限定ショート「脱衣5教科対決」(CFNM) (Pixiv Fanbox)
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今回のテスト勉強は、いつになく本気だった。
事の始まりは、幼馴染でいつも仲のいい千佳とのごく些細な口喧嘩だった。
「俺はお前よりも頭がいいからな。」
その何気ない一言が、千佳のプライドを強く刺激してしまったらしい。
正直、俺と千佳のテストの点数なんてどんぐりの背比べだ。
だが、前回と前々回のテストでは、わずかに俺の方が勝っていた。
それが千佳にとっても相当悔しかったのだろう。
「お前にテストの点で負けたら、裸にでも何にでもなってやるよ。」
俺のその煽りが、決定打となった。
千佳の可愛い顔が、みるみる真っ赤に染まっていく。
「だったら勝負よ!」
かくして、5教科の合計点……ではなく、1教科ごとの勝負が決まった。
ルールは単純。1科目負けるごとに、服を1枚脱ぐ。
対決当日、お互いが着てきていい服は5枚まで。
つまり、5教科全てで負ければ全裸になってしまう。
ちなみに同点だった場合は、二人とも1枚ずつ脱ぐルールだ。
まず有り得ないが、もし5教科すべて同点なら、仲良く揃って全裸になってしまう。
……まあ、こちらから仕掛けたような勝負ではあるが、男のプライドを賭けて負けるわけにはいかない。
それに何より……千佳の裸が見たかった。
そもそもの話をすれば、この勝負は俺が圧倒的に有利なのだ。
俺は1教科でも勝てば、大事なところを晒さずに済む。
対して千佳は、最低でも2勝しなければおっぱいが丸出しになってしまう。
さらに言えば、仮に全裸までいかなくても、女の子の下着姿が見られるだけで十分すぎるほど嬉しい。
完全なる勝ち戦。だが、それでも兜の緒をしっかり締めて挑むつもりだ。
できることなら、千佳のすべてを拝めるものなら拝みたい。
俺はその100%の下心を、すべて勉強へのモチベーションにぶつけた。
結果、テストの出来は上々だった。
手応えは十分あったし、返却された答案用紙を見ても、努力がしっかりと結果に表れていた。
5教科の平均点は80点を超え、親にも大いに喜ばれたほどだ。
この最強の武器を手に、千佳を脱がせてやる。
胸の中に黒々と渦巻く下心を原動力に、俺は決戦の戦場――千佳の家へと向かった。
ーーー
千佳の家のチャイムを鳴らすと、間もなく玄関の扉が開いた。
現れた私服姿の千佳を見て、少しだけ胸がドキッとしてしまう。
だが、勝負に情けは無用だ。
いつもより少し可愛く見える千佳を脱がしてやる。
その気持ちを胸に、数年ぶりに千佳の部屋へと足を踏み入れた。
昔よりも女の子らしく整えられたその室内に、少しだけ緊張してしまう。
「改めて勝負内容の確認だけど、1教科負けた方が1枚脱ぐ。同点なら二人とも脱ぐ、でいい?」
「ああ、それで大丈夫だ。念のために聞くけど、ちゃんと着ている服は5枚だよな?」
確認しつつ、自分でも念のために着衣を数え直しておく。
Tシャツ、その上に羽織ったシャツ、ハーフパンツ、パンツ、靴下。
これでちょうど5枚だ。
「もちろん……あ、靴下脱ぐわ。」
目の前でスルリと脱ぎ捨てられる靴下。
その中から現れた、白く生っぽい足と指先から目が離せなかった。
「あのさ、圭吾……ちょっとじっくり見すぎじゃない?」
呆れたような声に、ハッと意識を引き戻される。
しまった、ガン見しすぎたか……。
「もしかして私、貞操の危機?」
「いやいや! 変なことはしないって! 俺は紳士だからな!」
必死の言い訳に、千佳は「ふっ」と鼻で笑った。
「……根性なしなだけでしょ。」
ボソッと呟かれたその言葉に、心がズサッと抉られた。
図星すぎて反論できない。
ずっと好きだった千佳と二人きりなのに、手一つ出せない自分が情けなかった。
精神的に大きなダメージを負いながらも、「勝負だけは絶対に勝ってやる」と邪な感情を力に変えることにした。
「早速、最初の教科から行きますか。現国でいい?」
現国か。今回受けて立った5教科の中では、一番点数の低い75点だ。
だが、自信のないやつを最初に消化してしまうのもアリだろう。
「わかった。じゃあ現国からだな。せーの!」
二人で答案用紙を構える。
「「はい!」」
掛け声と共に、二人のテスト用紙が開示された。
千佳の点数は……75点。
「うわ! 同点だ!」
千佳が声をあげる。まさか一発目から同点が来るとは。
だが、これはこちらにとって好機だ。一番自信のない教科で引き分けたのだ。
自分も脱ぐことにはなるが、千佳を1枚脱がせることができる。
俺は急いで靴下を脱ぎ捨てた。
「仕方ない、私も脱ぎますか。」
そう言って千佳はブラウスに手をかけた。
ふぅと息を吐いたかと思うと、一気にそれを脱ぎ捨てた。
下には、可愛らしい薄手のキャミソールを着ていた。
「まだまだこれからだからね。次は圭吾が選んでいいよ。」
キャミソールの肩紐に並んで覗く、おそらくブラジャーのものと思われる白い紐に目を奪われつつも、次の教科を選ぶことにした。
ここは素直に勝ちを狙える、85点の英語でいくべきだろう。
千佳は昔から英語が苦手だったはずだ。
「では、英語でいくことにする。覚悟!」
「あー、英語かぁ。ちょっと自信ないけど……せーの!」
千佳の掛け声と共に、答案をテーブルへ叩きつけた。
「「はい!」」
千佳の点数は――。
「え?」
そこに記されていた数字は、86点だった。
「やったー! 勝った! 英語が苦手だったから重点的に勉強したんだよね。報われたー!」
大喜びしてはしゃぐ千佳の横で、俺は激しい悔しさを噛み締めていた。
たったの、1点差……。
ケアレスミスさえなければ、千佳を脱がせられていたというのに……!
「さ、早くその羽織っているシャツを脱ぎなさい。ハーフパンツでもいいよ?」
勝ち誇った千佳に急かされてしまう。
仕方なく、俺は羽織っていたシャツを脱いだ。
これで、千佳の全てを拝む夢は潰えてしまった。
だが、残り3教科で全勝できればおっぱいを拝めるし、2勝でも下着姿にまでは追い込める。
勝負はまだ終わったわけではない。
運命を分かつ第3戦に臨むことになった。
ーーー
「次は数学にしようか。」
千佳のその口ぶりからして、かなり自信があるようだった。
だが、こちらも負けてはいない。
今回勝負に使う答案の中で、最高得点こそがこの数学の90点なのだ。
ここらで一回、勝負の流れを取り戻しておきたい。
というか、そろそろ1勝でもしておかないと本当にマズいことになる。
「じゃあ、いくよ。せーの!」
「「はい!」」
自信満々に叩きつけた、90点の答案。
だが――千佳の手元にあった答案には、『95』という数字が刻まれていた。
「……嘘だろ。」
そんなバカなと千佳の答案を引っ手繰るように手に取り、確認してみたが、どこにも細工の跡なんてなかった。
正真正銘、95点の答案。
視界がスーッと暗くなっていくのを感じた。
自分の最高得点をあっさりと上回られたという事実は、想像以上に深いダメージとなって俺の心を打ちのめした。
「ね! ね! すごいでしょ! 数学でこんな点数取ったの初めてよ! 圭吾のおかげかもね、人生で一番勉強したもん!」
「俺だって……人生で一番勉強したさ……」
力なく呟きながら、俺は仕方なくハーフパンツに手をかけた。
千佳の目の前でズボンを下ろし、ボクサーパンツ姿が晒される。
「ふーん、圭吾ってボクサーパンツなんだね。なんだかブリーフのイメージしかなかったよ。」
「それ……子供の頃の話じゃないか……」
これで、また一歩追いつめられてしまった。
一方で、千佳はもう完全な安全圏と言ってもいいだろう。
あと2枚脱がされたところで、せいぜい下着姿止まりだ。
念願だった千佳のおっぱいを拝むという夢は、儚くも露と消えた。
ガックリと項垂れる俺に、千佳は容赦なく次の勝負を急かしてきた。
「ほら、落ち込んでいても仕方ないでしょ。次は化学ね。」
俺の化学の点数は81点だ。だが、今回の千佳は異常に強い。
普段なら余裕で勝てる点数でも、今回はまったく安心できない。
けれど、いつまでも凹んでいても始まらない。
きっとこれまでの3戦、千佳はたまたま上振れていただけなんだ。
ここから巻き返して2枚剥ぎ取ってやる。
「よし、行くぞ! せーの!」
「「はい!」」
――結果から言えば、俺は全裸へリーチをかけることになった。
千佳の答案に記されていたのは、82点。
まさか、またしてもたったの1点差で負けるなんて……。
「ふぅー、危ない危ない。ここは負けるのも覚悟していたんだけど、1点でも勝ちは勝ちだからね!」
にこやかに勝ち誇る千佳。
俺のプライドは、もう粉々に打ち砕かれてボロボロだった。
仕方なくTシャツを首から脱ぎ捨て、上半身裸になった。
「そういえば、圭吾の裸を見るのって久しぶりかも。」
千佳はニヤニヤしながらそんなことを言っている。
だが、こちらとしてはもう生きた心地がしなかった。
あと1枚脱いだら、ボクサーパンツを脱いで全てを晒すことになってしまう。
それだけは……それだけは、どうしても免れたかった。
千佳にだけは……自分の情けない部分を見られたくはなかった。
ーーー
「最後の勝負は日本史ね。いくよ。せーの!」
こうなったら、最後の一枚――ボクサーパンツだけでも死守しなければならない。
俺の日本史は83点。
なんとも言えない微妙な点数だが、もうこいつにすべてを賭けるしかなかった。
「「はい!」」
叩きつけられた千佳の答案を、恐る恐る確認する。
そこに刻まれていた数字は……『92点』。
惜しくも何ともない、見事なまでの完敗だった。
「ふふ、ごめんね。今回の日本史、会心の出来だったのよ。」
千佳はその答案を見せびらかすようにひらひらさせた。
惜しいとか惜しくないとか、そんな次元の話ではなかったのだ。
「さ、敗者らしくパンツを脱いで、久しぶりにおちんちんを見せなさい。」
屈辱的な言葉を容赦なく投げかけてくる千佳。
だが、正々堂々とした勝負で負けてしまった以上、逃げるわけにはいかなかった。
俺はスッと立ち上がり、ボクサーパンツのゴムに両手をかけた。
「いいんだな? 本当に脱ぐぞ……?」
その問いかけに、千佳は満面の笑みを浮かべながら言い放った。
「しっかり見てあげるから、早く脱ぎなさい。」
俺はぎゅっと目を瞑り、意を決してパンツを足元へ下ろした。
冷房のひんやりとした風が、剥き出しになった自分の股間に直接あたる。
部屋の中に、静寂が流れる。
たぶんほんの数秒のことなのだろうが、気の遠くなるような長い時間に感じられた。
沈黙に耐えきれず、ゆっくりと目を開けると、千佳が目の前で身を乗り出してじっくりと観察していた。
その顔は、真っ赤に染まっている。
「そ、そんなにじっくり見るなよ!」
思わずさっと両手で股間を隠してしまう。
「いいじゃない、勝者の特権よ。」
口元を緩めながら、千佳はそんなことを言っていた。
俺の常識なら、「きゃー!」と叫んで目を逸らすのが普通だと思っていたのだが……どうやら千佳は、少し普通とは違っていたようだ。
「もう服、着ていいだろ!?」
これ以上、千佳にコンプレックスの塊である情けないアレを晒し続けたくはなかった。
「なによー。せっかく可愛いの見れたのに。」
少しだけ不満そうに口を尖らせる千佳。
そして、さらにひとつの提案を持ちかけてきた。
「あのさ、もう一戦してあげようか? もし圭吾が勝ったら……おっぱい、見せてあげる。」
その言葉に、俺の脳が過剰反応した。
あと1勝するだけで、千佳のおっぱいが見られる……!?
しかもこちらは、すでに脱ぐものが何も残っていないノーリスクの状態だ。
そんな勝負、乗らないわけがないじゃないか!
「乗った!!」
あまりの食いつきの速さに、千佳が少し引き気味になる。
「おお、急に元気になったね……。じゃあ、何の教科で勝負する? 圭吾が決めていいよ。」
その言葉を聞くやいなや、俺は急いでカバンの中を漁った。
勝負対象外のテストの答案も、すべて持ち込んでいた。
「あ、勝負の間はおちんちん隠しちゃダメだからね。観念して見せなさい。」
「ぐ……っ」
仕方ない。ここで引くわけにはいかない。
どう考えても俺にとって圧倒的有利なチャンスなのだ。
恥ずかしくても、手で隠すのは諦めよう。
そっと股間から手を離した。
「ふふ、圭吾のおちんちん、本当にかわいいね。昔見た時よりはちょっと大きくなって、毛も生えているけど。」
答案を選別している俺の横で、千佳が好き勝手な感想を言ってくる。
だが、惑わされるな。逆転の一手は、必ずこの中にあるはずだ。
そして俺は、一枚の答案を勢いよく引っ張り出した。
それは俺が得意とする「地理」の答案。
今回のテスト結果すべての中で、最高得点である『95点』を叩き出した奇跡の一枚だ。
これなら確実に勝てる。千佳のおっぱいを、思いっきり拝んでやる!
「地理で勝負だ!」
「わかった。望むところよ。」
千佳も机の引き出しから、自分の地理の答案を引っ張り出してきた。
「泣いても笑っても、これが最後だからね。せーの!」
「「はい!」」
確信に満ちた勝利の答案を、カーペットの上に叩きつけた。 そして――。
「う、嘘だろ……」
千佳の答案に記されていた点数は、桁が違っていた。
つまり――『100点』満点だった。
「ごめんね。まさか地理を出してくるとは思わなかったよ。」
くつくつと嬉しそうに笑う千佳。
まさか俺が、自ら自分の「最強の札」を提示して自爆するとは思っていなかったのだろう。
俺は全裸のまま、ガックリと床に両手をついた。
千佳のおっぱいを見るという夢は、儚く消え去ったのだった。
「圭吾、ちょっと全部の答案見せてよ。」
そう言われ、言われるがままカバンの中から残りの答案を取り出して渡した。
それらを見比べた千佳は、なんとも言えない微妙な表情を浮かべた。
「あのさ……私の残りの答案も見せてあげるね。」
そう言って、千佳が机から取り出してきた残りの答案をずらりと並べた。
……その結果を見て、俺は愕然とした。
残りの教科の点数は、すべて俺が千佳を上回っていたのだ。
つまり俺は、奇跡的に「唯一のハズレ」を、自らの手で引き当ててしまっていたのだ。
そのショックは、計り知れないほど大きかった。
「さて……負けた圭吾くんには、最後の一枚を脱いでもらいましょうか。」
「……え?」
最後の……一枚……?
ーーー
「ちょっと待てよ! 俺、もう服なんて着てないよ!」
必死の抗議に対して、千佳はどこまでもにこやかに返答した。
「あら、大事そうに着ているお洋服が、もう一枚あるじゃない。……ふふ、日本人だから和服かな?」
一体なんのことを言っているのだろうか。
あまりの突飛な発言に頭が混乱し、わけがわからなくなっていた。
「いいから、ちょっと立って。」
千佳に言われるがまま、半ば無理やり立たされてしまった。
そして彼女は、キュッと俺の小さなそれを指先で摘んできた。
「ちょっ……! ダメだろ、それは!」
口からは慌てた抗議の言葉が溢れ出た。
だが、体は動くことができなかった。
ずっと好きだった女の子に直接そこを触れられ、身体の奥から歓喜に震えているようだった。
「ふふ、昔っからずっとこの服着ているよね。いい加減、脱がしてあげないと。」
そう言うと、彼女の指先に少しだけ力が入り、包皮がつるりと剥かれてしまった。
「おふっ……!?」
なんとも情けない声が出てしまった。
だが、生まれてから一度も感じたことがないほどの快感が、背筋を駆け抜けたのも事実だった。
そして千佳の手の中で、俺のそれはみるみるうちに熱く大きく主張し始めてしまった。
「ほら、ここも服を脱げて嬉しいって言ってるよ。」
そんな破廉恥なことを言っている千佳だが、よく見れば目をまん丸に見開き、耳の裏まで真っ赤に染まっている。
ふと視線を下に向けると、かがみ込んだ千佳のキャミソールの胸元から、美しい谷間と白いブラジャーがチラリと覗いていた。
それに気づいた瞬間、無意識に俺の両手がピクッと動いてしまった。
それを見逃さなかった千佳が、キッと鋭い目で睨みつけてくる。
「変なことしちゃ、絶対ダメだからね?」
「い、いやいや! しないって! さっきも言った通り、俺は紳士だからな! 千佳に無理やり手を出したりなんかしないから!」
きっちりと釘を刺された俺の必死の弁明を聞いて、千佳はまた微妙な表情を浮かべた。
「……それはそれで、なんだかムカつくなぁ。」
「じゃあ、襲ってもいいのかよ!?」
「いいわけないでしょ! これだから童貞は……」
侮蔑の混もったその言葉に、俺は少しだけムッとしてしまった。
「確かに俺は童貞だけどさ、千佳だって処女だろ。お互い様じゃんか。」
その返答を聞いた瞬間、千佳はキョトンとした表情で俺を見つめ返してきた。
「え? なんで私が処女だと思ったの?」
――その瞬間、全身に凍えつくような寒気が走った。
心臓がキュッと締め付けられ、耳元で鐘のように猛烈な鼓動を打ち始める。
「え……? え……? 千佳って……あ、え? 処女じゃないの……? ええ……!?」
頭の中が真っ白になり、言いたい言葉がまるで形にならなかった。
俺の知らないところで彼氏がいて、すでに処女を散らしていたのだろうか……。
急激なショックで、呼吸すら息苦しくなってくる。
「あ、ちっちゃくなった。」
あまりの精神的ダメージに、俺の息子も過剰に反応してしまったようだ。
小さくなったそれは、ヌルッと再び包皮を被り、奥へと身を隠してしまった。
「まぁ、私は普通に処女だけどね。」
その一言で、暗雲が立ち込めていた脳内に、一気に眩しい太陽が差し込んできたような気がした。
胸の圧迫感が消え、一気に酸素が身体中に供給されていく。
「あ、また大きくなった。」
現金なもので、俺の下半身も『包皮』という名の服の中に隠れるのをやめ、再び元気に存在をアピールし始めた。
本当に心臓に悪い。
別に千佳が処女じゃなかったからといって嫌いになるなんてことはないけれど、思春期の男のメンタルは想像以上にデリケートなのだ。
「ごめんごめん、まさかそんなにショック受けるとは思わなかったよ。」
千佳は申し訳なさそうにしつつも、妙に嬉しそうな表情でこちらを見つめてくる。
その笑顔があまりにも可愛くて、恥ずかしさのあまり目を逸らしてしまった。
「仕方ないなぁ。変なこと言って意地悪したお詫びをしてあげるよ。」
そう言いながら、彼女は元気に主張し始めた俺のそれを、そっと優しく握りしめた。
ーーー
期待値が一気に上がる。
勝負に負けて全裸に剥かれてしまったが、その結果千佳に手で導いてもらえるのなら、むしろプラスだ。
そんな下心が、もろに表情に出てしまったのだろう。
「なにニヤニヤしてんの?なんかムカつくな。やっぱやめようかな。」
千佳は動かしていた手をピタリと止めてしまった。
「さ、さすがにそれはないんじゃないかな……」
一瞬でトーンダウンした俺の惨めな姿を見て、千佳はくすくすと笑い出した。
「どうしようかなー。どうしてもって言うなら、お願いしてもらおうかな。『私は千佳さまに勝負で負けた負け犬です。どうか慰めてください』ってね。」
なんとも屈辱的なセリフ。
だが、今ここでお預けを食らってヨダレを垂らしている俺に、プライドなんて1ミリも残っていなかった。
「千佳さま! どうか、どうかこの千佳さまにボロ負けした哀れな負け犬をお慰めください!!」
渾身のセリフをぶつけた。
……だが、言わせた当の本人は、若干引き気味の表情を浮かべていた。
いや、お前が言えと言ったんだろ……。
「あはは……本当に言うとは思わなかったよ。でも、約束だからね。下手くそでも文句言わないでよ?」
そう言いながら、彼女は俺のそこを優しく握り直し、ゆっくりと上下に動かし始めた。
ただ上下させるだけの、単純なストローク。
自分の手なら大して気持ち良くもないだろう。
だが、大好きな千佳がやってくれているという事実だけで、快感が何倍にも跳ね上がっていく。
「うわ……なんか出てきた。」
俺のそこも歓喜の産声をあげるかのように、先端からとろりと先走りを溢れさせ始めた。
その潤滑液を糧にし、千佳の暖かくて柔らかな手の動きがさらに軽快になっていく。
クチュクチュと、部屋の中に淫猥な水音が響き渡る。
「う……っ」
耐えきれなくなって、喉から声が漏れた。
「気持ちいい……?」
「ああ……最高に気持ちいい……っ」
「……そっか。」
嬉しそうに微笑む千佳。
その愛くるしい顔を見た瞬間、俺の限界はあっさりと突破された。
「あ……イクっ!!」
ビクッと腰が跳ね、熱い波が竿を走り抜けた。
「あ! ああぁっ!」
絶頂を迎えても動きを止めない千佳の手によって、射精の快感が限界を超えて跳ね上がる。
ドクンドクンと脈打って駆け上る精液のタイミングに合わせ、手がリズミカルに上下する。
「イってる圭吾の顔、かわいい……」
千佳もどこか艶っぽい表情で、こちらを見上げていた。
こんなにも色っぽい千佳の顔を見たのは、生まれて初めてだった。
射精が終わり、やっと彼女の手の動きが止まった。
ドロドロに汚れた自分の手を、千佳は興味深そうにじっと見つめている。
俺は意を決して、千佳の両肩をガシッと掴んだ。
驚いて目を丸くする千佳に向かって、長年温めてきた本当の気持ちを伝えようと、大きく口を開いた。
「あのさ、千佳……!」 「いや。」
……俺の言葉が紡がれるより前に、即答で遮られてしまった。
まさか、告白すらさせてもらえずに撃沈するなんて……。
「そ、そうだよな……。なんか、ごめん……」
一瞬で意気消沈して肩を落とす俺に向かって、千佳が焦ったように言葉を重ねてきた。
「そうじゃなくてさっ! 出来れば、もっとムードが良いところでお願いしたいの! 圭吾、全裸だし。」
確かに。
全裸どころか、射精直後で大事なところがドロドロに汚れている最悪な状態だ。
こんな姿で告白なんて、ムードもロマンチックもあったもんじゃない。
「わかった。……最高のムードの場所が見つかったら、連絡するよ。」
「うん。楽しみに待ってるね。」
俺と千佳の心は、もうほとんど繋がっている。
だからこそ、最後の壁を打ち破るための、最高にロマンチックなシチュエーションを探し出そう。
まずはデートスポットのリサーチからスタートだ。
なんだか、猛烈に楽しみになってきたぞ!
待っていてくれ、千佳!
ーーー
エピローグ
「はー……」
「千佳、ため息なんてついていたら、幸せが逃げちゃうよ。」
放課後の教室で、友人の恵美が話しかけてきた。
「どうしたの? 何か悩み事があるなら聞くよ?」
こういう時に持つべきものは、やはり親友だ。
恵美になら何でも話せる。
「ちょっと聞いてよ。圭吾がね……告白してくれそうだったの。」
「なにそれ、ノロケ? 絶賛独り身の私に喧嘩売ってるの?」
「違う違う! 私だって、まだ独り身なの……!」
それを聞いた恵美は、不思議そうな顔を浮べた。
「圭吾くんとは昔っからずっと一緒だし、もうとっくに付き合ってるんだとばかり思ってたよ。」
その言葉を聞いて、私はまた深いため息をひとつ吐き出した。
「そこなのよ……。ずっと一緒だったからこそさ、いざ付き合うって時には、ちゃんとしたムードのあるところで告白して欲しかったの。だから、告白されそうになった時に、思わず遮っちゃったの……」
すると、恵美がコクコクと頷き始めた。
「なるほどねぇ。この間、圭吾くんに『どこかムードの良い場所って知らない?』って聞かれたのは、そういうわけだったのね。」
……恵美にまでリサーチしていたのか、あのバカ。
「それがね……もう1ヶ月も前の話なの……」
「うわぁ……」
恵美も思わず同情の声を漏らした。
「圭吾くん、結構な凝り性だもんね。下手すれば、あと2、3ヶ月はかかるかもね。」
「やっぱりそう思うよね……。あの時、素直に告白を受けていれば、今頃ラブラブ出来ていたかもしれないのに……」
落ち込む私の肩を、恵美がぽんと優しく叩いた。
「もう諦めて待つしかないね。でもさ、わざわざ告白を遮るって、一体どんな状況だったの?」
少し悩んだが、絶対に他言無用という約束を交わし、私はあの日の出来事をそっと恵美の耳元で囁いた。
話が進むにつれて、どんどん恵美の耳が真っ赤に染まっていく。
「……あんたたち、そこまでやっておいて何で付き合ってないのよ。まあ、確かに遮りたくなるシチュエーションではあるけれどさ……」
「でしょ……? 今更、私から告白するわけにもいかないしさぁ……」
私はまた大きなため息をつき、そのまま自分のデスクに突っ伏した。
私の恋は、一体いつになったら成就するのだろうか。
「あ、圭吾くん、今日もロマンチックな場所を探すためにすぐ帰っちゃったよ? 今日はもう諦めて、私とカフェ行こ?もっと詳しく話を聞かせてよ。」
恵美に腕を引っ張られ、私は放課後の学校を後にした。
END
ーーー
後書き
ちょっと間が空いてしまいましたが、限定書きました。
間に2作くらいボツにしています。
やっとキャラが動いてくれました。
キャラが動いてくれないと小説書くのは苦痛なんですけど、動いてくれると一気に楽しくなります。
そこが小説書いていて楽しい部分でもありますね。
今作の話ですが、千佳の友達の恵美は学年トップクラスに頭の良い設定です。
千佳が勝てた理由は彼女に勉強を教えて貰ったからですね。
小説内でそこも書こうかと思ったけど、余計かなと思ってカットしました。
ちなみに恵美は巨乳設定です。どうでもいいですね。
エロシーンもう一つくらい書こうかなと思ったけど、この二人の関係だとこれくらいがちょうど良かったかな。
そんな脱衣5教科対決でした。
脱衣系の話は好きなんですけど、シチュエーション考えるのが大変ですね。
また書いていきたいと思います。
うむ。