬢付け油、そして何本もの分厚いまわしといった、相撲関連の物品ばかりである。

しかし、そんな異常な光景を目にしても、彼女たちの心に疑問が浮かぶことはない。生活の中に相撲が溶け込んでいることが、今の彼女たちにとっての『当たり前』になっていた。

体重が90kg台という、成人男性の重量級すらをも凌駕する領域に足を踏み入れた彼女たちの肉体は、アイドルとしての限界をとうに超えていた。

広間に敷かれたマットの上では、相変わらずアイドルの『練習』と相撲の『稽古』が半々の割合で行われていた。しかし、その内実は大きく変質している。

「いち、に……さん、し……ふぅ、こんなもんかな。よし、次いこっか」

アスカは、重たい体を気怠げに動かしながら、適当に腕を回すだけでステップの練習を終わらせてしまった。かつては指先の角度にまでこだわり、誰よりも真剣に汗を流していたリーダーの面影はない。準備体操にも満たない数分のおざなりな動きだけで、彼女たちはアイドルの練習を済ませた気になっていた。彼女たちの意識は、すでにその後に控える『稽古』へと完全に向いていた。

「よし、じゃあ四股を踏むぞ。腰を深く落とせ」

ツバサの野太い号令とともに、空気は一変する。

ドスンッ! ドスンッ! と、90kgを超える巨大な肉の塊が床を叩きつける地響きが宴会場に響き渡る。

アスカとシオリは、破れに破れ、もはや布の切れ端が辛うじて肌に張り付いているだけの衣装の残骸を身に纏っていた。激しいぶつかり合いの最中、ついにシオリのスカートが完全に裂け落ち、アスカのトップスの背中側が真っ二つに弾け飛んだ。

二人はほとんどブラジャーとショーツだけの下着姿になってしまったが、羞恥心を感じるどころか、邪魔な布がなくなったことでより深く腰を落とせるようになったと喜んですらいた。

大量の汗を流しながらすり足を行う二人の張り出した太鼓腹。そのへその下あたりには、産毛とは明らかに違う、黒く縮れた毛がうっすらと生え始めていた。しかし、二人は自身の腹に男のような体毛が生え始めていることに全く気がついていない。

「……チッ。こんなヒラヒラした布切れ、邪魔くさくて仕方ねぇな!」

突然、ツバサが苛立たしげな舌打ちとともに立ち上がった。

彼女の体重はすでに100kgを突破しようとしており、他の二人よりも一段階先の変異を迎えていた。彼女が身に着けていたスポーティなブラジャーとショーツは、異常に発達した大胸筋と股間の膨らみに耐えきれず、生地が限界まで引き伸ばされていた。

ツバサは、自身の胸を締め付けていたブラの肩紐を両手で掴むと、力任せに引きちぎった。バリッという音とともに無惨に引き裂かれた下着が畳に投げ捨てられる。さらに、ショーツもサイドから引き裂いて脱ぎ捨てた。

全裸になったツバサは、一切の躊躇いなく分厚いキャンバス地のまわしを手に取ると、巨大化した己の腰にきつく締め上げた。

豊かな大胸筋を露わにし、まわし一丁となった彼女の姿は、もはや少女のそれではなく、完全に巨漢の力士そのものだった。

その日の夕刻。

稽古を終えて泥と汗にまみれた三人は、浴場へと向かった。

しかし、暖簾の前でツバサは立ち止まることなく、当たり前のように赤い暖簾の『女湯』を通り過ぎ、青い暖簾が掛かった『男湯』へと足を踏み入れた。その背中を見送るアスカとシオリも、「ツバサは男の体になってきたから男湯だよね」と、何の疑問も持たずに女湯へと入っていく。

男湯の広々とした湯船に、ツバサは一人で体を沈めた。

湯気を纏う彼女の体は、凄まじい男体化を遂げていた。100kgの大台に乗った巨体。顔つきからは女性らしい丸みが完全に削ぎ落とされ、エラの張った武骨でいかつい男の顔立ちが定着し始めている。

湯船から突き出た巨大な胸板。そこには、女性としての乳房の痕跡は一切なく、横に広く、分厚く隆起した大胸筋が壁のようにそびえ立っていた。大胸筋の先端にある乳輪は楕円形に広がり、乳首はゴムのように硬く、弄ったときの感触が明らかに男性のそれへと変わっている。

腹は岩のように硬く張り出した太鼓腹。その下部から股間にかけて、濃く太い陰毛が鬱蒼と生え揃い始めていた。そして股間の中心には、もはや見間違いようのない、立派な大きさを誇る男性器が鎮座している。

「ふぅ……」

ツバサは野太い吐息を漏らしながら、自身の硬く変質した乳首を太い指で弄り始めた。

チリチリとした未知の快感が、硬い胸板から脳髄へと駆け上がる。それは女性としての快感ではなく、雄としての荒々しい衝動だった。指の動きが次第に激しくなり、ツバサはもう片方の手で自身の股間にそそり立つ肉の棒を握りしめた。

「ああっ……! おおぉっ……!」

男湯に野太い絶頂の声が響き渡る。

雄としての快感に達し、白濁した液体を湯の中に吐き出した瞬間、ツバサの肉体はさらに音を立ててきしみ始めた。筋肉の繊維がさらに太く、分厚く再構築され、顔つきの雄々しさが一層深まっていく。アスカとシオリが100kg台になったときに起こるはずの変化が、絶頂をトリガーにしてツバサの体に先行して引き起こされていたのだ。

一方、女湯の洗い場では、アスカとシオリが互いの背中を流していた。

アスカの体重は95kgに達し、顔つきの可愛らしさは分厚い脂肪に完全に埋没していた。目は肉に押されて細くなり、顎の下には三段に重なった巨大な肉の襟巻きができている。

彼女の胸は、もはやKカップやLカップといった規格では測れないほどの巨大な脂肪の袋と化していた。しかし、ただ垂れ下がるだけでなく、相撲の稽古によって根元の筋肉が発達し、横へと異様に広がった大胸筋の要素を併せ持っている。巨大に広がった茶褐色の乳輪の中心で、鉛筆の芯ほどに太く硬くなった乳首が存在感を放っていた。

腹部は巨大なバランスボールを飲み込んだように前にせり出し、その表面には、黒く縮れた毛が渦を巻くように生え始めている。股間は異常なまでに肉厚になり、女性器は分厚い脂肪の奥深くに完全に埋もれ、むっちりとした太ももとともに巨大な肉の壁を形成していた。

シオリもまた、94kgという信じられない巨体に変貌していた。童顔だった顔は横に潰れたように広がり、首の境界線が完全に消滅。

胸はアスカ同様に横に広く張り出し、自身の腕が邪魔になるほどの質量を持っている。乳首は常に硬く勃起し、お湯が触れるだけでビクビクと震え、彼女の口から無意識の喘ぎ声を漏れさせていた。

彼女の腹にも、アスカと同じように黒い毛が生え始めていた。小柄な分、腹のせり出しは凄まじく、座ると自身の股間が全く見えない。股間周辺の脂肪は弾けそうなほどにパンパンに張り詰め、少し動くだけで分厚い肉同士が擦れ合い、生々しい音を立てていた。

「アスカちゃん、最近お腹のこの辺り、ジョリジョリするね……? なんだろ、これ」

「ほんとだ、私にも生えてる。まあ、いっぱい稽古してるから、体が強くなろうとしてるんじゃない?」

自身の体に生え始めた男の毛に触れても、二人は呑気に笑い合うだけだった。

思考力は脂肪に埋もれ、改変の波に完全に飲み込まれた彼女たちは、自身が男へと変わりつつあるという絶望的な事実に、一欠片の疑問すら抱くことができなくなっていた。

アスカ

身長:155.0cm / 体重:95.5kg(前月比 +10.5kg)

BMI:39.7(高度肥満)

B:125 (横への激しい広がり) / W:108 / H:118

ツバサ

身長:160.0cm / 体重:105.0kg(前月比 +15.5kg)

BMI:41.0(超高度肥満)

B:115 (完全な大胸筋への変質) / W:112 / H:115

シオリ

身長:145.0cm / 体重:94.5kg(前月比 +10.5kg)

BMI:45.0(超高度肥満)

B:122 (横への激しい広がり) / W:110 / H:116


吐く息が白く色づき始め、山奥の宿には冬の足音が確実に近づいていた。

体重計の針が三桁、100kgの大台を突破した彼女たちの生活から、「アイドル」という概念は完全に消滅した。宿の大部屋には、ファンからの手紙も、きらびやかな衣装も、メイク道具も存在しない。

過酷な稽古以外の時間は、宿が特別に用意してくれた特大サイズの分厚い浴衣を羽織って過ごすようになった。100kgを超える巨体を包み込めるのは、もはやその浴衣と、分厚いキャンバス地のまわしだけだった。

生活のすべてが、土俵での『稽古』に塗り潰されていく。

かつてアイドルの練習に使っていた宴会場のマットは撤去され、彼女たちは中庭に作られた土俵で、来る日も来る日も泥まみれになって四股を踏み、ぶつかり合っていた。

「甘い! もっと腰を落として、踏み込め!」

親方のような風格を漂わせるツバサの野太い怒声が響く。

アスカとシオリは、もはや元の原型を留めていない下着――かつて衣装の下に着けていたスポーツブラとショーツの残骸――を身に着け、その上から直接まわしを固く締めていた。

激しいぶつかり合いの最中、アスカがシオリの胸ぐら(まわしの前立て)を掴み、力任せに投げ飛ばそうと踏み込んだ瞬間だった。

ブチィッ!!

鈍い音とともに、アスカの背中でスポーツブラのホックと肩紐が完全に千切れ飛んだ。100kgを超える巨体を支えるために異常発達した大胸筋と、そこに蓄えられたKカップ相当の巨大な脂肪の塊。その暴力的な質量と動きに、布地が耐えきれなくなったのだ。

弾け飛んだブラジャーは土俵の砂の上に落ちたが、アスカは自身の豊かな乳房が完全に露出したことにも気づかず、凄まじい形相でシオリを押し出していく。

「ぐっ……負けない……っ!」

押し込まれたシオリが、土俵際で粘ろうと極限まで腰を深く落とした瞬間、彼女の極小のショーツもまた、張り出した巨大な尻と太ももの肉圧に耐えかねてビリビリと引き裂かれた。

しかし、彼女たちを包み込んでいる『相撲』という強烈な改変の波は、羞恥心すらも完全に麻痺させていた。二人はブラがちぎれ、ショーツが破け落ちたことにも、自分が完全に裸体にまわしを締めただけの姿になっていることにも、稽古を終えてまわしを解くまで一切気がつかなかった。

その日の夜。

ツバサは当然のように男湯へ、アスカとシオリは女湯へと分かれて入浴した。

男湯の洗い場で湯を浴びるツバサの体は、すでに110kg台の中盤に差し掛かろうとしており、完全に「屈強な男」のそれへと変貌を遂げていた。

顔つきからは中性的な面影すら消え去り、エラが張り、鼻筋が太くなった武骨な男の顔立ちが定着している。顎のラインにはうっすらと青髭の痕跡が見え始めていた。

巨大な胸板は分厚い筋肉の鎧と化し、乳輪は完全な楕円形へと変化していた。その中心にある乳首は消しゴムのように少し硬く変質しており、タオルで擦った際の感触も、女性の敏感なそれから、男性特有の鈍い刺激へと変わっている。

丸太のように太い胴体を支える太鼓腹の下、股間周辺には濃く太い陰毛がはっきりと生え揃い始めていた。そこには、二つの袋と立派な太さを持った男性器が、当たり前のようにぶら下がっている。ツバサの意識の中には、自分がかつて女であったという記憶は、もう欠片ほども残っていなかった。

一方、女湯。

アスカとシオリの体もまた、100kgを超えたことで人間としての規格を大きく逸脱し始めていた。

アスカの顔つきは、皮下脂肪の増大により完全に丸く膨れ上がり、かつての愛らしい二重まぶたの目は、肉に押し潰されて細い糸のようになっていた。首は肩と一体化し、三段に重なった巨大な顎の肉が鎖骨を完全に覆い隠している。

胸はKカップという途方もないサイズに達していたが、重力で垂れ下がるだけでなく、相撲の稽古によって鍛え上げられた大胸筋の土台が横へと張り出し、巨大な肉の壁を形成していた。大きく広がった乳輪の中心で、硬く太くなった乳首が異様な存在感を放っている。

腹は前に大きくせり出した見事な太鼓腹。肉が折り重なるように三段になり、深いへその穴の周りには、うっすらと黒い産毛ではない体毛が生え始めていた。股間は分厚い脂肪のクッションに完全に埋没し、むっちりとした太ももが擦れ合う隙間を完全に塞いでいる。

シオリも同様に、100kgを超える自身の巨体を無造作に洗っていた。童顔の面影は完全に消え去り、ただただ丸々と太った力士の顔つきになっている。

腕を上げるたびに、横に広がった巨大な胸の肉が揺れ、硬くなった乳首がお湯を弾く。彼女のぽってりと出た太鼓腹の下部にも、アスカと同じように濃い体毛がうっすらと生え始めていた。股間の分厚い脂肪はパンパンに張り詰め、女性としての器官は深い肉の奥底に隠されて見えない。

入浴を終え、脱衣所で特大の浴衣に袖を通そうとした時だった。

鏡の前に立ったシオリは、湯気で曇った鏡面をタオルで無造作に拭き取った。そこに映し出された自身の姿――首のない丸々とした顔、横に張り出した巨大な胸、醜く前にせり出した太鼓腹、そしてそこに生え始めた黒い毛。

その瞬間、シオリの脳内を覆い尽くしていた改変の分厚い雲が、奇跡的に一瞬だけ晴れた。

「え……?」

シオリは自身の太い腕を見つめ、鏡の中の怪物のような自分と交互に視線を往復させた。

記憶が、本来のアイドルの記憶が、濁流のように脳内を駆け巡る。ステージの照明、ファンの歓声、可愛いフリルの衣装。そして、今の自分。

「いや……嘘、なにこれ……わたし、なんでこんなに太って……ひげ? 毛が生えてる……? いやああああああっ!!」

脱衣所に、シオリの悲痛な絶叫が響き渡った。

パニックに陥ったシオリは、浴衣を半分羽織っただけの姿で広間へと駆け出した。そこには、湯上がりのツバサとアスカが、胡座をかいてちゃんこ鍋をつついていた。

「アスカちゃん! ツバサちゃん! おかしいよ、私たちおかしいよ!! アイドルなのに、こんなに太って、男みたいになって……お願い、今すぐここから逃げよう!!」

涙と鼻水を流しながら、巨体を震わせて必死に訴えるシオリ。しかし、鍋をつつく二人の目は、信じられないほど冷ややかだった。

「なんだシオリ、寝ぼけてるのか? アイドルってなんだ。俺たちは相撲部屋の力士だろ」

ツバサが野太い声で呆れたように言うと、アスカも口いっぱいに肉を頬張りながら頷いた。

「そうだよシオリ。明日は朝からぶつかり稽古なんだから、変なこと言ってないで早くご飯食べて寝なよ。親方に怒られるよ?」

全く話が通じない。二人は完全に狂っている。いや、狂ってしまったのは世界の方なのか。

絶望に支配されたシオリは、「いやあああっ!」と叫び声を上げると、裸足のまま、雪がちらつき始めた冬の夜の闇の中へ、宿の玄関から一人で飛び出していった。

冷たい雪が、火照った巨体を容赦なく冷やしていく。

暗い山道を、100kgの肉の塊を揺らして必死に走る。帰らなきゃ。東京に帰って、元のアイドルに戻らなきゃ。

しかし、走っても走っても、景色は変わらない。息が上がり、膝が笑い、やがてシオリは雪の上に倒れ込んだ。

(助けて……誰か、助けて……わたしは、アイドルなの……)

薄れゆく意識の中、シオリの脳内に再び強烈なノイズが鳴り響いた。元の記憶と偽りの記憶が激しくぶつかり合い、そして――恐怖から精神を守るため、彼女の脳は完全に『相撲』の記憶へと自己を明け渡した。

翌朝。

雪がうっすらと積もった中庭の土俵には、何事もなかったかのように四股を踏む三人の姿があった。

「シオリ! 腰が高い! もっと下半身を安定させろ!」

「はいっ! 親方!」

そこには、泥まみれになりながら、野太い声で返事をするシオリの姿があった。その瞳からは、アイドルとしての光も、昨晩の絶望も完全に消え去り、ただ強さを求める雄としての闘志だけが宿っていた。

アスカ

身長:155.0cm / 体重:106.5kg(前月比 +11.0kg)

BMI:44.3(超高度肥満)

B:133 (Kカップ・完全な大胸筋ベース) / W:118 / H:128

ツバサ

身長:165.0cm / 体重:118.0kg(前月比 +13.0kg)

BMI:43.3(超高度肥満)

B:122 (男の大胸筋) / W:120 / H:122

シオリ

身長:145.0cm / 体重:105.0kg(前月比 +10.5kg)

BMI:50.0(超高度肥満・生命の危機)

B:130 (Kカップ・完全な大胸筋ベース) / W:120 / H:126


山奥の宿は、完全に深い雪に閉ざされていた。

障子の隙間から入り込む身を切るような寒風も、三人の少女――いや、巨大な肉塊と化した三人の身体には、心地よい冷却剤程度にしか感じられなくなっていた。

彼女たちの持ち物から、かつてアイドルであった痕跡は塵一つ残らず消え失せた。

合宿に持ち込んでいたはずの、パステルカラーの可愛いキャリーケースや、キャラクターもののトートバッグは、いつの間にか黒や濃紺の、無骨で巨大なキャンバス地のボストンバッグへとすり替わっていた。中に入っているのも、特大サイズの浴衣、大量のまわし、さらし、そしてテーピングだけである。

彼女たちの脳内では、そのバッグこそが自分たちの持ち物であり、それ以外のものを持っていた記憶すら、綺麗に消去されていた。

体重が110kg台。アスカとシオリの体は、限界を超えて膨張し、変異を続けていた。

この頃になると、アスカとシオリのツバサに対する認識が、完全に「絶対的な上位存在」へと固定されていた。年齢も経験も同じはずの仲間であったはずなのに、ツバサが言葉を発すれば、二人は無意識のうちに居住まいを正し、「はいっ」と野太い声で返事をするようになっていた。

アイドルのレッスンはおろか、準備体操の延長として行っていたステップの練習すら、完全に消滅した。

目覚めれば土俵に向かい、飯を食っては土俵に向かい、寝る前にも土俵に向かう。生活の100%が相撲の『稽古』に支配されていた。

大部屋での生活態度も、女性としてのそれからは完全にかけ離れたものになっていた。

胡座をかいて大股を開き、特大の浴衣の裾がはだけても全く気にしない。それどころか、食事中にも関わらず、下世話な話題が飛び交うようになっていた。

「いやぁ、今日のぶつかり稽古、親方(ツバサ)の当たりが凄すぎて、下腹にガツンときたぜ」

「ははは! アスカ、お前腰が浮いてるからだ。それより見ろよ、最近ここの毛が随分と濃くなってきたと思わねぇか?」

アスカが豪快に笑いながら、はだけた浴衣の裾から自身の股間周辺を指差した。

そこには、分厚い脂肪に覆われた太鼓腹の下部から股間にかけて、男のように濃く太い陰毛が鬱蒼と生え揃っていた。アスカはそれを恥じるどころか、まるで自身が立派な男に近づいていることを誇示するかのように、シオリに見せつけた。

「おおっ、すげぇなアスカ。俺も負けてねぇぞ、ほら!」

シオリもまた、浴衣をガバッと捲り上げ、自身の股間を見せつける。童顔だった面影は脂肪に埋もれ、ただの下品な大男の笑みを浮かべていた。

女性としての羞恥心は完全に欠落し、男同士が武勇伝を語り合うように、自身の体毛の濃さを自慢し合う。

伸び放題になった髪の毛は、かつてチャームポイントだったお揃いのリボンで、ただ邪魔だからという理由だけで無造作に、きつく乱暴に縛られていた。可愛らしく結ばれていたリボンは、今や男の髷(まげ)を仮止めするただの紐と化していた。

その夜の女湯。

洗い場に並んだアスカとシオリの体には、さらなる決定的な変化が現れ始めていた。

アスカの体重は115kg。皮下脂肪と筋肉の肥大化により、顔つきの可愛らしさは完全に崩壊した。かつての愛嬌のある丸顔は、横にエラが張り出したような四角い骨格へと変化し、目は肉に埋もれて鋭く細くなっていた。

巨大なKカップ相当の胸は、もはや女性の乳房という形を保っていなかった。分厚い筋肉の土台が横に張り出し、そこに大量の脂肪が乗った、いびつな巨大な肉の塊。楕円形に広がった乳輪の中心にある乳首は、以前よりも明らかに太く、硬く、そして長く変形し始めていた。

三段に重なった太鼓腹には、濃い渦巻き状の毛が生え揃っている。

そして、股間。

アスカが自身の股間を無造作に洗おうとした時、分厚い脂肪のクッションの奥に、かつては無かった確かな『異物感』を手のひらに感じた。

「ん……? なんだこれ」

アスカが不思議そうに股間の肉を押し広げると、そこには、女性としての器官を押し退けるようにして、不格好に隆起し始めた肉の芽が存在していた。それはまだ小さいものの、明らかに男性器の初期段階の形状をしていた。

しかし、アスカの脳はその異常事態に対してパニックを起こさなかった。

「……おう、ついに俺にも生えてきたか。やっぱり稽古の賜物だな」

アスカはニヤリと笑い、男としての成長の証としてそれをあっさりと受け入れた。

シオリも同様だった。114kgに達した彼女の顔つきからは、童顔の要素が完全に消え失せ、むくんでブヨブヨになった醜い大男の顔へと変貌していた。

横に張り出した巨大な胸と、前にせり出した太鼓腹。腹から股間にかけては濃い陰毛がびっしりと生え、アスカと同じように、股間の中心には確かな男性器の隆起が形成され始めていた。

二人とも、自身の股間に現れた男の象徴を誇らしげに撫で回し、湯船の中で下品な笑い声を響かせていた。

一方、男湯のツバサは、さらなる先の世界に到達していた。

125kgを超えた彼女――いや、彼の体は、完全な巨漢の男そのものだった。

身長は165cmから170cm台へと骨格レベルで成長し、肩幅は恐ろしいほどに広くなっていた。

顔つきは完全に武骨な男のそれであり、顎には無精ヒゲがジョリジョリと生え揃っている。

巨大な大胸筋、岩のように硬い太鼓腹。そして股間には、立派な大きさに成長した男性器と二つの袋が、濃い陰毛の中で堂々と鎮座していた。

湯船に浸かりながら、ツバサの脳裏には、またしても自分が「ツバサ」という少女であった記憶と、「親方」としての強烈な記憶が交錯していた。

「……俺は、親方だ。弟子たちを、立派な力士に育て上げなきゃならねぇ……」

野太い、低い声。もはや女性の声帯からは発せられないような重低音だった。

ツバサの自我は、完全に「親方」という新たな人格に飲み込まれようとしていた。

アスカ

身長:155.0cm / 体重:115.5kg(前月比 +9.0kg)

BMI:48.1(超高度肥満)

B:142 (いびつな肉の塊・横への広がり) / W:128 / H:135

ツバサ

身長:170.0cm / 体重:126.0kg(前月比 +8.0kg)

BMI:43.6(超高度肥満)

B:132 (完全な男の大胸筋) / W:128 / H:130

シオリ

身長:145.0cm / 体重:114.5kg(前月比 +9.5kg)

BMI:54.4(超高度肥満・生命の危機)

B:140 (いびつな肉の塊・横への広がり) / W:132 / H:135


年が明け、山奥の宿はしんしんと降り積もる深い雪に完全に包み込まれていた。

外の世界では、彼女たちが所属していたアイドルグループの「失踪事件」が未解決のまま年を越し、テレビやネットのニュースで細々と報じられている頃だった。しかし、当の本人たちが外界と繋がるための最後の命綱は、この正月の朝にあっけなく断ち切られることとなった。

宿の大部屋の片隅。ホコリを被っていた三人のボストンバッグの底から、電源の切れた三台のスマートフォンと、可愛らしい顔写真がプリントされた学生証が転がり落ちた。

アスカは、自分の顔が写った学生証を太い指でつまみ上げ、不思議そうな顔で首を傾げた。

「なんだこりゃ。こんなヒョロヒョロの女のカード、なんで俺のバッグに入ってんだ?」

「さあな。前の客の忘れ物じゃねぇか? そんなガラクタ、さっさと捨てちまおうぜ」

シオリも全く興味を示さず、鼻をほじりながら答える。

かつては一日に何十回も画面を確認し、SNSの更新やファンとの交流に欠かせなかったスマートフォンも、今や彼らにとっては「黒くて四角い、用途不明の板切れ」でしかなかった。アスカは無造作にそれらを鷲掴みにすると、部屋の隅にあるゴミ箱へ躊躇いなく放り投げた。

カラン、という無機質な音とともに、彼女たちの過去と身分を証明する最後の物品が処分された。三人の心には、一抹の寂しさすら湧かなかった。

体重が120kg台に突入した彼女たちの肉体は、人間としての、そして女性としての骨格の限界すらも強引に突破し始めていた。

「あんたたち、もっと腰を深く落としなさいよ! そんな腰高じゃ、すぐに土俵を割っちゃうわよ!」

雪の舞う中庭の土俵。親方として君臨するツバサの檄が飛ぶ。

彼女の口調は、通常時はこのように荒っぽいがどこか女性的な響きを残すものだった。しかし、ひとたび指導に熱が入り、感情が昂ぶると、その口調は一瞬にして変質する。

「……ッ、何チンタラやってんだ! 甘えんじゃねぇ、殺す気でぶつかってこねぇか!!」

地底から響くような、完全な男の怒声。一人称は完全に「俺」で固定されており、二つの口調が入り混じる様は異様の一言に尽きた。

さらに、ツバサの記憶の侵食は末期症状を呈していた。

「いいかアスカ、シオリ! 先場所の千秋楽のあの取り組みを思い出せ! あの時の粘りがお前らには足りねぇんだ!」

存在しない『先場所の千秋楽』。アイドルであった彼女たちが、相撲の大会など出たことがあるはずもない。しかし、アスカもシオリも疑問を抱くことなく、「はいっ! すんません親方!」と野太い声で返事をする。もはや三人の間では、完全に作り替えられた偽りの過去だけが共有され、会話の辻褄が合わなくなる瞬間が頻発していた。

激しい稽古の最中、アスカとシオリの体内で、メキメキと不気味な音が鳴り続けていた。

155cm、145cmという小柄な女性の骨格のままでは、120kgを超える凄まじい筋肉と脂肪の質量を支えきれなくなったのだ。改変の波は、彼女たちの骨そのものを無理やり引き伸ばし始めた。

関節が軋み、骨が伸びる鈍い痛みを「筋肉痛」だと錯覚しながら、二人の背丈は数週間のうちに160cm台へと急激に成長を遂げた。手足は丸太のように太く長くなり、それに伴って肌の表面にも恐ろしい変化が現れる。

かつては永久脱毛を施し、すべすべだったはずの腕や脛には、まるで獣のように黒く硬い体毛がビッシリと生え揃っていた。むき出しになった極太の腕毛に雪が降りかかっても、彼女たちはそれを払おうともしない。

その日の夜。女湯の洗い場に座った二人の顔つきは、もはや「醜い」という言葉すら生温いほどの変貌を遂げていた。

毎日の容赦ない張り手やぶつかり合いで、顔全体が赤黒くむくみ上がり、腫れ上がっている。皮下脂肪でパンパンになった顔は、激しい稽古のダメージによって完全に変形し、かつてのアイドルとしての可愛らしさは跡形もなく消え失せた。

腫れぼったい瞼の奥にある目は血走り、エラの張った四角い顔には、明らかな男の兆候が現れ始めていた。アスカとシオリの顎や鼻の下に、うっすらと黒いヒゲの剃り跡のような青々とした影が浮き出ているのだ。

「あー、クソッ。最近顔がジョリジョリして痛ぇな」

アスカが自身の顎を太い指で擦りながら悪態をつく。

頭部の変化は顔だけにとどまらなかった。かつては美容室で丁寧にトリートメントされ、明るい茶色に染められていた柔らかな髪。その根元から、真っ黒で針金のように硬い、ゴワゴワとした髪の毛が押し出すように生えてきていたのだ。毛先だけがかろうじて茶色いまま、根元から半分以上が男の剛毛へと変質し、リボンで無理やり結ばれたそれは、さながら巨大なタワシのようだった。

身体の変化も留まることを知らない。

アスカの胸は、もはや大胸筋という枠すら超え、分厚い肉の鎧の上に脂肪の袋が乗った巨大な塊と化していた。横にだらしなく広がり、腕を下ろすことすら困難なほどのサイズ。楕円に広がった乳輪の中心では、男性的に硬く変質した乳首が、男のそれへと完全に移行する直前の不気味な形を保っている。

腹は四段に重なった巨大な太鼓腹。へその周囲から股間にかけて密集した陰毛はさらに濃さを増し、その奥にある男性器の隆起は、すでに指でつまめるほどの明確な大きさにまで成長していた。

シオリもまた、120kgを超えた巨体を洗い流しながら自身の変化を受け入れていた。

身長が160cm台に伸びたことで、球体のようだった体型から、圧倒的な質量を持つ巨漢の体型へとスケールアップしている。むくみきった顔、張り出した強靭な胸肉。腹回りの肉は重力で垂れ下がるどころか、内側からパンパンに張り詰め、岩のように硬くなっていた。

シオリの股間にも、アスカと同様にはっきりとした男の象徴が形成され、彼女はそれを洗うたびに、野太い声で「ふんっ」と鼻息を荒くしていた。

一方、男湯のツバサの体は、ついに130kg台の領域へと足を踏み入れていた。

身長は175cmにまで達し、湯船から立ち上がる姿は完全に大柄な力士そのものである。

そして、彼女――彼の顔には、アスカたちのような「兆候」ではなく、はっきりとした無精ヒゲが生え揃っていた。顎から頬にかけて、黒々とした硬いヒゲがジョリジョリと音を立てるほどに密集している。

胸板には女性の痕跡など微塵もなく、鋼のような大胸筋が壁のようにそびえる。腹には見事な太鼓腹が張り出し、股間には巨大な男性器が重々しくぶら下がっていた。

髪の毛も完全に黒く硬い髪質に変わり切り、ツバサは自身の顎ヒゲを撫でながら、親方としての威厳に満ちた渋い顔つきで湯煙の天井を見上げていた。

アスカ

身長:162.0cm / 体重:125.5kg(前月比 +10.0kg)

BMI:47.8(超高度肥満)

B:150 (巨大な肉の鎧・横への広がり) / W:135 / H:145

ツバサ

身長:175.0cm / 体重:138.0kg(前月比 +12.0kg)

BMI:45.1(超高度肥満)

B:142 (男の巨大な大胸筋) / W:135 / H:138

シオリ

身長:160.0cm / 体重:124.5kg(前月比 +10.0kg)

BMI:48.6(超高度肥満・生命の危機)

B:148 (巨大な肉の鎧・横への広がり) / W:140 / H:142


閉ざされていた雪が溶け、山奥の宿に再びうだるような厳しい夏がやってきた。

合宿と称してこの場所に足を踏み入れてから、ちょうど一年という途方もない歳月が経過していた。しかし、彼女たちの——いや、彼らの巨大な肉体と完全に書き換えられた精神にとって、時間の概念は『次の場所に向けた稽古のサイクル』でしかなかった。

昼時。広間の隅に置かれた年代物のブラウン管テレビが、ニュース番組の特集を薄暗く映し出していた。

『——去年の夏、突如として消息を絶った三人組アイドルグループの行方不明事件から、本日でちょうど一年が経過しました。警察は引き続き情報提供を呼びかけていますが——』

画面には、フリルの衣装を着て満面の笑みを浮かべるアスカ、ツバサ、シオリの写真が映し出されていた。

しかし、その画面の前に胡座をかいて座る三人の巨漢たちは、山盛りの白飯をどんぶりから掻き込みながら、まるで遠い異国の事件でも見るかのように生返事を打っていた。

「へぇ、アイドルが行方不明ねぇ。物騒な世の中になったもんだな」

「全くだ。あんなヒョロヒョロの身体じゃ、山で遭難でもしたら一発で終わりだろ。もっと食って体幹を鍛えねぇとな」

「ガハハッ! 違いねぇ! 飯食ったらさっさと土俵行くぞ!」

彼らの脳内では、テレビに映る美少女たちと自分たちが同一人物であるという認識は、完全に、そして永遠に断ち切られていた。自分たちの顔写真を見ても「どこかで見たような顔だ」とすら思わない。分厚い肉の鎧と、相撲という新たなアイデンティティが、過去のすべてを完璧に上書きしていた。

真夏の稽古は苛烈を極めた。

強い日差しが照りつける中庭の土俵。容赦のない暑さに耐えかねた彼らは、もはや特大サイズの浴衣すら煩わしいと脱ぎ捨て、一日中まわし一丁、あるいは全裸に近い姿で過ごすようになっていた。

体重が130kg台に突入したアスカとシオリのぶつかり合いは、もはや人間のそれではなく、巨大な肉の壁同士が激突する交通事故のような衝撃音を山に響かせていた。

「甘ぇんだよ! もっと下から当たれッ!」

「おらぁッ! まだまだぁッ!」

ドスッ! バチィッ!という肉を打つ鈍い音とともに、飛び交う声はドスが効いた低い重低音へと変わっていた。以前のような「きゃっ」といった高い声帯の響きは完全に消失し、喉仏がうっすらと形成され始めた太い首から、雄としての咆哮が絞り出される。手加減など一切なく、顔面への強烈な張り手も、巨体によるのしかかりも、すべてを全力で受け止め、跳ね返す。

その激しい稽古の様子を腕を組んで見守っていたツバサ——いや、体重150kgに達し、身長も170cm台後半へと急成長を遂げた巨大な男は、鬱陶しそうに自身の頭を掻き毟った。

「チッ……この毛、邪魔くせぇな。相撲にこんなチャラチャラしたもんは必要ねぇ」

野太く、荒々しい完全な雄の口調。彼はすでに自身のことをツバサとは微塵も認識しておらず、「剛田(ごうだ)」という、記憶の中に作り上げられた別人の男の名を名乗るようになっていた。

剛田は土俵の脇にあった裁ち鋏を無造作に手に取ると、根元から黒く硬く変質し、毛先だけがかろうじて元の色を残していた自身の髪を鷲掴みにした。そして、かつてはアイドルとしての絆の象徴であった『お揃いのリボン』ごと、ジョキリ、ジョキリと無慈悲に切り落としていった。

砂の上にボサボサと落ちる髪の毛と、真っ二つに切断された赤いリボン。剛田は短く刈り込まれたスポーツ刈りのような頭をゴリゴリと撫で回し、満足げに鼻を鳴らした。

「親方、さっぱりしましたね!」

「おう、お前らもそんな未練がましい髪、さっさとどうにかしろ」

剛田の言葉通り、アスカとシオリの髪にも限界が訪れていた。女性としての柔らかい髪の毛は完全に死滅し、大半が黒く、針金のように硬いゴワゴワの剛毛へと変色しきっていた。稽古の圧力と首の太さに耐えきれず、無理やり髪を纏めていた赤いリボンは、ついに「ブチィッ」と音を立ててちぎれ飛び、砂埃の中に消えていった。

夕暮れ時。一日中泥にまみれた体を洗い流すため、三人は浴場へと向かった。

男湯の洗い場に陣取る剛田の肉体は、雄としての完全体に近づきつつあった。

岩石のように隆起した巨大な大胸筋の谷間と、張り出した太鼓腹にかけて、黒々とした胸毛が密集して生え揃っている。大胸筋の先端にある乳首は、女性的な柔らかさを完全に失い、小さく硬く黒ずんだ『男の乳首』へと完全に変化を遂げていた。剛田は顎から頬までびっしりと生えたヒゲを太い指でワシワシと洗い、股間にぶら下がる巨大な男の象徴を当然のものとして無造作に扱っていた。

一方、女湯に入ったアスカとシオリの体にも、恐るべき変化が完了しつつあった。

アスカの体重は135kgに到達。顔つきの可愛らしさはすでに崩壊していたが、そこに明確な男の要素が現れ始めていた。エラの張った骨格がさらに太く固定され、眉毛は太く濃くなり、鼻筋がごつごつと盛り上がっている。そして何より、むくんだ顔の顎先に、明確な黒いヒゲが数ミリほど生え始めていた。ジョリジョリとした確かな感触がある。

胸は、分厚い大胸筋と脂肪が入り混じった規格外の質量を誇っていたが、その周囲にうっすらと胸毛が広がり始めていた。巨大に広がった乳輪の中心で、硬く太く反り返った乳首は、男性のそれに極めて近い質感へと移行している。

四段に重なった巨大な太鼓腹。その下部から股間にかけての陰毛は凄まじい勢いで面積を広げており、もはやまわしの隙間から黒い縮れ毛が大量にはみ出してしまうほどになっていた。

そして、股間。

アスカが脚を大きく開いて洗い場に座ると、分厚い股間の脂肪の谷間から、完全に形成された男性器と二つの袋が、どっしりと重力に従って垂れ下がっていた。もはや「隆起」などというレベルではない。完全な雄の器官が、そこに存在していた。

「おう、シオリ。俺のモノも随分とでかくなってきたぜ。親方にはまだ負けるがな」

アスカは自身の股間に形成されたソレを太い指で握り、誇らしげに揺らしてみせた。その声は低く濁り、ヒゲの生えた顔には下卑た男の笑みが浮かんでいる。

「ガハハッ! 俺だって負けてねぇぞ!」

シオリもまた、134kgの巨体を揺らしながら大股を開いた。

彼女の顔つきにも男の要素が加わり、童顔の面影は消え、ただの小太りの野卑な男の顔立ちになっている。彼女の顎にもアスカと同様にヒゲが生え始め、太い首と一体化していた。

横に広く張り出した胸肉は自身の腕が邪魔になるほどに巨大化し、乳首は硬く黒ずんでいる。巨大な腹の下には、アスカと同じように濃い陰毛が広範囲に密集し、その中心からはっきりと男性器がぶら下がっていた。

二人は、自身の体に男性器が形成され、ヒゲが生え、男の要素が現れ始めたことを、恐怖や絶望ではなく、「力士としての成長」という最高の喜びとして完全に受け入れていた。

湯船の中で、巨漢の男になりかけの二人が、互いの股間を見せ合いながら野太い声で高笑いを上げる。

かつて同じ浴場で、フリルの衣装を着て「少し太っちゃったかも」と可愛らしく笑い合っていた少女たちの魂は、この世界から永遠に消え去ってしまった。

アスカ

身長:165.0cm / 体重:135.5kg(前月比 +10.0kg)

BMI:49.8(超高度肥満)

B:155 (巨大な大胸筋ベースの肉の鎧) / W:145 / H:150

剛田 (ツバサ)

身長:178.0cm / 体重:152.0kg(前月比 +14.0kg)

BMI:48.0(超高度肥満)

B:150 (完全な男の巨大な大胸筋・胸毛) / W:145 / H:142

シオリ

身長:162.0cm / 体重:134.5kg(前月比 +10.0kg)

BMI:51.3(超高度肥満・生命の危機)

B:152 (巨大な大胸筋ベースの肉の鎧) / W:148 / H:146


木々の葉がすっかり落ち、山奥の宿には木枯らしが吹き荒れる季節が到来していた。

周囲の山々は冬の装いを始めているが、彼女たちの——いや、巨大な肉の塊となり果てた彼らの周囲だけは、異常な熱気に包まれていた。

体重が140kg台という途方もない領域に足を踏み入れたアスカとシオリの脳内では、かつての『アイドルとしての自我』と『力士としての本能』が完全に混線し、深刻なエラーを引き起こしていた。

その影響は、二人の口調と一人称に如実に現れていた。

「ふぅ……今日のちゃんこ鍋、すっごく美味しいわね。俺、お代わりもう三杯目だわ」

「だろ? あたしが作ったつみれ、最高だぜ。わたし、もっと肉食わないと親方に怒られちゃうわよ」

山盛りのちゃんこ鍋を囲む二人の会話は、不気味極まりないものだった。

一人称が「わたし」と「俺」、「あたし」と行き来し、語尾も「〜だわ」という女性的な響きと「〜だろ」「〜だぜ」という野卑な男の言葉がグロテスクに混ざり合っている。しかし、当の本人たちは自身の言葉の異常性に全く気がついておらず、顔を突き合わせてガハハと野太い声で笑い合っていた。

身体の変化も、人間離れした速度で進行している。

全身の体毛はみるみるうちに濃さを増し、腕や脚だけでなく、ついに広い背中にまで獣のようにびっしりと剛毛が生え揃うようになっていた。

かつては毎日のようにブラッシングして手入れをしていた髪の毛も、今や黒く太い針金の束のようになっていた。剛田(ツバサ)に倣って結んでいた紐すら外してしまったものの、ゴワゴワとした毛先が首元に触れるだけで苛立ちを覚えるようになっていた。

「ねえシオリ、この髪、すっごく邪魔だわ……俺、もう切っちまうぜ」

「あたしもそう思ってたわ。わたしも短くしてくれよ」

二人は洗面所に転がっていた裁ち鋏を手に取ると、一切の躊躇いなく自身の髪をザクザクと切り落とした。鏡を見ることもなく、ただ邪魔な部分をむしり取るように切り刻んでいく。数分後、そこにはボサボサに刈り上げられた、見栄えの悪いスポーツ刈りのような頭になった二人の巨漢の姿があった。床には、アイドルとしての最後の痕跡であった毛の束が黒い山となって積もっていた。

午後。凍てつくような寒風が吹き荒れる中庭の土俵で、まわし一丁になった三人の稽古が始まった。

「おい、アスカ! なんだその情けない立ち合いは! 俺が直々に稽古をつけてやる。かかってこい!」

土俵の中央に仁王立ちする剛田。彼はすでに自らを「親方」と完全に自称するようになっていた。その言葉には絶対的な威厳があり、アスカとシオリは彼の声を聞くだけで無意識に背筋を伸ばしてしまう。

「はいっ! 親方! いくわよ、俺のぶちかまし、受けてみろだわ!」

口調を混濁させながら、体重145kgの巨体となったアスカが、土俵を蹴って剛田に向かって突進した。全身の筋肉と脂肪を乗せた、凄まじい威力の突進。

しかし、剛田は一歩も引かなかった。

「甘ぇんだよッ!!」

剛田が思い切り踏み込み、アスカの巨体に対して全霊の力を込めた『ぶちかまし』を見舞った。

ドゴォォォォンッ!!

肉と肉が衝突したとは到底思えない、爆発のような轟音が山に響き渡った。145kgのアスカの巨体が、いとも容易く宙に浮き、土俵の外へと吹き飛ばされる。

アスカが地面を転がる中、土俵の中心に立つ剛田の身体に、かつてない劇的な異変が起こった。

思い切り相手にぶつかったその衝撃、あるいは親方としての闘争本能が限界を突破したのか。剛田の肉体が、爆発的な男体化を一気に進行させたのだ。

メキメキと骨が鳴る音が響き、178cmだった身長が瞬く間に180cm台後半へと引き伸ばされていく。丸太のような腕や脚はさらに太く強靭になり、体重は一気に170kg台という圧倒的な巨漢の男へと姿を変えた。

顔つきの変貌も凄まじかった。顎から頬にかけてうっすらと生えていたヒゲが、一瞬にして顎の端から端まで濃く繋がり、完全な無精ヒゲに覆われた武骨極まりない強面の男の顔が完成した。

まわしの奥に収まっていた男性器も、その質量と大きさをさらに増し、存在を隠しきれないほどに膨張する。

剛田が息を吐き出し、口を開いた。

「……ッシャア!! 立て、アスカ!! こんなもんじゃねぇだろ!!」

土俵を震わせるその声。もはや女性の声帯がどうこうという次元ではない。内臓の底から響き渡るような、完全に別人の、凄みのある大男の怒声だった。

土俵の砂にまみれながらその圧倒的な『雄』の姿を見上げたアスカとシオリの心に、強烈な感情が巻き起こった。

恐怖ではない。それは、狂信的なまでの憧憬と、激しい自己否定だった。

(親方……なんてでけぇ、なんて立派な男なんだ……それに比べて、わたし……俺は……)

(あたしも……もっと男らしくならないと……こんな女みたいな体、気持ち悪い……ッ!)

身長が伸び、ヒゲが生え、股間に男の象徴を持ちながらも、二人の身体にはまだごく僅かに女の要素が残っていた。骨格の関節の丸み、顔つきの輪郭の柔らかさ、そして胸の膨らみに残る女性的な脂肪の柔らかさ。

親方の完璧な雄の姿を前にした瞬間、二人は自分たちの中に残る女の要素を、死ぬほど疎ましく、おぞましいものだと感じるようになったのだ。

女なんて弱い。女なんて邪魔だ。俺は、立派な力士になりたい。雄になりたい!

その強烈な自己否定の精神作用が引き金となり、二人の身体に最後の仕上げとも言える改変が襲いかかった。

「ぐぅぅぅぅ……ッ!」

アスカとシオリが胸を掻き毟る。横に広がった巨大な大胸筋ベースの肉の鎧の先端にあった、太く硬かった乳首。それが、まるで水分を失ったようにキュッと縮み、完全に黒ずんだ、小さく硬い『男の乳首』へと一瞬にして変質した。女性としての乳輪の膨らみは完全に消滅し、ただの大胸筋の突起と化したのだ。

同時に、二人の顔つきから柔らかな要素が完全に削ぎ落とされた。骨格がごつごつと角張り、眉が太く吊り上がり、男としての要素が一気に増加した。もはやどこからどう見ても、野卑で小太りの、むくんだ大男の顔である。

「俺は……俺はもっと強くなるぞッ!!」

口調の混濁すらも、自己否定の力によって男のそれへと引き戻されつつあった。男になった二人は立ち上がり、親方に向かって咆哮を上げた。

その夜の入浴時。男湯の洗い場には、三人の巨漢の男たちが並んで座っていた。

もはや誰も、女湯の暖簾をくぐろうなどとは思わなくなっていた。

親方である剛田の肉体は、まさに圧巻の一言だった。

身長188cm、体重175kg。岩盤のような巨大な大胸筋は、鬱蒼と生え茂った胸毛に覆われている。腹は鋼鉄のように硬く張り出した太鼓腹。無精ヒゲが顎を覆い尽くした強面の顔。太ももの間から重々しく垂れ下がる巨大な男性器と二つの袋は、彼が完全な男として完成したことを証明していた。

その隣で身体を洗うアスカとシオリも、145kgという圧倒的な巨体を誇っていた。

髪を短く刈り上げた二人の顔つきは、男の要素が増加したことで、かつてのアイドルの面影など細胞レベルで消え失せている。むくんだ顔に生え始めたヒゲ、太く短い首。

背中や腕、腹から股間にかけて、ゴリラのように濃い体毛がビッシリと生え揃っている。胸の乳首は完全に男のものへと変わり、巨大に張り出した大胸筋と太鼓腹が圧倒的な圧迫感を放っている。

脚を広げて座る二人の股間には、剛田ほどではないにせよ、立派な大きさに成長した男性器がぶら下がっていた。

「親方、俺、背中流しますよ!」

「おう、頼むぜ。お前らも少しは男らしい面構えになってきたじゃねぇか」

「へへっ、ありがてぇです!」

湯船の中で豪快に笑い合う三人の男たち。

そこにあるのは、完全に男の肉体と精神を手に入れた力士たちの、むさ苦しくも力強い日常の光景だけだった。

アスカ

身長:165.0cm / 体重:145.5kg(前月比 +10.0kg)

BMI:53.4(超高度肥満・生命の危機)

B:160 (巨大な大胸筋・男の乳首へ変質) / W:152 / H:155

剛田 (ツバサ)

身長:188.0cm / 体重:175.0kg(前月比 +23.0kg)

BMI:49.5(超高度肥満)

B:170 (完全な男の巨大な大胸筋・胸毛) / W:165 / H:162

シオリ

身長:162.0cm / 体重:144.5kg(前月比 +10.0kg)

BMI:55.1(超高度肥満・生命の危機)

B:158 (巨大な大胸筋・男の乳首へ変質) / W:155 / H:153


山奥の宿は、完全に深い雪に閉ざされていた。

屋根から落ちる雪の重い音が時折響く以外、静寂に包まれた氷点下の世界。しかし、中庭に作られた土俵の周囲だけは、異常な熱気と汗の匂いが立ち込めていた。

季節は真冬であるにも関わらず、体重が150kgの大台に足を踏み入れたアスカとシオリは、分厚いキャンバス地のまわしを一丁締めただけの半裸、あるいはまわしすら外した全裸の姿で過ごしていた。分厚い皮下脂肪と、相撲の稽古によって鋼のように鍛え上げられた巨大な筋肉の鎧が、外気の冷たさを完全に遮断しているのだ。彼らの巨体からは、もうもうと白い蒸気が立ち昇っていた。

親方である剛田が不在の土俵で、アスカとシオリは二人きりで四股を踏み、すり足の稽古を行っていた。

ドスンッ! ドスンッ! と150kgの肉塊が凍てついた土俵を叩きつける。

その単調な反復運動の最中だった。

アスカが四股を踏み下ろし、顔を上げた瞬間、ふと彼女の——いや、彼の脳内を覆い尽くしていた分厚い改変の雲が、奇跡的に風穴を開けた。

「……えっ?」

アスカは自身の巨大な両手を見つめた。

丸太のように太く、ゴツゴツとした関節、手の甲にまでびっしりと生えた黒い剛毛。

視線を下げれば、視界を遮るほどに張り出した巨大な大胸筋と、三段に折り重なった見事な太鼓腹。そしてその下には、冷たい空気の中でも萎縮することなく、立派な大きさを保ってぶら下がる男性器と二つの袋があった。

記憶が、洪水のように逆流する。自分はアイドルだった。フリルの衣装を着て、可愛いリボンをつけて、ステージで歌っていた。

「……おれ、わたし、たち……なんで、こんな姿に……っ」

アスカの声は低く、野太い男の重低音だった。しかし、その響きには明確な少女の怯えが混じっていた。

異変に気づいたシオリもまた、四股の動作を止め、ハッとしたように自身の身体を見下ろした。

自身の顔を触る。ジョリジョリとした硬い無精ヒゲの感触。胸を触る。女性らしい柔らかな脂肪の膨らみは消え失せ、男の硬い胸板と、小さく黒ずんだ男の乳首がある。股間に手を伸ばせば、そこにあるはずのない男の器官が、確かな質量を持って存在している。

「アスカちゃん……ヒゲが、体が……男に……男になっちゃってるよぉ……っ!」

シオリは野太い声で泣き崩れ、雪の積もる土俵に両手をついてパニックに陥った。アスカもまた、自身の醜く巨大化した雄の肉体を抱きしめるようにして震え上がった。

しかし、彼女たちの肥大化した脳髄は、致命的な欠陥を抱えていた。

これほどの恐怖と絶望に直面しながらも、『この宿から逃げ出す』という発想が、どうやっても頭に浮かんでこないのだ。逃げるという選択肢を思い浮かべようとするたびに、脳の奥底から激しい頭痛が襲い、別の男の記憶がそれを強引に塗り潰そうとしてくる。

「逃げ……いや、稽古を休んじゃダメだ……親方に、怒られる……っ」

葛藤と混乱に苛まれた二人は、せめて自分たちの『本当の記憶』を繋ぎ止めるため、宿の奥にある女湯へと逃げ込んだ。

女湯の暖簾をくぐり、洗い場に腰を下ろした二人の姿は、あまりにも異様だった。

150kgを超える巨漢の男二人が、女性用の小さな風呂椅子に座り、身を寄せ合って震えているのだ。

アスカの身体は、完全な男のそれとして完成されつつあった。顔つきはむくみきり、角張ったエラと太い首が一体化している。顎には泥棒ヒゲのような濃いヒゲが生え揃っていた。

胸元には、横に張り出した巨大な大胸筋がそびえ立つ。かつては女性としての膨らみを持っていたその場所は、今や男らしい胸毛に覆われ、乳首も完全に水分を失ったように小さく硬い『男の突起』へと変質しきっていた。指で触れても、かつてのような甘い快感はなく、ただ皮膚が擦れるだけの鈍い感覚しかない。

腹は前に大きくせり出した太鼓腹で、その表面には渦を巻くように濃い体毛が密集している。そして股間には、分厚い太ももの肉に挟まれながらも、堂々たる存在感を放つ男性器が重々しく横たわっていた。

シオリも全く同じだった。149kgに達したその身体は、童顔の面影など微塵も残さない、野卑な大男の姿である。短く刈り上げられた硬い髪、ヒゲの生えた顔。腕から背中、腹にかけてびっしりと生えた剛毛。

アスカと同じように男の乳首へと変質した大胸筋を震わせながら、彼女は必死に口を開いた。

「わ、私の名前はシオリ……デビュー曲は『キラキラ・デイズ』で、衣装はピンク色だった……っ」

「そう、そうだよ。私の名前はアスカ。リーダーで、赤いリボンをつけてて……」

互いの記憶を口に出し、それが真実であると確かめ合う。その日は、なんとかアイドルの記憶を保ったまま湯船に浸かり、男の身体を抱きしめて泣き明かした。

一方その頃。剛田(ツバサ)は、広い男湯を一人で占領していた。

彼の体重は180kgの大台に差し掛かっており、土俵の鬼と呼ぶにふさわしい、圧倒的な威圧感を放つ巨体へと成長していた。

分厚い胸毛に覆われた岩のような大胸筋、巨大な太鼓腹。その下で、剛田は自身の股間にそそり立つ、猛々しく膨張した男性器を太い指で握りしめていた。

「ふんっ……おおぉぉ……ッ!」

男湯に、獣のような低い喘ぎ声が響く。

己の雄としての肉体を持て余した剛田は、湯船の中で荒々しく自慰に耽っていた。硬く変質した乳首をもう片方の手で乱暴に弄り、股間の肉の棒を激しく扱き上げる。

やがて、限界を迎えた剛田が腰を跳ね上げ、野太い絶頂の咆哮とともに白濁した精液を湯に放った。

その瞬間だった。

剛田の身体を、目に見えない老化の波が通り抜けた。

絶頂の余韻の中で、彼の顔に刻まれたほうれい線が僅かに深くなる。顎に生えた濃い無精ヒゲの中に、白い毛が数本混じり始める。肌の張りが変わり、若々しい筋力から、より重みのある、歳月を経た男の貫禄へと肉体が変化していくのだ。

彼は果てるたびに、少しずつ、しかし確実に年齢を重ね、渋みのある中年男性——本物の『親方』の姿へと近づいていった。

数日後。アスカとシオリは再び女湯の洗い場にいた。

その日も記憶を確かめ合う二人だったが、彼らの口調と記憶には、明らかな狂いが生じ始めていた。

「わた……俺たちの初舞台は、たしか、地方のモールでのイベントで……」

「違うぞアスカ。俺たちの初舞台は、地方巡業の土俵入りだ。あの時の歓声、凄かったよな」

「……あ、ああ、そうだった。初めてまわしを締めて、お客さんの前に立ったんだよな」

シオリの口から出た明らかな『別の男の記憶』。しかし、アスカはそれに違和感を覚えるどころか、すんなりと納得してしまった。

自分たちはアイドルだったという前提が崩れ去り、いつの間にか『昔から力士であった』という偽りの記憶にすり替わっている。そして、それをおかしいと気づけるだけの理性が、すでに失われていた。

さらに数日後。女湯での記憶の確かめ合いは、もはや本来の目的を完全に喪失していた。

「俺の四股名は『飛鳥海(あすかうみ)』。初土俵は去年の春場所で、得意技は押し出しだ」

「ああ、俺は『潮錦(しおにしき)』。お前と一緒に新弟子検査を受けた仲じゃねぇか。あの時は親方にしごかれて、毎日泣きながらちゃんこ食ってたよな」

「ガハハッ! 違いねぇ! でもそのおかげで、今の立派な身体があるんだ」

互いの作り話を、真実の記憶として完全に共有し合う二人。もはや「アスカ」「シオリ」という名前すら、力士としての四股名に都合よく変換されていた。

彼らの意識は、女湯という空間にいながらにして、完全に男のものへと変貌しきっていた。

自身の身体に生えた濃い胸毛や陰毛、立派な男性器を撫で回しながら、彼らの心を満たしていたのは「もっと雄らしくなりたい」「もっと強くなりたい」という、純粋で暴力的な衝動だけだった。

彼らはもう、自分が女であったことなど一ミリも思い出せない。

記憶のズレは完全に修正され、偽りの記憶が絶対の真実として脳に定着した。女湯の鏡に映るヒゲ面の巨漢の男を見て、彼らはただ満足げに笑うだけだった。

アスカ (飛鳥海)

身長:165.0cm / 体重:152.5kg(前月比 +7.0kg)

BMI:56.0(超高度肥満・生命の危機)

B:165 (巨大な大胸筋・男の乳首) / W:158 / H:160

剛田 (ツバサ)

身長:188.0cm / 体重:182.0kg(前月比 +7.0kg)

BMI:51.5(超高度肥満)

B:175 (完全な中年の大胸筋・白髪混じりの胸毛) / W:170 / H:168

シオリ (潮錦)

身長:162.0cm / 体重:151.0kg(前月比 +6.5kg)

BMI:57.5(超高度肥満・生命の危機)

B:162 (巨大な大胸筋・男の乳首) / W:160 / H:158


分厚い雪に閉ざされていた山奥の宿にも、やがて雪解けの水音が響き始め、木々の枝には淡い緑の芽が顔を出し始めていた。

長く厳しかった冬が終わり、山の空気に春の暖かさが混じり始めた頃。

中庭の土俵の傍らで腕を組み、空を見上げる一人の巨漢の男がいた。親方である剛田、かつてツバサと呼ばれていたその人である。

彼がまわし一丁で立つその肉体は、もはや人間の規格を完全に凌駕する、神仏の彫像のような圧倒的な威圧感を放っていた。

たった一年の間に、150センチ台だったはずの身長は凄まじい骨格の膨張を繰り返し、ついに190センチという途方もない高さにまで到達していた。体重も200キロの大台に乗り、見上げるほどの巨大な肉の壁と化している。

そして何より、絶頂の度に肉体を襲った謎の老化現象は、彼の外見を渋みと貫禄に満ちた、年季の入った中年の男へと完全に作り変えていた。

荒々しく短く刈り込まれた髪や、顎を覆い尽くす分厚い無精ヒゲには、白いものが数多く混じっている。顔に深く刻まれたほうれい線と、鋭く光る眼光。それは、数々の修羅場を潜り抜けてきた、相撲部屋の絶対的な指導者の顔そのものであった。

「……そろそろ、東京の部屋に戻らねぇとな。留守番させてる若い衆の様子も気掛かりだ」

剛田の口からこぼれたのは、地を這うような重低音の呟きだった。

東京に彼らの『部屋』など存在しない。待っている弟子などもいない。しかし、彼の脳内には、両国に構えた立派な相撲部屋の情景や、自分を「親方」と慕って汗を流す大勢の弟子たちの顔が、本物の記憶として鮮明に息づいていた。

剛田の視線の先、泥にまみれた土俵の上では、アスカとシオリ——いや、飛鳥海と潮錦という二人の弟子が、凄まじい熱気の中でぶつかり稽古を行っていた。

「まだまだぁッ! 腰が浮いてるぞッ!」

「おらぁッ! こいッ!」

ドゴォォォンッ! という、落雷のような鈍い衝撃音が山間に轟く。

春の陽気に当てられたのか、あるいは親方の部屋へ帰還するという無意識の同調作用か。二人の肉体は、この数週間の稽古の中で最後の爆発的な成長を遂げていた。

全身の骨がメキメキと音を立てて引き伸ばされ、二人の身長は160センチ台から一気に180センチへと到達した。手足は丸太のように太く長くなり、それに伴って筋肉と脂肪も異常な増殖を引き起こし、体重はアスカが190キロ、シオリが180キロという、親方にも引けを取らない超重量級の巨躯へと変貌したのだ。

激しくぶつかり合う二人の顔つきには、ほんの僅か、顕微鏡で覗き込まなければわからないほどの痕跡として、かつての可愛らしさが残っていた。

アスカの太い眉の下にある、二重まぶたの柔らかな曲線。シオリのむくんだ頬の奥に隠された、丸みを帯びた鼻筋のライン。

しかし、それはもう女性としての可愛らしさではなく、「愛嬌のある顔立ちの若手力士」という、男としての新たな魅力に完全に変換されてしまっていた。顔の輪郭はごつごつと角張り、泥棒のように濃い青ヒゲが顎から頬にかけてびっしりと生え揃っている。額には深い皺が寄り、口からは獣のような咆哮が飛び出す。

自分たちの顔に女の要素が残っているなどとは、本人たちは一ミリも思っていなかった。むしろ、毎日鏡を見ては「男らしくて強そうな、立派な力士の顔になった」と、自身の容姿に絶対の自信すら抱いていた。

稽古の熱量は頂点に達し、身体から立ち昇る白い湯気が土俵を覆い隠す。

二人の肉体からは、女性としての弱々しさや丸みは完全に削ぎ落とされ、力士としての最盛期を迎えた、血気盛んで脂の乗り切った若い男の肉体へと完全に仕上がった。

かつてフリルの衣装を着て笑い合っていた三人の少女は、この瞬間をもって、完全にこの世から消滅したのである。

その日の夕暮れ。宿での生活も最後となる入浴の時間がやってきた。

広々とした男湯の湯船に、三人の巨大な男たちが身を沈めている。お湯が溢れ出し、洗い場の床を激しく打ち据えていた。

中央に陣取る剛田の肉体は、まさに山の主のような風格だった。

190センチ、200キロ。湯船から突き出た巨大な大胸筋は、鋼鉄の鎧のように分厚く、横に広く張り出している。その表面を覆う濃い胸毛には白いものが混じり、威厳を放っている。大胸筋の先端にある男の乳首は、黒ずんで硬く、かつての女性としての機能など微塵も感じさせない。

湯の中に沈む腹は、岩盤のように硬く前に張り出した巨大な太鼓腹。その下、鬱蒼とした陰毛に包まれた股間には、重々しく風格のある巨大な男性器と二つの袋が、静かに横たわっていた。

剛田の背中を流すアスカの肉体も、凄まじい威容を誇っていた。

180センチ、190キロ。短く刈り上げられた硬い剛毛からは湯の滴が落ち、ヒゲの生えた顔には充実した男の笑みが浮かんでいる。

巨大に発達した大胸筋は、分厚い脂肪と一体化して前にせり出し、その周囲には男らしさを象徴する濃い胸毛が渦を巻いている。硬く変質した乳首は男のそれそのものであり、擦っても何の快感も生まない。

四段に重なった巨大な腹は、太ももに届くほどに垂れ下がりつつも、内側からの凄まじい圧力でパンパンに張り詰めている。全身を覆う濃い剛毛の下、分厚い股間の肉に挟まれた中心部には、完全に発育しきった若々しい男性器が、立派な大きさを誇ってぶら下がっていた。

シオリもまた、180センチ、180キロという巨体を揺らしながら、剛田の肩を揉みほぐしていた。

短髪に無精ヒゲ、太い首。顔つきから童顔の面影は消え、ただの屈強な男の顔立ちに定着している。

アスカと同様に巨大な男の胸板を持ち、硬く黒ずんだ乳首の周りには毛が生え揃っている。太鼓腹の迫力も凄まじく、濃い陰毛の奥には、彼が完全な雄であることを証明する男性器がしっかりと備わっていた。

「親方、この一年、本当に充実した合宿でしたね。俺たち、見違えるほど強くなれましたよ」

「ああ、早く部屋のみんなに、この仕上がった身体を見せてやりてぇぜ」

野太い声で笑い合う弟子たちに、剛田は深く頷いた。

「おう。お前らの頑張りは、俺が一番よくわかってる。東京に戻ったら、次の場所に向けてさらにビシビシ鍛えてやるから覚悟しておけ」

「ごっちゃんです!」

そこにあるのは、苦しい下積みを乗り越え、確かな絆で結ばれた相撲部屋の師弟の姿だけだった。

記憶を確かめ合い、涙を流して怯えていた日々は、改変の波によって完全に消去され、彼らの脳髄には『誇り高き力士としての男の人生』だけが深く刻み込まれていた。

翌朝。

春の柔らかな日差しが降り注ぐ中、宿の玄関の前に三人の男たちが並んで立っていた。

彼らが身に纏っているのは、幾度となく洗濯を繰り返し、生地が擦り切れるほど長年着古したことになっている、特大サイズの浴衣である。その布地には、汗と土、そして鬢付け油の独特の甘い匂いが深く染み込んでいた。

それぞれが、自身の身体ほどもある巨大なキャンバス地のボストンバッグを肩に担ぎ上げる。

彼らの頭の中に、自分たちがアイドルグループとして活動していたことや、可愛い衣装を着て歌っていたこと、本当の家族や友人の記憶など、何一つ残ってはいない。

あるのは、親方への絶対の忠誠と、相撲道に命を懸ける男としての熱い闘志だけだった。

「よし、行くぞお前ら。部屋の連中が首を長くして待ってる」

「はいっ! 親方!」

剛田の低い号令に、飛鳥海と潮錦が野太い声で応える。

三人の巨漢は、一歩踏み出すごとにズシン、ズシンと大地を揺らしながら、山を降りる道を歩き始めた。

彼らの背中は頼もしく、そしてあまりにも巨大だった。かつての少女たちの魂は、この広大な空のどこにも存在しない。ただ、三人の屈強な力士たちが、自分たちの帰るべき場所へと堂々と歩みを進めているだけであった。

飛鳥海 (アスカ)

身長:180.0cm / 体重:190.0kg(前月比 +44.5kg)

BMI:58.6(超高度肥満・生命の危機)

B:185 / W:175 / H:180

親方・剛田 (ツバサ)

身長:190.0cm / 体重:200.0kg(前月比 +25.0kg)

BMI:55.4(超高度肥満・生命の危機)

B:195 / W:185 / H:190

潮錦 (シオリ)

身長:180.0cm / 体重:180.0kg(前月比 +35.5kg)

BMI:55.6(超高度肥満・生命の危機)

B:178 / W:170 / H:175


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