Home Creators Posts Import Register Favorites Logout

Content

「ア、アルトリア……すっごく酔ってない……?」

「酔ってなどいません。ただ、月見酒と洒落込むには、少しばかり手持ち無沙汰だっただけです」

アルトリアは片手を後ろの畳について上体を反らせとろんと潤んだ半開きの琥珀色の瞳でユミを見上げた。

いつもは冷徹な彼女の頬が、お酒のせいで濃い朱色に染まっている。少し乱れた淡い金糸の髪が、艶めかしい月明かりの中でキラキラと光を反射していた。

「さあ、そこに突っ立っていないで、私の傍に来なさい」

アルトリアは手元の盃をコトリと置くと、気怠げに片頬杖をつきながら、もう片方の手をユミへと差し伸べた。

Files

Comments

No comments found for this post.