没にした方のホームオフィス(Uncensored 'FUCK') <6,000字程度> (Pixiv Fanbox)
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「大倉。仕事だ」
岩本は腕を組んだまま、大倉を呼びつける。
「はい。何の仕事でしょうか。ボス」
呼びつけられた大倉は、岩本のもとに忠犬のようにひょこひょこと駆けつける。
二人は向き合うと、まるで握手でもするかのようにお互いのペニスを握り合い、一方のペニスを一方のペニスに擦り付ける。なぜそんなことをするのか。尋ねればこう応えるだろう。そうする必要があったから、そうしているだけだと。
そして、そうするためには、否が応でも身体を密着させなければならず、二人はまるですぐにでも抱き合って口づけを交わすことができるほど、お互いの吐息が感じられるほど近い位置で会話を続けていた。
「お前に頼みたい仕事というのは、アナルセックスだ」
「ああ、アナルセックスですね。分かりました」
大倉は頷く。
「それで誰とアナルセックスをすればいいんですか?」
「……俺だ」
岩本は親指を自分に向ける。
*
「試しに、お前にアナルセックスの適性があるか確認してやる。いいな」
「どうぞ、仰せのままに」
大倉は頷く。
当然のように手元に用意されているローションを岩本は手に取ると、大倉の肛門にたっぷりと垂らし、それを指先で馴染ませていった。
そうやってアナルセックスのための準備が着々と進行していく中、大倉はどうにも乗り気になれずにいた。
本来セックスというものは、お互い愛し合いながらするものだったはずだ。こんな、仕事や業務などで、事務的に行うものではない。大倉は岩本のことが好きだった。しかし、それはあくまでも仕事上の関係としての話だ。そこに性愛、恋愛感情があるわけではない。ましてや、男同士なのだ。そんな感情、生まれようがないではないか。
大倉は、セックスに対して人一倍、強い信念があった。それが、この状況に対してのごく僅かな認識の齟齬、つまり違和感として無意識化で警鐘を鳴らし始めている。何かがおかしい。あと少しで何かに気づくことができる。
――ボス、これって、何かおかしくないですか?
そう問いかけようとした瞬間に、岩本の人差し指が大倉の肛門に挿入された。
「んんんッ!!」
思わず大倉は声を上げていた。
「どうだ、大倉」
なんだこれは、なんだこれは、なんだこれは――ッ!
頭の中を理解できない快感が突き抜ける。同時にカチリと頭の中で何かが切り替わるような、まるでスイッチのような音がした気がした。
「ぎんもぢいいぃぃす!! スッゲェッ、ケツが、ケツが――ッ!!」
「そうか、それは良かった」
岩本は満足げに頷く。
「指一本でそんなに喜ぶとは。乗り気じゃなかった割にしっかりアナルセックスの適性があるじゃないか。お前にはアナルセックスの才能がありそうだな。見直したぞ、大倉。その調子だ」
アナルセックス。
そうだ。アナルセックスをするのだ。
アナルセックス、アナルセックス、男同士のホモセックスッ!
大倉の頭の中はセックスへの期待で埋め尽くされていき、それ以外のことは何も考えられなくなる。もう大倉には止めることはできない。ささやかな違和感など全てが吹き飛んでしまっていた。
大倉の反応を楽しみながら、岩本は自分のペニスにローションを垂らそうと、ボトルを握る。ふと、ボトルの隣にコンドームが置かれているのに気づく。
ゴムか、と岩本は一瞬考える。しかし、すぐに首を振った。
ゴムを使ってしまっては、本末転倒である。チンポに染み付いた女の痕跡を拭い去るには、男臭い肛門を生掘りする必要があるのだ。そんなことは基本中の基本だ。岩本は、そのコンドームの袋を、ゴミ箱に放り投げた。決まった。ホールインワンだ。
岩本は思わずガッツポーズをする。そして、迷うことなくローションを自らのペニスにたっぷりと垂らして馴染ませる。
そして、大倉の肛門に亀頭を擦り付けながら、躊躇うことなく奥へ奥へと突き進めていった。キツく狭い穴だ。しかしそれはゆっくりと拡がっていき、ついには亀頭を丸呑みする。その瞬間、岩本は背中を反らせ、のけぞっていた。
「ンンッ!?」
思わず岩本は叫ばずにはいられなかった。
「チンポッ、チンポッ、きッ、きッ、気持ちいい――ッ!!」
今まで経験したどんなセックスとも比べ物にならない快感が身体中を駆け巡っている。まだピストンも始めていないというのに、生温かい直腸の温度をペニスで感じた瞬間に、岩本の脳が処理できる快感の許容量を大きく超える尋常ではない量の快楽が、脳の細胞を焼き切るように貫いていった。
大倉と同様に、頭の中でカチリと何かが切り替わるスイッチのような音が聞こえたような気がしたが、脳のキャパシティを超える量の快感という情報で思考がパンクした状態の岩倉にはもうそんなことを考えられる余裕は一切なかった。
彼らの聞いたスイッチの音とは、ある種のブレイカーのスイッチのようなものだった。そのスイッチには、理性というラベルが貼られている。許容量を超えたときにブレイカーが落ちる。それと同じだ。そのスイッチが、オンからオフに変わったというだけのことだった。
岩倉は、大倉の肩を掴み、その背中に顔を埋めながら、全力で腰を振り始めた。
「スッゲェ、お前、最高に汗くせえぞッ!! ウオオオオオッ!!」
巨体同士のぶつかり合いは迫力満点だ。しかも、彼らの理性は強制的にブレイカーを落とされたも同然の状態だった。気持ちいいことだけを本能のままに追い求める。まるで脳が退化したようだ。その喘ぎ声は、もはや動物そのもの。聞くものに野生を感じさせる。狩猟者を雄々しく鼓舞する太古の音楽のようだった。
「アナルセックス最高ッ!!」
「ホモセックス最高ッ!!」
二人はアナルセックス、そしてホモセックスを心から賛美していた。世の中にこんなに素晴らしいものがあったとは、想像もしていなかった。その喜びをお互いに分かち合い、讃えあう。
激しいピストンによって、大倉の肛門はメレンゲのように白く泡立っていたローションに塗れていた。心臓が激しく脈打っている。興奮が身体を包む。熱い。熱い。熱い!
もどかしい。岩本は襟を掴む。上腕の筋肉が大きく膨らむと、布の裂ける音とともにワイシャツのボタンは弾け飛んでいった。中のインナーまでビリビリに破くと、それを脱ぎ捨て裸になる。岩本の身体は全身が発汗して、全身の筋肉をさらに強調するように照りを帯びている。むっとするような汗の匂いが辺りに広がる。
そして、ケツの中にペニスを入れたまま、オフィス机まで移動すると、デスクの上の書類類、事務用品、筆記用具諸々の仕事道具をまるでゴミのように払い落とすと、そのデスクの上に叩きつけるように大倉を乗せる。無理矢理強引に身体を反転させて、大倉を身体を仰向けにさせ、対位を変える。
大倉の襟元を掴み、自分と同じようにワイシャツとインナーシャツを引き裂き、ボロ布のようになったそれを払い落とす。
大倉の身体も汗ばみ、熱を帯びていた。風呂上がりのようなホカホカの身体。岩本と大倉は胸板と胸板をぶつけ合うようにして身体を重ね合わせる。岩本は大倉の足首を掴み、その状態で腰を振るスピードをさらに上げていった。
「おいッ!! 大倉、キスだ!! 」
「むうううッ」
男同士のセックスに気遣いなど必要がなく、欲望のままに岩本は大倉の唇を貪った。大倉も舌を絡めて応じる。二人は思わずため息を漏らした。舌と舌が触れ合った瞬間に痺れるような甘い快感が身体を走ったのだ。一度、快感を知ってしまった脳は、同じ刺激を求めて、その快感、つまり報酬を求めて同じ行為を何度も何度も繰り返す。
気持ちのいいことを嫌いな男はいない。二人の巨漢は、男同士のセックスが途方もなく気持ちがいいということを強制的に脳に書き込まれ、学習させられていく。セックスに価値観は大きく書き変わり、男同士のセックスこそが至高なのだと、何度も何度も何度もスタンプを押され続けて、もともとそこに何が記録されていたのかもはやわからないほどに、頭の中をセックスが埋め尽くしていく。
二人は、延々と口づけを交わし続けていた。
舌を絡めるたびに与えられる甘く甘い快楽。
それはペニスやアナルで感じる物理的な強烈な快感とは、少し性質が異なっていた。独りよがりだった岩本のピストンは、徐々にスピードを緩め始めて、どこか大倉を気遣うような、そんな優しいものに変化していった。
「フーッ……フーッ……」
「ハーッ……ハーッ……」
快感の中から、その殻を割ってムズムズと込み上げてくる感情。それはまさしく愛情に他ならなかった。彼らは次第にお互いのことを愛おしいと感じ始め、そしてその気持ちは加速度的に増幅されていく。
「ああ……大倉、いかん……これは、良くない……ッ」
快楽のみのセックスならまだしも、愛のあるセックスなど言語道断だった。そんなことは仕事ではない。完全なるプライベートの領域だ。ましてや、男同士で愛し合うなど、そんなことを受け入れるわけにはいかない。そんな倫理観が、岩倉に強い忌避感を覚えさせていた。
「ああっ、俺、もうダメです。ボス、愛してますッ」
「や、やめんかッ。これはお清めセックスなんだぞ」
「すげぇ、俺、女になったみたいにボスのことを考えるだけでッ」
やめろ! 岩倉は必死でそう叫びたかった。しかし、キスがその思考を奪い取っていく。混ざり合ったキツい汗の匂いが、どんどん心地よく感じられる。愛おしい。愛おしい。愛おしい。違う!
必死に抵抗する岩本とは違い、大倉はすんなりと岩本への愛を受け入れ始めていた。彼にとって、セックスとはもともと愛するもの同士で行う愛の行為なのだ。むしろ、岩本に対して、愛情を感じていないことが不自然だったのだとさえ感じ始めている。
故に、やめろと言われようと、大倉はキスを求め続けた。
本能的に大倉は嗅ぎ取っていたのだ。
そうし続けることで、岩本にも大倉と同じ愛が芽生えるということを。
「い、いかん、本気でお前のことが好きになりそうだッ」
「ボス、愛してますッ」
「そ、そうか。分かったぞ、大倉。これは、チンポから毒素が消えている証拠だ。染み付いたまんこ汁が、お前のケツの中に溶けていっているんだ。だから、ああ……」
大倉は、岩倉の抱き寄せて唇を重ねる。
それは、とどめの口づけだった。
「俺もッ、愛してるぞ、大倉!」
「ハイッ、俺も愛していますッ、ボスッ!」
そうです。
そうなんですよ。
男同士のセックスこそが至高。男同士で愛し合うことこそが真実の愛。
「やっとチンポの『毒素』が消えたんだ! 男であるお前に愛情を感じているのは、その証拠なんだ。ああッ、やった。俺は、お清めセックスをやり遂げたぞッ。完全に女を克服したんだッ!」
「ハーッ、俺も……ボスのチンポに染み付いていた女のマンコ汁がケツの中に染み込んで、ケツがマンコになっていくが分かりますッ! チンポがズポズポされるたびに、頭が吹っ飛びそうなくらい気持ちいんすよ!」
どんどん忌避感がなくなっていくのがわかりますか?
どんどん男同士の愛で、心が染まっていくのが分かりますか?
「アアッ、そりゃいい! 男同士の汗だくホモセックスたまんねえな!」
「ハイィッ! 生ハメ最高! マンコ最高! もう自分のチンポなんか要らないっす! ずっとマンコでチンポを味わい続けたいっす!」
安藤は、心の中で囁きながら二人の様子を見てほくそ笑んでいた。
「うおおおおおおおッ!!」
「ああ、そこ、そこ気持ちいいッ、ボスのオチンポッ、スゴイッ!!」
岩本はラストスパートをかけようとしていた。
激しくピストンしながらも、自分の快楽のみを求めるわけではなく、試行錯誤しながら大倉の気持ちいい場所を突き、抉り上げていく。
安藤はコレクションの中から、下層の黄ばんだ大倉のボクサーブリーフが梱包されているジップロックを取り出し、それを岩本に嗅がせる。まるでマスクのように顔面に固定する。あまりの激臭に岩本は悶絶した。
「うおおおおッ!! 臭えッ!!」
本来、不快に感じるはずの匂い。それが好ましいと感じるように、二人の脳細胞は安藤の思い通りに変質させられていく。
「お前のチンカス臭最高だよ、大倉ァッ!!」
「スッゲッ、俺の匂いッ!! アアッ、マジで興奮するッ」
二人はボクサーブリーフ越しに口づけを交わしていた。
その強烈な刺激は、二人を絶頂させるに十分な刺激だった。脳内麻薬がドバドバ分泌されている。しかし、射精はできない。
なぜなら、許可されていないからだ。
岩本は、安藤の所有物である。
大倉は、安藤に所有物である。
所有物は、所有者の許可なくセックスできない。
所有物は、所有者の許可なく射精できない。
所有物は、所有者の許可なく他人を愛することができない。
所有物は、所有者の命令に逸脱することができない。
所有物は、所有者に絶対的に服従する。
「岩本チーフ、大倉さん。よく聞いてください」
二人はセックスを続けながら、安藤を視認し、続く言葉に全神経を集中させる。
「思い描いた通りのセックスをしてくれて、僕は心から喜んでいます。そして、二人のお清めセックスには最後の仕上げが必要です。それは、アナルへの精液の中出しです。岩本さん。あなたがその男臭いアナルに射精した時、あなたのチンポは完全に男のアナルに入れて、男を喜ばせるためだけのホモセックス専用のチンポになります。そして、大倉さん。あなたがその男臭いアナルで精液を受け止めた時、あなたのアナルは完全にマンコ、つまりホモセックス専用の性器に生まれ変わります。チンポを抜き差ししてもらい精液を受け止めることがもっとも優先される器官です。ケツマンコではなく、完全なるオマンコになります。そしてあなたのチンポはもはや性器ではありません。排尿のための排泄器官。そしてチンカスを製造するためのファクトリーになります。いいですね」
岩本と大倉は、声を合わせて「ハイッ」とまるでよく訓練された兵士のように、安藤の言葉全てを受け入れる。
「僕が射精を許可するまで思う存分、ホモセックスを楽しんでください。さあ、二人の世界に戻って」
安藤が手を叩くと、再び二人は見つめ合い、濃厚な口づけを交わし始めた。顔には黄ばんだボクサーブリーフが固定されているため、ボクサーブリーフ越しの口づけだ。ピストン運動は続く。よく鍛えあげられた岩本の身体であれば、何時間でも腰を振り続けられることだろう。時折、二人は身体をビクビクと震わせながらドライオーガズムを味わっている。
大倉は岩本の巨根で前立腺を刺激され続けている。岩本も自身の直腸に大きなアナルプラグを飲み込んだまま、それが前立腺を刺激しつづけている。何も不思議なことではない。まるで、射精の許可を強請るように、その滑稽な痙攣の頻度は徐々に回数を増していく。白目を剥きガクガク震えて、涎を垂らす。
垂らした涎はキスをして舐めとればいい。
そこに何の問題もなかった。