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劇団ララライの若きエース、黒川あかね。彼女の最大の武器は、その圧倒的な没入型の演技力だけではない。役柄に合わせて自在に姿を変えるため、そして過酷な舞台を最後まで演じ切る体力を維持するために極限まで研ぎ澄まされた、無駄な肉の一切ないしなやかな肢体もまた、彼女のプロ意識の結晶であった。

陶器のように滑らかで透き通るような白い肌。ぴったりとタイトな稽古着の上からでもわかる、うっすらと縦に筋の入った無駄のない薄い腹部。そして何より、どれだけ激しく動いても重力を感じさせない、引き締まった華奢な太ももから足首にかけての美しい流線型の脚線美。彼女は日々の徹底した食事管理と過酷なレッスンによって、常に完璧なプロポーションを保ち続けていた。

しかし、完璧であるはずの彼女の日常は、ほんのわずかな不注意から脆くも崩れ去ることになる。

次回作の舞台は、これまでにないほど激しい立ち回りが要求されるアクション劇だった。連日行われる過酷な稽古の中、あかねは誰よりも高く跳び、誰よりも素早く剣を振るっていた。だが、宙を舞い、着地を決めるほんの一瞬。床のわずかな滑りに足を取られ、彼女の右足首は不自然な方向へとぐにゃりと捻れ上がった。

鋭い悲鳴と共に床に倒れ込むあかね。病院での診断結果は重度の捻挫。靭帯を激しく損傷しており、全治1ヶ月という非情な宣告だった。

「みんなに、いっぱい迷惑をかけてしまった……」

文字通りベッドから一歩も動けない、絶対安静の自宅療養。薄暗いアパートの部屋で、あかねは自己嫌悪に押し潰されそうになっていた。

毎日何時間も汗を流し、何千キロカロリーも消費していた激しい運動量が、この日から完全に『ゼロ』になったのだ。動かしてはならない右足を庇いながら、ただベッドの上で天井を見つめるだけの無為な時間。代役が立てられ、自分の居場所がなくなってしまうのではないかという恐怖。そして何より、プロとしての自己管理が甘かった自分自身への激しい怒りと情けなさで、あかねの心は暗く沈み込んでいた。

そんな彼女の沈みきった心と、そして運命を大きく変えることになる訪問者が現れたのは、療養生活が始まってすぐのことだった。

インターホンが鳴り、玄関の扉が開く。そこに立っていたのは、両手にずっしりと重そうなスーパーのレジ袋を提げた、星野アクアだった。

「ちゃんと飯、食ってるか?」

ぶっきらぼうな口調とは裏腹に、彼は慣れた手つきであかねの部屋のキッチンに立ち、エプロンを身につけた。トントンと小気味よい包丁の音が響き、やがてバターとニンニク、そしてお肉が焼ける暴力的なまでに食欲をそそる香りが、狭い部屋いっぱいに充満していく。

毎日のようにアパートを訪れ、寝たきりのあかねのために食事を作り、身の回りの世話をしてくれるアクア。

「もしかして、少しは私のこと気にしてくれてるのかな……」

彼の不器用で、けれど確かな優しさに触れ、あかねの胸の奥底が甘く、じんわりと熱を帯びていく。孤独と不安で冷え切っていた心が、彼の手作り料理の温もりと共に満たされていくのを感じていた。

しかし、この時のあかねはまだ気づいていなかった。運動量が完全にゼロになり、基礎代謝すら落ち始めているこの身体に、想い人の愛情がたっぷりと詰まった「高カロリーな手料理」が毎日運ばれてくることが、彼女の華奢な肉体にどれほど恐ろしい、そして官能的な変化をもたらすことになるのかを。

身長:163.0cm / 体重:46.5kg(前月比 ±0.0kg)

BMI:17.5(痩せ型)

B:83 (Cカップ) / W:58 / H:84


キッチンから漂ってくるのは、暴力的なまでに食欲を刺激する焦がしバターと濃厚なチーズの匂い、そして肉の焼ける香ばしい匂いだった。

「ほら、できたぞ。怪我を早く治すには、とにかく栄養とカロリーが必要だからな」

お盆に乗せてベッドの上まで運ばれてきたのは、ホワイトソースとたっぷりのチーズが黄金色に輝き、グツグツと音を立てる特大のマカロニグラタン。こんがりと焦げたチーズの下には、大量のマカロニとベーコンが濃厚なクリームソースにまみれて潜んでいる。さらには、ナイフを入れた途端に透明な肉汁が皿いっぱいに溢れ出す、分厚い手ごねのチーズインハンバーグ。付け合わせには、バターで艶やかにコーティングされたマッシュポテトが山盛りに添えられており、見るからにカロリーの塊であった。

一日中ベッドに横たわり、自力でトイレに行く以外は全く動いていないあかねの身体は、本来であればこれほどのカロリーを一切欲してなどいなかった。胃袋は常に満たされており、満腹中枢はとっくに悲鳴を上げて休息状態に入っている。

だが、大好きなアクアがわざわざエプロンを身につけ、自分のためだけに汗を流して作ってくれた手料理だ。彼が自分を想って作ってくれたという事実だけで、あかねの心は限界まで満たされ、理性を完全に麻痺させていた。

「ありがとう、アクアくん……! すっごく美味しい……っ」

顔を綻ばせ、満面の笑みで高カロリーな料理を次々と口へと運ぶあかね。濃厚なチーズの塩味と肉の脂が舌の上で蕩け、彼女の喉の奥へと絶え間なく流れ込んでいく。一口飲み込むごとに、ずっしりとした重たいカロリーが胃袋へと落ちていき、動かない身体に確実な「栄養」として蓄積されていく感覚があった。

彼女が苦しい素振りも見せず美味しそうに食べる姿を見て、アクアも満足そうに目を細めた。

「まだあるぞ。食後にはお見舞いで買ってきたケーキもあるからな」

「ふふっ、一人じゃ食べきれないよ。一緒に食べよ?」

食後のデザートは、生クリームがたっぷりと詰まったロールケーキや、栗のペーストが重たく乗ったモンブラン、底に甘いカラメルがたっぷり溜まった濃厚なプリンなど、日替わりで提供された。それらを甘いミルクティーと共に、二人は毎日のように平らげていった。

消費カロリーが完全にゼロの肉体に、逃げ場のない大量の糖質と脂質が連日流し込まれる。それは、恐ろしいほどダイレクトにあかねの身体を蝕み、そして甘く作り変えていった。

療養生活が始まってから一週間が過ぎた頃。あかねは、パジャマ代わりにしているスウェットの生地が、下半身にじっとりとまとわりつくような違和感を覚えて目を覚ました。

(あれ……なんだか、お腹から下にかけて……すごく、重たい……?)

そっと布団の下で、自分の下半身へと手を伸ばす。

過酷な舞台稽古で鍛え上げられ、無駄な肉など一切なかったはずの硬い筋肉の感触は、すでにどこかへ消え失せていた。代わりに指先が捉えたのは、ずぶずぶと沈み込むような、未体験のふんわりとした柔らかい肉の層だった。

特に顕著だったのは、アクアの料理のカロリーを真っ先に吸収し始めた太もも周辺である。

仰向けに寝転がっているだけで、自重に耐えきれなくなった太ももの肉がだらりと横に流れ、これまで決して交わることのなかった左右の内もものお肉が、かすかに、しかし確かに触れ合っていた。指先でつまんでみると、皮膚の下にドロドロに溶けた甘い脂がたっぷりと蓄えられ始めているのがわかる。つきたての餅のように柔らかく、指を離してもすぐには元に戻らないほど、むっちりとした重たい脂肪が付き始めていた。

(嘘……私、こんなに太ももにお肉なんてついてなかったのに……っ)

焦りを感じてふくらはぎへと手を滑らせると、そちらも水風船のようにパンパンに張り詰めていた。以前は骨の筋がくっきりと見えていた華奢な足首すらも、ぽってりとした脂肪の層に埋もれかけている。

少し寝返りを打つだけで、腰回りからお尻、そして太ももにかけての真新しい脂肪が、ぽよん、ぶるんとだらしなく揺れる。スウェットのゴムは以前よりも明らかに腰の肉に食い込み始めており、あかねの華奢だった骨盤周りを、むっちりとした厚みのある肉付きへと変貌させていた。

己の身体が確実に「肥え太っていく」という背徳的な変化。

指先から伝わる、自分のものとは思えないほど肉感的でだらしない下半身の感触に、あかねの頬は羞恥で熱く染まる。少し足を動かすだけで、内ももの柔らかいお肉同士が擦れ合い、微かに熱を帯びる感覚が直接脳に伝わってきた。

しかし、アクアに徹底的に甘やかされる至福の時間に溺れきった彼女は、その生々しい肉の増殖から目を逸らしてしまった。

明日もまた彼が来てくれる。彼の手料理が食べられる。彼と同じ時間を過ごせる。

その甘美な喜びの前では、少しずつむっちりと重みを増していく下半身の脂肪すらも、彼からの愛情が形となって自分の身体に蓄積されているかのように錯覚してしまい、甘い抵抗の放棄へとあかねを導いていくのだった。

身長:163.0cm / 体重:51.5kg(前月比 +5.0kg)

BMI:19.4(普通体重)

B:86 (Dカップ) / W:64 / H:92


療養生活が始まってから、あっという間に二週間という時間が経過した。

毎日届けられるアクアの愛情たっぷりな、そして暴力的なまでに高カロリーな手料理と甘いスイーツの数々は、あかねの心を満たすと同時に、彼女の肉体を着実に作り変えていた。

その日の朝、あかねは右足を固定していた忌まわしいギプスがようやく外れ、室内であれば少しずつ歩いてリハビリをしても良いという許可が下りたことに安堵の息を漏らした。

「やっと、少しは動ける……」

久しぶりに自分の足だけで立ち上がろうと、あかねはベッドの端へと移動し、腰を掛けた。そして、床に両足を下ろし、手のひらでベッドマットを押して全体重を足にかけようとした瞬間――彼女は、全身の血が凍りつくような異様な感覚に襲われて息を呑んだ。

「え……? うっ、そ……」

立ち上がろうとする下半身が、ベッドの引力に逆らえないかのように重い。足全体に、まるで分厚い鉛のプロテクターでも巻き付けられているかのような、ずっしりとした恐ろしい質量を感じたのだ。

かつての彼女の足は羽のように軽く、自分の意志通りに俊敏に動いていた。しかし今、床を踏みしめる足の裏には、これまでの人生で感じたことのないズシリとした重みがのしかかっている。関節にかかる負担が明らかにおかしい。

あかねは壁伝いに手をつき、フラフラと覚束ない足取りで、部屋の隅にある姿見の前へと向かった。たった数歩歩くだけで、下半身全体がぶるん、ぶるんと鈍重に揺れる感覚がある。

姿見の前に立ち、パジャマ代わりにしていたゆったりとしたスウェットのズボンのゴムに指をかける。以前は緩かったはずのゴムは、すっかり肉付きの良くなった腰回りにむっちりと食い込んでいた。あかねは震える手でそれをゆっくりと下ろした。

鏡に映し出された自分の下半身の姿に、あかねはサーッと血の気が引き、喉の奥でヒュッと息を飲んだ。

そこには、かつて劇団ララライのエースと呼ばれ、どんな衣装も着こなした無駄のないスラリとした脚線美の面影は、もはや微塵も残っていなかった。

彼女の視線を真っ先に釘付けにしたのは、異様なほどに膨張し、ぶくぶくと醜く肥え太った太ももだった。

消費されることなく体内に蓄積され続けたアクアの料理の脂と糖分は、その暴力的な栄養のほとんどを、あかねの女性らしい部位である下半身へと集中させ、どろどろの重たい脂肪となって定着していたのだ。

限界までパンパンに張り詰めた太ももは、真っ直ぐに直立しているにもかかわらず、左右の肉が内側で完全に密着していた。かつては美しく存在した太もも同士の隙間(サイギャップ)は無惨にも押し潰されて完全に消滅している。それどころか、行き場を失った内ももの極端に柔らかい贅肉同士が互いに激しく押し合い、股下にむっちりと生々しい肉の段差を作り出していた。

太ももの外側も丸みを帯びて横に大きく張り出し、骨盤のラインから太ももにかけてのシルエットが、完全に「洋梨」のような下半身デブのそれへと変貌している。

(私、の……足……? こんなに、太く……醜く……っ!)

信じられない思いで、あかねは自分の太ももを両手で包み込むように触れた。

「ひっ……!」

指先がズブズブと第一関節まで沈み込むような、底なしの柔らかさ。皮膚の下には、つきたてのお餅のように温かく、そしてだらしなく蕩けた極上の脂肪の層がたっぷりと詰まっていた。少し力を入れて掴むだけで、指の間からはみ出したむっちりとしたお肉が、ぷるんと淫らな揺れを返す。

筋肉は完全に衰え、ただひたすらに肥大化した脂肪だけがそこにぶら下がっている状態だ。

視線を下に落とせば、膝から下も悲惨な有様だった。

かつては骨の形がくっきりと浮き出ていた膝小僧は、その周囲をぽってりとした脂肪の浮き輪に囲まれ、すっかり肉に埋もれてしまっている。ふくらはぎはまるで水風船のように丸々と膨れ上がり、皮膚がはち切れんばかりに中身が詰まっていた。キュッと引き締まっていたはずの足首のくびれは、重力に従って垂れ下がった重たい脂肪の波に飲み込まれて完全に埋没し、足の甲にまで肉がつき始めている。ふくらはぎから足首にかけてのラインが消失し、まるで象の足のような寸胴の丸太になっていた。

あかねは現実を受け入れられず、確かめるようにゆっくりと一歩、前へと足を踏み出した。

——むちっ。

静かな部屋に、直接脳髄を揺らすような卑猥な水音が響いた。

歩幅を開こうとした瞬間、限界まで肥大化した左右の内ももの贅肉同士が、たっぷりと水分と脂を含んだ状態で重く擦れ合ったのだ。

——むちっ、むちっ、ぶるんっ。

歩くたびに、太ももの内側にみっちりと蓄えられた分厚い脂肪が逃げ場なく押し潰され、生々しい摩擦音を立てる。さらに、その強烈な摩擦によって内もものお肉がじっとりと熱を帯び、汗ばんだ柔肌同士が吸い付いては剥がれるような、極めて官能的な感触を生み出していた。

自分の歩行に合わせて、下半身の重たい肉の塊がぶるん、ぶるんとだらしなく波打ち、そのおぞましくもエロティックな振動が下腹部から全身へと伝わってくる。動くたびに肉が揺れ、擦れ、己がどれほど醜く太ってしまったかを執拗に自己主張してくる。

「あ……ぁ……うそ、やだ……っ」

自分の肉体が発する淫靡な音と、肉と肉が吸い付くねっとりとした不快感。そして何より、歩くことすら困難なほどに下半身に分厚い脂肪の鎧を纏ってしまったという絶望的な事実。

あかねはその場にへたり込みそうになるほど顔を真っ青にし、口元を押さえてへなへなと床に座り込んだ。

アクアに甘やかされ、美味しい料理に舌鼓を打っていたたった二週間の間に、自分の下半身は完全に醜く、そして官能的な「肥満体」へと作り変えられてしまっていたのだ。

絶望して床にへたり込んだあかねの太ももは、自重と床の圧迫によってむっちりと横に無様に押し潰され、さらなる肉の広がりとだらしない柔らかさを容赦なく見せつける。潰れて平たく広がった太ももの肉は、もはや彼女の知る自分の足のサイズを遥かに凌駕し、ぶるぶると情けない震えを続けていた。

身長:163.0cm / 体重:60.5kg(前月比 +14.0kg)

BMI:22.8(普通体重・下半身に極度の脂肪集中)

B:91 (Fカップ) / W:69 / H:104


ギプスが外れ、自らの下半身に纏わりついた恐ろしい量の分厚い脂肪に絶望してへたり込んだあの日から、さらに数日が経過した。

自分の足が醜く肥え太ってしまったという残酷な事実を突きつけられ、パジャマのズボンが入らなくなるという現実を目の当たりにしてもなお、あかねはアクアからの「甘い餌付け」を拒絶することができなかった。

彼が自分のためだけに毎日キッチンに立ち、額に汗を浮かべながら愛情を込めて作ってくれる高カロリーな手料理。それを残すことなど、あかねの心には到底できなかったのだ。結果として、激しい自己嫌悪と羞恥心に苛まれ、太りゆく己の身体に恐怖を感じながらも、彼女は毎日満面の笑みでマカロニグラタンやチーズインハンバーグ、そして食後の重たいケーキを平らげ続けた。

消費カロリーゼロの身体に流し込まれた暴力的な栄養は、さらにどろどろの重たい脂肪となって、容赦なくあかねの下半身へと蓄積され続けていた。

その日の午後。静かなアパートの室内に、インターホンの軽快な音が鳴り響いた。

「あ、はーい……今、開けます……」

返事をして立ち上がったあかねは、のっそりとした鈍重な動作で玄関へと向かった。

その足取りは、かつて舞台の上で蝶のように舞っていた天才女優の軽やかなそれとは、似ても似つかないおぞましいものだった。

——むっち……ぶるんっ。むっち……ぶるんっ。

一歩前へ踏み出すごとに、限界を超えて肥大化した左右の極太の太ももが激しく擦れ合い、ねっとりとした生々しい摩擦音を部屋の中に響かせる。重たい脂肪の塊が歩行の振動に合わせて波打ち、足を持ち上げるだけでもかつての数倍のエネルギーを必要としていた。

この日、あかねが身につけていたのは、以前から部屋着として愛用していた短いショートパンツだった。

しかし、かつては太ももとの間にたっぷりと余裕があり、風通しの良かったはずのそのショートパンツは、今や生地が悲鳴を上げていた。急激に増殖した太ももの分厚い脂肪によって生地が内側から限界まで引き伸ばされ、裾の部分がパツンパツンに肉に食い込んで、完全にボンレスハム状態になっていたのだ。

衣服の締め付けから逃げ出した極上の柔らかいお肉が、ショートパンツの裾からむっちりと無防備に溢れ出し、はち切れんばかりの質量を持ってぶるんぶるんとだらしなく揺れ動いている。

ガチャリと玄関のドアを開けると、そこには腕を組んで不機嫌そうな顔をした有馬かなが立っていた。

「ちょっとあんた、いつまで休んで……って、え?」

あかねの顔を見て文句を言いかけたかなの言葉が、ピタリと途切れた。

かなの視線は、あかねの顔から一直線に下へと落ち——ショートパンツから露わになった、あかねのあまりにも巨大化した下半身に完全に釘付けになっていた。かなの目は限界まで見開かれ、信じられないものを見るかのように口が半開きになっている。

数秒の沈黙の後、静かなアパートの廊下に、かなの鼓膜を劈くような絶叫が響き渡った。

「ちょっとあんた! 足が完全に丸太みたいになってるじゃない! 何食べてたのよ!?」

目を限界まで見開き、信じられないものを見るような顔で指を差してくるかな。

その容赦ない指摘に、あかねは全身の血が沸騰するような強烈な羞恥に襲われた。

「ひゃっ!? か、かなちゃん!?」

「なによその足! あんた、太もも同士がくっついて隙間がないどころか、肉が外にはみ出してるじゃない! ふくらはぎもパンパンだし、あんた本当に黒川あかねなの!? いくら療養中だからって、自堕落にもほどがあるでしょ!」

「ち、ちがっ……これは、その……! ちがうの……っ!」

顔を耳まで真っ赤にしてパニックに陥るあかね。極度の羞恥で足がガクガクと震えると、それに連動して下半身全体に蓄えられた分厚い脂肪の波が、ぶるるんっ! と卑猥に波打ってしまった。

自分の醜く肥え太った生々しい肉体を同業者でありライバルでもあるかなにまじまじと見られ、あかねの限界を超えた羞恥心はついに爆発した。彼女は耐えきれずに背を向けて、部屋の中へと逃げ出した。

「も、見ないでぇ……っ!」

——むちっ! べちゃっ! ぶるんっ、ぶるるんっ!

逃げるために必死に足を動かすが、重たい脂肪の鎧を纏った足は全く速く動かない。それどころか、必死に動けば動くほど、太ももの内側にたっぷりと蓄えられたお肉同士がべちゃり、むちりと吸い付くような激しい摩擦音を立てる。さらに、巨大化したお尻と太ももの裏の重たい肉が、どらん、どらんと情けなく揺れ動く様を、背後のかなに完全に見せつける形になってしまった。

「ちょっ、待ちなさいよあかね!」

這々の体でベッドに飛び込んだあかねは、慌てて厚手の毛布を頭から被り、自らの醜い下半身を隠した。

「はぁっ、はぁっ……うぅ……っ」

毛布の下で、熱を持った太もも同士がぴったりと密着し、じっとりと汗ばんでいるのがわかる。自分の身体がどれだけだらしなく太ってしまったのかを、改めて他人の目を通してはっきりと突きつけられ、あかねは涙目で身悶えした。

しかし、無情にも毛布はあかねの身体を隠しきれてはいなかった。

ベッドの傍までやってきたかなは、呆れたような、そしてどこか哀れむような深いため息をついた。

「……あんた、それ、隠せてると思ってるの?」

あかねが隠れ蓑にしたはずの毛布は、彼女の極端に肥大化した骨盤周りと極太の太もものせいで、ベッドの上にこんもりと巨大な肉の山を形成してしまっていたのだ。明らかに人間の下半身のサイズを超越したその巨大なシルエットは、毛布の上からでもあかねがどれほど肥満体になってしまったかを饒舌に物語っていた。

隠そうとすればするほど、その隠しきれない圧倒的な脂肪の質量が浮き彫りになり、あかねの羞恥心をさらに苛烈に煽り立てるのだった。

身長:163.0cm / 体重:70.5kg(前月比 +24.0kg)

BMI:26.5(肥満度1・過体重)

B:95 (Gカップ) / W:73 / H:112


怪我から丸一ヶ月。

ようやく右足の捻挫が完治し、医師から仕事への復帰許可が下りた日。あかねは久しぶりに外の空気を吸い、劇団ララライの舞台衣装合わせのためにスタジオへと足を踏み入れた。

本来なら喜ばしいはずの職場復帰だが、あかねの顔に笑顔は全くない。それどころか、俯き加減でスタジオの隅をコソコソと這うように歩く彼女の額には、びっしりと冷や汗が浮かんでいた。

(見ないで……私の足、誰も見ないで……っ)

——むっち……どすっ。むっち……どすっ。

スタジオのフローリングに、かつての彼女からは想像もつかないほど鈍重な足音が響く。一歩歩くたびに、限界まで肥大化した極太の太もも同士が逃げ場なく押し潰され合い、ねっとりとした生々しい摩擦音を立てるのだ。

療養中の1ヶ月間。あかねは結局、アクアが作ってくれる高カロリーな愛情たっぷりメニューを、一度たりとも断ることができなかった。グラタン、ハンバーグ、豚の角煮、そして食後のケーキの数々。大好きな人からの供給を拒めず、消費カロリーゼロの肉体に流し込まれ続けたその膨大な栄養は、あかねの下半身に「巨大な脂肪の鎧」を形成するに至っていた。

「あかねちゃん、復帰おめでとう! 早速だけど、これ着替えてみてね」

衣装スタッフから手渡されたのは、かつてのあかねのすらりとした体型を最大限に活かすようデザインされた、タイトでスタイリッシュな細身のパンツスーツだった。

それを受け取った瞬間、あかねは絶望で目の前が真っ暗になった。

(こんなの……今の私に入るわけないじゃない……っ!)

逃げるように試着室のカーテンを引き、あかねは震える手で着てきた服を脱いだ。

小さな姿見に映し出されたのは、腰から下だけが別の生き物のように丸々と肥え太った、醜悪なまでに肉感的な自分の姿だった。

骨盤周りには浮き輪のような分厚い贅肉がまとわりつき、お尻は自重に耐えきれずにだらんと下垂している。そして何より、足の付け根から膝にかけて、どろどろの甘い脂肪がパンパンに詰まった巨大な丸太のような太ももが、無様に横へと張り出していた。かつての隙間などとうの昔に消え去り、内ももの肉がべちゃりと密着しきっている。

あかねは息を詰め、祈るような気持ちで細身のスラックスに足を通した。

「うぅ……っ、んんっ……!」

しかし、絶望的な現実はすぐに牙を剥いた。

まず、足首を通し、ふくらはぎを引き上げようとした時点で既に生地が悲鳴を上げていた。水風船のように膨れ上がったふくらはぎの肉に布地がみっちりと張り付き、ファスナーはおろか、生地のストレッチ性すら完全に殺してしまう。

それでも両手で生地を必死に手繰り寄せ、なんとか膝上まで引っ張り上げた。だが、あかねの下半身で最も狂暴に成長した「太ももの中間」で、スラックスは完全に動きを止めた。

「ひぐっ……あ、上がって……お願いだから……っ」

必死にズボンのウエスト部分を掴み、力任せに引き上げようとする。

しかし、無理に引き上げようとすればするほど、パンパンに張り詰めた太ももの分厚い肉にズボンの硬い布地が無惨に食い込み、ボンレスハムのような生々しくもエロティックな段差を作ってしまう。

スラックスの布地の上に、行き場を失った内ももの極上の柔らかいお肉が「むにゅっ」とはみ出し、無防備に重なり合う。さらに無理をすれば「ビリッ」と縫い目が裂ける嫌な音が響きそうになり、あかねは慌てて手を止めた。

(だめ……これ以上引っ張ったら、絶対に破けちゃう……っ!)

太ももの途中で完全に突っかかり、無様に肉が食い込んだスラックス。下腹部やお尻の巨大な脂肪には届く気配すらなく、太もものむっちりとした白く柔らかい肉だけが、布地の圧迫に耐えきれずにぷるぷると情けない震えを繰り返している。

脱ぐことも穿くこともできず、中途半端な状態で己の肥え太った下半身を見下ろすしかない惨めさ。自分がどれほどだらしない体型になってしまったかを、物理的な「サイズアウト」という形で冷酷に突きつけられ、あかねの目からポロポロと悔し涙がこぼれ落ちた。

「……あかねちゃーん? サイズどう? 大丈夫そう?」

試着室の外から、スタッフの呑気な声がかかる。

「あ、あの……ご、ごめんなさい……っ! その……ぜんぜん、入らなくて……っ」

あかねは半泣きになりながらカーテンから顔だけを出し、恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら惨めな事情を説明する羽目になった。

結局、その場で急遽衣装の変更が告げられた。

スタイリッシュな細身のパンツスーツは諦められ、あかねの巨大化した下半身の肉付きをすっぽりと隠せる、布面積の多いダボダボのロングスカートが用意されたのだ。

「本当に……本当にごめんなさい……! 私の自己管理がなってなくて……っ」

「いいのいいの! 怪我の療養中だったんだから仕方ないわよ! 上がちょっとキツそうだけど、下半身はこれで隠れるから大丈夫!」

衣装スタッフに何度も頭を下げながら、あかねは羞恥心で顔から火が出そうだった。

スタッフは明るく慰めてくれたが、あかねの心には深く重い絶望がのしかかっていた。

ロングスカートを穿いて体型を誤魔化せたとしても、自分自身の身体の感覚までは誤魔化せない。歩くたびに、ダボついたスカートの下で「むちっ、むちっ」と巨大な太もも同士が重く擦れ合い、ねっとりとした汗をかいて吸い付くのだ。

少し動くたびに、お尻から太ももにかけての莫大な質量の脂肪が、ぶるん、どらん、と激しく波打ち、己がもはや元のアスリートのような体型には戻れないほど「醜く肥え太ってしまった」という事実を、絶えず脳髄に直接訴えかけてくるのだった。

身長:163.0cm / 体重:82.5kg(前月比 +36.0kg)

BMI:31.0(肥満度2)

B:102 (Hカップ) / W:82 / H:123


衣装合わせでの屈辱的なサイズアウトから、さらに数日が経過した。

あかねの捻挫はすっかり完治し、本来であれば舞台に向けて激しい動き込みを再開しなければならない時期だった。しかし、彼女の身体はもはや、かつてのように軽やかに宙を舞うことなど不可能な状態にまで作り変えられてしまっていた。

その日、あかねは自室のベッドの上に力なく座り込んでいた。

ドスン、と彼女が腰を下ろすたびに、悲鳴を上げるようにベッドのスプリングが深く沈み込む。あかねは絶望的な視線を、自らの下半身へと落とした。

「うぅ……どうしよう……お肉、全然落ちないよぉ……っ」

部屋着として穿いているショートパンツは、完全に巨大化した太ももの脂肪に飲み込まれ、布地が悲痛な悲鳴を上げている。座ったことで自重と重力によって無様に横へと押し潰された太ももは、もはや彼女自身の知る「人間の足」のサイズを遥かに逸脱していた。

両手で太もものお肉を掴んでマッサージしようとするが、指先は第一関節どころか第二関節までズブズブと底なしの脂肪の沼へと沈み込んでしまう。筋肉など微塵も感じられない、どろどろに蕩けた純度百パーセントの極上の甘い脂。少し揉み解そうと動かすだけで、内ももにみっちりと詰まった規格外の贅肉同士が「むにゅっ……べちゃっ……」と淫らな水音を立て、熱を持った柔肌が吸い付いては離れる。

下腹部からお尻、そして太ももからふくらはぎに至るまで、あかねの下半身はあまりにも巨大で、重たく、そして官能的な脂肪の塊へと成り果てていた。

そこへ、いつものように合鍵を使ってアクアが部屋を訪れた。

「あかね、様子はどう……って」

部屋に入ってきたアクアは、ベッドの上で自らの巨大な太ももの肉を揉みしだき、半泣きになっているあかねの姿を見て言葉を失った。

「あ、アクアくん……っ! 見ないで、見ないでぇ……っ!」

あかねは慌てて太ももを隠そうとするが、両手で覆い隠せるような質量ではない。足を閉じようと力を入れても、内側に分厚く蓄積された脂肪が邪魔をして、ぴったりと膝をくっつけることすら困難になっていた。動こうとするたびに、巨大な水風船のようなお尻と太ももが、ぶるるんっ! どらんっ! とだらしなく波打ち、己の醜態を嫌というほど晒してしまう。

アクアは静かにあかねの隣に腰を下ろした。ギシッ、とベッドが大きく傾く。

彼からの視線が、隠しきれずにショートパンツから溢れ出している、あかねの白くて肉厚な極太の太ももに注がれているのがわかった。あかねは羞恥心で顔から火が出そうになり、俯いてギュッと目を瞑った。

嫌われる。こんなに醜く、だらしなく太ってしまった私を見たら、アクアくんは絶対に幻滅する。

しかし、沈黙を破ってアクアの口から紡がれたのは、予想外の言葉だった。

「……俺が、カロリー高いものばっかり食べさせすぎたか。すまん」

申し訳なさそうに視線を逸らし、ぽりぽりと頬を掻くアクア。

その謝罪の言葉に、あかねは弾かれたように顔を上げた。

「ち、違うの! アクアくんは私のために作ってくれたのに、私が全部食べちゃったから……私が、自分でこんなに太っちゃって……っ」

必死に弁解しようとするあかね。しかし、アクアの視線は彼女の顔ではなく、再びその圧倒的な質量を誇る「下半身」へと吸い寄せられていた。

はち切れんばかりに膨れ上がったふくらはぎ。ショートパンツの裾を完全に食い込ませ、外側にも内側にも無防備に溢れ出しているむっちりとした太もも。かつての華奢な身体からは想像もつかないほど、豊満で、重苦しく、そしてひどくメスを感じさせる肉々しい下半身。

アクアは無意識のうちに喉を鳴らし、あかねの極上の太ももから目を離せないまま、ボソッと呟いた。

「でも、少し肉感的になったのも……悪くないと思う」

「え……?」

その一言は、あかねの脳内を真っ白にするほどの破壊力を持っていた。

(悪く……ない? 私のこの、醜くてだらしない足が……?)

驚きで固まるあかねの前で、アクアは自分の失言に気づいたようにハッとして、僅かに耳の先を赤くしてそっぽを向いた。

彼が今の自分の「肥え太った生々しい身体」に、確かな女としての魅力を感じてくれている。その事実を理解した瞬間、あかねの胸の奥底で、羞恥心とは全く別の甘く熱い痺れが爆発した。

「も、もう! アクアくんのばか!」

顔を耳の裏まで真っ赤に染め上げ、あかねはポカポカとアクアの肩を叩いた。

怒ったふりをしながらも、その瞳には嬉し涙が滲んでいる。身体を揺らして照れ隠しをするたびに、あかねの下半身に蓄えられた莫大な量の脂肪が、ぶるんっ、どらんっ、と卑猥な音を立てて激しく揺れ動いた。内ももの肉がべちゃべちゃと擦れ合い、腰回りの重たい浮き輪肉がスウェット生地を押し上げる。

自分がこんなにもエロティックに太ってしまったことを恥じらいながらも、アクアの言葉によって、その重たい脂肪すらも愛おしく感じてしまう自分がいることに、あかねはひどく混乱していた。

悲劇的な捻挫は完全に治った。

しかし、大好きな人に徹底的に甘やかされ、胃袋を満たされ続けた結果として手に入れてしまったこの「圧倒的で官能的な下半身の肉」を落とすという、新たな、そしてあまりにも過酷な試練が、あかねの前に幕を開けたのだった。

身長:163.0cm / 体重:112.5kg(前月比 +66.0kg)

BMI:42.3(高度肥満)

B:110 (Jカップ) / W:95 / H:145


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