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パチンッ‼

平手打ちの音は思いのほか大きく、水をぶっかけられたかのように意識が鮮明になった。じわじわと痛くなってくる左頬。衝撃で鼻血も出たみたいだ。鼻腔を生暖かい液体が流れるのがわかる。

今しがた暴力をしたというのに、眼下にいる彼女は目を細め、ニコニコと微笑んでいた。

「内定……辞退出来るよね?」

僕の首を掴み、壁に押し当てる彼女。

どうやら僕が勝手に就職活動をしていたことに怒っているらしい。なんて理不尽な。今年で大学卒業予定なのだからしないわけにいかないだろうに。

「9時から18時まで働いて。帰宅後、ご飯食べてお風呂入って睡眠時間を引いたら一緒にいられる時間なんて雀の涙だよ。蓮太君が私に甘えられ不足しちゃう」

僕のことを思って言っているような発言に聞こえるが、本心はカサネが僕を甘やかす時間を減らしたくないだけだ。

彼女は乳魔という種族らしく、母性に満ち溢れており、常に甘やかす対象を欲している。柔和な顔立ちの中に潜む涙ほくろと艶ぼくろ。美貌も肉体も最適化されており、特に発達した乳房は視界に入るだけで顔を埋めたくなるほど魔性の引力を発している。それに身長も僕より20㎝は高い。前からでも後ろからでも抱き締められれば、頭が谷間の中に飲み込まれてしまう。

「でも……働かないとお金が」

「そこは私が何とかするって言ったでしょう?」

正直僕だって働きたくはない。紐になれるならなりたいが、いざその選択肢が現実味を帯びてくると見方が変わるらしい。

僕は自分に大した価値を感じていない。だから、そんな人間のために尽くそうとしてくるものに申し訳なさと勿体なさを感じてしまうのだ。僕を選んでいなければ、もっと掴めた幸せもあったであろう。それこそ不労所得だけで生活している男でも探せば四六時中一緒にいられる。365日24時間尽くせるなんて乳魔にとって夢みたいな話ではないか。

「……お姉ちゃんから聞いたんだけど。今、淫魔界隈では人間を犯す動画が流行っているらしいの。しかも投稿すると再生回数に相応のお金がもらえるって」

知っている。淫魔と言う存在と実際に邂逅して以降、彼女たちについて調べたことがあった。

騎乗位で無慈悲に搾られる男性。授乳手コキで甘々に搾られる男の子。ねちっこい耐久フェラで延々と寸止めさせられる、紙袋を被された人間。複数体に犯され、逆寝取りされてしまう彼女持ちの彼氏。淫魔に人気のため、ほとんどが逆レであった。

まさかそれで生計を……?

「生放送だとラブチャットって言うお金付きのコメントをくれる視聴者もいるみたい。私は精液があれば生きていけるから、蓮太君の生活費分さえ稼げれば問題ないから頻繁に投稿しなくてもいいし」

「いや、いやいや。いいわけないで——」

パチンッ‼

再び平手打ちがやってきた。唐突に来るの本当に怖いからやめてほしい。いや、毎回叩くか宣言されてからも嫌だけど。まだ痛みが引いていない内に同じところを叩かれる。

相変わらず柔和な笑みを浮かべていた。その表情も僕に恐怖を植え付ける。

「もう撮影場所も契約しちゃったから……。人間を犯すために部屋を貸してほしいって言ったらすぐに借りられたよ。共有施設で個室が何部屋もあって、そのうちの一つをね。さすが淫魔不動産」

賃貸契約する段階で、すでに僕は騙された。それもこれも全て淫魔不動産が元凶。

一人暮らしを望んだのに、どうして甲斐甲斐しくもすぐに手が出る情緒不安定な乳魔と過ごすハメになるんだ。もちろん文句を言いに行ったことがある。しかし、返って来たのは謝罪ではなく、あまりにも常軌を逸していたものであった。

『こんな好物件……裏があるに決まっているではありませんか』

『このタワマンは数多の淫魔と人間が同棲しています。そんな淫魔の巣でお客様だけ一人暮らしだとしたら……どうなるでしょうか? 答えは簡単です。その部屋は共有スペースと化し、お客様は淫魔たちの無料のミルクサーバーとなります』

だから僕はカサネと住まざるを得ない。そうすることで肉体と精神が保証されているからだ。しかし、その保証はあくまで他の淫魔から防ぐだけであり、同居中の乳魔に犯されるのは想定していない。

ドアを開けると、まず初めに受付カウンターが目に入る。見たことのない黒い花が飾れており、花瓶内は白い液体が注がれていた。カウンター横には長い廊下が見える。

……まさか。

空調が効いて少し寒い位の部屋で額に汗がにじみ出た。僕はここに見覚えがある。

廊下の左右には金属でできた厚い扉が均等にある。突き当りには一際大きな扉があった。

「あ、こっちこっち。さすがに一番大きな部屋は借りれなかったよ。ごめんね?」

入り口から最も遠い、付き当たりに差し掛かる直前。その右の部屋が契約したところらしい。

カサネが扉に手を翳す。紋章が浮かび上がり、ドアノブからカチャリと音が鳴った。どうやら開錠できたらしい。ドアノブを回し、今まさに部屋へ入ろうとした瞬間、突き当りの最も大きな扉から豊満な女性たちとおんぶされた男性が出てきた。

淫魔住まうこのタワマンではよく見る光景。竿役が何階に住んでいて、どんな職業に就いていて、なんてことは覚えられない。記憶に残らないからだ。しかし、その女性たち——4体の淫魔とその人間を僕は知っていた。実物を見るのは初めてだが、彼女たちの動画を何個か視聴したことがある。

攫った男を淫魔複数体で囲み犯すチャンネル——『サラウンド』

僕は理解してしまった。ここは、あのサイトで投稿されていた動画の撮影所だ。

僕の視線を感じ取った淫魔の一体がニヤリと目を細めて手を振ってきた。その行動に他のメンバーも気づき、こちらを向き始める。恵体の美女たちに見つめられ、足の裏が凍ったかのように動かなくなった。

「どうしたの?」

真横でカサネが耳打ちをした。

「いや……」

このまま帰るのだろう。皆がぞろぞろと歩く。間取り上、彼女たちは廊下を通過しなければならない。

僕が立ち尽くしているこの長い廊下を。

熱っぽい視線に晒され、顔を背ける。

横を通り過ぎる瞬間、甘ったるい香りが鼻をくすぐった。カサネも淫魔特有の甘い香りがするが、サラウンズのように複数いるとその香もより濃厚で奥深くなるらし————。

どっびゅ、ぶびゅるるるるッ‼

「お゛……ッ⁉」

耳の中で鳴り響くキス音。一気に流れてくる声。唐突に快楽が爆発し、僕はズボンの中で精液をぶちまけた。腰が抜け、膝から崩れ落ちる。ドロドロとした嫌な感触が太ももに付着した。

なにが……起こった。快感で思考が鈍る。黒目の半分が瞼の裏に隠れる。

「蓮太君? 大丈夫?」

視界には心配そうにするカサネ、その先にはサラウンドのメンバーたちが粗相をした僕を横目で見ていた。上がった口角から嗜虐性を感じられる。彼女たちは立ち止まることなく出口に向かっていった。

どういうわけか、僕は彼女たちに搾られた。このタワマンで他の淫魔の同居人を犯すのは禁止されているはずなのに。

廊下に精液が広がっていく。今の一瞬で、いったいどれだけの快楽を注がれたんだ。

なおも肉棒に快感の余韻が押し寄せてくる。徐々にカサネの声が遠くなっていく。強烈な睡魔が襲ってきた。

違う。

これは気を失う……前触れ。

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

次に目を覚ましたのは自室のベッドの上であった。最近ようやく見慣れた天井とまだ見慣れないカサネの顔が視界に移り込む。

「蓮太君、蓮太君、蓮太君‼ もう急に気を失っちゃうから心配したんだから」

「ああ……ごめん」

僕はどれくらい気絶していたのだろうか。部屋にある壁かけ時計を見ると、12時間経過していた。

「たぶん……彼女たち——サラウンズに襲われた。横切られた瞬間、絶頂させられた」

「……サラウンズ? 何を言っているの?」

「何って……あの突き当りの大きな扉から出てきた4体の淫魔たちだよ」

「誰もいなかったよ? 一人でに射精しちゃうから、私が淫香を濃くしすぎちゃったのかと思っちゃったよ」

……見えていなかったのか。

人間には可視、淫魔には不可視。

確かにそれならこのタワマンのルールを掻い潜ることができる。

「あそこに行くのはやめた方がいい」

「うん……そうだね」

意外とあっさりと受け入れられた。僕が働こうとすることは頑なに、それも暴力まで駆使して拒んでくせに。

「私が搾る前に射精しちゃうのは嫌だもん」

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

「今夜23時から搾精配信あるから……準備しておいてね♡」

翌朝、リビングに向かうと、テーブルの上に料理を並べながらカサネがそう言ってきた。現在時刻は8時。15時間の猶予がある。

搾精配信は僕の日常となった。搾精配信のために生きている、生かされていると言っても過言ではない。

もう内定は辞退したのだから。

椅子に座り、目の前に置かれた料理を見渡す。

パンケーキとホットミルク。朝食としては十分な内容だ。

濃甘な香りが鼻をくすぐる。背筋に冷たいものが走った。およそ人間界の食材から発されることのない香り。

今晩搾るミルクサーバーに精をつけさせるため、十中八九この料理の中には乳魔の母乳が混ぜられている。家畜を食べる前に肥やすように。

「どうぞ、召し上がれ♡」

カサネの着ているクリーム色の縦セーター、その一部にシミが出来ていた。生地には厚さがあるはずなのに、母乳が染み込み、クリーム色が濃くなっている。

毎回メニューは変わるが、配信までの間に5-6回。母乳入りの食事を強制される。もちろん断れば平手打ちがやってくる。それだけで収まればいい方だ。機嫌が戻らないと、配信後に追加で搾られる。無論、気絶するまで。

なんでこの乳魔はこんなに暴力的なんだ。乳魔って、もっと優しくて甘々な感じじゃないのかよ。

パンケーキを口に運ぶ。焼き菓子の香ばしさと甘さが広がり、ほっぺたが落ちるほど美味しい。

ホットミルクに口をつける。これは見た目がまんま母乳だからダイレクトに味が伝わってくる。

頭に靄がかかり、脳の処理が遅れるような感覚に陥った。

「ん……」

口に運ぶフォークを握る手の動きが鈍る。

その様子をカサネはテーブルの対面に座り、頬杖をつきながら眺めていた。三日月のように細めた目、嗜虐的に歪んだ口角、無言の圧。それらが僕の心臓を締め付ける。

「見られていると、食べにくい……」

「じゃあ、食べさせてあげる」

我儘を言う子供に愛想を尽かした母親の如く投げやりに言うと、カサネは席を立った。

「ちが、そうじゃなくて‼」

僕の真横の椅子に座り、握ったフォークをいとも簡単に取り上げた。

「ほら、口開けて?」

「ん……ぐぐ」

パンケーキを刺し、僕の口に運ぶ。そして、飲み込むまでじっと待っている。フォークには次に口へ突っ込む予定のパンケーキがスタンバイされていた。

「私は君のお母さんだから、ちゃんと栄養素は与えてあげる義務があるの。たとえ嫌がっても、それが蓮太君のためだから」

まず、カサネはお母さんではない。思い込みだ。

そして、この食べさせ方は虐待に近いだろ。誰を参考にしてこの母親像が生まれたんだ。

「はい、あーん。あーん」

いや、まだ口の中に残っているんだって。なんで開けさせようと促してくるの。

その後も無理矢理食べさせられ、何とか平らげた。

脳が熱く蕩けて、ぼーっとする。この食事を今日あと数回行われるのだ。

「固形物だと食べにくいかな? 次から液体にする?」

カサネはマグカップを傾け、中に入ったホットミルクを覗かせてくる。

原因は嚥下困難じゃないんだよ。この母乳が練り込まれた媚薬パンケーキに問題があるんだ。

さすがにこの歳で100%母乳食は精神的に来るものがある。そして、もし頷いた場合、器に注がれることなく、直で飲まされる。僕は首を横に振った。

マグカップで乳魔の母乳を飲むのと、乳首に口を当てがい授乳されるのでは、快感のレベルが変わってくる。乳首や乳肉の柔らかさ、体温、香りを顔面に触れたまま飲まされる媚薬効果のある濃甘な母乳。甘さが口内を埋め尽くし、鼻腔を染めていき、脳が蕩けていく。理性をふやかされた状態で極上の快楽を味わってしまえば、射精を我慢することは不可能。無事配信を終えるための準備をしているというのに、そこで精液を吐き、快楽で身体を酷使していては身が持たない。

「そう…………」

カサネは残念そうに呟くと、ホットミルクを呷った。軽く膨らんだ頬。唇は白い液体で濡れている。

ああ……普通には飲ませてもらえないのか。

僕の頬に両手を添え、顔を近づけてくる。甘く潤んだ唇が重なった。

「ん、んちゅ……れぇろ、れろろえろれろぉぉぉ♡」

「んぐぐ……んッ、んんぅぅぅッ‼」

口移しで母乳を注がれた。魔性の甘味が口いっぱいに広がっていく。

脳が蕩ける。脳内麻薬が溢れ出す。下半身が官能的な熱に魘され、パンツの中が一瞬で濡れた。

「自分で……飲める?」

カサネの妖艶な表情に肉棒がビクンと反応する。射精したばかりだというのに、また硬くなった。

頷けば、嫌な顔せずもう一度飲ませてくれるだろう。その代わり身体がダメになっていく。

肉体も、精神も。

配信時間まで保たない。

ぼやけた視界の中でカサネは優しそうに微笑んでいた。潤んだ唇が母乳で白く濡れていた。

どこまでも甘やかしてくる。それが乳魔との生活だ。

僕は首を横に振った。

自分で飲めない、と甘えた。

人間よりも上位存在。同棲していれば嫌でも理解する。

だから、拒もうとしても、その快感を味わわされれば理性の歯止めが利かない。甘やかされる心地良さを思い出してしまう。

もっと甘えたい。甘やかされたい。

「ふふ……♡ 手のかかる子なんだから♡」

朝食を食べ終えるまでに搾られた回数は覚えていない。残り5回の食事も全てカサネに食べさせてもらった。

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

配信が始まって10分経過していた。ベッドに座らされた僕は、カサネにパイズリされている。

平手打ちよりも遥かに辛い、乳肉の擦り付け。豊満な双乳が粘性の液体のように、ねちっこく淫靡に形を変える。柔らかく雪崩れ込む乳房とその濃厚な重量感、そしてなめらかな質感。肉棒はそれらに包み込まれ、ズリ擦られ、たっぷりと注がれる甘い乳感に狂わされないように、深い谷間の中で必死に跳ね続ける。快楽を逃がそうとしていた。

「最初はおっぱいの触り心地と柔らかさで甘やかしてあげるの。そうすると『あ、今日は優しく搾ってもらえる』っておちんちんが勘違いしちゃうから。絶対そんなことないのにね♡」

カサネは画面の前にいる視聴者に話しかける。

ワインレッドのデカブラがゆっくりと上下動していた。

カサネの責めはまだ序盤も序盤だ。乳圧もほとんどかかっていない。ゆえに甘く蕩けるような柔乳感に溺れてしまう。

「お漏らしするかしないかの力加減で1時間くらいじっくり炙って……。もしこの間に射精しちゃったら、その後の責めは規定射精回数まで終わらないえっぐいパイズリ搾精決定♡ 1時間我慢汁だけで耐えられた場合は気絶するまで甘々パイズリ搾精♡ どっちも搾り尽くすことには変わりないから身体に相当な負荷はかかるの。だから視聴魔のみんな? 毎日はダメだよ? 人間は簡単に壊れちゃうから♡」

腰がヒクつく。生放送で配信しているせいか、普段より感じやすかった。

ちゅっぷたっぷ……♡ と淫猥な咀嚼音が谷間から鳴る。おっぱいで肉棒を食われていることを嫌でも理解してしまう。

「っく……あ゛、ぁぁぁッ‼」

「うーん……少し喘ぎ声がうるさいかな……。ほら、キスで黙らせてあげるからこっち向いて?」

双乳から両手を離すと、僕の頬に添えてきた。大きな両手に固定される。

初めからキスされることは覚悟していた。

前屈みになったカサネ。その潤んだ唇が近づいてくる。

「ちゅ……♡」

優しいキス音。柔らかい唇の感触に心を奪われる。眠気を誘う心地良い快感を味わうことができた。

たった一瞬だけ。

「れろぉ……れろぢゅるる、れろえろぉぉぉ♡」

すぐに長い舌が口内に入ってくる。素早くて追いつけない舌捌き。一方的に口の中の粘膜を舐め回される気持ちいいキス。

彼女の口内で僕の突き出した舌が食べられる。執拗にしゃぶられる。甘い唾液の味に染められていく。

ふにゅっちゅ、にゅっぎゅ、ふにゅにゅぅぅ♡

再び双乳へと添えられた両手。

脳を蕩けさせる甘く官能的な口付けに加えて、肉棒を甲斐甲斐しく甘やかす男殺しの肉感に満ちたパイズリも同時並行されていた。

性感帯で味わってはいけない、魔性の刺激が上下から襲ってくる。

「ん゛ッ……ん゛ぐぅッ……」

重量感たっぷりの肉感。乳特有の柔らかさとその中にある艶やかな肌触りで吸い付いていた。軽く触れただけで肉棒が悲鳴を上げるほど。そんな極上の乳魔の双乳で、深い谷間に埋められながらズリ潰されている。

「んちゅ、ちゅぷれろえろぉぉ♡ ぢゅるるぅ、んぢゅる、れろろぉぉぉ♡」

手の動かし方で肉棒が弾力感のある乳肉にめり込んだり、裏筋をねちっこく啄まれたり、甘美な乳の愛撫になす術なく食い散らかされたり。

睾丸のヒクつき、腰の浮き沈み、全身の鳥肌。つま先に力が籠り、注がれる快楽を逃がそうと身体を捩る。しかし、刺激の濃度も量も、わずかにすら変わらない。

「う゛ッ……ん゛ぐ、ぅぅぅぅッ‼」

「れろぉぉぉ……ぱぁ……♡ もうイく? ちゅっ♡ もう限界?」

射精一歩手前で問いかけてくるカサネ。乳魔なのにキステクも凄まじく、キャラメルのような甘い唾液を纏わせながら口内の隅々まで甘やかされた。

あとは僕が頷けばイかせてもらえる状況。

押し寄せる射精欲と甘みの暴力に頭を馬鹿にされ、快楽を拒めるはずがなかった。

「いいよ♡ 蓮太君の大好きな舌下をれろれろぉぉぉ……って舐め上げてあげるから……ちゅっぷ、ちゅ……射精、しちゃおっか♡」

食事中でさえ通常触れることがない、刺激慣れしていない舌下に乳魔の長い舌が這い上がる。

「れろぉぉぉぉ……♡」

ゆっくり焦らすような舐め方。舌下が熱い吐息に晒される。

ビクンと、大きく身体が跳ねた。

その刺激に寄り添うように、とろふわな双乳が上下に弾み、柔らかにたわむ。

乳内で肉棒が震えた。射精したくて亀頭がパンパンに膨らむ。

肉棒いっぱいに注がれる甘い刺激。弱点を突かれたキスパイズリ。

白い欲望が尿道内を駆け上がり、快楽が脳を貫いた。

ぶびゅぅぅぅッ‼ びゅびゅびゅッどぷ……ぶびゅッ‼

「あ゛ッ、がぁぁぁッ‼ ん゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ‼」

深い乳内を精液が汚した。と言っても、割合的には微々たるものである。

谷間から色白なカサネの肌の色のまま。精液は一滴も溢れなかった。

膝がガクガクと笑い、強烈な疲労感に襲われる。しかし、肉棒はいまだ熱を滾らせていた。

「ふふ……出してからが本番だよねぇ……♡」

カサネはデカブラ替えを始めた。

彼女はパイズリごとに適したデカブラを着ける習慣がある。

下着の長所を生かした合理的な行動。それと同時に、僕の脳に植え付ける恐怖の種。あるいは悩殺の花を咲かせる悩みの種。

「やっぱり……これかなぁ♡」

彼女はとあるデカブラを選び、摘み上げた。

ピンクを基調とした花の刺繍が施されている。中央下部には、そういう目的で作られたであろう魅惑のスリットがあった。

100cmのJカップ用のデカブラ。勘違いしないで欲しいが、その数値とアルファベットはあくまで下着のステータスであって、実物は軽く凌駕している。そもそもバストサイズを変幻自在に操れる乳魔にとって、人間の物差しでは測りきれない。

「うっ……ぁぁぁ……」

彼女が選択したデカブラを見て、僕の身体がこわばる。緊張が走る。快楽と一緒に学習させられた結果、デカブラを見るだけでこれからされるパイズリの種類をわかってしまうのだ。

すぐに手が出る普段の彼女の行動からは想像がつかないほど、彼女の一番得意なパイズリは甘々だ。優しく肉棒を包んだまま、双乳をこねくり回す。

乳魔と言えど、彼女のパイズリテクニック、類稀なる乳捌きは次元を超えていた。

さくらんぼの茎を口内で結べればキスが上手。

それを模したしたのだろう。初対面で彼女は乳内に閉じ込めた紐をズリ動作だけでリボン結びする芸を見せつけてきた。

僕は戦慄した。

オカズに一生困らない代わりに、脳が許容できるかわからないレベルの快楽を与えてくる乳魔と過ごしていくのだと。

恐怖と期待で肉棒は硬くなり、媚びたように濡れ、その晩は日が上るまで様々なパイズリを試された。技ごとに毎回デカブラを替えて。

「じゃあ、横になって、お尻上げよっか♡」

そのデカブラは、気絶したくなるほど甘々な膝上パイズリをする時に着用するものであった。

配信ですると、すこぶる評判がいい人気のパイズリ。

膝上パイズリの体勢で両足を彼女の胴体を挟み、腰の後ろで両足首を縛られる。僕の下半身がフラフープのように囲んでいるのだ。これによって、後ずさんでも彼女の身体に足が引っかかり、逃げることができない。

カサネの気が済むまで、好きなだけパイズリで搾られる。

「今日は何秒保つかなぁ……♡」

される側としては気絶したくなるほど、しかし、気絶できない悪魔の乳技。

すでに数千回のパイズリによって、僕の意識のボーダーは把握されている。それだけではない。

言われると興奮する言葉も、安心してしまう声音も、鳥肌が立つ表情も、射精しやすい温もりも、睾丸が疼く香りも、一番好きなパイズリも、肉棒が喜ぶズリ方も、顔が蕩ける乳圧も。

全部、把握されている。

パイズリを得意とする乳魔相手に。

一回の快楽を僕が耐えうるレベルで調節しながら適度に射精をさせて。

「……蓮太君の理性♡」

2本のブラ紐を摘み、ブラごと爆乳を浮かせる。

ちゅぷ……♡

ズリ穴から溢れた乳肉——その谷間が亀頭にキスをした。

これから搾精することを告げる。

ふにゅにゅぅぅ……ふにゅぅ……ぅぅぅぅ♡

ブラ紐だけで乳圧もズリ速度もコントロールする。乳肉の感触、重さを味わわせるノーハンドパイズリ。

いつも暴力で黙らせてくる分、帳尻を合わせるかのように甘々。

股間に叩きつけるタイプのパイズリではないため、根元にぶつかる肉感も優しい。ゆっくりとしたズリ下ろしでは、柔らかな谷間を徐々に掻き分ける感触を。ふわとろの乳肌が射精後の敏感な亀頭や裏筋をと舐め回し、カリの隙間にも躊躇なく潜り込んでくる。

「ふっ……っくぅぅ……ぁぁぁッ」

性感帯丸ごと包み込む極上の快楽に身悶えた。息が止まる。男を籠絡させる情報量がこれでもかというくらい詰め込まれているのだ。

柔く重たい乳房の搾精器。あらかじめ母乳が塗りたくられた谷間は、僕の精液と混ざり、皮肉にも散々搾られてなおパイズリするには完璧な乳内環境を作り出していた。

肉棒がスムーズに迎え入れられる。

止まることなく滔々と滑り。

訥々と突っかかることなく擦れる。

甘く蕩ける乳感が射精欲を強烈に煽る。煽り散らかす。

「んんっ……イ、っくぅ……ぅぅぅ‼」

びゅるるッ、ぶびゅッ‼ びゅッびゅく、どびゅるるるッ‼

豊満な双乳の中に大量の精液を吐き出した。

低刺激と言えど、乳魔の身体であることに変わりない。母性に満ちた肉体は肉棒を十二分に甘やかす。

カサネのこのパイズリは意識が落ちないがために刺激が延々と続く快楽地獄を味わわされる。射精の有無に関わらず、肉体と精神が蕩けるような快感に襲われ、自身の肉体に依存させていく。

「はい、射精気持ちいいねぇ♡ もっと出して、もっと気持ち良くなろうねぇ♡」

ズリ穴から溢れ出した厚い乳唇が悪戯に睾丸へ口付けをしてきた。

根元まで肉棒を飲み切った、と知らせてくる。

柔らかな乳肌は蕩けるほどきめ細やか。軽く触れられるだけでも鳥肌が立つほどであった。

そして、ズリ上げへと移行する。

ちゅぱ……♡

「んぁ……ッ‼」

睾丸から乳肉が離れると、開始の合図を彷彿させる淫靡なキス音が鳴った。あるいは別れの挨拶にも聞こえた。聴きたくないのに効かされる。肉棒が疼く。

精子を作る根源を淫靡に責め、情欲を掻き立ててくる音と肉感。乳肌が吸い付く中、引き剥がされた感触が睾丸にこべりつき、肉棒はさらに硬さを増した。

まるで、いつでも精巣を狙っていると、脅されているかのよう。

どぷ……ぶびゅっ、どくどく……

「ふふ……甘イキしちゃったの? タマタマをちゅっ……♡ って、おっぱいでキスされるの感じちゃった?」

毎回、おっぱいとの睾丸キスは我慢できない。我慢汁で留めておくことが不可能。

柔い肉感に精子の貯蔵庫を無理矢理甘やかされるなんて男が抗える快楽ではなかった。

「好きなだけ射精してもいいけれど……パイズリは止めないからね♡」

双乳でふんわりと包み込んだ肉棒がズリ上げられ、根元から竿の一部が晒される。潤滑油で濡れていた。乳圧は強くないのに、潤んだ肌質によって肉棒が腰ごと持っていかれる。甘い感触から離れられないみたいに、寝転がった姿勢で突き上げられるだけの高さまで腰が浮く。ズリ穴が亀頭を抜乳し終えると、限界まで浮いた腰はガクガクと震え、残された肉棒は快楽を名残惜しそうに跳ねる。

「お゛ッ……ぐぅ……ん゛ん゛ぁぁぁッ‼」

どびゅッ、ぶびゅッ‼ びゅるッ、びゅぐッ、どぷ……ぶびゅっびゅうぅぅぅッ‼

そして、搾られる。乳内で欲望を吐かされる。

深い谷間を白く染め上げ、濃厚な快感が脳を揺さぶった。

「あらあら、また出ちゃった♡ おっぱいを軽くたぷたぷしているだけなのに……可愛い♡」

紐越しに持ち上げた双乳を下ろしていく。肉棒の根元まで——濃厚な乳肉の重量感をゆっくりと味わされながらズリ下される。

再び乳肌が優しく睾丸を撫でた。精子を作れてえらいと、撫で上げてくる。その甘い感触に唆され、造精のスピードが跳ね上がる。この谷間の中で果てたいと欲望に火がついてしまう。

双乳が柔らかく甘美に揺蕩う。

「させて……」

「ん? なぁに?」

「もう、気絶……させて……」

限界であった。

射精による発散。それでもなお大量の快楽を注がれ続け、常に身体と精神は欲望を吐き出しきれずにいる。

生殺しのデカブラノーハンドパイズリ。延々と気絶には至らない、腰が抜けるほど気持ちいいだけの極上射精に一定のペースで至る。

ゆっくりと上下に動く双乳が数回往復すると、精液が迸り、また数回往復するとまた搾られる。

手加減に手加減を重ねた——僕のレベルまで下げた、僕専用のパイズリ。

「いいよぉ♡ 脳がショートしちゃうくらい気持ちいい射精で……気絶させてあげる♡」

ふにゅぅ、ふにゅん、ふにゅふにゅ、ふっにゅふっにゅ……ちゅぽにゅぽちゅぽ♡

そう言うと、カサネはパイズリのペースを速めた。乳圧を捻り上げて即気絶させることだって出来るというのに。彼女が選んだのはあくまでノーハンド。最後まで甘々に犯すつもりなのだ。過剰に甘やかし尽くす。

「あ゛ッ……っぐ、ん゛ん゛ぅぅぅぅッ‼」

どびゅぶッ‼ ぶびゅッ……どびゅびゅッ、びゅるぅッ‼

小刻みに上下する乳肉。5往復にかかる時間が早まり、射精は毎秒へ。

乳肉と睾丸との間で交わされるキス音が鳴り続ける。

止めもなく繰り返される絶頂。脳を揺さぶる快楽が巡り続け、今自分が射精しているのか、していないのかわからなくなる。

「このまま落ちていいからね♡ 射精しながら気持ち良くおねんねしよっか♡」

にゅぽちゅぽ♡ ふにゅにゅん♡ にゅぷぷぅ、たゆんたゆん♡

「うぐぐッ……止まらなッ……ん゛ぅぅぅぅぅ……あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ‼」

びゅるるッ、びゅぐッ‼ ぶびゅッ、びゅく、びゅるるるッ‼

気持ちいい状態が終わらない。快感に途切れがない。

肉棒を埋め尽くし、包み隠す双乳にひたすら精液を注ぐ。

快楽の情報量が多すぎる。

視界が真っ白に染まっていく。気絶の前兆。

相変わらず乳肉は上下に揺蕩っていた。柔らかく揺れて、肉棒をたっぷりと甘やかす。中毒性を持った魔性の果実。

「ん゛ん゛ッ、あが……ぅぐ…………ぁぁぁ…………」

ぶっびゅるるるッ‼ びゅ、びゅぐッ、どくどく……どぷっ……どっぷ……びゅっ

「はい、お休みなさい♡ ミルクサーバー君おねんねしちゃったから今夜の放送はこれでお終いね♡ ばいばーい♡」

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

カメラを切る。コメントと彼の喘ぎ声がなくなった部屋に静けさが訪れた。

気を失った蓮太君を見下ろす。可愛らしい寝顔だ。思わず食べてしまいたくなる。実際、食べているが。

「んっ……待って。やめ……あ、ぁぁぁ……」

寝ながら呟いていた。

夢の中でも私に犯されているのだろうか。そうであって欲しい。

悶えている彼も気絶している彼も、おびえている彼も大好きだ。

「もうちょっと……ふふ♡」

くたくたになった肉棒を掴み、亀頭にキスをする。

起きるまでしゃぶるか、射精させて起こすか。どちらも捨てがたい。

舌で裏筋を舐めると美味しい精液の味がした。頬張る。すぐに硬くなった。

明日も明後日も。

私は彼を犯し続ける。浮気も自慰もしたくなくなるまで——そうなった後も搾り続ける。

好きだから飴と鞭が必要なのだ。打った後は優しく搾るから、手が出てしまうのは許して欲しい。

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