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「ユミ、泳ぎに行きませんか?」

突然の私の誘いにソファに座っていた彼女は目を丸くしました。

そしてバツが悪そうに人差し指同士を合わせながら、困ったように視線を彷徨わせます。

「えっ?う、嬉しいけど……私、泳げないんだよね。知ってるだろうけど……」

「ええ、もちろん知っています。むしろ、泳げないからこそお誘いしたのですよ?」

「え?」

きょとんとする彼女の顔が愛おしく、私はふわりと微笑んでみせました。

「貴女は特異点でも深い水場を警戒して避けていましたね。まるで水に濡れるのを嫌がる小動物のようで……それはそれで大変愛らしかったのですが。今、私が直々に貴女に水の恩恵と泳ぐ楽しさを教えてさしあげようと思ったのです。ほら、水着霊基でしたら泳ぎもそれなりにできますから」

「うーん……でも、沈んじゃったらどうしよう。アヴァロンに迷惑かけちゃうし」

「沈ませなどしませんよ。……それに泳げない貴女を支えこの手で守り抜くことは、私にとって至上の喜びでもありますから。何も心配はいりません、星の守護者たるこのアルトリア・アヴァロンにすべてお任せください」

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