[コラム] ヘラクレスと、読みたいものを書く難しさについて <2,000文字程度> (Pixiv Fanbox)
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こんにちは。えむとさです。
既に眠い状態で書き始めてしまったので、支離滅裂になるかもしれませんが、とにかく書いてみます。
まず昨日書いたコラムの中で話した感想の話。やっぱり投稿しなきゃ良かったかなとちょっと思いました。もう公開してしまったし、大きく気持ちとずれているわけではないので、そのまま残しておくつもりですが、時と場合によるのであんまり考えても仕方のないことだし、正解なんてない話だなと思っています。
僕の気持ちも今の時点ではそういうふうに感じているけれど、もしかしたら来年になったら違う気持ちになっているかも知れない。そういう曖昧なものだと改めて書いておこう思います。
前置きはそんな感じで留めておくとして、今日はヘラクレスについて書こうと思います。
ヘラクレスは気に入ってくれる人が多くて、扱っている題材がラグビーということも人気に拍車をかけているお話だと思います。また、内容もストーリー性が皆無でひたすらにエロシーンのみで構成されている点も、エロ小説としての純度を求めている方には刺さりやすいんだろうなと勝手に自己分析しています。
僕は基本的に自分の作ったものを嫌いになることはありません。好みの塊が出力された結果、作品としてアウトプットされるわけですから、産んだ子を嫌いになる理由なんてない。だけどヘラクレスは、僕にとって複雑な気持ちになる作品です。
前回まで話していた賢者の塔と対極に位置するのがヘラクレスで、公開時期もほぼ同じで、作成期間は異なりますが僕にとっては双子のような作品です。対極という言葉が意味するところはつまり、勇者と騎士と賢者の塔にあった良いところはヘラクレスには欠落しているし、逆にヘラクレスの良いところは、勇者と騎士と賢者の塔には欠落している点です。
ヘラクレスを書いてから僕は悩むことが増えました。自分は一体何を書きたいんだろう。なぜなら、ヘラクレスは僕が書きたかったものではなく、最大限読者に譲歩して恐らくこういう話を読みたいのだろうと考えて書いた作品になるからです。結果として好きだといってもらえることが多いということは、ある程度その試みは成功していて、きっと狙い通り、僕は読者の方から求められているものを提供できたのかもしれません。
ただ、コラムがあんなに長くなったことからも分かるように作者として愛着があるのは、ヘラクレスよりも賢者の塔です。
ヘラクレスはまさに、エロ小説として書かれてそれ以上でもそれ以下でもない。それは美点でもあり、僕は書いていて多少なりとも苦痛を感じながら書きました。
僕が書きたいのは物語であって、必ずしもそれはエロ小説ではないと、ヘラクレスを書いてしまったが故に気付いてしまった。そんな気持ちです。
うまく話すのが難しいんですが、僕はヘラクレスに出てくる登場人物の名前を思い出すことができないくらい、多分登場人物に愛着を持っていないのかもしれません。なぜなら、彼らには便宜上名前が与えられているだけで、本当はどんな名前でもよくて、ただ記号としてのキャラクターが存在して辱められれば物語が成立するからです。
こうつらつら書いていると、どれほど僕がヘラクレスを嫌いなんだと誤解されるかもしれないですが、前述したように僕は頭を痛めて産んだ子を嫌いになったりしません。それにヘラクレスは物語性がない分、エロスに向き合って逃げることができなくて、他の作品よりよほど苦しんで産み落としたのでその分、魂はこもっているようにも思います。
ただ、本当に書きたいものってなんなんだろうって。僕はヘラクレスみたいな作品を読むのは好きだけど、書くのはすごく難しくて。
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と書いてる途中で寝落ちして、翌日の午後です。
創作をするときの悩みとしてどうしても、自分の書きたいものと、読者が読みたいものとのせめぎ合いのなかで、苦しむことってあるのかなと僕は思います。
そのちょうど真ん中の重なってる部分を題材としてチョイスすることが必要で、そういうバランス感覚も大事かなと思います。
こういうコラムでは、小説という形式ではないという違いはあるものの、100%書きたいことに振り切って書いているので筆の進みも早いし、悩むこともほとんどないので、小説においても似たようなことが言える気がします。
以前のコラムで話した刺さる話というのも、どちらかというと読者目線(自分の中の読者も含む読者目線)を追求しないと刺さらないと個人的には思っていて、書きたいものを書きたいように書いただけでは、人の心には響かないのかなと思います。
もちろん書き終えた後は、書いて良かった!と思うんですが、そこまでの道のりがとてもとても険しいです。
うまく言語化できている気がしないのでニュアンスだけですが、そんな感じです。
僕はまだまだ基本的な技量も足りないし、結局は試行錯誤の繰り返しなのかなとも思います。いつかそんな悩みもあったなあと思えるような高みまでレベルアップできることを信じて、ひたすら読み続けて、書き続けるしかない。今はそう思います。