【47.0kg→135.5kg】太りゆく一花 (Pixiv Fanbox)
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アシンメトリーなショートボブの毛先から覗く、白く華奢なうなじ。ほんのりと桜色に色づいた髪を揺らし、スクリーンの中で大人びた妖艶な微笑みを浮かべる中野家の長女、一花。女優としての才能が完全に花開き、テレビドラマや雑誌の表紙をひっぱりだこで飾るようになった彼女の肉体は、厳しい自己管理によって芸術品のように磨き上げられていた。
無駄な脂肪など一切見当たらない、スラリと伸びた手足。大きく開いたタイトなドレスを着こなすたびに顕になる、くっきりと浮き出た肩甲骨と、そこから腰へと続く流麗でしなやかな背中のライン。ふとした仕草で艶めかしさを放つ、引き締まった細い二の腕。豊満な胸元や女性らしい丸みを帯びた腰回りとは対照的に、上半身の華奢さは彼女の儚げな色気をより一層際立たせていた。
しかし、華やかなスポットライトの裏側で、彼女の心身は徐々に限界へと近づいていた。深夜に及ぶ過酷な撮影スケジュール、周囲の期待がもたらす重圧、そして複雑な人間関係のしがらみ。跳ね上がっていく莫大な収入とは裏腹に、削り取られていく精神の安らぎ。その行き場のないストレスの矛先は、いつしか愛する四人の妹たちへの「過剰な甘やかし」という形で歪に発散されるようになっていった。
「お姉ちゃんに任せなよ」
それが、最近の一花の口癖だった。分厚い財布の紐を躊躇いもなく緩め、彼女は連日のように妹たちを高級ホテルの豪華なディナービュッフェへと連れ出し、あるいは夜遅くに有名店の特大デリバリーピザや、脂滴るフライドチキン、生クリームがたっぷりと乗ったホールケーキをテーブルに並べ立てた。妹たちが美味しそうに食べる姿を見ることで、長女としての承認欲求を満たし、すり減った心を癒やそうとしていたのだ。
だが、いくら育ち盛りの女子高生といえど、毎日これほどの豪勢な食事を食べきれるはずがなかった。元々少食で胃の細い三玖や、美容と体型維持に人一倍敏感な二乃は、いつも皿の半分も食べないうちにフォークを置いてしまう。底抜けに元気な四葉もジャンクフードの大量摂取にはすぐに根を上げ、食べるのが大好きな五月でさえ、一花が次々と追加注文する常軌を逸した量には到底追いつけなかった。
残されていく、高カロリーな料理の数々。「もったいないなぁ」と艶やかな唇を尖らせながら、一花は妹たちの皿へと自分のフォークを伸ばした。最初は本当に、食べ物を無駄にしたくないという長女としての責任感からだった。
しかし、三玖が残したたっぷりとソースの絡んだ脂っこい肉片を口に含み、二乃が手をつけなかった濃厚なチーズケーキを舌の上で転がすうち、一花の脳内は甘美な麻薬のような快感に支配されていった。咀嚼するたびに滴る肉汁が桜色の唇を濡らし、こくりと喉を鳴らして胃の腑へと飲み込むたびに、重くのしかかっていたストレスがドロドロと溶け出していく。胃袋がパンパンに満たされる満腹感は、いつしか絶頂にも似た快楽へとすり替わっていた。
「いっぱい食べなよ」と妹たちに勧めながら、実際にその大半を処理しているのは一花自身だった。夜更けのリビング、無防備な薄着のキャミソール姿で、彼女はひたすらに高脂質な食べ物を口に運び続ける。とろけたチーズを艶っぽい舌で舐めとり、脂でテカテカに光る指先を色っぽくしゃぶる。
いつしか「もったいないから」という言葉は、彼女自身の底なしの食欲を正当化するための、ただの甘い免罪符となっていた。自分が中野家の中で最も大量のカロリーを摂取する肥満生活の沼に首まで浸かっていることに、一花はまだ気づいていない。キャミソールの肩紐から覗く、華奢だったはずの二の腕がほんの少しだけふっくらと柔らかな肉感を増し、美しい肩甲骨のくぼみが薄い脂肪のヴェールで覆われ始めていることにすら、甘い陶酔の中で目を背け続けていた。
身長:159.0cm / 体重:47.0kg
BMI:18.6(普通体重)
B:88 (Eカップ) / W:58 / H:84
煌びやかなスポットライトを浴び、カメラの前で完璧な笑顔を作り続ける時間が終わると、一花は堰を切ったように深夜の暴食へと走るようになっていた。
夜の十時を回ったリビング。大きなローテーブルの上には、人気イタリアンレストランからデリバリーした料理が所狭しと並べられている。チーズがたっぷりと乗った特大ラザニア、濃厚なクリームソースが絡むカルボナーラ、オリーブオイルとガーリックが暴力的な香りを放つアヒージョ、そして何種類もの揚げ物が山盛りにされたプレート。部屋中を満たすジャンクで背徳的な香りが、一花の食欲を激しく刺激していた。
「ほらほら、冷めないうちに食べなよ。ここのチーズたっぷりラザニア、すっごく美味しいから」
「ちょっと、夜の十時にこんな重たいもの食べられないわよ。お肌に悪いでしょ。アタシはサラダだけでいいわ」
「えー、二乃は気にしすぎだよ。三玖は? このカルボナーラ、好きでしょ?」
「……うーん、一口食べたけど、もうお腹いっぱい。クリームが重くて、胃がもたれそう」
「もったいないなぁ。四葉、ハンバーグとエビフライのセット、まだ残ってるよ?」
「あはは、さすがの私もこの時間はキツいです! もうギブアップでお願いします!」
「そっかぁ。五月は……言わなくてもしっかり食べてるね」
「もちろんです! この特製ドリア、絶品ですよ。でも、一花の方こそすごいペースですね……」
「そう? みんなが残しちゃうから、私が食べてあげてるだけだよ。ほら、三玖のカルボナーラもらい」
「……一花、最近そればっかり。なんだか、顔も少し丸くなったんじゃない?」
「気のせい気のせい! 撮影の疲れでちょっと浮腫んでるだけだってば。それより、そのフライドポテトも食べていい?」
「……どんだけ食べる気よ。アンタ、後で後悔しても知らないわよ」
呆れ果てたように自室へ戻っていく妹たちを見送りながら、一花は艶やかな舌で唇の端についた濃厚なソースを舐め取った。誰もいなくなったリビングで、彼女は薄手のキャミソールとショートパンツという無防備な姿のまま、残された大量の高カロリー料理へと、いそいそと手を伸ばす。
冷めかけたカルボナーラをフォークで豪快に巻き取り、大きく開いた口へと放り込む。ねっとりとした生クリームとベーコンの脂が口いっぱいに広がり、咀嚼するたびにじゅわりと湧き出す旨味が、女優としての張り詰めたストレスをドロドロと溶かしていく。こくりと喉を鳴らして飲み込むと、間髪入れずに分厚いラザニアをスプーンで掬い上げた。とろけるチーズが淫らな糸を引き、彼女の桜色の唇をテカテカと脂でコーティングしていく。
その凄まじい食欲は、確実に彼女の身体を蝕み、そして甘美でだらしない肉付けを施し始めていた。
遠くの皿にある揚げ物に手を伸ばすため、ローテーブルの上に腕を滑らせた瞬間だった。かつては引き締まり、無駄な肉など一切なかったはずの二の腕の裏側が、自身の重みに耐えかねて「ぷにゅり」とテーブルに押し付けられ、だらしなく横へと広がったのだ。腕を引き戻すたびに、たっぷりと栄養を蓄え始めた白く柔らかな肉が、ふるふると淫らな揺れを主張する。
無意識に反対の手で二の腕を揉みしだくと、指先がずぶずぶと沈み込むような、赤ん坊の肌のように吸い付くもちもちとした厚みを感じた。筋肉の張りが失われ、代わりにねっとりとした純粋な脂肪が、本来の細い腕を覆い隠すように増殖し始めているのだ。
さらに深刻なのは背中回りだった。豊かな胸を支えるブラジャーのアンダーベルト。以前は指がすんなりと入るほど余裕があったはずなのに、今は背中のホックの周囲にうっすらと、しかし確かな脂肪の層が乗り始めている。前かがみになって食事を口に運ぶたび、キャミソールの薄い生地越しに、ホックを境にして上下にむっちりとした肉の段差が生まれているのがわかった。
背筋を伸ばすと、アンダーベルトが脂肪に食い込み、むぎゅっと窮屈な圧迫感を生み出す。浮き出ていたはずの美しい肩甲骨の輪郭は、すでにふっくらとした肉のヴェールに埋もれかけ、女性特有のふくよかで柔らかな丸みを帯び始めている。その肉々しい感触に微かな焦りを覚えつつも、口内を満たす強烈な脂の快楽が、彼女の冷静な思考を麻痺させていく。
「んんっ……美味しい……もっと、食べなきゃ……もったいない、もんね……」
自らの身体に起きている恐ろしい変化から目を背け、一花はぽっこりと膨らみ始めた下腹をさすりながら、最後の一口まで綺麗に胃の腑へと流し込んだ。
自分が確実に太り始めているという事実を明確に突きつけられたのは、数日後に行われたドラマの衣装合わせでのことだった。
身体のラインにぴったりとフィットするタイトなノースリーブのブラウス。いつも通りに腕を通そうとした一花は、思わず息を呑んだ。肩から二の腕にかけての生地がギチギチとつっかえ、無理に押し込もうとすると縫い目が悲鳴を上げそうになる。無理やりねじ込んだ二の腕は、袖口の布地にきつく締め付けられ、はみ出した柔らかな肉がぷっくりと盛り上がってしまっている。
なんとか腕を通し、今度は背中のジッパーを引き上げようと手を後ろに回したが、肩甲骨の下あたりで金具がピタリと止まってしまった。
息を吸い込み、限界までお腹を引っ込めても、下着の周りに新しくついた背肉が邪魔をして、それ以上ジッパーが上がらない。無理に引き上げようとすれば、ジッパーの金具にむっちりとした背中の脂肪が挟まりそうになり、「ひっ」と短い悲鳴が漏れる。薄いブラウスの生地越しに、ホックに食い込んではみ出した背中の肉の段差が、はっきりと浮き彫りになっていた。
「ちょっと一花、最近少しふっくらした? 衣装のサイズ、ワンサイズ上げた方がいいかしら。背中、全然閉まってないわよ」
「えっ!? あ、いや、ちょっと最近筋トレしすぎて……背筋とか、腕の筋肉が急についちゃったみたいで……!」
スタイリストの容赦ない言葉に顔を真っ赤にして誤魔化した一花は、猛烈な羞恥心と焦燥感に駆られた。女優として、衣装が入らないなどあってはならないことだ。
その日の帰り道。彼女は帽子とサングラスで顔を深く隠し、こっそりと大型ショッピングモールへと駆け込んだ。本来ならばタイトでスタイリッシュな服を好む彼女だったが、無意識のうちに手に取っていたのは、二の腕の太さを完全に誤魔化せるドルマンスリーブのニットや、背中の肉感を拾わないゆったりとしたオーバーサイズのパーカーばかりだった。
試着室の鏡に映る自分を見つめる。少し大きめのLサイズの服を着ると、ぷるぷると揺れる二の腕も、ブラジャーに食い込む背肉の段差も、綺麗に隠れて見えなくなった。布地の中で身体が泳ぐ感覚に、ホッと安堵の吐息が漏れる。
「……今は、少し食べ過ぎてるだけ。服がゆったりしてる方が、リラックスできるしね。明日から少し食事を減らせば、すぐに元に戻るし」
自分にそう甘い言い訳を聞かせ、Lサイズの服を大量に買い込んだ一花。しかし、その日の夜もまた、彼女は「オーバーサイズの服なら多少食べてもバレない」という新たな免罪符を手に入れ、スマートフォンの画面に映るデリバリーのメニュー表を、とろけたような瞳で食い入るように見つめるのだった。
身長:159.0cm / 体重:54.5kg(前月比 +7.5kg)
BMI:21.6(普通体重)
B:90 (Fカップ) / W:64 / H:89
Lサイズのゆったりとした服で体型の変化を誤魔化すようになってから数ヶ月。一花の食欲は留まることを知らず、むしろ「服のシルエットが大きくなったから、少しくらいお肉がついても隠せるし大丈夫」という新たな免罪符を得たことで、その暴食ぶりはより一層エスカレートしていた。
休日の昼下がり、五人で訪れた高級ホテルのプレミアム・ランチビュッフェ。広々としたテーブルの上には、シェフが目の前で切り分けた分厚い特製ローストビーフ、たっぷりのチーズがとろけるグラタン、色鮮やかなパスタ、そして宝石のように輝く多種多様なケーキが、お皿から溢れんばかりに山積みになっている。
「ほら三玖、この特製ローストビーフ、すっごく柔らかくて美味しいよ! 脂が甘くて口の中でとろけるの! もっと食べなよ」
「う、うん……でも、もうお腹いっぱい。お肉の脂が重たいよ……」
「えー、もったいないなぁ。こんな高級ホテルのビュッフェなのに。二乃は? ケーキの新作あるみたいだけど、取ってこようか?」
「パス。これ以上食べたら絶対太るわよ。アンタも少しは控えなさいよね、さっきからお肉とケーキの往復じゃない」
「あはは、私は大丈夫だよ。お仕事で頭使ってるからカロリー消費してるし。四葉はどう? 唐揚げまだいっぱいあるよ?」
「私ももう限界です〜! パスタ五皿とオムライスでお腹パンパンです! くるしい〜!」
「そっかぁ。五月は……言わなくてもまだまだいけそうだね」
「もぐもぐ……はい、このビーフシチューとガーリックライスの組み合わせ、絶品です! でも、一花の方こそお皿の数すごいですよ……? さっきからずーっと食べてませんか?」
「ふふっ、みんなが少食でもったいないからね。じゃあ、三玖が残したローストビーフも、二乃の手つかずのタルトも、四葉の唐揚げも、ぜーんぶお姉ちゃんが食べてあげるね」
「……一花、本当に最近やばいよ? 体型、かなり丸くなってるし。顎のラインも……その、なくなってきてるし」
「気のせいだって! ちょっとゆったりした服着てるからそう見えるだけだよー。あと、最近はむくみやすい体質になっちゃったみたいで。いただきまーす!」
「アンタねぇ……女優としての自覚、完全にどっか行ってるわよ。そのLサイズの服だって、なんだかパンパンに見えるんだけど」
「えー? そんなことないよ! ほら、まだ余裕あるもん。んんっ……このローストビーフ、本当に美味しい……っ!」
呆れて紅茶をすする妹たちを尻目に、一花は嬉々としてフォークを突き立てた。
たっぷりとした白い脂身のついた分厚いローストビーフを、濃厚なグレイビーソースにたっぷりと絡めて大きく口へ放り込む。噛み締めるたびに肉の旨味とギトギトの脂がじゅわりと溢れ出し、脳をガンガンと痺れさせるような背徳的な快感が全身を駆け巡る。間髪入れずに、四葉が残した唐揚げをマヨネーズにディップして頬張り、二乃が残した生クリームたっぷりのタルトを丸ごと口に押し込む。塩気と脂、そして強烈な糖分の波状攻撃。咀嚼するたびに一花の桜色の唇はテカテカと油で汚れ、だらしない恍惚の吐息が熱く漏れた。
その絶え間ない異常な暴食の代償は、すでにLサイズの服の誤魔化しすら効かないほど、彼女の肉体に甘美で淫らな変化をもたらしていた。
テーブルの上に両腕を乗せて食事を進める一花。かつてはすらりと細く、骨ばっていた華奢な二の腕は、今や見る影もない。たっぷりと際限なくカロリーを吸い上げた二の腕は、丸太のように太く肉々しく膨張し、テーブルの縁に押し付けられるたびに「むにゅんっ」と音を立てそうなほどだらしなく横に広がっている。フォークを動かして食べ物を口に運ぶたび、下部にぶら下がった分厚い振袖肉が、タプンタプン、ブルルンと重たげに揺れ動く。
さらに致命的なのは、広大な面積を誇るようになった背中回りである。ゆったりとしたLサイズのニットを着ていても、その下にある肉の暴力的な質量は隠しきれない。大きなバストを支えるブラジャーのアンダーベルトは、もはや背中の肉を支えるどころか、分厚い脂肪の海に完全に埋没していた。深く食い込んだ紐を境にして、上部と下部にむっちりとした巨大な浮き輪のような肉の段差ができあがり、背筋を伸ばすだけで、その見事な段差がニットの生地越しにボコボコとしたシルエットとなって浮き上がってしまうのだ。美しい肩甲骨などとうの昔に分厚い脂肪の底へと沈み込み、そこにはただ、指を突き立てればずぶずぶと第二関節まで沈み込むような、純度百パーセントの柔らかい背脂のクッションが形成されていた。
「んんっ……ふぁ……美味しい……っ、クリーム、最高……ねぇ、あそこのチョコフォンデュ、誰か一緒にいかない?」
自分の身体が発している危険信号に気づかないふりをしながら、一花はぽってりと丸く膨らんだ下腹をテーブルの縁にむぎゅっと押し付け、何皿もの料理を巨大化した胃袋の底なし沼へと沈めていった。
自分がもはや「ぽっちゃりした」「むくんでいる」という言い訳すら通用しない次元まで太り果ててしまったことを、一花が残酷な形で悟らされたのは、その翌日のことだった。
自宅のキッチンで、高い戸棚の奥にしまってある予備のポテトチップスを取ろうと背伸びをした時だった。彼女が着ていたのは、体型を隠すために買ったお気に入りのLサイズの長袖カットソー。
腕を真っ直ぐに上へと伸ばした瞬間、分厚く肥大化した二の腕の肉と、脇下から背中にかけてたっぷりと蓄えられた強大な脂肪の塊が、カットソーの生地を限界まで引っ張った。肩周りがギチギチと悲鳴を上げ、腕が上に上がらない。それでも食欲に負けて、無理やり手を伸ばそうと力を込めた瞬間だった。
――ビリィィッ!! ブチブチッ!!
静かなキッチンに、布が悲鳴を上げて裂け、縫い目が連続して弾け飛ぶ鈍い音が響き渡った。
「えっ……!? きゃっ!」
驚いて腕を下ろした一花の脇下から背中にかけて、カットソーの縫い目が無惨にも広範囲にわたって弾け飛び、大きな裂け目ができていた。そこから、ブラジャーのホックにきつく締め付けられ、鬱血して赤く跡がついた白くて柔らかい背脂と、ボトムスの上に乗っかるようにむっちりとはみ出した脇腹の肉が、だらしなく「ブルンッ」と顔を覗かせたのだ。
Lサイズの服ですら、彼女の巨大化した二の腕と背中の肉の異常な膨張に耐えきれず、はち切れてしまったのだ。
「うそ……Lサイズなのに……破れちゃった……お肉、はみ出てる……」
背中の裂け目からこぼれ落ちる自分の分厚い肉を両手で揉みしだきながら、一花は顔を真っ赤にして床にへたり込んだ。手のひらに伝わる、自身の肉の重く、柔らかく、そしてあまりにも巨大な質量。掴んでも掴みきれないほどの背脂。指がずぶずぶと沈み込むタプタプの二の腕。もはや市販の標準サイズでは、自分の身体を包み込むことすらできないのだ。
絶望と猛烈な羞恥心に苛まれながらも、彼女の心の中には、これほどまでに豊かな肉をたっぷりと蓄えてしまった自分に対する、倒錯したゾクゾクとするようなエロティックな快感が芽生え始めていた。
その日の夜。一花は自室のベッドに重い身体を「どすんっ」と横たえながら、スマートフォンでプラスサイズ専門の通販サイトをスクロールしていた。仰向けになると、背中の分厚い肉がベッドのマットレスに押し潰されて横にデロンと広がり、自分の身体の幅がさらに一回り大きくなったように錯覚する。
「えっと……3Lだと、またすぐに破れちゃうかもしれないし……念のために4L、ううん、5Lにしておこうかな。二の腕が思いっきりゆったりしたやつで、背中の段差が出ないデザインの……」
彼女は、もはや実店舗へ服を買いに行く勇気すら完全に失っていた。巨大化した二の腕をすっぽりと隠せるテントのようなドルマンスリーブのチュニックや、背中の肉の段差を完全に覆い隠す、マタニティウェアのような巨大なAラインのワンピースなど、4Lや5Lサイズの服を次々とカートに入れていく。
「……服が大きくなれば、まだ、もう少しだけ食べても平気だよね……うん、もったいないもんね……」
暗い部屋の中、スマートフォンの明かりに照らされた一花の顔には、背徳感と食欲にまみれただらしない笑みが浮かんでいた。彼女の太くなった指は服の注文を終えると、息をするように自然な動作で、再びデリバリーアプリのアイコンをタップし、深夜営業のピザ屋の特大サイズを迷うことなくカートに入れるのだった。
身長:159.0cm / 体重:73.5kg(前月比 +19.0kg)
BMI:29.1(肥満度1)
B:105 (Hカップ) / W:82 / H:104
ネット通販で買い込んだ5Lサイズという、もはや布団カバーと見紛うほどに巨大な服をすっぽりと被るようになってから、一花の体型に対する危機感は完全に麻痺し、跡形もなく消え去ってしまっていた。どれだけ暴食を重ねてお肉がついても、分厚い布地の海がすべてを隠し、優しく包み込んでくれるという絶対的な安心感。それが、彼女の残されていた最後の理性のタガを完全に外してしまったのだ。
休日の昼下がり。中野家のリビングにある大きなローテーブルには、全国からお取り寄せしたという有名店の特濃ダブルフロマージュチーズケーキ、丸太のように太い特大バームクーヘン、さらには近所の中華料理屋からデリバリーしたメガ盛りオードブルと特大の角煮チャーハンが、まるで大食い大会の会場のように所狭しと並べられていた。部屋中に充満する、甘ったるい砂糖の匂いと、ギトギトとした油の香りが混ざり合った暴力的な香りが、一花の食欲を底なしに刺激し続けている。
「ほらほら、今日はお取り寄せした北海道の特濃チーズケーキと、中華のオードブルだよ! 冷めないうちに、お腹いっぱいどんどん食べてね!」
「……ちょっと。いくらお休みだからって、昼間からこの量は完全に常軌を逸してるわよ。しかも脂っこいものと甘いものの同時進行って、正気?」
「えー、だってどっちも食べたかったんだもん。三玖、この大エビのチリソース炒め、ぷりっぷりで美味しいよ。食べる?」
「ううん、いらない。私、さっきサラダ食べたからもうお腹いっぱい……っていうか、一花、エビチリにさらにマヨネーズ直がけしてるの……?」
「うんっ! 甘辛いエビチリにたっぷりのマヨネーズって、最高に合うんだよ。カロリーは正義ってね! ほら、四葉は唐揚げと春巻き食べる?」
「い、いただきます! でも、私ももうそろそろ限界かも……! っていうかお姉ちゃん、さっきからすっごく息上がってません?」
「ふぅっ、ふぅっ……そう? 食べるのって、実は結構体力使うからね。五月はもっと食べるよね? この特大チャーハン、半分こしよっか」
「もぐもぐ……いただきます! でも、一花、最近本当に食べる量がすごいです。私でも全然追いつけませんよ……!」
「えへへ、みんなが少食で食べきれない分は、お姉ちゃんが綺麗にお腹にしまってあげるから安心して! あ、二乃が残したチーズケーキもらうね。もったいないから」
「ちょっと! それ私の……ってもう口の中に入ってるし! アンタねぇ、その5Lサイズの服も、なんだかもうパツパツに見えるんだけど。さすがに本格的にダイエットしなさいよ!」
「んー……むぐっ、むっちゅ……大丈夫、大丈夫だよぉ。ただの水太りだよ、み・ず・ぶ・と・り! それより四葉、ごめんね、そこの冷たいコーラ取ってー」
「はい! ……って、お姉ちゃん、自分で手を伸ばせば届く距離ですよ!?」
「だって、お腹がつっかえて手が届かないし、動くの面倒くさいんだもーん。あー、幸せ……」
呆れ顔で深々とため息をつく妹たちをよそに、一花は沈み込むようなふかふかのローソファにドッシリと重い腰を据えたまま、絶え間なく口を動かし続けていた。
マヨネーズをたっぷりと絡ませたエビチリを、脂でテカテカに光る唇で迎え入れ、ねちゃねちゃと淫らな咀嚼音を立ててすり潰す。飲み込む間髪すら入れずに、今度は濃厚なチーズケーキを大きなスプーンですくい上げ、口の中へと放り込む。甘味と塩味、そして強烈な脂の奔流が、彼女の脳髄をガンガンと甘く痺れさせ、蕩けるような快感を生み出していく。食べるたびに、かつてはシャープで美しかったフェイスラインが完全に消失した顎の下で、たっぷりと溜まった二重顎、三重顎が、たぷん、たぷんとだらしなく波打った。
5Lサイズのゆったりとしたチュニックを着ていても、現在の彼女が身に纏う暴力的な肉の質量は、もはや布地程度で隠しきれるものではなくなっていた。
特に凄惨な、そして倒錯したエロティシズムを感じさせるほどの変化を遂げているのが、彼女の二の腕と背中である。
かつて華奢で折れそうだった腕は、今や純度百パーセントの極上の脂肪がパンパンに詰まった、巨大な肉の袋と化していた。フォークを動かすたびに、肘の近くまでだらりと重々しく垂れ下がった分厚い振袖肉が、ブルンッ、ブルルンッと卑猥な音を立てて大きく揺れ動く。その腕を胴体に寄せれば、脇腹から強烈にはみ出した肉と巨大な二の腕の肉が「むにゅんっ!」と音を立てて密着し、逃げ場を失った脂肪同士が擦れ合い、じっとりと熱い汗を滲ませていく。テーブルに腕を乗せれば、骨の感触など一切なく、まるで水風船か巨大なスライムのように、白く柔らかな脂肪がデロンと横に際限なく広がり、チュニックの袖を内側からはち切れんばかりに引っ張っていた。
そして背中回りは、もはや一つの巨大な「肉の壁」として完成されつつあった。市販のブラジャーなどアンダーサイズが合うはずもなく、締め付けの少ない特大サイズのカップ付きインナーを着ているのだが、それでも背中には三段、四段と折り重なる分厚い脂肪の巨大なシワが、深い渓谷のようにくっきりと形成されている。首の後ろには、過剰なカロリーが蓄積したバッファローのコブのように丸く盛り上がった脂肪の塊が鎮座し、彼女が食事のために前かがみになるたびに、その巨大な背中の肉が首を押し上げ、常に「ふぅ、ふぅ」と息苦しそうな呼吸を強いていた。指を突き立てれば、ずぶずぶと手首近くまで沈み込んでしまいそうなほど、深く、柔らかく、そして果てしなく重厚な背脂の海。一花自身も、自分の背中が今どれほどの面積と厚みを持っているのか、もはや把握しきれていなかった。
「んんっ……ふぁ……お腹いっぱい……美味しかったぁ……」
テーブルの上にあった大量の皿をすべて綺麗に舐めるように平らげた一花は、脂でテカテカに光る指先をちゅぶちゅぶと吸い、パンパンに風船のように膨らみ上がった巨大な腹を両手で愛おしそうに抱えながら、満足げな、そしてだらしない吐息を漏らした。
「……さてと、ちょっとお手洗い行ってこようかな」
そう言って、深く沈み込んだローソファから立ち上がろうと、前傾姿勢をとろうとした時だった。
「あれっ……? よいしょっ……んんっ? ……え?」
一花は両手をついて腰を浮かせようとしたが、彼女の巨大な身体はピクリとも動かなかった。
背中と腰回りに蓄えられた数十キロという途方もない重量の脂肪の塊が、ソファの背もたれと座面にべったりとスライムのように密着し、さらに前に大きくせり出した巨大な腹の肉が太ももにつっかえてしまい、立ち上がるための重心移動すらできないのだ。
ならばと、腕の力だけで強引に身体を持ち上げようと、両手をソファの座面に強く押し付けた。しかし、丸太のように太く肥大化した二の腕は、悲しいほどに筋肉を失い、ただの柔らかい脂肪の塊になり果てていた。ぐっと渾身の力を込めた瞬間、「むにゅぅんっ……!」と、二の腕の柔らかな肉が座面に潰れて横に無様に広がるだけで、重すぎる腰は数ミリたりとも浮き上がらない。
「え、うそ……っ、重い……っ、自分の身体が、持ち上がらない……っ!」
「お姉ちゃん!? だ、大丈夫ですか!?」
顔を真っ赤にしてソファの上でもがく一花の異変に気づき、四葉が慌てて駆け寄り、一花の両手を力いっぱい引っ張る。
「ご、ごめん四葉、引っ張って……! せーのっ!」
「んぎぎぎぎっ……!! お、お姉ちゃん……すっごく、重い、です……っ! 肉が、すごい……っ!」
スポーツ万能で力のある四葉が顔を真っ赤にして全力で引っ張り上げ、一花は「どっこいしょぉぉっ!!」と野太く情けない声を上げながら、ようやくソファの座面からその途方もない巨体を引き剥がすことができた。
立ち上がった瞬間、全身のたっぷりとついた数十キロの脂肪が、ブルンッ!! ぼるんっ!! と大きな波を打って激しく弾んだ。
自力でソファから立ち上がることすらできなくなってしまった、己の肉体の圧倒的な重さと醜態に、一花は羞恥で顔を真っ赤に染め、肩で息をした。
しかし、さらに残酷な現実が彼女を打ちのめす。立ち上がった彼女の姿を正面から見た二乃が、信じられないものを見るような目つきで、ため息まじりに指摘したのだ。
「アンタねぇ……その5Lの服、もう完全に限界じゃないの? 自分の姿、鏡で見てみなさいよ」
「えっ……? うそっ……!」
慌てて姿見を見ると、二乃の言う通りだった。5Lサイズという巨大なチュニックですら、分厚く何層にも重なった背脂の異常な膨張に布地をすべて奪い取られ、首元は後ろに強く引っ張られて苦しそうに首の肉に食い込んでいる。そして、背中に布を持っていかれたせいで、前裾が極端に短くなり、ぽっこりと丸く巨大にせり出した下腹を隠しきれずに、半分以上めくれ上がってしまっていたのだ。
「もう……日本の5Lサイズでも、私のお肉、収まりきらないんだ……」
ぽっかりと開いた前裾からだらしなく覗く、白くて柔らかい、パンパンに張った自分のお腹の肉と、布地を強烈に引っ張る重厚な背中の肉を触りながら、一花は絶望と、そして抗えない微かな背徳的な興奮に身を震わせた。大きくなった自分の肉が、服を破壊していくという事実が、彼女の奥底にある被虐的な快感に火をつけていた。
その日の夜。一花はついに、国内のプラスサイズ専門店を完全に諦め、海外の「スーパーサイズ・超高度肥満専門」のオンラインショップへとアクセスしていた。画面に並ぶのは、8Lや10L、さらには12Lといった、人間の服というよりは、もはやサーカスのテントを思わせるような途方もない布面積の服たち。
彼女は、ベッドの上に仰向けになり、重力でデロンと横に広がった巨大な背脂と二の腕の重みを感じながら、袖口が信じられないほど広く開いたムームーや、背中の巨大な段差を丸ごと包み込めるほどのギャザーが入った10Lサイズの巨大なワンピースを、震える指で次々とカートに入れていった。
「これなら……この海外の服なら、どんなにお肉がついても、まだまだぜーんぶ隠してくれるよね……うん、いっぱい食べなきゃ、もったいないもんね……」
暗闇の中、スマートフォンの画面の光に照らされた一花の顔は、とめどない食欲と、自らの肉体を肥え太らせていく自己堕落への極上の快楽に完全に支配され、だらしなく、そしてひどくエロティックに蕩けていた。
身長:159.0cm / 体重:92.5kg(前月比 +19.0kg)
BMI:36.6(高度肥満)
B:121 (Jカップ) / W:101 / H:123
海外の超特大10Lサイズの服という「無限のゆりかご」を手に入れた一花は、女優としての体面も、女性としての羞恥心も、すべてをその分厚い脂肪と広大な布地の底へと完全に投げ捨てていた。限界を知らない食欲はさらに恐ろしい速度で加速し、彼女の身体は人間の骨格の限界を突破する勢いで、ただひたすらに肥大化を続けている。
ある休日の夕食時。中野家のダイニングテーブルは、もはや日常とはかけ離れた異常な光景に支配されていた。
テーブルの中央には、一花がデリバリーで頼んだLサイズの特大ピザが五枚。さらに、ファミリーサイズのフライドチキンバーレルが三つに、大皿に山盛りにされたナポリタン、ポテトフライの特大ボウル、そしてデザート用の巨大なホールケーキが二つ。五人姉妹の食事というよりは、大食い大会のケータリングのような、暴力的な油と糖分の山がそびえ立っていた。
「さあさあ! 今日はお姉ちゃん特製のジャンボディナーだよ! 冷めないうちにみんないっぱい食べてね!」
「……一花。もうお祝いでもなんでもないただの休日なのに、この量は完全に異常よ。というか、アンタのその体……もう、どうなってるのよ……」
「えー? ほら、この前ネットで買った海外の10Lサイズのワンピース、すっごくゆったりしてていい感じでしょ? お腹も全然苦しくないんだよ」
「服のサイズの問題じゃないわよ! 顎とお肉が完全に同化して、首がどこにあるか分からないじゃない! それに、さっきから息するだけでゼーゼー言ってるわよ!?」
「ふぅっ、ふぅっ……だ、大丈夫だよぉ。ただちょっと、お肉が重いだけだもん。三玖、ピザ食べる? チーズたっぷりのやつ!」
「ううん……ごめん、見てるだけで胃が焼けそう。一花、本当に体が……雪だるま通り越して、ボールみたいになってるよ……」
「あはは、三玖は少し大げさだなぁ。四葉、チキン食べる? 揚げたてでサクサクだよ」
「い、いただきます! でも、お姉ちゃん……本当に、テレビで見るお相撲さんよりも大きくなってる気がします……っ!」
「もう、みんなして酷いなぁ。五月、一緒に食べよっか! ナポリタン、粉チーズたっぷりかけると美味しいよ!」
「もぐもぐ……一花、私もう限界です。一花の食べるスピードと量、人間のそれじゃありません……!」
「えへへ、じゃあみんなが残した分は、ぜーんぶお姉ちゃんの巨大な胃袋に入れてあげるね! もったいないもんね!」
「アンタ……女優の仕事、ついにマネージャーから無期限休業言い渡されたんでしょ……これからどうすんのよ……」
「んー? まぁ、今はこうして美味しいものをお腹いっぱい食べるのが一番の幸せだから、いっか! いただきまーす!」
呆然と立ち尽くし、もはや止める気力すら失った妹たちを前に、一花は嬉々として巨大なピザのピースを二枚重ねにしてむんずと掴み取った。
分厚い生地から溢れ出した大量のチーズとギトギトの油が、彼女の指をテカテカと濡らす。それを大きな口を開けて一気に放り込むと、彼女の顔はだらしない恍惚に歪んだ。噛み締めるたびに溢れ出す強烈な動物性の脂と塩分が、彼女の理性をドロドロに溶かしていく。ピザを飲み込むや否や、間髪入れずにチキンにむしゃぶりつき、ナポリタンをフォークに山盛りに巻き付けては巨大な口に押し込む。咀嚼するたびに、顎の下にたっぷりと溜まった分厚い二重顎、三重顎の脂肪が、ブルンッブルンッと重々しく波打った。
10Lサイズの、本来なら人間が着るものではなくテントのように巨大なはずのワンピース。しかし、現在の一花がそれを着ると、まるで普通のジャストサイズの服のように、中の肉の恐ろしい質量と形をはっきりと拾ってしまっていた。
とりわけ、彼女の二の腕と背中回りの肥大化は、もはや異次元の領域に達していた。
かつての華奢な腕は、信じられないほどの純粋な極上の脂肪を蓄え、競輪選手の太ももすら凌駕するほどの極太の肉袋と化していた。あまりにも重く、たっぷりと垂れ下がった振袖肉は、ただフォークを動かすだけで「ブルルンッ! バインッ!」と肉同士がぶつかり合う重厚で卑猥な音を立てる。テーブルに腕を乗せれば、骨の芯など一切感じさせない極上の脂肪が「デロォン」と潰れて横に際限なく広がり、ワンピースの極太の袖を内側からはち切れんばかりに張り詰めさせていた。脇を締めようにも、脇腹からはみ出した巨大な肉と二の腕の肉が反発し合い、「むぎゅぅっ」と音が鳴るほど密着して、じっとりと熱い汗を滴らせている。
そして背中は、完全に人間の骨格を無視した「肉の巨大ドーム」を形成していた。下着のブラジャーなどとうの昔に身につけることをやめ、ただ広大な布を被っているだけにもかかわらず、背中には幾重にも折り重なる巨大な脂肪の段差が、分厚い地層のようにくっきりと刻まれている。首の後ろには、過剰摂取されたカロリーが異常に蓄積したバッファローのコブのような肉塊が鎮座し、彼女が食事に夢中になって前傾姿勢をとるたびに、背中の肉が首を強烈に圧迫し、「しゅぅっ……ふぐっ……ぜぇっ……」と豚のような荒く苦しそうな呼吸音を漏れさせていた。背中から脇、そして腰にかけて、もはやどこからが背中でどこからが腹なのか分からないほど、巨大な肉の海が彼女の胴体を球体のようにまん丸に膨れ上がらせている。
「んんっ……ふぁ……美味しい……っ! 脂、最高……っ!」
油とトマトソースで汚れ、テカテカに光る太い指をちゅぱちゅぱと卑猥な音を立てて舐めながら、一花は最後のホールケーキをスプーンで丸ごと削り取って胃袋に収めた。
すべての皿を文字通り舐め回すように空にし、はち切れんばかりにパンパンに膨らんだスイカのような腹を愛おしそうにさすりながら、一花はひどく満足げな、そしてだらしない吐息を漏らす。
「ふぁ〜……お腹いっぱい。ちょっと喉渇いちゃった。冷蔵庫から飲み物取ってくるね……よっこいしょぉっ……!」
一花は、自分が座っていた頑丈な木製のダイニングチェアから立ち上がろうと、分厚い丸太のような太ももに両手をついて渾身の力を込めた。数十キロの純粋な脂肪の鎧を持ち上げるため、彼女の重心が前に移動し、身体が大きく揺れた、その瞬間だった。
――メキッ……メキバキバキバキィッ!!! どがしゃぁぁんっ!!!
「えっ……? きゃああああっ!?」
けたたましい破壊音とともに、一花の100キロを優に超える圧倒的な巨体を支えていた頑丈な木製の椅子が、一瞬にして木端微塵に砕け散ったのだ。
彼女の暴力的な肉の質量と、立ち上がろうとした際の重心移動による強烈な負荷に耐えきれず、椅子の四本の太い脚が根元からへし折れ、座面が真っ二つに割れたのである。
一花は「どすぅぅぅんっ!!!」という、家全体を揺るがすような地響きを立てて、砕けた椅子の残骸ごとフローリングに尻餅をついた。落下した凄まじい衝撃で、彼女の全身に蓄えられた膨大な数十キロの脂肪が、ブルンッ!!! ぼるんっ!!! ばいぃぃんっ!!! と部屋の空気を震わせるほどの勢いで激しく波打ち、大きく弾んで揺れた。
「お、お姉ちゃん!? 大丈夫ですか!?」
「ちょっと一花! 椅子が粉々じゃないの!!」
パニックになって叫ぶ妹たち。一花は顔を真っ赤にして床でもがいたが、ひっくり返った亀のように、自分の背中と腰にたっぷりとついた超質量の脂肪が邪魔をして、自力で起き上がることが全くできない。
「ううっ……お肉が、重くて……起き上がれないよぉ……! 四葉、お願い、引っ張ってぇ……っ!」
「んぎぃぃぃっ! 無理です! お姉ちゃん、体が重すぎて、床に吸い付いてるみたいでビクともしません!」
結局、力自慢の四葉だけでなく、二乃と三玖も加わり、三人掛かりで顔を真っ赤にして全力で引っ張り上げて、ようやく一花は床からその巨大な肉の塊を持ち上げることに成功した。
息も絶え絶えに立ち上がり、「ふぅっ、ふぅっ」と肩で息をする一花の姿を見て、二乃が信じられないものを見るような目で、絶望的な声を上げた。
「……アンタ、その服、脇のところ完全に破れてるわよ」
「えっ……?」
一花が自分の脇下を見ると、先ほど床に落下した衝撃と、極限まで膨張した二の腕の肉の広がりに布地が耐えきれず、10Lサイズのワンピースの極太の袖の付け根が、ビリビリと無惨に裂けてしまっていたのだ。大きく開いた裂け目からは、ムッチリと限界まで膨れ上がった白く柔らかな脇肉と、二の腕のタプタプの脂肪が、だらしなく「ぶるんっ」とはみ出している。
「嘘……海外の10Lサイズでも、もう私の身体、入らないんだ……服、壊しちゃった……」
頑丈な家具を粉砕し、テントのように巨大だった10Lの服すらも肉の圧力で破壊してしまった、自分の圧倒的すぎる肉体。もはや人間の生活規格から完全に外れてしまった己の巨体を見下ろし、一花は猛烈な羞恥心とともに、自身の肉が世界を侵食し、すべてを飲み込んでいくような、ゾクゾクとする最上の絶頂感に打ち震えた。
もう、既製品の服はこの世のどこにもない。自分のお肉を包み込めるものは、もう普通の社会には存在しないのだ。
翌日。一花はついに、力士や超高度肥満者のためだけに存在する、完全オーダーメイドの特殊被服業者へと連絡を入れていた。
送られてきた業務用の長いメジャーを使い、四葉に手伝ってもらいながら自分のスリーサイズと二の腕、背中の寸法を測る。そのあまりにも現実離れした恐ろしい数字に四葉が何度も悲鳴を上げる中、一花は甘くとろけたような、ひどくエロティックな笑みを浮かべていた。
数週間後に届いたのは、もはや服と呼ぶのもおこがましい、巨大な熱気球やパラシュートのような凄まじい布の塊だった。二の腕回りは一般的な女性のウエストほどの太さがあり、背中にはどんなに肉の段差が重なってもすべてを包み込めるように、特殊なマチが幾重にも取られた専用の特注服。
「ふふっ……これなら、どんなにお肉がついても、まだまだぜーんぶ隠してくれるね……いくらでも、食べられるね……」
その巨大な布の塊に全身をすっぽりと包み込んだ一花は、自らの重みで深く沈み込む特注の強化ソファにドップリと身を預け、今日も両手に特大のフライドチキンを握りしめながら、果てのない甘美な脂肪の海へと永遠に沈んでいくのだった。
身長:159.0cm / 体重:112.5kg(前月比 +20.0kg)
BMI:44.5(超高度肥満・生命の危機)
B:135 (Kカップ) / W:132 / H:145
力士用の特注サイズすら超える、パラシュートのような巨大な布の塊を身に纏うようになってから、一花はついに「動く」という人間の基本的な行為すら完全に放棄した。
女優としてのキャリアは完全に消滅。中野家のリビングに設えられた、彼女の超重量を支えるためだけに作られた特注の極太パイプベッドが、今の彼女の世界のすべてだった。
その日の昼下がり。
リビングに足を踏み入れた二乃は、思わず絶句し、手に持っていたティーカップを落としそうになった。
特注ベッドの上で、巨大な肉の山が蠢いている。パラシュートのような特注服は、もはや彼女の肉の膨張に追いつけず、巨大にせり出した腹の肉が前裾をめくり上げ、真っ白な脂肪の塊を無防備に晒していた。
「……アンタ、それ……」
「んんぅ……? あ、二乃……おかえりぃ……むちゅっ、んくっ」
ベッドに横たわったまま、一花は顔の横に置かれた業務用サイズのポテトチップスの袋に太い腕を突っ込み、鷲掴みにしたポテトを口の周りを油でベタベタにしながら咀嚼し続けていた。
もはや、その顔にはかつての面影は微塵もない。顎のラインは完全に消失し、首と顔、そして胸が、巨大な一つの肉の塊として融合してしまっている。重力に従って垂れ下がった頬の肉と、何重にも折り重なった首元の脂肪が、彼女が咀嚼するたびにブルンブルンと波打った。
「一花……あんた、また太ったわね……。っていうか、その腕……」
二乃が戦慄したのは、一花の二の腕だった。
ベッドに投げ出されたその腕は、もはや「人間の腕」の形を保っていなかった。特注服の極太の袖から露出した二の腕は、大量の脂肪を際限なく溜め込み、バランスボールのように丸く、そして巨大に膨れ上がっている。重力に負けてベッドのマットレスに押し付けられた二の腕の裏側は、デロォンと水風船のように横に広がり、シーツを覆い隠すほどの面積を占めていた。少し動かすだけで、中に詰まった純度百パーセントの脂肪がタプンッ、バインッと卑猥な音を立てて揺れ動く。
さらに、横向きに寝そべる彼女の背中は、もはや一つの巨大な壁だった。特注服の生地がはち切れんばかりに引っ張られ、その下には五段、六段と重なる分厚い背脂の地層がくっきりと浮かび上がっている。
「……ふぁ〜、美味しい。二乃も食べる……? あ、四葉に頼んでたメガ盛りのカツ丼、もう届いたかなぁ……」
「……アンタ、さっき朝ごはんで特大のピザ三枚食べたばっかりじゃない……」
「だって、お腹すいちゃうんだもん。それに、お肉がいっぱいあると、ベッドがふかふかで気持ちいいんだよ……えへへ……」
一花は、自身の腹に乗っかった巨大な乳房を重たげに揺らしながら、だらしなく笑った。
その時、玄関のドアが開き、大量のビニール袋を両手に下げた四葉が帰ってきた。
「お姉ちゃん! 頼まれてたカツ丼五人前と、唐揚げの特大パック、買ってきましたよー!」
「わぁい! 四葉、ありがとう! こっちに持ってきてぇ!」
ベッドから起き上がろうともせず、一花は横たわったまま豚のように鼻を鳴らし、短い腕をバタバタと振った。
もはや、彼女は自力で起き上がることすらできない。背中と腰についた数十キロの脂肪がアンカーのようにベッドに沈み込み、どんなにもがいても、その超巨大な肉塊を持ち上げる筋肉は残っていなかった。
「はい、お姉ちゃん。あーん」
四葉が甲斐甲斐しくスプーンでカツ丼をすくい、一花の口へと運ぶ。
「あーん……むぐっ、んんっ……美味しいぃ……っ! 油が、ジュワッて……っ!」
口元を油でテカテカに光らせ、一花は恍惚の表情を浮かべた。妹に食べさせてもらいながら、彼女の胃袋へ次々と高カロリーな食べ物が吸い込まれていく。
この光景が、今の中野家の日常だった。一花は「優しいお姉さん」から、妹たちの世話なしでは生きていけない「巨大な赤ん坊」へと成り果てていた。しかし、その顔に悲壮感はない。あるのはただ、底なしの食欲と、自身の肉体を肥やし続ける背徳的な快楽だけ。
「ねぇ、四葉……このカツ丼食べ終わったら、次はケーキがいいなぁ……」
「ええっ!? まだ食べるんですか!?」
「うんっ、いっぱい食べなきゃ、お肉が減っちゃうもん……私のお肉、もっともっと、大きくしてぇ……っ」
自身の巨大な腹の肉をタプタプと叩きながら、一花はとろけたような笑顔でねだった。
彼女の身体は、これからも限界を知らずに膨張し続けるだろう。服が破れ、家具が壊れ、立ち上がれなくなっても。甘美な脂肪の底なし沼に沈みゆく快楽に溺れ、中野一花は今日も、妹たちの差し出す食べ物を、巨大な口を開けて待ち続けるのだった。
身長:159.0cm / 体重:135.5kg(前月比 +23.0kg)
BMI:53.6(超高度肥満・生命の危機)
B:145 (Lカップ) / W:142 / H:155