Home Creators Posts Import Register Favorites Logout

Content

 こんにちは。えむとさです。

 めっちゃ徒然と、気持ちのままに書いたので、文章が蛇行運転してますが、そのままの深夜テンションの鮮度でお届けします。

 無償公開しても全然構わない文章なんだけど、自分語りが恥ずかしいから一応読める人を限定しておきます🙄

 一応予告通り、過去に書いたお話を少し振り返ろうと思います。もしかしたら昔、Tumblrとかで同じようなことを書いているかも知れませんが、そこはご愛嬌……というか記憶の彼方です。

 過去の発言と矛盾した記述があったら、最新版の解釈はこれ!と思ってください。

○SCS

 公開時期は2010年です。ちょうど10年前で、僕がまだ就職していなかったころに書いたお話です。

 ちょうど僕がSNSを始めた頃でそれがヒントになって書きました。TwitterやFacebookみたいな感じです。着想としては通りすがりの人のプロフィールや来歴が共有されてる不思議なネットワークがあったら面白いだろうなと、ぼんやり思ったことが始まりだったように思います。かつ、MC要素としてそれらのプロフィールやらデータを書き換える権限があったら、1日の予定を操作できたら、赤の他人を知り合いに登録してしまったら。

 みたいな設定で、設定だけ聞くと面白そうな感じなんですが、当時の小説の中ではそれを上手に表現することができていなくて、結局超能力系MCの構図とほとんど変わらないじゃん、という僕の力不足がよく分かるお話になってます。

 物語に登場する土方くんですが、僕が当時、自動車学校に行っていたときの若い見習い教官さんがモデルになってます。下積みのためなのか分からないですが、送迎をいつも担当してくれていて、僕の家が一番遠かったり、帰りが遅かったりしたのでちょくちょくお話してました。とはいえ当時の僕は、かなりの人見知りだったので全然会話を弾ませることもできなくて、出身地が鹿児島だということくらいしか聞き出すことができませんでした。一応、土方くんも鹿児島県出身という描写を書いたような気がします。人物の造形はそれほどモデルに寄せてはいませんが、顔をイメージしながら書いていた記憶があります。

 ちなみに、この作品は未完ですが一応簡単にこの後の展開を荒く話すと、土方くんの本当の先輩に接触したり、SCSの管理者からコンタクトがあって依頼を受けてフォースマンを籠絡したり、共闘してSCSを壊すみたいなことを何度か考えた気がします。

 この頃の物語はほとんどが即興で、もらったコメントを元に、ヒーローものが読みたいとか、短小にしてほしいとか、そういう意見を汲み上げてコラージュして編み上げるように書いていた記憶があります。

 だから唐突にSCSの設定の上に被さるようにフォースマンの話を展開していたわけです。今よりも僕は、物語に対するこだわりがなくて、面白くしようとか伏線をつけようとかそういう捻りを入れたいとか考えず無欲で、とにかくまとまった文章が書けることが嬉しくて、そんなレベルで創作してました。

 今読むと酷いなあと思う部分もありますが、今じゃ書けないなあと思う部分もあって、滅多に読み返すことはないですが、黎明期って感じですね。

 自分の書いた小説を大勢の人に見てもらうのがその頃はすごく恥ずかしかった記憶があります。なんか自分の性器を晒しているような……。結局、自分の欲求に向き合った結果を曝け出してるわけですから、恥ずかしくて当然なんですけど。

 果たして今の僕は、ちゃんと自分の芯にある性欲を恥ずかしがらずに曝け出せているのかな? 羞恥心が薄れるほどに、慣れてきたのか、表面だけを取り繕うのがうまくなってきたのか、区別がつかなくなることがあります。

 本当は、今の自分ですら、恥ずかしくて恥ずかしくてお見せできないって気持ちになるくらいに、自分を丸裸にしちゃう赤裸々な話の方が、きっと読んでくださる方の性癖に突き刺さるような話になるんだろうなと思います。

 僕はよく、『突き刺すような』とか、『貫くような』とか、そういうふうな話を書きたいと呟くことがあるんですが、結局何が言いたいかというと他人の持ってる好みを再定義させるような話を書きたいとは常々思っているんですよね。

 読者の方は、自分が読みたいものを多分うまく表現することができないし、自分が何に興奮するのかもきっと曖昧で。人によっては自分はこれこれこういう話を読みたいんだ、なんて口にできる方もいるんですが、作者としての理想系はそういう表面的な好みを超越するくらいのエロスを提供することだと思うんですよね。

 自分の性癖と向き合うことはかなり精神力がいると個人的には思います。お話を書くということは、おのずと自分自身と向き合って、興奮するかどうかのジャッジを繰り返す作業になっていくように思います。だから僕はお話を書くようになってすごく性癖はっきり見えるようになった分、ストライクゾーンが針で開けた穴ように小さくて、作者になって損になったなぁと思います。だって純粋たる読者だったころは性癖がぼやけて見えていたせいで広範囲に興奮することができていたんですから。

 だけど、そのストライクゾーンの狭さは武器にもなると思っていて、針で糸を通すようにその穴を貫くと、読者だったときとは比べものにならないくらい気持ちいいんですよね。で、話を書く上で僕のストライクゾーンが反映されるということは、お話自体が針のように尖ることを意味していると思ってます。

 針のような話を読んだことはありますか?

 僕はあります。自分の性癖の原型となる部分は、そういう針で貫かれた記憶で構成されていると思っていて、刷り込みとでもいうんでしょうか、後天的に作品を読むことで自分の性癖が拡張される、追加される、開発される、そんな経験ってないですか? お腹のほうからぞくっと湧き上がってくるような、ああこれすごく興奮する。全然想像もしてなかったけど、自分はこういう話に興奮するんだ。そんなふうに自分の性癖を再認識すること。

 僕もそういう経験ありました。MCでも、流行りのテンプレートをなぞるだけじゃ決して出せない尖った魅力のあるエッチな話。好みも大きく分かれると思います。読んで激しく揺さぶられる人もいれば、何これ気持ち悪いで終わる人もきっといて。でも毒にも薬にもならないような話よりは、少数の人にだけでもいいから、身悶えするように刺さって、性癖そのものをぶっ壊すくらいの突き抜けた話を。

 書けたらいいなあ、と日々思っています。

 なかなかうまくいきませんが。

 話が脱線しましたが、SCSを書いた頃は読んでくださる方も限られていて、僕も恥ずかしさでいっぱいになりながらも、万人受けを目指すより、自分と好みの近い人を楽しませる話を書きたいと思っていました。

 今は不特定多数の人間の性癖をぶっ壊して、新しくフェティッシュを植え付けたいとまで思っているわけですから、人間は強欲だなあと思います。

 ただ尖った話を書くのは難しいし、高いハードルを超えないと成立しないでしょうから、たまにはこの頃の気持ちを思い出して、ぶっ壊すなんて物騒なことは考えず謙虚に、初心に返るのもいいかもしれません。また違ったものが見えたり、書けたりするかもしれないね。

Comments

Sir.Cold

私が刺された「針」の中で一つは『勇者と騎士と賢者の塔』です。個人的に翻訳して所蔵しているくらいですね。それを『後宴』の中園みたいに何回も繰り返して読んだこともあったんですww

mtosak

賢者の塔、刺さってくれたようで嬉しいです。しかも翻訳してるんですか(°_°) 今まで書いてきたお話は、現代を舞台にするものがほとんどで、賢者の塔は少し毛色が違うので受け入れてもらえるか不安だったんですが案外好評みたいでちょくちょく他の方からも感想も貰うんですよね。書いて良かったです。 あれは王道っちゃ王道なストーリーなんですが、自分の趣味も混ぜて作れたので、褒めてもらえると嬉しいお話のひとつです。