習作: 猿 (800字) (Pixiv Fanbox)
Content
高原武志は交番勤務の警察官だ。本日は非番である。
非番の日は早朝からのジムトレが日課だった。
「おはようございます!」
精悍なお巡りさんは柔和な笑みを浮かべ、朗々と挨拶をしてジムに入る。
親しみやすいその人柄は、職務中でも非番でも、人の心を和ましてくれる。
その肉体と精神は、幼少期から続けている武道で培われた。
武志はベンチにうつ伏せになり、ダンベルを持った腕を持ち上げる。
その度に力強く上腕の筋肉が膨れ上がった。
「ふっ、ふっ」
額に浮かぶ汗もどこか爽やかに見えた。
そんな武志を今日も『猿』に変えよう、と思ったのは安川だった。
安川はベッドで微睡ながらジムにいる武志を『観察』していた。
上腕を終え、武志は脚トレを始めようとしている。
安川は指を鳴らした。
パチン。
その瞬間、武志の頭の中に『オナニー』という単語が明滅し始める。
「くそ、またか」
初めてのことではなかった。今日こそは絶対にその『欲求』に打ち勝ってみせると気を引き締めて、武志はより一層、運動を打ち込み始めた。
しかし、武志は知らない。
閾値以上に性欲を増幅されてしまえば、どんな男でも『オナニー』が最優先になることを。
「武志、猿になる時間だよ」
安川は指を鳴らした。
パチン。
その瞬間、滴る汗を拭いもせず、武志は足早にトイレに向かった。
個室で汗の染みたウェアを脱ぐと、チンポは瞬く間に最大まで勃起した。
既に脳は『オナニー』で侵されていた。
「オナニーッ!! オナニーッ!!」
こうなっては我慢も抵抗もできない。
我慢汁を纏わりつかせながらチンポを扱くと、くちゅくちゅと音が響く。排泄とは無関係な音。誰に聞かれても構わなかった。
「あッ、射精するッ」
壁に白濁液が撒き散らされる。射精の充足感に武志は静かに打ち震えた。しかし、勃起は終わらない。精液を泡立たせ、武志は扱き続ける。
爽やかな警察官は、今日も立派な『猿』となった。