Home Creators Posts Import Register Favorites Logout

Content

「……で? わざわざ私をこんな所に呼び出して、何がしたいわけ? BB。私の優雅な時間を無駄にするなら、その四肢を細切れにしてあげるけれど」

見下ろす視線は絶対の捕食者のそれ。しかし、対する存在――ソファに深く腰を預けるBBドバイは、アルターエゴの放つ濃密な殺気を柳に風と受け流し、ひどく蠱惑的な、それでいて酷薄な笑みを浮かべていた。

「ふふっ、相変わらず短気ですねぇ、メルト。でも、ここは私のドバイ。世界のルール(システム)は私が握っているんですよ?」

「それがどうし──っ!?」

対象を八つ裂きにすべく、鋼の脚が致命の踏み込みを見せようとした――その、刹那。BBドバイが、まるで戯れのようにパチンと指を鳴らす。

『――はい、権限剥奪(アクセス・デニード)です〜♡』

ウザ可愛くも、事象そのものを書き換える絶対的AIの宣告。それが響いた直後、メルトリリスの霊基を支えていた運動権限が物理法則ごと切断された。

カシャァン、という無機質な絶望の音とともに、誇り高きプリマドンナは糸の切れた人形のように崩れ落ちる。

「な、に……これ……っ! 私の脚が、動か、ない……っ!?」

「ええ。貴方の運動権限、一時的に私が『バグ』らせていただきましたから。さあ、ひざまずいて私を見上げなさい、生意気なアルターエゴ」

Files

Comments

No comments found for this post.