真っ暗な中、呼吸音だけが響く〜Come back LIP's fetish〜【中編】 (Pixiv Fanbox)
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日曜日は早めに出勤し、僕と真美はラバースーツに着替えて壁に埋められた。
昼休みも穂波さんには食事に出てもらってから、壁から出される事になった。
MAYURIさんからは、僕たちがピッタリとしたラバースーツ姿を見られるのが恥ずかしいからという理由を説明してくれたようだった。
お陰で日曜日は穂波さんと接触はなく、終えることができた。
月曜日、穂波さんが僕のところへとやって来た。
僕と真美に緊張が走る。
“バレたのか?”
そう思っていると、穂波さんが僕に話し掛けてきた。
「眞田くんって美術部だったよね」
「うん、そうだったよ、今は辞めちゃったけど… 」
何を聞かれるのだろうと思い、緊張から歯切れが悪い。
「美術部だった眞田くんは今商店街で開催している展示会って行ったことある?」
「あるけど、どうして?」
「壁に取り付けられた唇が呼吸している展示って見たことある?」
「あるよ、凄いよねアレ!人が本当に呼吸しているみたいで」
そう言ってチラッと真美を見ると突っ伏して顔を隠していた。
自分たちのことを言われたら真顔で座っていられないだろう。
「あの仕組みってどうなっていると思う?」
どうやら、穂波さんは壁に人を埋め込んでのギミックは芸術としてどうなのか尋ねてきているのか、それとも自分しか知らない秘密を誰かに話したいのかまでは分からなかった。
「あまり考えたこともないよ、ただただ凄いと思って見ていたけど、当然何か仕掛けがあるはずだけど」
そう答えると、穂波さんは満足げな顔をした。
「ありがとう、元美術部の意見を聞けて良かったわ」
そう言うと行ってしまった。
どうやら、誰も知らない秘密を自分だけが知っている事に満足している様だった。
再びチラッと真美を見ると胸を撫で下ろしているのが表情で分かった。
その後は学校で穂波さんとの接触もなく、平日はいつも通り真美とともに壁に埋められて唇から息を吐いて唇を動かすギミックの一部として過ごした。
金曜日、ラバースーツ姿の僕と真美の正体をより分からなくするためMAYURIさんがあるものを準備してくれていた。
それは真美と2人で合体した状態で着るゴムのスーツ。
素材はウエットスーツと同じネオプレーンゴムだが、かなり厚手。
腕と足はそれぞれ独立しているが、体と顔は密着している。
頭部の内側にはチューブが仕込まれており、造型物が出す息は2人で出すように変更、そして唇は僕の鼻息で動くようにギミックのチューブを繋ぎ変えたという。
変更理由は今回の展示でフレーバーや人のような息をあまり感じないという意見があったのと、異常なほど唇が動いて気持ち悪いという意見があったためだとMAYURIさんは説明してくれた。
確かに気持ちよくなった時、僕が担当する唇が動くギミックは呼吸が荒くなった事でよく動いていたと思うし、真美もキスをせがむようにチューブを軽く咥えて舌を絡ませようとする事が何度かあったのが原因だろうと思う。
来場者からの意見を理由にギミックとなる僕たちの見た目が変わったことに穂波さんも納得してもらえ、絶対に僕と真美の存在がバレないだろうと思った。
早速、控え室でラバースーツに着替え僕から先に密着ゴムスーツへと足を踏み入れた。
中は意外と冷んやりしており、長時間着ていられそうだと思った。
そして、密着ゴムスーツからの足の圧迫感は程よい締めつけだった。
その程よい締めつけで気持ちよくなった僕は勃起し始めた。
続いて真美も密着ゴムスーツの中へ。
「あれ?これ冷たいね」
思わず声が漏れた真美にMAYURIさんが自信あり気に説明を加える。
「その素材は熱を奪ってくれるから、今までのように汗だくにはならないわよ!」
真美の黒光りする妖艶な体を目の前で見ていると僕のペニスはマックスに。
そこへ真美が入ってきたものだから、そのまま僕のペニスへと挿さった。
「んっ!」
密着する僕に真美の吐息は聞こえたが、あまりにも小さな声だったのでMAYURIさんには聞こえていないだろう。
真美は体を震わせながら、僕のギンギンに勃起したペニスを呑み込み、密着ゴムスーツに足を通した。
次は腕なのだが、僕の肩よりも少し後方に密着ゴムスーツの腕があるしかも細い。
首を傾げていると、MAYURIさんが言った。
「腕を通したら抱き合うようになるからね」
MAYURIさんの言う通り僕の肩よりも少し後方にあるゴムスーツの腕に真美が腕を通し、真美の少し後方にあるゴムスーツの腕に僕の腕を通すと上手く通す事ができた。
腕を通していくと真美と僕は抱き合う形となり顔も近づいた。
そんな顔を近づけた僕と真美に呼吸用のチューブを咥えさせてくれるMAYURIさん。
続けて僕のラバースーツの口の開口部から細いチューブを差し込んで鼻の穴に押し込んだ。
「うん、ぐっ!」
鼻用の細いチューブの先にはプラグが付いており、しっかりと僕の鼻の中に収まり抜けなくなった。
「じゃあ、もう少し顔を近づけて!」
MAYURIさんは僕と真美の後頭部を押しながら顔と顔を近づける。
少し大きく口を開くとチューブを咥えていても真美の柔らかい唇に触れる事ができた。
僕のそんな行為を微塵も気にせずにMAYURIさんは密着ゴムスーツの頭部を被せると、僕の体の右側、真美の左側にあるゴツいファスナーを閉めていく。
脇腹辺りから徐々に閉まっていくファスナーが僕と真美をさらに密着させていく。
ファスナーが閉められるたびに体が揺れ、僕のペニスは真美の中で暴れ真美は吐息を漏らし続けた。
完全にファスナーが閉められると、外の音が遮断された。
もちろん視界も奪われて真っ暗。
ここから壁のところまで移動しないといけない。
そこで真美には僕に抱きついてもらった。
腕を回し、足も僕の体に回してもらう。
真美を抱っこする形で移動を開始、もちろん目が見えないので、僕はMAYURIさんに手を引いて誘導してもらった。
もう片方の腕で真美をしっかりと抱きしめて。
途中、つまづいて前屈みに転倒したが厚手の密着ゴムスーツに守られて痛みはなかった。
もちろん、真美は僕がしっかりと抱きしめたので大丈夫だったが、転倒して気づいた事が一つあった。
それはこの態勢が正常位である事。
その後は無事に壁に到着し、いつものように壁に埋め込まれた。
密着ゴムスーツが厚手の分いつもより窮屈だったが、ゴムスーツが冷んやりするお陰でいつもより快適だった。
何よりより真美と密着できるのが最高に良かった。
壁の外はいつもと変わらない光景だろう。
しかし、壁の中で僕と真美はより密着し愛を育む形となった。
展示会が終了し、壁から出された時に思ったことは、《アレッ?もう終わった》のだった。
それは真美も同じように感じているようだった。
もう少し真美とこうしていたいと思ったが、MAYURIさんに密着ゴムスーツから解放された。
着替えて一緒に帰る際、僕と真美はずっと手を繋いで駅まで歩いて帰った。
明日からもっと長い時間密着していられると思うと楽しみで仕方なかった。
つづく