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ガーデニングの汗を流しに来たロザンヌ。

大浴場には、かすかに硫黄の香りを含んだ湯気が漂っていた。

ガーデニングで汚れた体を洗い流すため、ロザンヌは再びこの豪華な空間に足を運んだ。

彼女は脱衣所で衣類を脱ぎ捨て、湯船の縁に腰を下ろす。

そして、俺が入っているマグカップを、湯船の横に置いた。

俺は、マグカップの中から、彼女が体を洗う様を見上げていた。

彼女の手には、粗い糸で編まれたのナイロンタオルが握られていた。

彼女はそれにボディソープをたっぷりと含ませ、泡立てると、自分の首筋や鎖骨、豊かな乳房を洗い始めた。

白くきめ細かい泡が、彼女の肌を滑り落ちていく。

その仕草は優雅だったが、眼差しは冷徹だった。

彼女は、俺のことなど気にも留めていない。

ただ、自分の体を清めることだけに集中しているようだった。

やがて、彼女の視線が下に移動した。

タオルが、下腹部へと向かう。

ガーデニングで最も汗をかき、土の匂いが染み付いた場所。

彼女の足が大きく開かれ、その奥の秘所が露わになった。

そこからは、消毒用アルコールのように刺激臭を放つフェロモンと、ベタつくほどの濃厚な汗が噴き出していた。

彼女は、おもむろにタオルを股間に押し当てた。

ミチャッ!

ナイロンの粗い粒子が、デリケートなヒダを擦り上げる。

彼女は小さく息を吐き、顔をしかめながら念入りに洗い始めた。

粘膜のヒダの裏、クリトリスの皮の間、そして膣の入り口。

凝縮された雌の臭いが染み付いた 場所を、タオルが丹念に擦り回る。

ブクブクと泡が弾け、彼女の体液と汗水がタオルに吸い取られていく。

俺は、マグカップの中で身を乗り出した。

彼女が股間を洗っている。

その むさぼる ような視線は、俺の性欲を激しく刺激した。

俺の股間では、魔王の呪いが再び牙を剥き始めていた。

ペニスが熱を帯び、硬度を増していく。

だが、次の瞬間、俺は戦慄した。

「レオン。あなたも洗ってあげる」

彼女は、俺の入ったマグカップを無造作に掴み上げると、俺を手のひらに放り出した。

そして、先ほどまで自分の股間を洗っていたタオルで、俺の体を包み込んだのだ。

ギュッ!

「ぐはっ……!?」

俺の体は、ナイロンタオルの粗い粒子と泡の海に埋没した。

だが、それだけではなかった。

タオルからは、信じられないほどの臭気が放散していた。

ボディソープの化学的な香料に混じり、胃が括れそうなほど強烈なアンモニア臭、ムッとした雌の汁の臭い、そして土の生臭さ。

それは、彼女のおまんこの汗と汚れを吸い取った液の臭いだった。

俺は、彼女の膣汁と汗水で満たされたタオルの中で、揉みくちゃにされていたのだ。

ゴシゴシッ! ゴシゴシッ!

「あっ、ぐっ……! ぐぅぅっ……!」

俺は抵抗しようとしたが、徒労に終わった。

彼女は俺を宝物のように扱っているのではない。

ただの汚れ落とし。

おまんこの分泌物がついたタオルで、ついでに擦り落とすだけの異物。

彼女は、俺の首や背中を無遠慮に擦り回した。

だが、粗いナイロンが俺のデリケートなペニスに触れた瞬間、俺は絶望した。

ペニスが、 反応してしまったのだ。

おまんこの汁の臭いと、強烈な摩擦。

それらが俺の性欲という名の燃料に火をつけた。

ペニスは一瞬にして鋼鉄のように硬直し、天を突く勢いで反り返った。

先走りが、タオルの中でドバドバと噴き出す。

「あぁっ! あぁぁっ……!」

俺は叫んだ。

タオルの中で、俺のペニスが暴れ回る。

俺は、彼女に精液を絞り取ってほしいと懇願した。

「ロ、ロザンヌ様ぁっ……! お願いですっ……! 俺の……俺のおちんぽ……抜いてぇっ……! 爆発しちゃいますぅぅっ……! おまんこの……おまんこの臭いで……爆発しちゃいますぅっ!!」

俺の口から、情けない声が漏れ出た。

彼女は、タオルを止めた。

そして、俺を見下ろした。

その瞳には、あきれ返ったような、呆れと軽蔑の色が浮かんでいた。

「……あなたって人は。私の汚れのついたタオルで洗われて発情するの? 本当に汚らわしい変態ね」

彼女の声は、氷のように冷たかった。

だが、彼女の手は、事務的な動作で俺の股間に向かってきた。

「しょうがないわね。ほら、出しなさい」

彼女は、タオル越しに俺のペニスを掴んだ。

ナイロンの粗い粒子が、俺のカリ首や亀頭を 擦り上げる。

彼女は俺のペニスを、 まるで テーブルを拭くように 、無造作に扱き始めた。

「んぐっ……! あっ、あっ、あっ……!」

俺は声を上げた。

痛い。

痛いが、気持ちいい。

おまんこの臭いのするタオルで扱かれるという背徳的な行為。

それは、俺を最高潮へと導いていった。

俺は、彼女の手の中で射精した。

大量の白濁液が、タオルの中に噴出した。

「あ゛あ゛ーーーッ!!」

俺は白目を剥き、口から泡を吹いて痙攣した。

彼女は俺の精液を吸い取ったタオルを、無造作に床に放り捨てた。

そして、俺をマグカップの中に放り込んだ。

マグカップの中は、俺にとっての子宮だった。

湯船の縁に置かれたその小さな陶器の器の中で、俺はドロリとした白濁の海に漂っていた。

自分が吐き出した精液と、ボディソープの泡、そして何よりロザンヌのおまんこの汚れを吸い取ったタオルから絞り出された汁が混ざり合った、極上の粘液だ。

俺はそのドロドロの液体に身を委ね、だらしなく口を半開きにして、とろんとした表情で天を仰いでいた。

「あぁぁ……♡ ロザンヌ様……♡」

口から漏れるのは、甘く濁った吐息だけだ。

俺の体は、痙攣の余韻でビクビクと震え、ペニスはまだ白濁を垂れ流しているというのに、心は至福で満たされていた。

彼女に扱かれた。

しかも、おまんこの汁の染み込んだタオルで。

その事実が、俺の被虐心を這い回り、脳内麻薬を分泌させ続けていた。

俺は自分の体にへばりつくヌルヌルの液体を指で弄び、その卑猥な香りを肺の奥まで吸い込んだ。

幸せだ。

なんて幸福なのだろう。

俺は、ただの汚物であるにもかかわらず、女王に

「処理」

していただいたのだ。

その時である。

頭上から、冷水を浴びせかけられるような声が降ってきた。

「……何、ニヤニヤしてるの?」

俺は夢現のまま視線を向けた。

そこには、冷徹な女神がいた。

入浴中のロザンヌが、湯船に片肘をつき、マグカップの中の俺を覗き込んでいる。

その瞳には、呆れを通り越して、生理的な嫌悪感すら浮かんでいた。

「気持ち悪い。本当に気持ち悪いわね、あなた」

彼女は吐き捨てるように言った。

その声は、鞭のように俺の鼓膜を打つ。

「自分の状況が分かってる? そこは私が体を拭いた汁と、あなたの精子が混ざった汚水よ。そんな中で、恍惚とした顔をして浸かってるなんて……終わってるわ」

彼女は鼻をつまむような仕草をした。

侮蔑。

軽蔑。

彼女にとって俺は、もはや勇者ですらなく、ペットですらなく、ただの

「汚物」

なのだ。

だが、彼女の罵倒は止まらない。

「まさかとは思うけど、それが嬉しいんじゃないでしょうね? 変態勇者。私のおまんこの匂いがするからって、幸せそうな顔しないでちょうだい。吐き気がするわ」

彼女はマグカップの縁を指でコツコツと叩いた。

その振動がマグカップの中に伝わり、白濁の液面を揺らす。

俺の体が、波に揺すぶられた。

「本当にゴミね。ゴミがゴミ溜めに還って、ホッとしてるみたい。」

残酷な言葉が次々と投げつけられる。

彼女は俺を人間扱いしていない。

ただの不浄な物体として扱っているのだ。

だが、俺は……。

俺はその罵倒の言葉すらも、甘美なムチとして受け取ってしまった。

「あぁ……♡ ごみ……俺は……ごみぅぅ……♡」

俺の口から、歪んだ喘ぎが漏れた。

罵倒されるほどに、マグカップの中の汚水が愛おしくなる。

俺はロザンヌに見下ろされながら、ドロドロの液体の中で身悶えした。

ペニスがまた疼き始めたのが分かった。

彼女はそんな俺を見て、更に深いため息をつき、

「……もういいわ。変態」

と言い放ち、興味を失ったかのように視線を外したのだった。

バスタイムを終えた彼女は書庫で読書をしていた。

王宮の書庫は、古い羊皮紙の匂いと冷たい石の空気が混ざり合う静謐な空間だった。

巨大な書架が聳え立ち、その奥に設えられた読書机にロザンヌは腰を下ろしていた。

午後の日差しがステンドグラス越しに差し込み、埃の粒子が光の中で踊っている。

彼女は分厚い魔導書を開き、その内容に没頭していた。

机に両肘をつき、重たい本を支える姿勢だ。

その拍子に、彼女の豊かな巨乳が机の縁にグイッと押し付けられている。

柔らかい肉が圧縮され、胸元の谷間が更に深く強調されているのが、ポーチの隙間からでも見て取れた。

布地が張り詰め、今にも弾け飛びそうな弾力が俺の視覚を強姦する。

俺はテーブルに置かれた彼女のポーチの中だった。

彼女が読書に集中している間、俺の世界は彼女の吐息で埋め尽くされた臭いだけで満たされていた。

やがて、静寂が俺を包み始めた。

ページをめくる音が途絶え、彼女の呼吸音がゆっくりとしたリズムに変わり始めたのだ。

彼女は読書の途中でウトウトとし始めた。

豊かな髪がパラリと頬に落ち、長い睫毛が微かに震えている。

「んぅ……」

甘い寝息と共に、彼女の体が前のめりになった。

巨乳を机の上に押し付けたまま、上半身を完全にテーブルに預けてしまったのだ。

無防備。

まさに無防備な女神の寝顔。

そして、彼女の顔の向きが、ポーチの方へと傾いた。

「はぁ……むぅ……」

生暖かい風が、ポーチの中に吹き込んできた。

彼女の吐息だ。

読書に夢中になっていた時とは違う、深く、ゆっくりとした、熟睡時の吐息。

バスタイム直後の火照った体温が、その息と共に放出されている。

ムッとするような濃厚なフェロモンの香りが、俺の鼻腔を直接蹂躙した。

甘い。

熱い。

女性特有の体温と湿気を含んだ吐息が、ポーチの狹い空間に充満していく。

それは俺にとって致死量の毒だった。

「うっ……くぅっ……!」

俺の股間で、魔王の呪いが歓喜の雄叫びを上げた。

ペニスが熱を帯び、一瞬にして鋼鉄のように硬直する。

先走りが溢れ出し、俺の太ももを濡らした。

我慢できない。

俺は銀のベルを掴み、必死に振った。

チリンッ! チリンッ!

だが、彼女は起きない。

深い眠りに落ちているのだ。

チリンッ! チリンッ! チリンッ!

更に強く振る。

だが、彼女は眉一つ動かさず、ただ規則正しい寝息を吐き続けるだけだ。

「あぁっ……あぁぁっ……!」

俺は絶望した。

助けてくれるはずの女神は夢の中。

だが、同時に俺のマゾヒズムが囁いた。

ポーチの隙間に頭を押し込み、体を無理やり捻じ込む。

狹い。

布地が俺の肌に食い込む。

だが、暴走は止められない。

俺は10センチの体でポーチから脱出し、テーブルの上に着地した。

目の前には、ロザンヌの巨大な顔があった。

安らかな寝顔。

赤い唇が、微かに開いていた。

「あ……あぁ……」

俺は夢中でその唇に向かって走った。

階段のように盛り上がった本の上を駆け上がり、彼女の顔の高さへと至る。

近い。

あまりにも近い。

吐息が、灼熱の風として俺の体を包む。

鼻腔が焼け付くほどのフェロモン。

下半身が爆発しそうだ。

俺は震える手で俺の赤黒く怒張したペニスを握りしめ、彼女の唇へと先端を近づけた。

微かに開いたその隙間に、俺のカリ首が触れた。

キュッ!

俺は反射的に腰を突き出した。

先端が、彼女の唇の間に吸い込まれていく。

途端、唾液の湿り気が俺の亀頭を包み込んだ。

温かい。

生暖かい。

彼女の口の中の温度だ。

俺は腰をさらに進めた。

ズブッ!

鈴口が、彼女の前歯を超え、舌の先端に触れた。

彼女の唾液だ。

俺は狂ったようにペニスを彼女の口の中に押し込んだ。

ズポォッ!

彼女の舌の柔らかい肉襞が、俺の亀頭を包み込む。

口の中は、パラダイスだった。

甘い香り。

湿った粘膜。

絶え間なく分泌される女王の唾液。

彼女の唇を股間に押し付けた。

唾液が溢れ出し、俺の下半身を潤す。

 「んぅ……あむっ……♡」

彼女の喉の奥から、無意識の甘い嬌声が漏れた。

寝ているのだ。

彼女は間違いなく夢の中にいる。

だが、その舌は俺のペニスを的確に捉え、赤子が母乳を吸うように、あるいは飴玉を転がすように、ヌルヌルと蠢いていた。

俺は狂ったように腰を振った。

巨大な唇の間に股間を押し付け、口腔内という名の膣を犯す。

ズブッ! ズブッ! ズブブッ!

「あぐっ……! はむぅっ……♡ んぢゅっ……♡」

彼女の寝言が、俺のペニスを震わせた。

彼女は夢の中で何を見ているのだろう。

口に含んだ俺の肉棒を、何か美味しいものだとでも思っているのだろうか。

舌先がカリ首の裏側をなぞり上げ、尿道口をチロチロと弄ぶたびに、背筋に電流が走る。

彼女が息を吐き出すたび、灼熱の暴風が俺の下半身を包み込み、フェロモンの濃縮された香りが脳髄を溶かしていく。

「んぅぅっ……♡ もっとぉ……♡」

彼女が自分から唇をすぼめ、吸い付いてきた。

真空パックのような圧力。

頬が窄み、口内が狭められる。

俺のペニスは、口の中で圧死しそうなほど締め付けられ、同時に極上の吸啜に晒されていた。

「あぁぁっ……! ロザンヌ様ぁっ……! すごぃ……! 口の中……すごぃですぅっ……!」

俺は涙を流しながら叫んだ。

彼女は起きない。

ただ無意識下で俺を快楽の渦に巻き込んでいるだけだ。

だが、それがいい。

俺が彼女の寝顔を見下ろしながら、勝手に腰を振り、勝手に気持ちよくなっているという背徳感。

彼女はただ寝ているだけなのに、俺は彼女の口を使って自分を慰めているという惨めさ。

それらが混ざり合い、俺のマゾヒズムを限界突破させた。

クチュッ! ジュポッ! ネチャッ!

卑猥な水音が書庫に響く。

俺の先走りと彼女の唾液が混ざり合い、泡立ちながら俺のペニスをコーティングしていく。

彼女が

「んんっ……」

と唸るたび、喉の奥が痙攣し、俺の亀頭を締め上げる。

もう限界だ。

「イくっ! イきますぅぅっ♡ ロザンヌ様のお口に……精液ぶちまけますぅぅっ♡♡」

俺は彼女の唇にしがみつき、最後のピストン運動を叩き込んだ。

尿道の奥からマグマが逆流し、カリ首を突き破って噴出した。

ビュルルルルルッ!!

「んむっ!? んんーーーッ♡♡」

ドクドクという発射音と共に、白濁液が彼女の口の中に放たれる。

俺は白目を剥き、彼女の唇に股間を押し付けながら、猛烈な勢いで射精し続けた。

精液が口内に充満し、彼女の頬を膨らませるのが見えた。

彼女は無意識にそれをごくりと嚥下した。喉仏が上下し、俺の精液が胃袋へと流れ落ちていく。

その事実が、俺に更なる絶頂をもたらした。

「あ゛あ゛ぁぁっ……♡ まだ出るぅ……♡ まだ出ますぅぅっ♡♡」

射精は止まらない。

俺は彼女の口の中で、すべてを吐き出し尽くすまで痙攣し続けた。

やがて、射精の余韻が薄れ始めた時、俺は至福の時を迎えていた。

俺は彼女の唇からペニスを抜き取り、へたり込んだ。

彼女はまだ眠っている。

だが、唇の端から俺の精液と彼女の唾液が混ざった白濁色の液体がトロリと溢れ出し、顎を伝ってテーブルに滴り落ちていた。

「あぁ……♡」

俺は震える手でその雫を掬い取った。

両手ですくったその液体は、俺にとって命の水だった。

女王の唾液だ。

自分の精液と混ざり合い、さらに濃厚になった彼女の体液。

俺は両手に溢れたその液体を、貪るように啜った。

「んしゅっ……♡ んほぉっ……♡ おいひぃ……♡」

甘い。

粘つく。

そして何より、彼女のフェロモンの香りが爆発的に濃縮されている。

両手で作った器から溢れる聖水を、一滴もこぼすまいと必死に啜り上げる。

喉が鳴る。

胃袋に彼女の成分が流れ込んでいくのが分かる。

「あぁぁ……♡ ロザンヌ様ぁ……♡ 唾液ぇ……♡ 全部いただきますぅ……♡」

俺は彼女の唇に残った泡まで舐め取り、テーブルに落ちた雫まで舐め尽くした。

彼女は眠ったままだ。

俺が彼女の口内で射精し、彼女の唾液を貪っていることなど知る由もない。

だが、それがいい。

俺はこの禁断の時間を存分に生かし、彼女の体液に溺れながら、至上の幸福に浸るのだった。

 「んぅ……むにゃ……」

小さく寝言を呟いた瞬間、彼女のまぶたがピクリと動いた気がした。

俺は心臓が喉から飛び出すほど驚愕した。

まずい。

起きる!?

俺は慌てて、彼女の唇から飛び退いた。

股間はまだ俺の出した白濁液と彼女の唾液でグチョグチョに濡れ、猛烈な腥臭を放っているというのに、それを拭う暇もない。

俺は夢中でテーブルの上を走り、ポーチの隙間に向かって頭から滑り込んだ。

ズザザッ!

膝と肘を擦りむきながら、それでも俺はポーチの底へと転がり込んだ。

心臓が早鐘を打っている。

ドクンドクンと音がうるさすぎて、彼女に聞こえてしまうんじゃないかとさえ思う。

俺はポーチの口を内側から必死に閉めようと布地を引っ張ったが、パニックになった指はうまく動かない。

数秒の 葛藤の末、俺はポーチの隅っこで小さく丸まり、息を殺した。

「……ふぁぁ……」

頭上で、大きな伸びをする音がした。

椅子が軋み、衣擦れの音が響く。

彼女が起きたのだ。

ポーチの布地越しに、彼女が自分の口元に手をやる気配が感じられた。

「……ん?」

疑惑の響き。

俺の全身が強張った。

彼女の指先が、自分の唇をなぞっているのが分かる。

そこに残された、粘つく感触。

俺の精液と彼女の唾液が混ざり合った、あの生々しくてヌルヌルとした感触だ。

間違いなく、彼女は異変に気づいている。

「レオン」

静かだが、有無を言わせない声が降ってきた。

質問だ。

尋問だ。

俺はビクッと体を震わせた。

「は、はいっ……!?」

声が裏返った。

完全に焦っている。

ポーチの中で、俺は顔面蒼白になっていたに違いない。

彼女はポーチの口を少し緩め、俺を覗き込んだ。

その瞳は、眠気眼ながらも鋭かった。

疑念の色が濃く浮かんでいる。

「私の唇、なんだか変よ。妙に濡れてるし……変な味もするわ。……あなた、寝てる間に何かした?」

来た。

直球の追及。

俺の喉がカラカラに渇いた。

心臓が早鐘を打ち、冷や汗が背中を伝う。

もしバレたら?

また

「汚物」

扱いされるだけならまだしも、あの軽蔑の眼差しで見られるかと思うと、惨めさで死にそうになる。

いや、それ以上に、今のこの立場──彼女に搾精してもらえるという、惨めだが唯一の快楽への道を絶たれるのが怖い。

「い、いえっ! な、何もしてませんっ! 絶対に何もしてませんっ!」

俺は早口でまくし立てた。

視線が泳ぐ。

嘘をついている人間特有の、落ち着きのない動作。

俺はポーチの中でゴソゴソと動き回り、変な汗をかいている自分に気づいた。

「わ、私はずっとポーチの中で寝てましたっ! ベルも鳴らしてないし、出てもないし……! ほ、本当に何も……!」

しどろもどろだ。

言葉が噛み合わない。

自分でも何を言っているのか分からない。

必死に否定すればするほど、ボロが出ている気がした。

彼女はじっと俺を見つめていた。

その視線が、俺の魂を射抜くようだ。

俺は目を逸らしたかったが、逸らしたら負けだと必死に見つめ返した。

長い沈黙。

永遠にも似た数秒間。

俺の命運は、彼女の判断に委ねられていた。

「……そう」

彼女はふっと息を吐いた。

納得したようには見えない。

だが、それ以上追求する気力はないようだった。

「まあ、いいわ。夢でも見たのかしら」

彼女はそう呟くと、指先で唇をもう一度拭い、興味なさそうに本を閉じた。

追求はそこで打ち切られた。

俺は安堵のあまり、その場にへたり込みそうになった。

助かった。

バレていない。

確信は持てないが、少なくとも追求は免れた。

「読書も終わったし、執務室に戻るわよ」

彼女は立ち上がり、ポーチを腰に提げた。

大きく揺れ、俺の体はポーチの底に転がった。

俺は冷たい汗を拭いながら、胸を撫で下ろした。

だが同時に、唇の感触と唾液の味がまだ口の中に残っている気がして、俺は自分の惨めさを噛み締めていた。

執務室には、羽根ペンが羊皮紙を走る音だけが響いていた。

シュルシュルシュルッ、パラッ、シュルシュルシュルッ。

そのリズムは圧倒的だった。

ロザンヌの右手は、まるで独立した生き物のように俊敏に動き、山積みになった書類に次々とサインを記していく。

彼女の視線は書類の上を疾走し、眉間には深い皺が刻まれている。

その有能さと冷徹さ。彼女は今、王国の頭脳としてフル回転していた。

だが、問題は左手だ。

右手が超高速で処理をこなす一方、左手は完全に暇を持て余していた。

そして、その退屈しのぎの矛先が、俺になっていた。

「ぐぇっ……!」

俺はテーブルの上で無造作に転がされた。

ロザンヌは俺を見ていない。

視線はあくまで書類に向けられたままだ。

だが、彼女の左手は、俺という10センチの物体を認識し、まるでデスクに置かれた文鎮やペーパーウェイトを弄ぶように、無意識に俺を遊び始めたのだ。

コロコロッ。

人差し指の腹で、俺の体を軽く弾く。

たったそれだけの動作で、俺の体はテーブルの上を数センチ転がった。

巨大な指紋の凹凸が、俺の脇腹や背中を擦り上げる。

冷房の効いた執務室で、彼女の指だけが妙に生暖かく、微かに汗ばんでいた。

「うっ……うぅっ……」

俺は為す術もなかった。

彼女がペンを動かすリズムに合わせて、左手も動くのだ。

書類を読む時は、親指と人差し指で俺の胴体を挟み込み、クニクニと圧力をかける。

サインをする瞬間は、指を離し、代わりに中指で俺の尻をツンツンと突く。

ムギュッ、コロッ、ツンツンッ。

不規則で、そして容赦ない暴力のような愛玩。

俺は巨大な猫の前のネズミのように、テーブルの上を転げ回らされた。

だが、最初は恐怖や屈辱だけだったはずの俺の感情が、次第に歪み始めた。

「あっ……あぁっ……」

俺は気づいた。

自分の股間が、再じてむずむずと疼き始めていることに。

射精したいわけではない。

先ほど十分に搾り取られたばかりだし、今は爆発寸前というわけでもない。

ただ、彼女に弄ばれているだけだ。

なのに。

彼女の指先が俺の腹を撫で回すたび、その圧倒的な質量と体温が、俺の被虐心をくすぐる。

右手では国を動かし、左手では俺を遊ぶ。

その圧倒的な格差。

俺は彼女にとって、気まぐれに触れる

「モノ」

でしかない。

考えるまでもなく指先一つで俺を翻弄できるという事実が、俺の中に眠るマゾヒズムのスイッチを入れてしまったのだ。

「んぐっ……! むぎゅっ……!」

親指で股間をグリグリと押し潰された瞬間、俺のペニスがビクンと反応した。

摩擦だ。

巨大な指紋と肌の摩擦が、俺のペニスを無理やり刺激する。

彼女は気づいていない。

ただ無意識に、ストレス発散のように俺を弄んでいるだけだ。

だが、その無意識さが逆に俺を興奮させた。

「あぁっ……ロザンヌ様ぁっ……」

俺はテーブルの上で身をよじり、彼女の指にすがりつこうとした。

俺はただの遊び道具。

暇つぶしのおもちゃ。

その事実が、俺のペニスを赤黒く充血させていく。

先走りが滲み出し、テーブルに小さなシミを作り始めた頃には、俺は完全に発情モードに突入していた。

彼女が意識を向けてくれないからこそ、その無造作な指捌きが、俺にとっては究極のご褒美となっていたのだ。

「ふぅ……」

しばらくして、ロザンヌが小さく息を吐いた。

彼女の右手が、最後の一枚の書類にサインを記すと、机上の山は跡形もなく消え去った。

圧倒的な仕事ぶり。

彼女は満足げにペンを置き、ようやく左手の動きを止めた。

「さて、一段落ね」

彼女はそう呟くと、左手で俺を拾い上げた。

まるで、遊び飽きた人形を片付けるように。

だが、俺の状態は人形とは呼べなかった。

彼女の指の愛撫を受け続けた結果、俺のペニスは赤黒く充血し、先走りでドロドロになっていた。

「うっ……くぅっ……」

「あれ? また発情してるの?」

彼女は俺の惨状を見て、軽く眉を上げた。

だが、その表情には驚きよりも、諦めに近いものが混じっていた。

彼女にとって、俺がこうなっていることは、もはや日常茶飯事なのだろう。

「しょうがないわね」

彼女は俺を机の中央に置くと、両手を使い始めた。

まずは、右手で俺のペニスを優しく包み込む。

まるで大切な宝石を扱うような丁寧さだ。

だが、その温もりが俺には拷問だった。

「んっ……! あぁっ……!」

「暴れないで。ちゃんと気持ちよくしてあげるから」

彼女はそう言うと、左手で俺の背中をそっと押さえつけた。

巨大な手のひらが、俺の体全体を包み込む。

身動きが取れない。

逃げ場がない。

だが、それこそが最高の快感だった。

彼女の両手が協力し合い、俺の体を翻弄し始めた。

右手が俺のペニスを上下に扱き上げる。

その動きは、驚くほど繊細で、的確だった。

亀頭の先端から根元まで、完璧なテンポで擦り上げていく。

「あっ……あぁっ……! すごぃ……!」

左手は、俺の背中や尻を撫で回す。

まるでマッサージでもするように、ソフトタッチで刺激を与えてくる。

その優しい刺激が、逆に俺の性感を高めていく。

「気持ちいい?」

彼女が尋ねる。

俺は必死に頷いた。

「はいっ……! 気持ちいいですぅっ……!」

「ふふ、そう」

彼女はそう言って笑った。

その声には、嘲りと愛情が入り混じっているように聞こえた。

どちらなのかは分からない。

だが、どちらでも良かった。

俺はただ、この快楽に溺れていればそれでいいのだ。

就寝時間。

俺はベッドサイドテーブルの上で、巨大な女神の寝顔を見上げていた。

静寂。

ただ、規則正しい寝息だけが響く。

彼女が俺に課した就寝中のルールは絶対だ。

「ベルを鳴らさないこと」

「乳首に触れないこと」

「おまんこに触れないこと」

どれも彼女の安眠を妨げ、彼女を起こしてしまう禁忌だ。

だが、それ以外は許容される。

つまり、彼女が起きない程度に慎重に、体の好きな場所で精液を吐き出してもいいということだ。

夜の沈黙が、王宮の寝室を支配していた。

俺は、ベッドサイドテーブルの上で、熱い吐息を漏らしていた。

目の前には、巨大な山河のように起伏するシルクの掛け布団。

その奥で眠る、女王ロザンヌの寝顔が微かに見える。

規則正しい寝息。

安らかな眠り。

だが、俺の脳裏を支配しているのは、その美しい顔ではない。

昼間の、あのガーデニングの記憶だ。

腋だ。

彼女の腋の下。

あのむれむれの密閉空間。

あの酸味を帯びた濃厚なフェロモンの臭い。

あの温かく、そして強烈な圧迫感。

それらが、俺の嗅覚神経に焼き付いて離れない。

俺の股間は、すでに鋼鉄のように硬く反り返り、先走りを垂れ流していた。

「行くしかない……」

俺は小さく呟き、テーブルの縁から飛び降りた。

着地したのは、ふかふかの挂け布団の上。

俺は10センチの体で、急斜面を登るかのように布団をよじ登り、彼女の元へと向かった。

目指すは一点。

彼女の腋の下。

なんとしても、再びあの天国へ侵入する。

彼女は横向きに寝ていた。

左腕は頭の下に敷かれ、右腕は布団の上に放り出されている。

俺は彼女の首筋を駆け下り、鎖骨を越え、やがて目的地の入り口に辿り着いた。

薄いシルクのネグリジェ。

その布地の褶の奥、彼女の脇の窪みへと続く狹い隙間が、俺を誘っている。

俺は震える手でネグリジェの裾を掴み、 身体をねじ込んだ。

むっ!

瞬間、生暖かい風が俺の顔面を直撃した。

きた。

この臭いだ。

外の冷気とは隔絶された、ねっとりとした熱気。

熟した果実のような、いや、腐熟した果実のような、濃厚でむっとするフェロモンの臭い。

昼間のガーデニングで噴き出し、シャワーで洗い流したはずなのに、肌の奥から再び染み出している雌の体臭。

それが、俺の鼻腔を犯した。

「うぅっ……この臭い……♡」

俺は恍惚として足を踏み出し、ネグリジェの裾をくぐり抜けた。

そこは、まさに桃源郷だった。

巨大な乳房の側面と、肋骨のカーブに挟まれた深い峽谷。

肌と肌が密着し合う狹隘な空間。

温度はサウナのように高く、湿度は立ちこめる湯気のようだ。

美しい白い肌の弧線、その頂に控える産毛の森。

これから向かう聖地が、手の届かぬ高みにあることを告げている。

さらに奥へと進む。

肉の峽谷の入り口だ。

俺は、薄い布に揉まれながら、さらに深く潛り込んだ。

ぎゅっ!

太ももの肉に挟まれ、前進が阻まれる。

だが、俺は諦めない。

俺はその柔らかくも強靭な弾力を頼りに、腕の裏側に指を食い込ませ、どんどんと登っていく。

ぬちゃっ、むしゅっ!

俺の先走りと、彼女の皮膚に滲む微かな寝汗が混じり合い、粘着質な音を奏でる。

肉と肉の摩擦係数が増していく。

やがて、俺は最深部に到達した。

腋の下の窪みだ。

周囲は巨大な肉壁に囲まれ、閉塞感が極限に達する。

俺は巨大な空洞のような彼女の窪みに抱きかかえられた。

軟着陸。

俺の体は、彼女の腋の窪みの形に沿ってフィットした。

そして、俺は動き出した。

俺の凶暴な男根を、脇の柔肉に押し付ける。

哺乳瓶の先を揉むような柔らかさと、筋肉の硬さが同居する感触。

亀頭が彼女の腋の窪みに沿って滑り降り、産毛を逆撫でする。

カリ首が、襞に引っ掛かり、強烈な刺激が突き抜けた。

「あぁっ……すげぇ……♡ 脇の肉が……おちんぽに食い込むぅ……♡」

俺は小便をするような体勢で窪みにペニスをグリグリと押し付ける。

ぬちょっ、ぐちゅっ!

彼女が寝返りを打った瞬間、一瞬だけ圧力が強まり、俺の体は柔肉の層にめり込んだ。

だが、彼女は目覚めない。

規則正しい寝息が続いている。

俺は彼女の体温を肌で感じ、鼓動を背中で聞きながら、卑猥なピストン運動を続けた。

背徳的な生温差。

顔に滴る寝汗。

胸の奥でムカムカと暴れる臭気。

俺は目を閉じ、昼間のガーデニングの記憶をフラッシュバックさせた。

汗まみれの彼女。

俺を腋に挟み込み、無造作に扱いていた彼女。

その記憶と現実の感覚がシンクロし、俺のペニスは爆発的な硬度を増した。

「ロザンヌ様ぁ……♡ 腋で……出しますぅ……♡」

俺は腫れ上がった亀頭を、限界まで肉に食い込ませ、激しく擦り上げた。

スパークするような快感が背骨を駆け上がる。

全身の筋肉が収縮し、精液が逆流する感覚。

そして──。

どぷっ!!

白濁液が、脇の窪みに向かって噴射された。

熱く濃度の高い液体が、彼女の脇にへばりつき、粘つく音を立てる。

だが、俺の射精は止まらない。

俺の体は再びビクビクと震え、次の波が来る。

ビュルルッ!

二度目の発射。

精液は行き場を失い、俺と彼女の肌の間に温かい粘液の層を作った。

俺はよだれを垂らし、デルタ地帯のように濁流が奔る腋の間で、無我夢中で腰を振り続けた。

汗と精液が混ざり合い、ムワッとする強烈な異臭が立ち込める空間。

それは、俺にとっての天堂であり、墓場でもあった。

「あ゛あ゛ぁぁ……♡」

俺は気絶しそうなほどの快楽に溺れながら、冷え切った理性の最後の欠片で考えていた。

明日の朝、彼女が目覚めた時、この犯された腋を見て、また俺を罵ってくれるだろうか。

「汚い」

と吐き捨り、歯を剥いて剥き出しに軽蔑してくれるだろうか

俺は肉の心地よい重みに全身を委ねながら、その残酷な未来を夢見たのだった。

朝の光がカーテンの隙間から差し込み、寝室を白々と照らし出していた。

小鳥のさえずりが聞こえる、平和な目覚めのはずだった。

だが、俺の心臓は早鐘を打っていた。

昨晩の行為が、今まさに露呈しようとしていたからだ。

「んぅ……」

ロザンヌが深く息を吐きながら、ゆっくりと起き上がった。

長い髪が乱れ、シルクのネグリジェが擦れる音がする。

彼女は無意識に、右腕を上げて伸びをした。

その瞬間だ。

「……」

彼女の動きが止まった。

伸びかけた腕が空中で静止し、眉間に深い皺が刻まれる。

彼女の視線が、自分の右脇の下へと向けられた。

俺も、その光景を見ていた。

彼女の白く滑らかな脇の窪み。

そこには、昨晩俺が吐き出した大量の白濁液が、乾いてカピカピになったものと、まだ生々しく濡れているものが混在し、地図のように広がっていた。

さらに、俺の精液と彼女の寝汗が混ざり合った強烈な異臭が、朝の清浄な空気に違和感を放っていた。

彼女はゆっくりと、左腕を持ち上げた。

そして、人差し指で脇の窪みにこびりついた白濁のシミを軽く撫でた。

ベタリとした感触。

彼女は指先を目の前にかざし、嫌悪感もあらわに鼻を近づけ、臭いを嗅いだ。

「……はぁ」

深いため息。

それは、失望でも怒りでもなく、もはや諦めに近い息だった。

彼女は指先の汚れを親指と人差し指でこすり合わせ、その粘度を確かめると、ゆっくりとベッドの縁に座り、俺を見下ろした。

俺は、ベッドサイドテーブルの上で小さく縮こまっていた。

逃げ場はない。

「昨日は……腋だったのね」

彼女の声は、氷のように冷たかった。

感情が籠っていない。

ただ事実を確認するだけの、事務的な響き。

昨晩、俺が睡眠中に彼女の腋に侵入し、勝手に射精したという事実を、まるで庭の雑草を見つけたときのような気軽さで、彼女は認識していた。

「は、はい……」

俺は蚊の鳴くような声で答えた。

羞恥と恐怖、そして僅かな期待が入り混じる複雑な心境。

罵倒されるだろうか?

叱られるだろうか?

だが、彼女は何も言わなかった。

ただ、冷徹な瞳で俺を一瞥すると、

「そう」

とだけ呟いた。

その一言には、軽蔑も同情も含まれていなかった。

彼女にとって、俺が腋で射精したことなど、些細なことでしかないのだ。

彼女はシーツを捲り上げると、ベッドから降り、部屋に備え付けられたバスルームへと向かった。

シャワーを浴びるのだろう。

俺が汚した体を、清めるために。

俺は、その背中を見送りながら、自分の愚かさと惨めさに打ちひしがれていた。

だが、同時に。

彼女の

「そう」

という冷たい一言が、俺の被虐心を甘く擽るのを感じていたのだった。

朝。

彼女の声が響く。

「皆の者! 出発するわよ!」

ロザンヌの鋭い号令と共に、馬車は重たい車輪を轢き始めた。

ガラララッ……ゴトンッ!

石畳の城門を出て、街道へと出た瞬間、凄まじい衝撃が俺の体を襲った。

俺は、相変わらず彼女の腰元のベルベットのポーチの中だ。

だが、今日の揺れは今までとは桁違いだった。

馬車だ。

それも、局地的豪雨で荒れ果てた東部地方への視察用に用意された、頑丈だが足回りの硬い急ぎの馬車だった。

御者が鞭を振るうたび、馬がいななき、車体が大きく跳ね上がる。

その振動が、ポーチを通して直接俺の体を打ち据えた。

「ぐっ……うぅっ……!」

俺はポーチの底に這いつくばり、必死に布地に爪を立てた。

だが、遠心力と重力が俺を弄ぶ。

右へ左へ、上下へと放り出されるたび、俺はポーチの壁に叩きつけられた。

その壁の向こう側は、ロザンヌの太ももだ。

硬い革のシートに座る彼女が姿勢を正すたび、ポーチは彼女の脚に押し付けられ、俺はその圧力を直接受けることになる。

ドスンッ!

大きな穴に車輪が嵌まったのか、馬車が大きく傾いた。

俺の体はポーチの中で跳ね上がり、ロザンヌの太ももの側面に激突した。

柔らかい肉の弾力と、ドレス越しでも伝わってくる圧倒的な質量。

だが、彼女は微動だにしない。

俺にとっては事故のような衝撃も、彼女にとってはただの微震に過ぎないのだ。

ポーチの隙間から漏れ聞こえてくるのは、厳粛な公務の会話だった。

「……東部第三地区の穀倉地帯は、壊滅的な打撃を受けました。堤防の決壊により、泥流が村の半分を飲み込んでおります」

老人のしわがれた声。国交大臣だ。

馬車の中には、彼女と大臣が同席している。

空気は張り詰め、緊迫感が漂っていた。

「被災者の避難状況は?」

ロザンヌの声だ。

低く、凛としている。

だが、その響きには慈悲の欠片もない。ただ冷徹な事実確認と、的確な指示を出すためだけのトーン。

「現在、近隣の教会や公会堂に避難しておりますが、食料や毛布が不足しております。さらに、衛生状態の悪化も懸念されて……」

「医薬品と物資を積んだ馬車は出したわね?」

「はい、既に出発しておりますが、到着まではまだ……」

「到着を待っていては間に合わないわ。魔導師団の風属性部隊を回しなさい。物資を空輸させるわよ」

彼女は的確に判断を下していく。

頭脳明晰な女王としての顔だ。

その毅然とした声が、ポーチの中で響き渡るたび、俺は奇妙な敗北感を覚えた。

今、彼女は国を救うために動いている。

かつて魔王を倒した勇者である俺は、その足元で揺れに耐え、ただ搾精を待つだけの無力な存在に成り下がっている。

ガタンッ! ゴトンッ!

馬車の揺れが激しくなる。

街道から外れ、荒れた道に入ったのだろうか?

俺の体はポーチの中でミキサーにかけるように回され、ロザンヌの太ももに何度も叩きつけられた。

その度に、濃厚な体臭と香水の香りが俺を包み込む。

公務中の彼女からは、甘いフェロモンよりも、冷徹な汗の匂いが漂っていた。

ストレスと緊張で分泌された汗だ。

「ふぅ……」

頭上から、微かな吐息が漏れた。

彼女は俺のことなど忘れている。

ポーチの中で俺が揺れに苦しんでいようと、太ももにぶつかっていようと、彼女にとって俺はただのアクセサリーだ。

このまま視察地まで何時間揺られ続けるのだろう。

俺は恐怖と不安で震えながら、巨人たちの冷徹な政務の会話を聞き続けるしかなかった。

キィーッ! という金属が擦れ合う嫌な音と共に、馬車が急停止した。

慣性の法則に従い、俺の体はポーチの壁に向かって弾き飛ばされた。

だが、それはロザンヌの太ももだった。

ドスンッ! という柔らかくも重い衝撃。

俺は彼女の脚に押し付けられ、呼吸が止まるほどの圧迫を受けた。

「……チッ」

頭上から、鋭い舌打ちが降ってきた。

外では、御者や兵士たちが怒鳴り合う声が響いている。

「車輪がいかれました!」

「 修理 が必要だ!」

「どれくらいかかる!?」

喧騒が窓から流れ込んでくる。

馬車は荒れた街道のど真ん中で立ち往生してしまったのだ。

「到着が2時間は遅れるわね……ふぅ……」

ロザンヌの声には、隠しきれない苛立ちが滲んでいた。

足が不機嫌にトントンとリズムを刻むたび、ポーチの中の俺は揺さぶられ、彼女の太ももに押し付けられる。

その振動と圧力。そして、ポーチの中に充満した彼女の汗とフェロモンの濃厚な臭い。

それらが相まって、俺の理性は完全に崩壊していた。

「うっ……くぅぅっ……!」

俺の股間では凶暴な男根が、限界を超えて脈打っていた。

馬車の揺れでさんざん刺激され、彼女の体臭で発酵し、俺の精巣は今にも爆発しそうだ。

我慢できない。

ここで出さなければ。

俺は震える手で、銀のベルを掴んだ。

チリンッ! チリンッ! チリンッ!

静寂を破る鈴の音。

だが、それは俺にとっての救難信号だった。

「……」

返答がない。

だが、ポーチが乱暴に引き寄せられた気配がした。

次の瞬間、布地が乱暴にまくり上げられ、日差しが俺を照らした。

そこにあったのは、氷点下の眼差しだった。

ロザンヌが俺を見下ろしている。

その眉間には深い皺が刻まれ、美しい唇はへの字に結ばれている。

イライラしている。

明らかにイライラしている。

「なんですか??」

低く、抑揚のない声。

だが、その奥にはマグマのような苛立ちが渦巻いていた。

彼女は国の危機に直面し、到着が遅れることに焦っているのだ。

そんな時に、自分のポーチの中の小さな男が

「抜いてくれ」

と懇願しているのだから、当然だ。

「ろ、ロザンヌ様……お願いです……! 爆発しちゃいます……! 抜いてくださいぃぃっ……!」

俺は泣きそうな声で懇願した。

惨めだ。情けない。

だが、ペニスの痛みと性欲には勝てない。

「はぁ……」

彼女は深いため息をついた。

その吐息には、

「面倒くさい」

という感情が剥き出しになっていた。

だが、彼女は拒絶しなかった。

「爆発」

させれば、それこそ面倒なことになるからだ。

「早く済ませなさいよ。時間がないんだから」

彼女は冷たく言い放つと、左手をポーチの中にねじ込んできた。

いつもの優しく繊細な動きではない。

ただ処理を終わらせるためだけの、乱暴で事務的な動作だ。

ギュッ!

彼女の指が、俺の硬直したペニスを鷲掴みにした。

容赦ない握力。骨が軋むような圧迫感。

だが、それが逆に俺のマゾヒズムを刺激した。

「あぐっ……! あぁっ……!」

「靜かに! 大臣に聞こえたらどうするの!」

彼女は小声で怒鳴りつつ、激しいピストン運動を開始した。

上下左右への容赦ない往復。

カリ首を指の腹で強引に擦り上げ、亀頭を爪先でカリカリと責め立てる。

効率だけを追求した、感情のこもらない搾精マシーンのような指使いだ。

「んぐっ……! ぐぅぅっ……!」

痛い。辛い。

だが、気持ちいい。

彼女が俺に対して怒りをぶつけている。

その冷徹な圧力こそが、今の俺には最高のご褒美だった。

「ほら、出しなさいよ! 早く! 私は待ってられないの!」

彼女のイライラした声が、俺の脳髄を直接叩く。

早くしろ。

処理しろ。

お前はただの精液製造機だ。

その言葉が聞こえるようだった。

「あっ……あっ……あっ……! ロザンヌ様ぁっ……! 叱らないでぇっ……! !」

俺は彼女の指に縋りつき、腰を振った。

「あっ……あぁっ……! ダメだ……! イケない……っ!」

俺は泣きそうな声で叫んだ。

ロザンヌの指は激しく動いている。

カリ首を擦り上げ、尿道口を責め立てる動きは完璧だ。

だが、俺のペニスは反応しなかった。

長期間にわたる搾精の日々。

彼女の優秀な指の動きに、俺の体が慣れてしまったのだ。

指紋の摩擦、爪先の刺激。

それらはもはや俺を絶頂へ導くスパイスではなく、ただの日常的なマッサージに過ぎなくなっていた。

「なんで? 出ないの?」

ロザンヌが苛立ったように問い詰める。

その声には、明らかに

「時間の無駄」

に対する怒りが含まれていた。

「ゆ、指が……指じゃ弱すぎますっ……! もっと……もっと強い刺激が……!」

俺は絶望的な懇願を口にした。

情けない。

彼女に搾精してもらっているというのに、さらに注文をつけるなど。

だが、体は正直だった。

爆発寸前の精液は、出口を求めて脈打っているのに、決定的な圧力が足りないのだ。

「はぁ……」

彼女は深いため息をついた。

その瞳には、軽蔑と呆れしか映っていなかった。

彼女は俺をつまんでいた指を離した。

俺はポーチの中に放り出されるかと思ったが、彼女は違う行動に出た。

「自分でやりなさい」

彼女は短く告げると、スカートの裾を持ち上げた。

そして、ドレスの下に手を潜り込ませると、俺の体をそのままスカートの中へと押し込んだのだ。

ズブッ!

俺の視界が、布地の海に埋没した。

暗転。

そして、ムッとする熱気と臭気が、俺を包み込んだ。

スカートの中だ。

外とは隔絶された、彼女だけの密室。

そこは蒸し暑く、汗とフェロモンの濃縮された匂いが充満していた。

「ここを使っていいから、さっさと出しなさい」

彼女の声が、布地越しにくぐもって響く。

俺は手探りで前進した。

太ももの柔らかな肉壁を抜け、さらに奥へと進む。

やがて、俺の手が何かに触れた。

シルクだ。

だが、ドレスとは違う質感。

もっと薄く、もっと艶やかな布地。

そして、その奥から伝わる圧倒的な熱量と湿り気。

俺は顔を上げた。

そこには、赤いショーツがあった。

鮮やかなルビー色のシルクに、黒いレースが縁取られた、まさに女王にふさわしい淫靡な下着だ。

それは彼女の股間をぴったりと覆い隠し、その中央には深い谷間が刻まれていた。

俺は震える手でショーツに触れた。

「あぁぁっ……♡」

ぬるりとした感触。

ショーツはすでに湿っていた。

彼女の汗だけでなく、その奥から滲み出る愛液の湿り気だ。

俺のペニスは、その匂いを嗅いだ瞬間に暴走した。

「失礼しますぅぅっ……!」

俺はショーツに向かって飛びついた。

硬直したペニスを、赤いシルクの布地に押し付ける。

ズリュッ!

「んっ……!」

強烈な摩擦。

シルクの滑らかさと、その下にある肉の弾力。

そして、ショーツ越しに伝わってくる割れ目の形。

それら全てが、俺の神経を焼き尽くした。

「あぐっ……! すごぃ……! ショーツ……ロザンヌ様のショーツぃっ……♡」

俺は夢中で腰を振った。

亀頭をショーツに擦り付け、レースの縁でカリ首を引っ掛ける。

布地越しにクリトリスの位置を探り当て、グリグリと捏ね回す。

「んぅっ……!」

頭上で彼女が微かに息を呑むのが分かった。

だが、彼女は止めない。

ただ冷淡に窓の外を見つめながら、俺が終わるのを待っているだけだ。

「早く……! 早く出しなさいよ……!」

苛立ちを含んだ声が降ってくる。

だが、今の俺にはそれがご褒美だった。

俺は自ら腰を振り、彼女のショーツを使って自慰行為に耽る惨めなオスだ。

「あっ……あっ……あっ……! イくっ……! イきますぅぅっ……! ショーツで……イきますぅぅっ♡♡」

精液が逆流する感覚。

俺はショーツにペニスを強く押し付けた。

ビュルルルッ!!

白濁液が噴出した。

赤いシルクに白濁液が叩きつけられ、シミが広がっていく。

俺は痙攣しながら、全てを彼女のショーツに吐き出した。

「ふぅ……やっと終わったわね」

彼女は冷淡にそう呟くと、スカートの中から手を差し入れ、俺を引きずり出そうとする。

「あぁぁ……♡ ここだ……♡ ロザンヌ様の……一番大事なところぁ……♡」

俺は夢遊病者のように呟きながら、赤いシルクに包まれたその突起にしがみついていた。

先ほどの射精の余韻でまだ痙攣している俺のペニスとは別に、俺の両手と顔は、彼女のクリトリスへと吸い付いていた。

シルク越しにも伝わる、硬くて熱い豆粒のような感触。

そこから放たれる、脳髄を痺れさせるほどの濃厚なフェロモン。

俺はそこを離したくなかった。

ここが俺の墓場だ。

ここで息を止めて死んでもいい。

そう思うほどの執着だった。

「んっ……! な、何やってるのよ! 離しなさい!」

頭上から、鋭い叱責が降ってきた。

だが、その声には動揺が混じっていた。

俺がしがみつくたびに、シルクが擦れ、クリトリスが刺激されるからだ。

ロザンヌは我慢しているのだ。

公務中に、しかも部下たちがすぐ外にいる状況で、股間に快感が走っているなど、決して認めたくない事実だろう。

「やだっ……! 離れませんっ……! もっと……もっとここにいたいですぅっ……!」

俺は拒絶した。

子供がおもちゃを取り上げられるのを嫌がるように、俺はクリトリスに顔を埋め、さらに強く抱きついた。

頬を肉に押し付け、舌先でシルク越しに突起を弄ぶ。

ネチャッ……♪

「あっ……! んぅっ……! ふざけないで!」

ロザンヌの太ももがビクンと震えた。

彼女は我慢できないと悟ったのか、左手をスカートの中にねじ込んできた。

巨大な指が、俺の胴体を掴もうとする。

だが、俺は必死に抵抗した。

「離しなさいって言ってるでしょ!」

彼女の声に、明確な怒気が混じった。

時間がない。

視察に遅れる。

その焦燥感と、不本意な快感への苛立ち。

それらが爆発していた。

「嫌だぁっ……! おまんこ……おまんこから離れたくないぃぃっ……!」

俺はわめき散らした。

惨めだ。

だが、今の俺にはそれしかなかった。

彼女の指が俺の背中を掴んだ。

容赦ない握力。骨が軋むような圧迫感。

「んぐっ……! 痛いっ……!」

「痛くて当たり前よ! 射精したんでしょう! もう終わり! !」

彼女は一方的に宣告すると、俺を強引に引き剥がしにかかった。

俺は最後

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