プールサイド05 (sphincter02) (Pixiv Fanbox)
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プールサイドには汗だくの隊員たちがうつ伏せになって並んでいる。皆、逞しく鍛え上げられた脚を上げ、肛門を晒している。あまつさえそこに浣腸液を次々に注入してゆくのだから壮観だ。
厳しい訓練だ。どの隊員も苦悶の表情を浮かべながら、下腹部の膨満感を堪えている。辛いはずだ。辛いはずなのだが、インプラントされたチップは彼らの感情を弄んでいた。
いずれの隊員もこの浣腸を楽しんでいた。楽しんでいることを気付かれないように、辛く厳しい訓練なのだというふうに眉間にしわを寄せて、そう装っているのだ。
なぜ浣腸がこんなにも気持ちいいのか、隊員たち自身も疑問に思っているだろう。不快なはずの浣腸でなぜ性的な興奮を覚えてしまうのか。変態になってしまったのだろうか。
もし、楽しんでいることがバレてしまえば、変態であるということまでバレてしまう。苦しんでいるように演技しなければならない。演技しなければならない。演技しなければならない。
インプラントチップからの命令に従って、隊員たちは浅ましくも浣腸を楽しみ、それをひた隠しにしながら、訓練を続けていた。
しかし、彼らは気づいていなかった。いくら隠そうとしても硬く硬く勃起した己の生殖器が、そのふてぶてしい男のシンボルが、性的に興奮している状態だということを証明していることに気づくことができない。どんなに取り繕っても、怒張したペニスは何よりも雄弁に彼らが浣腸狂いの変態と化していることを語っている。
その様子を見て、少し意地が悪すぎただろうかと、青年は唇の端を歪ませながら笑っていた。
「ふーっ、ふーっ」
用意していたバケツの浣腸液を空にするまで、一足先に浣腸を始めていた伊坂は、全身の筋肉をいからせて、脂汗を滲ませながら喘いでいた。肛門を指で塞ぎ、『お漏らし』をしないようにと耐えている。まともな精神状態であれば、既に限界を迎えているであろう身体と精神は、インプラントチップからの信号で、決して浣腸液を漏らさぬようにと無慈悲にも伊坂の生理活動を操り、訓練という名の浣腸から逃げられぬようにと縛りつけていた。
「指導者自ら過酷な訓練に参加されるとは、素晴らしいですね、伊坂さん」
「ふーっ、このくらいは、まだまだ、ふーっ、序の口ですよ、ふーっ」
あくまでも余裕を見せようと笑みを浮かべようとするが、腹圧がかかれば一気に決壊するであろうそれを意識するあまり、伊坂はぎこちなく不自然に口角を上げることしかできなかった。
「ところでどうして肛門を指で押さえているんですか?」
「ふーっ、こ、これは……」
「確かこれは括約筋のトレーニングではなかったですか? 指で抑えていては筋肉に負荷がかからないでしょう。指導者なのに甘えてはいけないですね」
「ふーっ、はっ、はい。申し訳ありませっ、ふーっ、しかし、指を離しては……あっ」
抵抗の意思を見せた伊坂の脳細胞に、インプラントチップは容赦なく信号を浴びせる。
「『監督』のいうことは絶対です! ふーっ、どんなことであろうと、『監督』はすべて正しいです! この伊坂隆次郎は! 指導者として『監督』に対して絶対服従の精神を忘れず、常に敬い、従うことを信念として! 人生の全てを捧げることを至上の価値観として! ふーっ、受け入れることを誓います! 敬礼!」
伊坂は躊躇することなく、肛門を塞いでいた手を離すと、指先を揃えて額に痛いほど押し付けた。ヒクヒクと痙攣する伊坂の括約筋は、既に限界を迎えていたが、インプラントチップからの直接的な命令を受け、彼の肛門を頑なに閉じ続けていた。
『お漏らし』しなかったことに安堵した途端、伊坂の勃起したペニスは大きく跳ねるように痙攣し、大量の我慢汁をプールサイドに垂れ流した。
浣腸による苦痛は激しい性的興奮として置き換えられ、伊坂の脳をぐちゃぐちゃにかき乱していった。精悍で筋肉質な男がアブノーマルな快楽に狂ってゆく姿を目の当たりにして、青年は清廉なものを穢すという行為がいかに支配欲を満たしてくれるのかを再確認していた。
昨日までは想像もしていなかっただろう。白昼堂々、浣腸したまま生殖器を勃起させ、意味のない敬礼のポーズをしたまま、快感に震える自分の姿など、想像もしていなかっただろう。