Home Creators Posts Import Register Favorites Logout

Content

肌に絡みつく微かな汗の余韻とシーツに残る甘い香りが、昨晩の情熱的な記憶を鮮明に呼び起こす。

重い瞼をゆっくりと開けると、隣にあるはずの冷たくて心地よい温もりはすでになく代わりに開け放たれた寝室のドアから、眩しい朝の光が差し込んでいた。

身体の奥に残る気怠い熱を抱えたまま、私はふらつく足取りでリビングへと向かった。そして、窓辺に立つその姿を見た瞬間、完全に眠気が吹き飛んだ。

「起きましたか、我が妻よ。昨晩はあれほど激しく愛し合ったというのに、随分と早起きなのですね」

妖精国の女王たるモルガンは、カラン、と涼しげな音を立ててグラスのアイスティーを揺らした。窓の外に広がる瑞々しい緑の森と、強い夏の日差し。

彼女のプラチナブロンドの髪が光を透かしてきらきらと輝いている。

だが、私の視線を釘付けにしているのはそこではない。 彼女が素肌の上に直接羽織っている、私のオーバーサイズの白いシャツ。薄く透け感のあるその生地は、窓からの強い逆光を浴びて、彼女の柔らかな胸の起伏から無防備なシルエットまでを、残酷なほど克明に浮かび上がらせていたのだ。

「モ、モルガン……いくら貸し切りだからって、その格好は無防備すぎない!?」

私が慌てて顔を覆うとモルガンはふふっと優雅に微笑み、ゆっくりとリビングのレザーソファへと歩み寄った。

「我が妻と二人きりなのですから、これくらい寛いでも構わないでしょう? それとも、昨夜の続きを期待しているのですか?」

~続~

Files

Comments

No comments found for this post.