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4.

 ヒーロー基地に帰還したコンクエストマンとキングマンは、自室に戻っていた。

 彼らは、ひとつの部屋を共有しており、その部屋にはひとつのベッドしかない。そのため、休息を取るために二人のスーパーヒーローは、同じベッドを共用する必要があった。


 二人はマントを外し、ヒーロースーツだけを身体に纏ったままの姿でベッドに横たわっている。

 スーパーヒーローの二人は身体が大きい。巨漢の二人が休むには、ひとつのベッドは狭すぎる。寛ぐために、キングマンはその逞しい腕を伸ばし、その上にコンクエストマンは顔を横たえていた。できるだけ身体を密着させることで、ベッドを広く使うことができる。また、屈強な肉体を持つキングマンが腕枕を提供することによって、今回の任務で、体力を消耗したコンクエストマンは、よりリラックスして休むことができるのだ。


 部屋には、二人のスーパーヒーローの他に安川という同性愛者の男性がいた。

 彼は、指輪型の[ERROR]を所持している。


「キングマン、もっとコンクエストマンを力強く抱きしめてやってはどうですか?」

 安川の『提案』に反応して、[ERROR]は妖しい光を放った。キングマンの額には[ERROR]と同じ光で、幾何学的な紋様の刻印が描かれた。それは一瞬のことだったが、[ERROR]の力が、より深くキングマンの精神を侵食している証拠だった。

「それはいい考えだ。コンクエストマン。折角、腕枕をしているのだから、遠慮せずにもっと私に身体を寄せると良い」

「……了解」


 コンクエストマンは、あからさまに困惑した表情をしていた。しかしながらコンクエストマンには、上司でありそして強い信頼の絆で結ばれたバディであるキングマンの指示に従う必要があった。

 プライベートな空間である自室に、安川という不審な人物がいることにも納得ができていなかった。しかし、安川はヒーロー基地の正規の職員であり、二人のスーパーヒーローの体調を管理するという役割の職務を任されているという事実が存在していた。

 また、キングマンも安川のことを信頼している。

 そのため、安川が好奇を隠そうとしない目で、自分たちを観察していようとも、コンクエストマンには、どう考えようともそれを否定できなかった。


 つまりコンクエストマンが、安川がこの部屋にいることを拒絶する理由が存在することは、[ERROR]による絶対的な根拠によって、現在許可されていないというわけだ。


「どうした、コンクエストマン。何か気になることでもあるのか?」

「……いや。何でもありません」


 コンクエストマンは、キングマンの分厚い胸板に頬を寄せた。

 キングマンの肉体からは、汗の匂いが立ち込めていた。それは24時間以上、身体にフィットするタイトなヒーロースーツを着込み続け、任務を続けていたからだ。

 コンクエストマンは極力、その匂いを不快に思わないように努めて意識を逸らせるようにした。コンクエストマン自身も汗臭く、キングマンを不快に感じさせているはずだった。

 それに、その匂いは懸命に正義を遂行したヒーローが懸命に活躍した証であり、汗は戦う男の勲章なのである。それを不快に感じるということは、自らの正義を否定するようなものなのだと、コンクエストマンは考える必要があった。


 ヒーロースーツの素材は、質感だけでいえばラバーに近い。

 キングマンがさらに力強く、コンクエストマンを抱き寄せると、お互いのヒーロースーツが擦れ合い、キュッ、キュッ、と音を立てた。

 身体同士が密着している部分からは、お互いの身体の熱が伝わってくる。

 ヒーロースーツは高度なナノテクノロジによって作られた極薄の素材で、スーパーヒーローたちの肉体を覆っている。そのため、ヒーロースーツを着用した状態で抱き合うということは、裸体で抱き合っているようなものであった。


 やはりこれは不適切な行為なのではないか、という考えがコンクエストマンの頭に浮かぶ。しかし、すぐに[ERROR]という理由があるため、自分たちの行為が不適切であるはずがないとコンクエストマンは自分の考えを否定しなければならなかった。

 

「キングマン。疲れを癒すには、信頼できる相手とキスをすることが有効だと思いませんか?」

「ああ、君のいう通りだ」

 安川の『提案』に、キングマンは即座に頷いた。

「では、キングマン。最も信頼できるバディであるコンクエストマンとキスをしてみてはどうですか?」

「なるほど。それはいい考えだな」

「おい、ちょっと待て。キスをするというのはおかしい。流石にそれは、おかしいだろう。俺たちは男同士で、もちろん唯一無二の信頼関係はあるが、キスをするようなそんな親しさとは全く親しさの種類が違う。キングマン、やはりこれは何かがおかしい」

 コンクエストマンは、[ERROR]による理由があるにも関わらず、自分の価値観に従ってはっきりと異常を指摘した。

「どうした、コンクエストマン。おかしいのは君のほうだ。どうやら余程疲れているようだな」

 キングマンは苦笑いをしながら、優しくコンクエストマンの背中を撫でてやった。キングマンの額には、より色濃く[ERROR]の侵食を示す刻印が浮かび上がっていた。


「くっ、キングマン……。お前、安川といったな。やはり、お前は何かがおかしい。一体、キングマンに何をした!」

 コンクエストマンは、異常の原因が安川であることを確信していた。

 しかし、キングマンに力強く抱きしめられているため、身体を起こすことができない。コンクエストマンがもがくと、ヒーロースーツが擦れ合い、激しくその摩擦音が響いた。


「キングマン、離してくれ。これは非常事態だ。あの安川という男は明らかにおかしい。我々に害を及ぼすアーティファクトを所有している可能性がある」

「何を言っているんだ、コンクエストマン。そんなに暴れようとするんじゃない。ゆっくりと休息するのが我々のヒーローとしての職務だろう。それに彼は基地の職員で、信頼できる人物であるはずだと、君も知っているだろう?」

「そうです。私は信頼できる人間です」

 安川は満面の笑みを浮かべて、キングマンの言葉を肯定した。


 コンクエストマンは、無闇にもがくことをやめた。

 深呼吸をして、自分を抱きしめているキングマンの瞳をしっかりと見据える。

「キングマン」

 吐息が触れ合うほどの距離だった。

「基地に敵が侵入している可能性があるんだ。これは明らかに緊急事態だ」

「しかしだな、コンクエストマン。彼は……」

「頼む、キングマン。俺の言葉を信じてくれないか」

 真っ直ぐに向けられるコンクエストマンの瞳。

 触れ合うヒーロースーツ越しに、これまでの二人のバディとしての経験、そしてヒーローとしての矜持と覚悟、その熱い魂が伝わるのをキングマンは感じた。


「コンクエストマン。分かった。私は君を信じよう」

 キングマンは、コンクエストマンを強く抱きしめていた腕をほどいた。


 コンクエストマンは立ち上がると、安川に向き直った。

「悪いが、君の身体を調べさせてもらう」

「どうぞ、ご自由に」

 安川の身体を丹念にコンクエストマンは精査していく。スーパーヒーローとしての長年の勘が、確実に安川がそれを所持していると告げていた。

 そして、ついにコンクエストマンは、安川の指先に妖しい輝きを放っている指輪を発見した。


「これはなんだ? いや、アーティファクトではないな」

 コンクエストマンは、少し考え込む。

 そして何かを思い出したかのように顔を輝かせた。

「これは、[ERROR]だな?」


 そう指摘した瞬間に、その指輪は割れるような音を立てて、当該オブジェクトを参照できません。記述を中断します。/


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5.

 キングマンとコンクエストマンは、ひとつのベッドの上で抱きしめ合っていた。コンクエストマンは、逞しいキングマンの腕を枕にして、その分厚い胸板に頬を寄せている。温かい体温と心音のリズムが心地よい。


「コンクエストマン。今日は本当に頑張ったな」

 コンクエストマンの髪をキングマンは愛おしげに撫でた。


 当然のように、キングマンの額には[ERROR]によって、[ERROR]の刻印が刻み込まれている。その刻印は、もはや輝く必要すらをも失っていた。

 くっきりと焼き付いたその焦げ跡のようなそれは、もはや[ERROR]が必要ないほどに、キングマンの精神に[ERROR]が深く浸透してしまったことを示していた。


「いえ、キングマン。俺はあなたを信頼しているからこそ、ヒーローとしての使命を見失うことなく、アーティファクトからの精神干渉に抗うことができたのです」


 キングマンの逞しい胸板はしっとりと汗で湿っていた。 

 鼻をくすぐる汗の香りが好ましい。汗は、彼らのスーパーヒーローとしての活躍とその努力を証明しているからだ。質のいいクッションのように弾力のある胸筋の感触にコンクエストマンは、心から安らぎを感じた。頼り甲斐のあるヒーローの胸に抱かれるというのは、あらゆる外敵から守られているという絶対的な安心感を与えるものである。ヒーローでありながらもコンクエストマンは、自分よりも経験のあるベテランヒーローの胸を借りて休むことで、蓄積した疲れが癒えていくように思えた。


「私も、君のことを心から信頼している。いつだって君のことを信じているよ。君は、私にとって最も心強いバディだ。君のことを尊敬している」

「俺もです、キングマン。あなたのことを俺は、心から尊敬している」

 キングマンはコンクエストマンを抱き寄せる。二人は曇りのない真っ直ぐな瞳を向け、ヒーローとしての情熱に満ちた熱い視線を交わし合った。

「コンクエストマン。我々は、信頼を深めるために、限界を超え、新しい領域に足を踏み入れる必要があるのだ。この私を信じて、ついてきてくれるか?」

「もちろんです。あなたを信じます」

「では、これから我々はキスをする必要がある。良いな?」

「了解」

 コンクエストマンは、ヒーローとしての任務を遂行している最中であるかのような真剣さで、キングマンの要求に理解を示した。

 そして二人のスーパーヒーローは、ゆっくりと唇を重ねた。

 最初は軽く触れ合わせる。そして次第に、どちらからともなく舌を絡ませていく。

 コンクエストマンは、極めてキングマンとの信頼が急速に深まっていくのを感じていた。


「私は、君を愛している。コンクエストマン。これがバディとしての最も強い絆の形だ。君も私を、愛してくれるか?」

「俺は……」

 コンクエストマンは逡巡した。何か踏み越えてはいけない一線を、禁忌を犯そうとしているような漠然とした怖れを彼は感じていた。


「コンクエストマン。キングマンの愛を受け入れてはどうですか?」

 安川は『提案』した。

 その言葉で初めて、コンクエストマンは、自室にいる安川の存在に気がついた。

「くっ、君は……」


 安川は、指輪型の[ERROR]を所持している同性愛者の男性だった。

 安川は、ヒーロー基地の正式な職員であり、キングマンとコンクエストマンの共有する自室に、自由に立ち入ることが許されている。

 安川は、二人のスーパーヒーローを管理する職務を担っており、二人のスーパーヒーローは、[ERROR]という根拠に基づき、安川を深く信頼しなければならない。疑うことは許されない。


「コンクエストマン。キングマンの愛を受け入れてはどうですか?」

 安川は再び『提案』した。

「……ッ」

 コンクエストマンは、その強い精神力で唇を固く結んだ。抗おうとすればするほどに、焼けるような痛みが額に走るのを感じる。スーパーヒーローとしての覚悟と矜持は、コンクエストマンの精神を強く支えていた。

 コンクエストマンは額から汗の粒を流しながら、喘いだ。

 精神干渉を受けているということが、コンクエストマンには本能的に分かっていた。Crowded Apeのときと同じだ。


「ヒーローは、絶対に屈しない……ッ」


 そうだ。コンクエストマンは、決して屈することはない。

 彼には信頼できるバディがいる。その信頼を裏切るわけにはいかない。スーパーヒーローとしてのプライドにかけて、屈するわけにはいかないのだ。


「ぐああああッ」

 激しい痛みがコンクエストマンを襲う。

 コンクエストマンはその痛みに抗って、全身の筋肉に力を込めた。ヒーロースーツに張り巡らされたエネルギー・パスが神々しい光を放つ。


「スーパーヒーローを簡単にッ、洗脳できるとッ、思うなッ!」

 コンクエストマンは叫んだ。


 その瞬間、額の痛みが失われ、安川の指で妖しい光を放っていた[ERROR]は、激しい炸裂音を響かせ、ついに粉々に砕け散った。


 しかし、安川は『提案』を続けた。

「コンクエストマン。キングマンの愛を受け入れてはどうですか?」

「もちろんだ。俺もキングマンを愛している」

 コンクエストマンは、一転して輝くような笑みを浮かべた。


 [ERROR]の指輪は失われたが、コンクエストマンは、ついに迷うことなく安川の『提案』を受け入れてしまったのだ。


警告:記述に矛盾が発生しました。

注意:近傍宇宙との衝突を検知しました。記述を遡及して更新します。


・[ERROR]は、砕けて失われた。

・安川の『提案』は、絶対的な強制力を持つ。


 つまり、[ERROR]はコンクエストマンの精神の最も深い部分まで侵食を終えている必要がある。よって、コンクエストマンの額には、既にはっきりと[ERROR]の刻印が焼き付けられており、もはや[ERROR]の指輪がなくとも、安川の『提案』には抗うことのない強制力が生じたということになる。


 コンクエストマンは、力強くキングマンの唇を奪った。

 そして、ヒーローの絆で強く結ばれた愛を確かめ合うように、二人のスーパーヒーローたちは唾液を啜り合った。


 ヒーロースーツを擦り合い、激しく摩擦音を立てながら、二人のスーパーヒーローはお互いの鍛え上げられた肉体のその逞しさを確かめ合うように、弄り合った。

 彼らの額には[ERROR]によって刻まれた刻印が、色濃く焼き付いている。


 安川は、おもむろに二人に近づいていった。

 そして、彼らの額に人差し指を差し込んだ。すると二人のスーパーヒーローは白目を剥いて、その逞しい肉体をガクガクと痙攣させた。額の中に潜り込んだ指先は、何かを探るように弄られる。ぐりぐりと指が動くたびに、屈強なスーパーヒーローたちは言葉にならない喘ぎ声を漏らした。


 ずるり。

 額から抜き出した指先は、何か粘液のようなものに塗れて濡れていた。

 そして、その指の根本には、2つの真新しい[ERROR]の指輪が装着されていた。


 放心したように身体を投げ出し、唾液を垂らしている二人のスーパーヒーローたちの耳元で、安川は『提案』を告げた。


「キングマン、コンクエストマン。あなたたちは、その愛を極限まで深めるために、当該オブジェクトを参照できません」


 記述を中断します。/


注意: プロッタによる記述に失敗しました。一部の記述に欠落が生じる可能性があります。同一の宇宙に再接続しています。


6.

 スーパーヒーローであるキングマンとコンクエストマンは、上司と部下という関係性でありながら、同時に強い信頼で結ばれたバディでもある。

 どれほど強い信頼関係で結ばれているかというと、基地のプライベートルームを共有し、同じベッドで共用し、任務を終え、たっぷりと汗をかいた身体を密着させ合いながら、抱き合って過ごすことに対しても、全く抵抗がないほどである。


「コンクエストマン。我々は、ヒーローは常に限界を超え続けなければならない」

 キングマンは、真剣な面持ちで言った。


 二人の信頼関係は、もはや親愛の極限まで達している。

 既に仲睦まじくキスするほどにお互いを尊敬しあう関係なのだ。だが、彼らは更なる高みへと達するための決意を固めていた。


「よって、我々はこれからヒーローとしての絆を深めるために、アナルセックスを始める必要がある」

 キングマンは堂々と宣言した。


「君が抵抗を感じているということは分かっている」

 コンクエストマンの肩に手を置き、キングマンは深く頷いた。

「もちろん私も、抵抗がないわけではないのだ。しかし、同じスーパーヒーローとして、我々はお互いの絆をさらに高めあうために、自分自身と向き合い、その限界を超える必要がある」

 強い決意を感じさせる表情で、キングマンはまっすぐにコンクエストマンを見つめた。コンクエストマンは、同じく強い決意で胸を熱く激らせながら、その瞳を見つめ返す。


「もちろんです。限界などには、決して屈することのないヒーローとしての矜持と覚悟が、俺にはあります」


 彼らの崇高なスーパーヒーローとしての向上心は留まることを知らなかった。

 ベッドに仰向けになり、潔く身体を晒すキングマン。コンクエストマンは、彼の太い筋肉質な脚を持ち上げ、大股を開かせる。そして、その踵を肩に掛けながら、キングマンに覆い被さった。

 唇を重ねる。舌を絡ませあいながら、コンクエストマンはキングマンの尻に向かって、股間を擦り付ける。


 高性能なヒーロースーツは、着用したままのアナルセックスにも対応可能だった。

 高度なテクノロジの結晶ともいえるヒーロースーツは、着用者の意図を正確に汲み取り、二人のスーパーヒーローの局部を正確に曝け出した。


 ぶるんと、肉厚なペニスがヒーロースーツの抑圧から解放され、コンクエストマンの股間に聳え立つ。キングマンに至っては、尻の割れ目に沿ってヒーロースーツが裂けるように分たれ、肛門が剥き出しになった。

 その瞬間に、むせるような臭気がスーパーヒーロー二人を包み込んだ。ヒーロースーツの内側に籠っていた臭気が拡散していった。特に汗腺が多い生殖器周りは匂いが篭りやすい。そして肛門は言うまでもなく、排泄のためとしての器官として申し分ないほどの臭気を放っていた。

 その露骨な匂いは、普段は清潔感のあるスーパーヒーローたちも皮を向けば、男であることに変わりはないのだということを改めて感じさせるものだった。


「コンクエストマン。我々は、アナルセックスのためにローションを使うべきだ」

「了解」


 ベッドの脇には、ラブラブローションと書かれたラベルの貼られているピンク色のボトルが転がっている。コンクエストマンは、それを掴み上げると丹念に自分のペニスとキングマンの肛門に垂らした。


「肛門の拡張を開始する」

「よし、頼む」


 コンクエストマンは、指先をキングマンの肛門に滑らせ、ゆっくりと押し込んでいく。すると、キングマンは「うっ」と軽く呻いた。


「大丈夫か? キングマン」

「問題ない。続けてくれ」

「了解。任務を続行する」


 彼らにとって、これはヒーローとしての重要な任務なのである。

 コンクエストマンは、指を肛門の中に抜き差ししながらも、自分のペニスを扱くことを忘れなかった。もちろん唇を重ねて、舌を絡ませ続けることも忘れてはならない。

 アナルセックスといっても、ペニスを肛門に挿入するだけでは不十分なのだ。

 スーパーヒーロー同士の絆を深めるためのアナルセックスには、愛と尊敬が必要である。コンクエストマンとキングマンはお互いを最大限に尊敬していることを表すための努力を惜しまなかった。


「コンクエストマン。恐らく私の肛門は、君のペニスを受け入れるには、そろそろ十分な頃合いだ」

「了解」


 コンクエストマンは、肛門に挿入していた指を抜いた。

 そして指の代わりに勃起したペニスを押し付ける。


「さあ、私の肛門にペニスを挿れてくれ。君になら私は、この肉体を喜んで差し出すことができる。私は、君と共に限界を超えたいと心から思っている」

「ああ、俺もあなたと限界を超えたい。どうか、俺のヒーローとしての信念を受け入れてくれ」

「心から愛しているぞ、コンクエストマン。我々は最高のバディだ」

「俺も心から愛している、キングマン。ひとつになろう」


 二人は丁寧に唇を重ね合わせる。そして、コンクエストのペニスはゆっくりと、キングマンの肛門の中に挿入されていった。ミチミチと音を立てながら、ペニスは肛門を押し広げていく。それはまさにヒーローとしての限界を超えるという言葉通りに、肛門は今まで受け入れたことのない大きさの異物を許容するために、その限界を超えていった。

 頼れるベテランヒーローであるキングマンの柔らかな肛門の中は、その人柄通りの逞しさと優しさで満ち溢れていた。柔らかな直腸は、優しくも厳しくペニスを締め付けて、コンクエストマンに穏やかで満ち足りた快感をもたらしていった。そのベテランヒーローとしての包容力を、コンクエストマンはペニスで直に感じた。

 ヒーローとしてキングマンとバディを組んできたコンクエストマンだったが、こんなにも密接にキングマンとの繋がりを感じたことなど、今までに一度もなかった。

 ペニスを動かすたびに、亀頭が襞を擦り上げるたびに、悩ましげにキングマンは吐息を漏らす。こんなにもキングマンが甘く喘ぐことを、コンクエストマンは今まで知らなかった。そして、キングマンの未知なる部分を知ることに強い喜びを感じた。強い絆を感じた。剥き出しの身体同士がぶつかり合うことで初めて、キングマンと真のバディとして分かりあえるのだとコンクエストマンは、脳の奥で理解し始めていた。

 そんなコンクエストマンの額には、くっきりと[ERROR]の刻印が刻み込まれていた。


 キングマンもまた、誰にも許したことのない身体の部位に、心から信頼するバディであるコンクエストマンの性器を受け入れることに対して、神秘的な感動を抱いていた。ペニスで直腸が満たされ、それが押し広げられる禁断の感覚。それを共有しているのは、バディであるコンクエストマンだけなのだ。そう考えるだけで、これ以上ないほどの絆の深まりを感じずにはいられなかった。

 これこそが真のスーパーヒーローのあるべき姿なのだ。

 たった今、キングマンはその極地に立っている。愛すべきバディ、コンクエストマンと共に、ヒーローとして誰も到達したことのない高みへと上り詰めようとしているのだ。そう考えるだけで、身体中がヒーローとしての使命とその情熱で、燃えさかるよう熱くなっていった。

 そんなキングマンの額にも、くっきりと[ERROR]の刻印が刻まれていた。


 屈強な肉体を持つスーパーヒーロー同士のアナルセックスは、ダイナミックであり、迫力があった。汗を飛び散らせ、筋肉と筋肉がぶつかり合う。

 時に険しく獣ののように快楽という果実を我先にと貪るために血を激らせ、時に優しくお互いに快楽という名の果実を与えるために譲り合った。


 こんなセックスは滅多に見ることはできない。

 じっくりと間近でそれを観察しながら、安川はそう思った。


 もはやヒーローたちの視界に安川の姿は映らなかった。それほどに、バディであるお互いのことだけを考えていた。


「そろそろ中出しして上げたらどうですか?」


 しかしながら、安川が『提案』すると、その瞬間、愛の営みにのめり込んでいた二人はその動きを止めた。そして、額に刻まれた[ERROR]の刻印が、ギラギラと赤黒く光を放つと、二人は同時に白目を剥いた。


「コンクエストマンッ! 今すぐに中出ししろッ!」

「了解ッ!」


 それは共同作業だった。

 激しくコンクエストマンは腰を振り、ペニスをキングマンに打ちつけた。キングマンは、出しうる限りの力を込めて、肛門を引き締め、コンクエストマンの射精を促すことだけを考えた。仮に無理やりにこじ広げられたキングマンの肛門が裂けて出血したとしても、そんなことは気にも止めなかったことだろう。


「あああッ、出る、中出しするッ、俺は中出しするぞッ」

「いいぞ、コンクエストマン。私の中でたっぷりと精液を吐き出せッ!」


 ガツンガツンと打ち付け続けていた腰がぴったりとキングマンの尻に押し付けられ、1mmでも奥に射精しようとする男の本能が、コンクエストマンに限界までペニスを押し込ませた。キングマンの身体を無造作に掴んで引き寄せて、ぐりぐりと直腸の最も深い場所に当たるように懸命に腰を押し付け続けた。

 その状態で、コンクエストマンはペニスの先から大量に精液を吐き出し始めた。

 尿道を激しい勢いで精液が流れるたびに、これ以上ないほどの本能的な男としての幸福がコンクエストマンの頭の中で暴れる。

 気持ちいい、気持ちいい、気持ちいいッ!


 全てを撃ち終え、ペニスを引きずりだすと、腸内に押し込まれた空気がキングマンの肛門から自然に漏れ出し、ビチビチと下品な音を立てた。

 コンクエストマンのペニスで掻き回され続けたキングマンの肛門は広がったまま、締まりきらずにいた。本来そこにあるべきものが抜けてしまったかのように。

 その空洞からは、白く濃厚なコンクエストマンの精液が、ゆっくりと溢れ出して清潔なベッドシーツをベトベトに汚していった。


 二人のスーパーヒーローは、満たされた気持ちで再びその逞しい肉体を絡ませ、抱き合うと唇を押し付け合った。親愛なるバディへの熱い思いで、その大きく逞しい胸の内側が熱く満たされていくのを感じながら。


 気だるい倦怠感に包まれ、抱き合ったまま、二人はゆっくりとその重い瞼を閉じていった。そしてゆっくりと穏やかな眠りに落ちていく。安川に見守られながら、深い眠りにゆっくりと、ゆっくりと。

 そして眠りに意識を奪われたスーパーヒーローたちは、無防備に強張った筋肉から力を抜いていった。重ねあった唇が離れる。

 ヒーローたちは唇の代わりに、額の[ERROR]の刻印を重ね合うようにして、そして深い眠りの中へと落ちていった。


 記述を中断します。/


注意: 対象の宇宙への接続が切断されました。同一の宇宙に再接続しています。

警告: タイムアウト。同一の宇宙の接続を確立できませんでした。プロッタの記述を終了します。


了

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