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「……はぁ? なんでこの私が、こんな格好で、こんな、先輩の性癖に媚びた場所で……っ!」

真紅のサンタコスチュームに身を包んだBBは、焦燥と羞恥に顔を歪ませていた。それは布と呼ぶにはあまりにも少なく、肢体の曲線を惜しげもなく露呈させる、挑発的な戦闘服だった。豊かな胸元は深く大胆に開き、見る者の視線を釘付けにする。腰のフリルはわずかにヒップの頂を隠すのみで、雪のような肌が艶めかしく際立っている。

首筋にぴったりと密着した鈴付きのチョーカーが、彼女の速い息遣いに合わせて「チリン、チリン」と、周囲に甘い、秘密の音を響かせる。

「せ、先輩……ほ、本当にこれでいいんですか?こんな淫靡極まりない格好……」

普段の傲慢な自信はどこへやら、彼女は両手を胸元に添え、その手でさえも熱を持った肌を隠しきれない。頬はイルミネーションの光とは関係なく、真っ赤に染まっている。

しんしんと雪が降る、屋上庭園のイルミネーションの下。

マスターを前に、BBの体は小刻みに震えていた。その震えは、外気の寒さではなく、彼女を支配する圧倒的な羞恥心から来るものだった。

「だって……っ、先輩が『今年のクリスマスプレゼントはBB自身を、隅から隅まで全部頂戴』なんて……そんな無茶で、どうしようもない、意地悪なお願いするから……」

彼女はきつく唇を噛み締め、抵抗を試みるように、ゆっくりと胸元の手を下ろした。

重力に従い、豊満な胸がプルンと揺れる。コルセットの縁から今にもこぼれ落ちそうになる危機的な魅力を、彼女は腕で必死に覆い隠そうとする。その抗いがたい純粋な仕草こそが、マスターの征服欲を煽る。

「み、見ないでください……! って言っても、先輩が聞く耳持たないのは知ってますけど……。もう……先輩のバカ……っ!」

自信に満ちた普段の口調は完全に崩れ去り、声は震え、か細い。

マスターが一歩、静かに近づくと、BBはビクッと肩を跳ね上げ、全身を硬直させた。

「だ、だめです……! こんな無防備な姿で先輩に見つめられたら……きっと、変な声、出しちゃいます……っ!」

しかし、彼女の意志とは裏腹に、その足は逃げない。むしろ、僅かに開いてしまう。これは、羞恥心と、その下に隠された抗いがたい高揚感がせめぎ合っている証拠だった。

「……でも、約束ですから」

瞳には、涙と熱が入り混じった光を浮かべながら、BBはか細く、しかし強い決意をもって呟いた。

「サンタBBからの……特別な、クリスマス・イブの供物です」

彼女は、自身のウエストに結ばれたリボンの端を、震える指で掴み、ゆっくりと解き始める。それは、抵抗の終わりを告げる合図だった。

「だから……優しく、してくださいね……? 先輩……」

空から舞い降りる雪が、彼女の熱を持った白い肌に落ち、一瞬で溶けて消える。

それはまるで、鉄壁のように強がっていたBBの心が、今夜だけは、マスターの熱烈な欲望に溶かされていく様を象徴していた。

「……メリークリスマス」

恥じらいで視線は定まらないながらも、献身的な覚悟を持って、ぎこちなく微笑むその顔は、

今までで一番、可憐で、そして切なく、マスターの心を締め付けた。

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