プールサイド04 (sphincter01) rev2 (Pixiv Fanbox)
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「整列!」
伊坂隆次郎の掛け声とともに、塩素の匂いの立ち込めるプールサイドに、鋭くホイッスルの音が響く。それを合図に隊員たちは素早く教官である伊坂の前に整列し、敬礼する。
伊坂は十二人の隊員たち、ひとりひとりの動きを厳しく観察した。
皆、首元に注射痕を残し、インプラントチップが更新されていることがよく分かる。その証拠に、どの隊員も精悍な眼差しを『監督』である青年に向けている。
「敬礼! 今日は我々の支配者である『監督』に見学に来ていただいている。A級に恥じぬトレーニングに勤しむこと! 分かったか!」
「はっ」
声を揃えて、隊員たちの返事が勇ましくプールサイドに響き渡る。
伊坂自身も、絶対的な支配者である『監督』が見ているということを意識するたびに、気が引き締まる思いだった。
彼らの部隊はヒーロー支援部隊。彼らはもともとヒーローになることを志し、ヒーロー協会に所属したがヒーローになりきれなかったにも関わらず、訓練を続けてきた精鋭部隊。強い志がなければ、その境地には辿り着くことができない。
しかし、実際のところ、彼ら本来の志はインプラントチップによって歪められていた。もはや、彼らにとってヒーローや平和など重要なことではない。己の鍛え上げた肉体で、いかに支配者である監督に奉仕することができるか。精悍な眼差しの内側で燃えていた正義の心は、もはや支配者に忠誠を誓うことだけが喜びであるという絶対的な価値観にすり替えられてしまったいるのだった。
「では、今から括約筋のトレーニングを開始する!」
伊坂は厳しい表情を浮かべると、隊員たちにそう指示した。
伊坂はコーチとして『鬼』になると決めていた。
もちろん怪我や故障などのリスクは、やむを得ないこと。何よりも支配者を愉しませることが最優先。隊員の健康など、二の次で訓練に打ち込ませることこそが正しい指導法なのだ。
人数分、用意されたバケツとシリンダー。バケツの中には粘り気のある真っ白なゲル状の液体が満杯に入っている。これは伊坂があらかじめ用意しておいた特製の浣腸液である。
「まずは俺が手本を見せる。お前たちは『準備運動』をしながらしっかりと見ていろ」
隊員たちは、「はっ」と従順に野太い声をプールサイドに響かせ、競泳パンツ一枚で、分厚い筋肉を余すことなく見せつけるようにポージングを取り始める。一斉にダブルバイセップスを決める隊員たち。彼らにとってはそれこそが『準備運動』なのだ。筋肉を魅せることこそ訓練の目的。いついかなるときも男らしさを引き立たせる努力は欠かしてはならない。そして、身に着けている真っ赤な競泳パンツは、どれもワンサイズ小さめで股に食い込んで際どく股間のラインを強調しており、それはまるでビルダーパンツのようにも見えた。
そんな隊員たちの姿を見た伊坂は満足げに頷くと、躊躇うことなく競泳パンツを踝のあたりまで下ろした。もちろん指導者である伊坂が履いている競泳パンツも隊員たちと同等のものである。
亀頭の露出した立派な陰茎が露になる。一目でその太さに目を奪われる。流石は指導者というところか。厳しい訓練に耐えてきた伊坂は、陰茎を部下である隊員達の前で晒すことなど、露にも気にしない。伊坂は、それが当たり前の行為であるかのように平然とプールサイドに仰向けに横たわり、自らのケツを広げた。
「いいか、よく見ろ。これが俺の肛門だ」
毛深い尻の奥の粘膜をよく見えるように脚を広げて固定する。何しろ伊坂は隊員たちの指導者である。立派な手本にならなければならない。
伊坂を中心に扇状に整列した隊員たちの視線が、一斉に彼の肛門に集中する。他人にはほとんど見せたことがないであろう排泄器。それを見られるということが彼が一瞬の羞恥を感じさせたその瞬間に、言いようのない悦びが伊坂の内側から沸き起こり、彼は筋肉質な身体を震わせた。
「ゔ……ッ」
後頭部が少しちくちくするような感覚。インプラントチップから発火した信号が神経細胞を伝い、伊坂の脳内物質の放出を促していることが伊坂自身にも分かる。
本来ならば羞恥を感じる場面を、快感に変えてくれるそのチップに、伊坂は心の中で感謝していた。
「『監督』も私の肛門は見えておりますでしょうか!」
伊坂は生唾を飲み込みながら、『監督』である青年の反応を窺った。
「見えてますけど、ケツ毛がボーボーで非常に見苦しいですね。ムダ毛の処理くらい指導者として最低限のエチケットじゃないですか?」
『監督』に肛門の周囲に生い茂る剛毛を指摘されると、伊坂の頭の中は羞恥心で満たされた。その顔面を茹でたタコのように耳まで赤くする。
「申し訳ありませんッ!」
敬礼し、謝罪すると同時に同時に平常時でも太かったそのペニスは硬度を増し、ピンと天に向かって痛いほどそそり立ち、小刻みに震えた。
しかし、顔を赤く燃やしながらも、その精悍さを決して失わない。流石は元A級といったところか。しかし、『監督』に認めてもらえないようでは指導者として示しがつかない。
伊坂のペニスは立派に勃起していた。黒々と茂る陰毛からそそり立つそれは程よく色素が沈殿しており、使い込まれているように見える。伊坂は誇らしい気持ちで自らのペニスをひくつかせて、男性としての機能をアピールしていた。
自分を一心に見つめる隊員たちの目の中に、微かな蔑みが浮かぶことに気づいた伊坂はさらに羞恥心を覚え、気を引き締めなければと勃起した陰茎を意識した途端にその先から我慢汁の雫がぷくりと顔を出す。伊坂は股間から伝わる痺れるような快感を振り払うかのように、頭を振った。
伊坂はシリンダーを手に取ると、バケツから浣腸液を吸い出してシリンダーの中を満たす。指をバケツの中の浣腸液に浸すと、伊坂はおもむろに自らの肛門にその指を差し込んだ。
「うっ」
その感触に思わず声を漏らす。何しろ四十近い年齢の伊坂も、自らの肛門で弄ることなど初めてだったのだから仕方ない。指で肛門をほぐしながら、その入り口の位置を確かめると、もう片方の手を使い、伊坂はシリンダーの先を器用に肛門へ差し込んだ。
「いいか、こうやって浣腸液を肛門から大腸に注入するんだ」
精悍な隊員たちの食い入るような視線を感じながら、伊坂はゆっくりとシリンダーを押し込んでいった。みるみるうちに浣腸液が肛門の内側へと押し出されて、中を満たしてゆく。
「う、ぐ……」
腸内への刺激に伊坂は呻き声が漏らあした。ごつごつした男らしいその手によって、シリンダーの中の浣腸液はみるみるうちに減ってゆき、その全てが大腸の中へ注ぎ込まれる。伊坂は脂汗を滲ませながら、息をついた。
気が緩んだ途端に肛門から少し浣腸液が漏れてしまう。
「お漏らしはいけませんよ」
すかさず『監督』からの指摘が入る。
「申し訳ありません!」
伊坂は、再び敬礼する。浣腸液にまみれた指先が彼の額に当たることも気にせずに。敬礼と同時に彼の勃起した陰茎の鈴口からは我慢汁が一滴、彼の竿を伝っていった。
伊坂は下腹部の鈍い痛みと、身体の内側からムラムラと湧き上がる『このまま衆人環視の中、オナニーに耽りたい』という強い欲求を強い精神力で堪えていた。その欲求自体、インプラントチップからねじ込まれた歪んだ欲求であるということを彼自身は既に認識することはできない。インプラントチップからねじ込まれた欲求を、インプラントチップからの命令で我慢させられるという二律背反の葛藤を植え付けられたまま、伊坂は再びシリンダーの中を浣腸液で満たす。
浣腸というのはこんなにも気持ちのいいものだっただろうか。伊坂は舌なめずりしながら、再びそれを肛門に突き立て、「あぁ」と情けなく声を漏らした。