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「曇りって言ってたけど……大分晴れちゃったね」

目的のキノコを探して自然公園の林間コースを歩いていたユミが、容赦なく降り注ぎ始めた日差しに目を細め、手で額の汗を拭った。 木漏れ日を楽しむ余裕などない。天気予報では一日中曇りのはずだったのに、頭上には雲ひとつない青空が広がっている。初夏の湿気と急激な気温の上昇が、私たちの肌にじっとりとまとわりついていた。

「そうですね。日焼け止め対策はしましたが……ユミ、直射日光でバテていませんか? まだ暑さが身体に慣れていないのでは……」

私は足を止め、心配でたまらず彼女の顔を覗き込んだ。サーヴァントである私と違い、彼女の身体はただの人間だ。涼しい顔を保っている私とは対照的に、ユミはすでに汗だくになっていた。

「そうだねぇ……。さすがに暑すぎるかも……」

そう言ったかと思うと、ユミはたまらず羽織っていた半袖の上着を脱ぎ捨ててしまった。 ――なっ!? 薄手のキャミソール一枚という、あまりにも無防備な姿。ふう、と息を吐きながら胸元をパタパタと煽る仕草に、私の肩はビクリと大きく跳ね上がった。

(こ、こんなところでそんな格好を……!?)

私は慌てて周囲をキョロキョロと見渡した。もし不届き者の目が彼女のその滑らかな肌に向けられていたらと思うと、気が気ではない。私以外の誰の目もないことを確認し、ようやくあからさまにほっとしたような息を漏らす。

「ユミ、その……あまり無防備な格好は。いえ、誰もいないので良いのですが……」

己の動揺を悟られまいと視線を泳がせる私に、ユミは少し頬を染めて苦笑しながら、カラカラに乾いた喉を鳴らした。

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