聖女様 おまけ (Pixiv Fanbox)
Content
赤い血が、広がっていた。
ぐちゃぐちゃ、ぐちゃぐちゃと、鈍い咀嚼音が周囲に響く。
ピンク色の巨体が、磨かれたステージの上にどっしりと据わっていた。垂れた腹は血溜まりに浸かり、薄桃色の肌に走る皺の一本一本まで赤黒く濡れている。まばらな産毛には、細かな飛沫が珠のようにこびりついていた。
床に残されたものは、もはや何であったかを語らない。
ばらけた繊維のような肉片が、半径数歩の範囲にまばらに散らばっていて、砕かれた骨は短く、白いというより淡い桃色をしていた。
”彼”が前足で押さえているものは、形を失った塊で、輪郭の手掛かりはどこにも残っていない。
それが私が産んだ赤ん坊の残骸だということを、私は一体、どれほど認識できているのだろう。
──ふごぅ……げぷり。
食べ残しを散らしたまま、彼は満足そうに口を止める。
濡れた鼻面が持ち上がり、丸い目が天井の照明をぼんやりと映していた。湿った肉と鉄の匂いを孕んだげっぷが、生暖かく宙を舞う。彼は満ち足りた様子で口元を舌で舐め回し、桃色の舌先に絡んだ繊維を、もう一度ごくりと飲み下した。
「……………」
彼の食事が終わったことを確認して、私はゆっくりと動き出す。
彼の伴侶に相応しく、四足歩行でステージを歩む。
──ぶふぅ、ぶぅ……
彼が私を認識した。
そんな彼の視線に応えるように、私は三つ指をついて身体を折り曲げ──、
「わ、私の特性赤ちゃんごはんをお召し上がりいただき、ありがとうございますっ!!♡ 食後のデザートとしてぜひともっ! 私のおまんこを、あなた様の逞しいおちんぽ様でご賞味くださいっっ!!♡」
涙の上から上塗りした、出来損ないの笑顔を浮かべながら。
私は赤ん坊の血溜まりの上で、豚の尻尾を模したアナルビーズを天高く掲げた、見事なまでの全裸土下座を披露した。
「ひゅーひゅー! お熱いねぇ、おふたり──いや、二匹さん(笑)」
「お似合いのカップルだぞーーw やっぱ雄は胃袋を掴むに限るって本当だったんだなw」
外野からは、この地獄の光景を純粋なるエンターテインメントとして愉しむ観客の野次が、絶え間なく降ってくる。あまりに下劣なその嘲笑に、しかし恐怖と罪悪感に染まった私の心は動かされず、ただ下された命令だけを、私の身体は遂行していった。
「ふっ、ふっ、……っ、──んぶちゅ♡」
血に染まり、涎に塗れたその口元に、私の唇をぶちゅりと押し付ける。半開きの彼の唇は、強引に貪るような私の接吻をも、懐深く受け入れた。
「んぢゅっ……♡ ぶぢゅっ……♡ ん…はぁむっ……れるれろっ♡ ぢゅぷはぁ……っ♡」
私は大きく口を開いて舌を突き出し、彼のザラついた舌と私の舌とをねっぷり絡ませる。彼が舌を動かせば、私も追い縋るように舌先を動かし、広い口腔内を掃除するように舐め回していった。
「ん、おうえ゛ぇ……!? ぐぅ──!!」
彼の歯列をなぞるたび、私の舌には鉄の味が広がっていく。
──赤ん坊の味だった。
涎に溶けだした血の匂い、隙間に挟まった食べかすの感触、口内に残された髪の毛の食感──すべてが私の吐き気を刺激するが、彼と観客の機嫌を損ねるわけにはいかない。
「……ぷはぁっ♡ え、へへ、へ……♡ ──んれろ゛ぉっっ♡ じゅぞ~~~っ♡ じゅず、ぞぉ~~~~~っっ♡♡」
私は彼の中の赤子を啜りだすように。
その唾液を、吸いつくしていった。
「ギャハハハ! マジでキスしてやがるやばすぎだろw」
「どんだけプライド捨てればこんなこと出来んだよ。やっぱ帝国以外のサルは下等生物の知恵遅れだな(笑)」
──ふがふが、ぶがぁ……
「──ぷはぁ……っ♡ はぁ……はぁ……♡」
舞台に響くような派手な水音とともに、私と彼の唇は離される。引き攣った笑顔で塗り固められた私の顔には、その上からさらに泡立った濃厚な唾液が塗りたくられていた。
──ビキビキ……
「………っ」
視線を落とす。
性器が長く──長く、膨らんでいた。
片方だけでも人間の握り拳ほどある睾丸はピクピク震えていて、目の前の雌(私)を犯すために、圧倒的な量の精子をドクドクと生産している。ぶらぶら、ぶらぶらと揺れるその二つの球体は、まるで私の子宮を壊すための鉛玉のようだった。
──ついに、この時が来てしまった。
私はごくりと喉を鳴らし、恐怖によってからからに乾いた喉を潤すと──、
「ちゅっ♡ え、えへへ………」
恭しく彼のチン先に口づけをし、羊水で濡れたまんこを差し出した。
──ドチュンッッ!!!!
「──ふぐォオッッ!?♡♡」
彼のちんぽが挿し込まれる。
蹄によって掻き分けられ、曝け出した私の膣に、長いイチモツが侵入する。
──ふごォッ!! ふご、ふごォッッ!!
獣らしく四つん這いになった私に覆い被さるその身体は、とてもとても重くて。私はもう逃げられないんだと、そう覚悟するには十分すぎるほどの力だった。
「お゛ぉお゛おぉッ!!♡♡ おお゛ぉお゛ッッ!!♡♡ おぉお゛ぉお゛ぉ~~~~~~~ッ゛ッ゛ッ゛!!!!♡♡」
とても長い彼のイチモツは、出産によって十分にほぐされた私の膣内全体を喰らいつくす。種特有の高い体温によって、熱された鉄パイプのような硬さと熱さを併せ持つ凶器は、人間の性器に慣れ切った私の媚肉をいとも容易く征服していった。
「ふぅぐぅう゛ぅッッ!!♡♡ ぅぐ、んお゛ぉお゛おぉッッ、お゛おぉお゛ぉッッッ!?!?♡♡♡」
膣の最奥。子宮の下部。
女の弱点であるポルチオを、らせん状の先端が容赦なく耕していく。
──ふご、ふごふごォォッッ!!
──じゅぷっ♡ じゅぷっ♡ じゅぷんっ♡
一突き一突き。
自分以外の種のピストンを喰らうたび、私の全身には許容を超えた快感と──それ以上の恐怖が膨れ上がっていった。
「──や、やだッ!!♡ やだやだぁあぁッッ!!♡♡ こんなのでイギだくない゛いぃいぃ゛いぃい゛~~~~~ッッッ!!!♡♡♡」
私は赤子のように泣き喚き、手足をじたばた揺らしてこの場から逃げようとする。けれど特有の形によってロックされた接合部は、私がどれだけ暴れても外れなかった。
「ぶはっw なんだコイツ急に泣き始めたぞw」
「いやいや遠慮するなって~~! お前の産んだ赤ちゃんと一緒に、天国に送ってもらいな~~(笑)」
「やだッ!!♡ やだあ゛ぁ~~~ッ!!♡♡ ゆるぢでッ!!♡♡ ゆるぢでぐだざいッッ!!!♡♡」
私の赤ちゃんを喰い殺した豚に──。
私の人生を弄んだ帝国民に笑われながら──。
犯され泣き喚き絶頂する──。
そんな屈辱を。
そんな絶望を。
そんな生き地獄を味わいたくない私は必死に豚相手に命乞いをするが、人間の言葉を理解できない獣が──何より私より圧倒的格上である”彼”が、底辺雑魚雌である私の願いを、聞き届けるはずがなかった。
──ふごッ! ふごッ! ぶふごォッッッ!!!
逞しい身体が押し付けられる。
私の身体が押しつぶされる。
そして──。
──ぶびゅるるるるるるるっっ♡ ぶびゅっ♡ ぶりゅるるるるるるるるるるぶぶびゅ~~~~~~~~~~~~~っっっっっ♡♡♡
大量の──それこそ人間離れした量の濃厚ザーメンが、私の子宮に吐き出された。
「あ゛ぁアあ゛ぁぁあ゛アあぁぁぁ゛あァぁ゛ぁァぁぁあ゛アぁ゛あぁ~~~~~~~~~~ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!!!!♡♡♡♡♡♡」
浮いていた尻が勢いよく跳ねた。
ぷしゃり、ぷしゃり♡と尿と潮を噴いた。
痙攣し、啜り、むせび泣き、乞い、絶頂する私。
それでも最奥に噴射される精液は、無慈悲に私の卵子へと襲い掛かる。
──ぶびゅ~~~っっ♡ ぶびゅ、ぶびゅびゅ~~~~っっ♡♡ どぴゅぴゅぴゅっ♡ どぴゅ~~~~~っっ♡♡
長い長い、獣の射精。
10分以上は続いた彼の射精は、私の子宮どころか膣内すべてを埋め尽くし、最後にぶぴぴっ♡とゼリー状の塊を排出すると、じゅぽんっっ♡と音を鳴らして性器を抜いた。
「はひ、ひ……ひぃ…………」
私は尻だけを掲げた姿勢で、床に倒れこんでいた。私のまんこから性器が抜けても、大量に注ぎ込まれたザーメンが零れることはない。彼が最後に排出したゼリー状の物質──膠様物と呼ばれるものが栓となって、精液が雌の体外へと逆流することを防いでいたのだ。
結果、私は数十分前に赤ん坊を出産して身軽になっていたにもかかわらず、大量の精液をその身に抱え込み、再び妊婦のように腹を大きく膨らませていた。
「ひゅーひゅー! 面白い見世物だったぜぇ、ねぇちゃんw」
「こんな最低なことするやつ、世界中探してもそういねぇだろ(笑) 正真正銘のバカ女だわ(笑)」
大勢の観客たちが、手を叩いて笑っている。
指をさし、腹を抱えて、舞台中央で倒れ伏す私を見つめて。
そんな笑い声に包まれた私は、涙を流して──、
「へ、えへ、へ……ありがと……ございま、す……♡」
あぁ、明日もまだ生きられそうだと。
そう思った。
*──────────────────*
こっちも評判良かったらpixivの方で全体公開するかも。
オリジナルで書いた奴はできるだけ多くの人に読んでもらいたいので。