強制ブルマー更生施設2:8 (Pixiv Fanbox)
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口移し
自室に戻ると、あかりは立ったまま、ずっと頭を下げていた。
「ごめんね……ごめんね、ゆき……」
あかりの声が震える。
「私がゆり先輩に相談したせいで……大ごとになっちゃって……」
私はあかりの背中に腕を回し、そっと抱きしめた。
「謝らないで。あかりは私のことを心配してくれたんだよね……」
彼女は大切なルームメイトだ。
もし立場が逆だったら、私も同じことをしたと思う。
それでも、ゆり先輩にこれから何をされるのだろうと思うと、怖い気持ちが止まらなかった。
昼間に見たひろみの姿が、頭から離れない。
虚ろな目、異様に膨らんだ胸、発情したように荒い息……。
あんな風に壊されてしまうかもしれないと思うだけで、背筋が冷たくなる。
◆
夜になり、私たちは2階の休憩室へと向かった。
廊下の照明が淡く、私たちの影を長く伸ばしている。
休憩室とは表向きは体調が悪い生徒が休む部屋とされている。
だが実際は生徒同士が自由に使うためのプレイルームだ。
施設側も黙認をしている。
ドアを開けると、大きなベッドが一つ置かれていた。
私とあかりはベッドの端に並んで腰を下ろした。
会話はない。
ただ、互いの体温だけが近くに感じられた。
しばらくして、ドアが静かに開いた。
「お待たせ」
ゆり先輩が入ってきた。
いつもの優しい笑顔を浮かべながら、私の隣に腰を下ろす。
「ゆきちゃん、あなたがこの施設に入れられた目的は何かわかるよね?」
「はい……更生のためです」
「更生とは何かな?」
「心も身体も女の子になって、自分も周りも幸せになることです……」
ゆり先輩は満足げに頷いた。
「そう。でも今、ゆきちゃんの中には迷いが生じているみたいね。ひろみちゃんにそそのかされたんだよね?」
私は答えられなかった。
ゆり先輩がポケットから小さなカプセルを取り出した。
「これはね、特別なお薬なの。心の迷いを優しく溶かしてくれる。でも、よくわからないお薬を飲むのは怖いよね?だから……私が口移しで飲ませてあげる」
私の心臓が激しく鳴った。
得体のしれない薬など、本当は口にしたくない。
だけど、今の私に拒否権は無いに等しい。
ゆり先輩がカプセルを唇に挟み、私の顎を優しく持ち上げる。
唇が近づく。
柔らかく、熱い吐息が触れる。
「ん……」
唇が重なり、ゆり先輩の舌と共に私の口内にカプセルが押し込まれる。
そのまま舌が絡みつき、ねっとりと掻き回される。
唾液とカプセルが混ざり合い、喉の奥へと送り込まれる。
(あ……んっ……あかりの前で……こんな……)
あかりはベッドの少し離れた場所から、目を輝かせて私たちを見つめていた。
まるで神聖な儀式でも見るかのように、頰を赤らめ、息を潜めている。
ゆり先輩の舌が私の舌を優しく吸い上げ、唇の端から透明な糸を引く。
深いキスが続き、薬の効果がじんわりと体に広がっていく。
「ん……ふ……ゆり先輩……」
私は息も絶え絶えに、甘い声を漏らした。
ゆり先輩がゆっくりと唇を離す。
糸を引く唾液が、私の唇と先輩の唇の間にかかり、ぷつりと切れた。
先輩は熱い吐息を私の耳元に吹きかけ、艶やかな声で囁いた。
「まだ足りないわね……」
ゆり先輩は私の体をベッドに優しく押し倒した。
上から覆い被さり、再び唇を重ねてくる。
今度はもっと深く、貪るように。
じゅるっ、ぐちゅっという淫靡な音が、静かな部屋に響き渡る。
あかりがベッドの端で小さく息を飲む音が聞こえた。
◆
———
「ゆりはうまくやってくれましたね?」
若い教師が、薄暗い監視室の中でモニターを見つめながら満足げに言った。
青白い光が眼鏡のレンズに反射し、その視線は画面から一瞬たりとも逸れない。
「彼女は優秀だからね。後輩たちからの信頼も厚い」
隣に立つ、上司と思われる教師も腕を組みながら静かに頷いた。
口元には隠しきれない笑みが浮かんでいる。
「ゆりは“導き方”を理解していますからね。力で押さえつけるのではなく、安心させながら更生させる。実に模範的です」
別の教師が口を開いた。
「学園の輪を乱すものは、早めに対処しなければいけませんからね。ひろみのように」
「ええ。本当なら、ひろみにそそのかされたゆきも“メス堕ち指導”をする予定だったんですけどね」
若い教師が肩をすくめる。
「ゆりが頭を下げてきたので、今回は彼女に任せることにしたんです。“ゆきは自分が責任を持って指導します”と。だから彼女に薬を渡したんです」
「彼女に任せたあかりも、順調に更生されているからな」
教師たちは小さく笑った。
「しかし、ひろみもゆきも、私たちにバレていないと思っていたんですかね?わざと泳がせていたのに」
「抵抗していた子ほど、メス堕ち後のギャップは見ていて心を打たれます。“素直になってよかった”と心底思えますよ」
そう言って、一人の教師がモニターの音量を少しだけ上げた。
部屋にお互いの唾液を吸い上げる音と、甘く乱れた声が微かに広がる。
「……もう大丈夫だな」
「ええ。もう、“男としての自己認識”もかなり薄れている頃でしょう。仮にひろみの様なものにそそのかされたとしても、問題ないでしょう」
教師たちは満足そうに頷き合った。
誰も罪悪感を抱いている様子はない。
それが当然の教育であるかのように、淡々と経過を確認しているだけだった。
【9章へつづく…】