変態無様芸人さおり(笑)とみね(笑) 関係修復のための全裸漫才!! トリニティとアリウスは、とっても仲良しです♡ (Pixiv Fanbox)
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※特に本編と繋がりはありません。サオリとミネに無様芸をさせたいから書きました。めちゃくちゃにキャラ崩壊しています。
カイザー風俗トリニティ支店、ストリップバー。
普段はほんのり薄暗い照明で照らされていたその場所は、本日は目に痛い、鮮やかな配色の光によって彩られていた。
壁には『変態無様漫才』と書かれた垂れ幕。
そして周囲には、粗野な男たちがにやにやと下卑た表情を浮かべて笑っている。
───曲が鳴り始めた。
ポップで、軽い音が配列された、間抜けな音楽。それに合わせて、二人の麗しい少女──『変態無様芸人』が、やって来る。
「「み、みなさぁん………っ♡ よろしくお願いし──────まんこぉッッッ!!!!♡♡♡♡」」
錠前サオリ。
蒼森ミネ。
強く、逞しく、勇気のあった元生徒たち。
彼女らは引き攣った媚笑いを浮かべながらガニ股全裸となり、隠すべき自らの秘部を、ぐにぃ♡と開いて見せつけた。
──パチパチパチパチ。
馬鹿にしたような喝采な拍手が響く中、二人は互いに自分のまんこを指差しながら、甲高い声で自己紹介をする。
「き、きょう漫才をさせていただく、『真っ黒おまんこコンビ』のさおり(笑)だ♡ 乳首は細長勃起乳首、ま、まんこは……爆竹で焦がされちゃったこんがりまんこ♡ よろしくおねがいしまぁす♡」
「同じく『真っ黒おまんこコンビ』のみね(笑)でぇす♡ おっぱいデカデカ馬鹿巨乳♡ まんこは、食いしん坊おまんこなのでいっぱいお、おちんぽ食べて黒ずんじゃってまぁす♡ トリニティとアリウスは色々確執もありましたが、今日は二人仲良く漫才しますので、たくさん笑ってくだひゃい♡」
事前に用意された台本を、顔を真っ赤に染めながらなぞっていく彼女たち。あまりの屈辱に舌が空回り、所々噛んでしまっていたが、それがより一層の無様さを演出する。
彼女らの美しかったはずの身体。それらは確かに言葉通り黒ずんでいたり、細長く勃起していたりと無残なもので、二人がどれほどの地獄を味わい、この状況に至らせたのかをあらりと示しているかのようだった。
「そ、それでは漫才を始めさせていただきます……♡」
サオリが彼女らしからぬ、間延びした声音でそう呟く。甘えたような、媚びたような、上擦った猫撫で声。それは度重なる男たちの命令から、少しでも自分の身を守るために自然と身に着けたものであり、あえて本来の口調から遠ざけることで、あまりにも惨めな自分を直視しないようにするためのものだった。
「わ、私は最近、昔のことを思い出すんだ。変態無様芸人になる前は、し、幸せだったなぁって。ご飯もあって、仲間もいて、あったかい家もあって──────」
サオリがそこまで呟いたところで、ミネがハイテンションでツッコミを入れた。
「────って、アリウスはホームレスなんだから、あったかい家なんてあるわけないですよね~~~~ッ!?」
───ドッ!!
男たちが手を叩いて爆笑する。“いいぞぉ~~ッ!”なんて、掛け声も聞こえたりした。ミネにツッコまれたサオリは手を後頭部に当て、うっかりしていたとでも言いたげに引き攣った微笑みを浮かべていた。
「あ、そうだったそうだった! わ、私たちアリウスは、お金も家もないホームレスだったぁ…………」
「もう、しっかりしてください!! ホームレスだったアリウスが、幸せだったはずがないでしょう!? 惨めでいっつも汚くて、あげくに無謀なテロまで引き起こしちゃう、どうしようもない馬鹿雌集団だったんですからッ!!」
───ぶるんッ♡と、サオリの胸が揺れた。ミネが彼女のおっぱいに向かって、思い切り張り手を入れたからだった。ぷるんぷるんぷるん……♡ 揺れはしばらく続いて先端にある彼女の細長い乳首を左右に震わし、男性客の笑いを誘う。サオリは“あはは……♡”と曖昧な笑みを浮かべながらも、その表情には何かを必死に堪えているような歪みがあった。
ミネは続けて、サオリの所属であるアリウス分校を貶める言葉を吐いていく。
「この子アリウススクワッドって組織のリーダーしてたんですけどね、もう笑っちゃうでしょう? 出来損ないホームレス集団のリーダーって、それもうキヴォトス一の底辺女だって自分からアピールしているみたいなものじゃないですか!?」
ボケとツッコミ。
二人がそれぞれの役割に別れ、互いの所属する組織をひたすら馬鹿にして笑いを取るというやり方は、前々から決められていたことだった。当然のことながらミネのこの言葉は心にもないことであり、男たちを笑わせるためのただのポーズだ。
「それがカイザー様に拾われてこうも立派な芸人になって………この子もきっと感謝してると思うんです、教育水準が低くて語彙が少ないからまともに喋れないだけで」
だが、だがしかし。
かつて自分たちをキヴォトスの隅へと追いやったトリニティ。“元”とはいえその権力者の一人が、アリウスをひたすらに貶し、馬鹿にし、おとしめ、そして嗤っている。その屈辱。その恥辱、怒り。それはどんどんと彼女の中で膨れ上がっていった。
サオリは気まずそうに“あはは……♡”と笑って堪えていたが。
「あ、そういえば。アツコなんて子が“姫”なんて言われてたらしいんですけど、見ましたか? そうですそうです。店先でハイレグ衣装着て、24時間コマネチ耐久にチャレンジしている子です。姫って♡ 変態姫って意味だったんですかね♡」
その言葉で。
仲間すらをも愚弄するその言葉で、ついに彼女の感情は爆発した。
「──────けるな」
「……………え?」
サオリの台本の次の一言。「アツコは姫は姫でも便所姫だ。掃き溜め(アリウス)育ちだけに(笑)」というアツコとアリウスを同時に馬鹿にする自虐ネタで笑いを取るはずだった。だが、その台詞は彼女の怨嗟の声でかき消される。
「ふざ、けるな…………」
今度はより一層、確かな声音で呟いた。静まり返った会場に彼女の声が響く。
サオリは頭を掻きむしり、一度蹲って荒い呼吸を漏らすと、がばりと大きく顔を上げ、ミネに向かって叫びだした。
「ふざけるなふざけるなふざけるなぁ!! 全部全部全部ッ!! お前、お前たちのせいだッ!! お前たちトリニティが、わた、私私た、私たちを───アツコを、こんな目に遭わせたんだぁッ!!!」
それはどうしようもない怒りの声。
全てを憎み恨む醜い音。
熟成された怒りを。解放されぬ屈辱を。本来の敵であるカイザーにではなく、より身近で恨みやすいミネへと向ける。とんでもない八つ当たりだが、そうでもしないと彼女はどうしようもなく、そしてそれはミネも同じだった。
「はぁッ!? あなたたちが私たちの店に来たせいで、皆が不幸になったんでしょう!? 恥知らずなあなたたちが男たちの言うこと何でもかんでもかんでも聞くせいで、私たちもそうせざるを得なくなったんでしょうが!! 責任転嫁もいい加減にしてくださいッ!!!」
以前の厳しくも心優しい彼女であったら、サオリの怒りを受け入れ、優しく声をかけて落ち着ける余裕もあったことだろう。だが、完全に堕ち、全てを諦め、カイザーに屈服を表明した変態芸人みね(笑)は違う。自分を攻撃する敵を、それ以上の憎しみをもって撃退する。
トリニティとアリウス。
皮肉なことに、関係の修復を目指していた両者は、再び憎しみをぶつけ合うようになったのだった。
「謝れッ! 謝れッ!! ヒヨリに、ミサキに───アツコに謝れェッ!!」
「あなたこそ謝ってください!! ここにきて申し訳ありませんでしたと!! 私たちを苦しめてすみませんでしたと!! 今すぐに謝ってくださいッ!!!」
頬を殴り、胸をひっぱたき、全裸で取っ組み合いの喧嘩をする。互いに高い戦闘力を誇っていた二人とは到底思えぬ、野良猫の喧嘩のような無様な泥仕合。醜い女同士の、憎しみだけを携えた無意味な戦いは、しかして最高のショーとして、観客たちを爆笑の渦へと誘った。
「ギャハハハハ! やっぱ女ってごみすぎだわ(笑)」
「お~い、漫才はしなくていいのかぁ? まぁ、こっちの方が面白いかw どっちが勝つか賭けしようぜぇ!!」
酒場は喧騒へと包まれていく。中心の二人は無様に争い合う。
「がぁあ゛あぁあ゛ぁあああ゛ぁぁぁああ゛ぁぁぁああ゛あぁああぁ!!!!!」
「あぁああ゛あぁあ゛ああぁぁあああ゛ぁあああ゛ぁぁぁあ゛ああぁ!!!!!」
濁音交じりの醜い絶叫。
それは相手を捻り潰すための気合の掛け声のようにも─────どうしようもない悲しみを発散する、悲鳴のようにも聞こえた。